スポーツの夏の暑さ対策|企業が決める服装・補食・中止基準

スポーツの夏の暑さ対策|企業が決める服装・補食・中止基準のアイキャッチ スポーツウェルビーイング

7月の土曜、午前10時の社内フットサル大会。開会式の時点で人工芝の照り返しがきつく、2試合目には足がつる人が出はじめる。それでも「せっかく集まったから」と、誰も止めると言い出せない。夏のスポーツで事故が起きるのは、たいていこういう場面です。

結論から言うと、スポーツの夏の暑さ対策は、気合いや水の量ではなく4つの数字(暑さ指数28・31と、アラートの予測値33・35)で実施と中止を決め、服装は軽装、飲料は食塩0.1〜0.2%、補食は練習の2〜3時間前か直後、という順で整えます。

この記事では、日本スポーツ協会・環境省・消防庁・厚生労働省・スポーツ庁の公表資料だけを使って、中止の基準、夏用インナーや長袖・パンツの選び方、補食と差し入れ、夏休みの子どものスポーツ、そして企業が社内スポーツで先に決めておくことを整理します。

夏のスポーツ事故は7月に集中する|2025年の救急搬送は10万人超

スポーツの夏の暑さ対策の前提となる2025年の熱中症救急搬送人員の月別グラフ

熱中症による救急搬送は7月がいちばん多く、2025年は5〜9月の合計が過去最多でした。総務省消防庁の「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況」(2025年10月29日公表)によると、全国の救急搬送人員は100,510人で、調査を始めた2008年以降で最も多くなっています。

月別に見ると、5月2,614人、6月17,229人、7月39,375人、8月31,526人、9月9,766人です。6月の時点ですでに1万7千人を超えており、「夏本番になってから考える」では間に合わないことが分かります。

場所別では、競技場などを含む「公衆(屋外)」が12,175人(12.1%)、学校などの「教育機関」が3,553人(3.5%)でした。年齢別では、働く世代にあたる成人(満18歳以上満65歳未満)が34,096人(33.9%)を占めています。なお消防庁の統計に「スポーツ中」という区分はないため、運動中に限った人数は公表されていません。

社内スポーツを従業員のウェルビーイング施策として続けたい企業ほど、この時期の運用を先に決めておく必要があります。次の章から、判断に使う数字を順に見ていきます。

(参考)令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況 – 総務省消防庁

夏のスポーツの中止と変更を決める4つの数字

夏のスポーツを続けるか止めるかは、当日その場で測る暑さ指数(WBGT)の28と31、前日から発表されるアラートの予測値33と35の4つで決められます。暑さ指数は湿度・日射や照り返し・気温の3つを取り入れた指標で、気温だけを見るより実際の危険に近い数字です。

数字 出どころ いつ分かるか スポーツでの扱い
暑さ指数28 日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」 当日・その場で測る 厳重警戒。激しい運動や持久走を避け、10〜20分おきに休憩
暑さ指数31 同上 当日・その場で測る 運動は原則中止。子どもは中止
予測値33 環境省「熱中症警戒アラート」 前日または当日に発表 涼しい環境以外では原則運動を行わない
予測値35 環境省「熱中症特別警戒アラート」 前日に発表 管理者が中止・延期・変更を判断

出典:日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」(スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック 令和7年6月第6版)、環境省 熱中症予防情報サイト「熱中症警戒情報とは」「熱中症特別警戒情報とは」をもとにHuman Soarが整理

暑さ指数28で激しい運動と持久走をやめる

暑さ指数が28を超えたら、試合形式やダッシュの反復、持久走といった体温が上がりやすいメニューを外します。日本スポーツ協会の指針は、28〜31の区分を「厳重警戒(激しい運動は中止)」とし、10〜20分おきに休憩をとって水分と塩分を補給するよう求めています。

