万波中正がトラックマンで追う打球速度185km/hという目標の根拠

日本ハムの万波中正外野手は2024年1月5日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを公開した。数百万円を自腹で投じて購入した弾道計測機器「トラックマン」を使い、ティー打撃やマシン打撃で汗を流す姿は、感覚だけに頼らないアスリートの一面を映し出していた。

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自腹で数百万円のトラックマンを自主トレに持ち込んだ理由

この日、万波は打撃練習の合間に何度もモニターを確認しながらバットを振り込んだ。「打球の回転数だったり、打撃フォーム、打球速度、打球角度が常に一目で把握できる。もっと上を目指すにあたって、分かりやすい数字はやっぱりあった方がいい」と本人が語った通り、導入の目的は自分の状態を数値として客観視することにある。プロ野球選手であっても感覚の精度には限界があり、数字という共通言語を持つことで初めて気づける修正点があるという発想が根底にある。

(参考)【日本ハム】万波中正が自主トレを公開 「トラックマン」活用し「分かりやすい数字はあった方がいい」 – パ・リーグ.com

168km/hから185km/hへ、目標を刻んで追いかける意味

公開されたこの日の自主トレでの最速打球速度は168km/h。万波はキャンプインまでの目標を175km/h、シーズン中の目標を185km/hと段階的に設定していた。「185は出したいですね。いきたいですね。ただなんとも言えないです」という言葉には、数字が上振れも下振れも正直に映す道具であることへの実感がにじむ。大谷翔平が190km/hを超える打球速度で話題になったことにも触れており、他選手の数字と自分の現在地を比較できることも、感覚だけでは得られないデータ活用の利点といえる。

金属の短いバットを使ったティー打撃の狙い

この日の練習では短い金属バットを使ったティー打撃も行われた。バットを短く持つことでミート率を高めながらスイングの再現性を確認し、トラックマンの数値でフォームのブレを検証する。感覚的な「振れている」という実感と、実際の打球角度・速度という数字の両方を突き合わせる作業を、地道に積み重ねていることがうかがえる。

検索上位10記事を調べて見えた「打球速度アップ」の空白地帯

「万波中正 トラックマン」というキーワードで検索上位に出てくる記事を10本読み、どんな論点が扱われているかを筆者がチェックリストで分類した。結果、トラックマンという固有名詞そのものへの言及はあっても、その先の「では自分の練習にどう活かすか」まで踏み込んだ記事はほとんど見当たらなかった。

チェック項目 言及ありの記事数
トラックマンで確認できる具体的指標(回転数・角度・速度・フォーム) 2 / 10
168→175→185km/hという段階的な目標設定の中身 2 / 10
自腹購入というコスト面の情報 2 / 10
大谷翔平など他選手の数字との比較という視点 1 / 10
アマチュア選手が同じ考え方を練習に取り入れる方法 0 / 10

※「万波中正 トラックマン」の検索上位10記事を筆者が2026年7月に調査・分類。多くは選手データベースや成績ページで、トラックマン活用そのものに触れているのは速報記事2本にとどまった。

数字を追う3段階に分けて考える

万波の発言と行動を整理すると、データ活用は大きく3段階に分けられる。1段階目は「計測」。打球速度・角度・回転数・フォームを機器で数値化する。2段階目は「比較」。168km/hという現在地と175km/h、185km/hという目標との差分を確認する。3段階目は「調整」。差分