この28という線は、職場のルールとも重なります。2025年6月1日に施行された改正労働安全衛生規則では、暑さ指数28度以上または気温31度以上の場所での一定時間を超える作業が、熱中症対策の義務の対象になりました。スポーツの現場と仕事の現場で、同じ数字が「ここから先は特別な備えが要る」という境目になっているわけですね。

体力に自信のない人や暑さに慣れていない人は、この段階で運動を軽くするか中止します。体を暑さに慣らす手順は、暑熱順化の記事で5日間の進め方をまとめています。

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(参考)熱中症予防のための運動指針 – 公益財団法人日本スポーツ協会

(参考)労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について(令和7年5月20日付け基発0520第6号) – 厚生労働省労働基準局

暑さ指数31で運動は原則中止にする

暑さ指数31以上では、運動そのものを原則として中止します。指針の文言は「特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。」で、目安となる気温は35℃以上です。

気温しか分からない場合は湿度にも注意が要ります。指針は、湿度が高ければ1ランク厳しい区分を適用するよう注記しています。蒸し暑い日の体育館や、風の通らない人工芝のグラウンドでは、気温が35℃に届いていなくても31相当と考えるのが安全です。

(参考)スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(令和7年6月第6版) – 公益財団法人日本スポーツ協会

予測値33の熱中症警戒アラートで屋外開催を見直す

熱中症警戒アラートが出た日は、屋外での開催を前日のうちに見直します。このアラートは、翌日または当日の日最高暑さ指数が33(予測値)に達する場合に発表され、環境省は「涼しい環境以外では、原則運動は行わない」等の対策を呼びかけています。

当日の朝に現地で判断するのと違い、アラートは前日に分かるのが利点です。参加者への連絡、会場の変更、開始時刻の前倒しといった手を打つ時間が生まれます。

(参考)熱中症警戒情報とは(熱中症予防情報サイト) – 環境省

予測値35の特別警戒アラートで中止か延期を決める

熱中症特別警戒アラートが出たら、主催者が中止・延期・変更を決めます。発表の基準は、都道府県内のすべての暑さ指数情報提供地点で、翌日の日最高暑さ指数が35(予測値)に達する場合等です。

環境省は、校長や経営者、イベント主催者等の管理者に対して、全員が対策を徹底できていない場合は運動・外出・イベント等の中止、延期、変更を判断するよう求めています。社内行事の主催者は、この「管理者」にあたる立場です。

(参考)熱中症特別警戒情報とは(熱中症予防情報サイト) – 環境省

Q. 夏にスポーツを中止する基準は何度ですか?

暑さ指数(WBGT)31以上、気温の目安で35℃以上が「運動は原則中止」の基準です。日本スポーツ協会の熱中症予防運動指針による区分で、28〜31は激しい運動を中止する「厳重警戒」とされています。湿度が高い日は、1ランク厳しい区分を適用します。

夏のスポーツウェアは軽装が基本|インナー・長袖・パンツの選び方

スポーツの夏の服装で確かめる5項目(軽装・吸水速乾インナー・黒色系を避ける・帽子・防具)のチェックリスト

夏のスポーツの服装は、熱を逃がしやすい軽装が基本です。日本スポーツ協会の「熱中症予防5ヶ条」は「熱を逃がしやすくするために軽装にしましょう」と示しており、環境省の「熱中症環境保健マニュアル2022」も、運動時の服装を「軽装とし、透湿性や通気性のよい素材」にするよう書いています。

夏用インナーは吸水速乾の合成繊維を選ぶ

汗を大量にかく運動では、綿よりも吸水速乾性の高い合成繊維が向いています。日本スポーツ協会のガイドブックは、汗の量が少ないときは綿などの天然繊維でも処理できるが、大量の発汗の場合には吸水速乾性の高い合成繊維のほうが汗の処理に適している、と説明しています。

一方で、夏用インナーやコンプレッションウェアを着ること自体の是非については、日本スポーツ協会のガイドブックと環境省のマニュアルに記述がなく、公表された情報では確認できませんでした。選ぶときは「着るかどうか」より「素材が汗を逃がすか」を基準にするのが、公的な資料に沿った考え方です。

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長袖より半そでと短パンで腕と脚を出す

熱を逃がすという点では、長袖よりも半そで・短パンのほうが有利です。ガイドブックは、体表を覆う面積の小さい薄着のほうが熱を放散しやすく、腕や脚は体幹より熱を逃がす効率が高いため、できるだけ四肢を露出したほうが効果的だとしています。夏期のスポーツ活動には「半そで、短パンなどの軽装薄着が適しています」という書き方です。

「長袖インナーのほうが涼しい」と言える公的な記述は、今回確認した資料にはありませんでした。日差しを遮りたい場面では、長袖で覆うより先に帽子と日陰を使います。環境省のマニュアルも、直射日光は帽子で防ぐよう勧めています。

(参考)スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(令和7年6月第6版) – 公益財団法人日本スポーツ協会

パンツは短パンにして黒色系の素材を避ける

パンツは短パンやハーフパンツを基本にし、炎天下では黒色系を避けます。環境省のマニュアルは衣服の工夫として、輻射熱を吸収する黒色系の素材を避けること、ゆったりした衣服で風を通すことを挙げています。

防具やロングパンツが必要な競技では、休憩のたびに外すか緩めて熱を逃がします。首まわりを冷やす用具を併用する場合は、ネッククーラー11製品の比較が選ぶときの参考になります。

(参考)熱中症予防5ヶ条 – 公益財団法人日本スポーツ協会

(参考)熱中症環境保健マニュアル2022 – 環境省

Q. 夏のスポーツで長袖インナーを着たほうが涼しいですか?

公的な指針に、長袖インナーのほうが涼しいとする記述は確認できません。日本スポーツ協会のガイドブックは、体表を覆う面積の小さい薄着のほうが熱を放散しやすく、夏期のスポーツ活動には半そで・短パンなどの軽装薄着が適しているとしています。日差しは帽子で防ぎます。

夏の補食と水分は濃度とタイミングで決める

夏の水分補給と補食は、たくさんとることより、飲料の濃度と食べるタイミングを合わせることが大切です。飲み過ぎにも注意が必要で、日本スポーツ協会は、決められた量の水を無理に飲み続けることを避け、のどの渇きに応じて適宜補給するよう説明しています。

飲料は食塩0.1〜0.2%|体重の減りを2%以内に収める

運動中の飲料は、食塩0.1〜0.2%と糖質を含むものを選びます。日本スポーツ協会のガイドブックは、暑い環境での運動時に15〜20分ごと、150〜250mlの量を、飲みやすい温度で補給することを勧めています。

糖質の濃度は資料によって幅があります。日本スポーツ協会は4〜8%程度、日本スポーツ振興センターのハイパフォーマンススポーツセンターは3〜8%を適切な範囲とし、8%を超える飲料は推奨されていないと説明しています。粉末を薄めすぎると食塩の濃度も下がるため、表示どおりに作るのが基本です。

足りているかどうかは体重で確かめられます。運動の前後で体重を量り、減った分が体重の2%以内なら補給は足りています。70kgの人なら1.4kgまでが目安です。

(参考)スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(令和7年6月第6版) – 公益財団法人日本スポーツ協会

(参考)スポーツドリンク – 独立行政法人日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンススポーツセンター

補食は練習の2〜3時間前か直後にとる

補食は、練習の2〜3時間前か練習の直後にとります。日本スポーツ振興センターの資料は、練習前はエネルギー源になる炭水化物、練習後は疲労回復を助ける炭水化物とたんぱく質をとるよう勧めています。

同じ資料は、おやつと補食を区別することも強調しています。おやつが空腹を満たすものであるのに対し、補食は3度の食事でとりきれないエネルギーや栄養素を補うものです。菓子や清涼飲料水はとり過ぎるとエネルギーや脂質の過剰摂取になる、という注意も添えられています。なお、体重あたり何グラムといった補食の量は、今回確認した公的な資料には示されていませんでした。

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(参考)アスリートにとっての補食(Female Sport ナビ) – 独立行政法人日本スポーツ振興センター

Q. 夏のスポーツの補食には何を持っていけばよいですか?

バナナや、常温で保存できる牛乳パック・菓子パンなどが手軽です。日本スポーツ振興センターが思春期のアスリート向けに挙げている例で、練習前は炭水化物、練習後は炭水化物とたんぱく質をとります。夏場は炎天下に置かないようにします。

夏の差し入れは飲料の濃度と保冷で選ぶ

スポーツの差し入れは、夏に限っては「何を贈るか」より「濃度が合っているか」「傷まないか」で選びます。差し入れそのものを扱った公的な資料は確認できませんでしたが、飲料と補食、食品の持ち運びについての公的な基準は、そのまま差し入れ選びに使えます。

飲料なら、食塩0.1〜0.2%、糖質8%以下のスポーツドリンクが基準に合います。ペットボトルの栄養成分表示で、100mlあたりの食塩相当量が0.1〜0.2gであれば、0.1〜0.2%の食塩水に相当します。経口補水液は塩分が高く糖質が低い飲料で、日本スポーツ振興センターは下痢や過度の発汗による脱水時に適した飲料と位置づけています。

食べ物は、練習の前後に食べられる炭水化物を中心にし、保冷できる形で渡します。日本スポーツ振興センターは、休みの日の長い練習に持たせる補食について、素手で調理したものや炎天下に置くことを避けるよう注意しています。農林水産省も、食べ物を長時間持ち歩くときは保冷剤や保冷バッグを使うよう呼びかけています。

会社から大会や合宿へ差し入れを送る場合は、受け取る側に冷やす場所があるかを先に確かめておくと無駄になりません。クーラーボックスと氷を一緒に用意するのも実用的です。

(参考)思春期アスリートの補食の方法(Female Sport ナビ) – 独立行政法人日本スポーツ振興センター

(参考)お弁当づくりによる食中毒を予防するために – 農林水産省

Q. 夏のスポーツの差し入れで気をつけることは何ですか?

飲料の濃度と、食べ物の保冷の2点です。飲料は食塩0.1〜0.2%、糖質8%以下のスポーツドリンクが運動時の基準に合います。食べ物は炎天下に置かず、保冷剤や保冷バッグで運びます。

夏休みの子どものスポーツは暑さ指数で実施を決める

夏休みの部活動や少年団、地域クラブの活動も、大人と同じく暑さ指数で実施を決めます。違うのは、中止の線がより厳しいことです。日本スポーツ協会の指針は、暑さ指数31以上では「特に子どもの場合には中止すべき」と書いています。

スポーツ庁は2026年4月28日付の「熱中症事故の防止について(依頼)」で、活動の場所や種類にかかわらず暑さ指数に基づいて実施を判断すること、大会は開催時期の変更や開催時間帯をずらすことを検討することを、自治体とスポーツ団体に求めました。暑くなる前から少しずつ汗をかいて体を慣らす暑熱順化も、重点事項の最初に挙げられています。

水分補給については、子どもだから特別に飲めないわけではありません。日本スポーツ協会のガイドブックは、スポーツ少年団の夏の練習を調べた結果として、運動量の大きい種目では2時間半程度の練習で1リットル以上の汗をかくものの、自由に飲める環境では体重の減りが1%以内に収まっていたと紹介しています。大人が用意すべきなのは、いつでも飲める環境と休憩の時間です。

保護者として当番や送迎に関わる従業員、地域でコーチを務める従業員にとっては、会社の行事と同じ4つの数字がそのまま使えます。食事面の支え方は、ジュニア世代の栄養指導の課題にまとめています。

(参考)スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック(令和7年6月第6版) – 公益財団法人日本スポーツ協会

(参考)熱中症事故の防止について(依頼)(令和8年4月28日) – スポーツ庁

企業が社内スポーツの夏の運用で先に決める3つのこと

社内スポーツの夏の運用は、中止の基準、異変が出たときの手順、開催の時期と時間帯の3つを、開催日より前に決めておけば事故の多くを避けられます。スポーツ庁の令和7年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」では、20歳以上の週1日以上のスポーツ実施率は51.7%でした。働く世代の運動機会を増やす取り組みは、夏の安全な運用とセットで初めて続けられます。

中止の基準と判断する人を開催前に決める

「暑さ指数31以上なら中止、28以上なら試合時間を短縮」といった基準と、当日それを判断する人を、案内文の段階で決めて書いておきます。基準が先に共有されていれば、当日「せっかく集まったから」という空気に流されずに済みます。

暑さ指数は、環境省の熱中症予防情報サイトで地点ごとの実況と予測を確認できます。会場で測る場合は、日なたと日陰、人工芝と土で数字が変わるので、実際に運動する場所で測ります。

異変の報告先と冷却・搬送の手順を参加者に配る

体調の異変を誰に伝えるか、どこで体を冷やすか、どの時点で救急車を呼ぶかを1枚にまとめ、参加者全員に配ります。これは、2025年6月1日施行の改正労働安全衛生規則が職場に義務づけた2つの措置(報告体制の整備と周知、悪化を防ぐ手順の作成と周知)と同じ型です。

この規定の対象は、暑さ指数28度以上または気温31度以上の場所で、継続して1時間以上または1日4時間を超えて行われる作業です。社内のスポーツ行事や企業スポーツ部の練習が対象に含まれるかどうかは、厚生労働省の通達に記述がなく、公表された情報では確認できませんでした。ただ、厚生労働省は熱中症による死亡災害の原因の多くを「初期症状の放置、対応の遅れ」としており、報告と手順を先に決めておく考え方は行事にもそのまま当てはまります。

2025年の職場での熱中症による死傷者数は1,803人で、統計を取り始めた2005年以降で最多でした。作業現場を含めた職場全体の進め方は企業向けの熱中症対策ガイドで扱っています。会場に備える機器はAED11機種の比較も確認しておくと安心です。

(参考)労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について(令和7年5月20日付け基発0520第6号) – 厚生労働省労働基準局

(参考)2025年(令和7年)職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値) – 厚生労働省

開催の時期と時間帯を暑さの山から外す

年間の行事計画を立てる段階で、屋外の大会を7月と8月から外すか、開始を早朝や夕方に寄せます。2025年の救急搬送は7月と8月の2か月で70,901人にのぼり、5〜9月全体の約7割を占めました。

どうしても夏に開く場合は、空調のある屋内会場に切り替える、1試合の時間を短くして休憩を増やす、といった変更が現実的です。スポーツ庁も、開催時期の変更、開催時間帯の変更、運動負荷の軽減を、大会主催者が検討すべき方法として挙げています。

(参考)令和7年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の結果を公表します – スポーツ庁

まとめ

夏のスポーツは、数字で止める基準を持てば安全に続けられます。要点を振り返ります。

  • 実施と中止は4つの数字で決める(暑さ指数28で激しい運動を中止、31で原則中止、アラートの予測値33と35で開催を見直す)
  • 服装は軽装。夏用インナーは吸水速乾の合成繊維、半そでと短パンで腕と脚を出し、黒色系を避ける
  • 飲料は食塩0.1〜0.2%、体重の減りを2%以内に。補食は練習の2〜3時間前か直後
  • 差し入れは飲料の濃度と保冷で選ぶ
  • 企業は中止の基準と判断者、異変時の手順、開催の時期と時間帯を先に決める

次の社内スポーツ行事の案内文に、「暑さ指数31以上で中止、判断は当日朝に担当者が行う」という1行を足すところから始めてみてください。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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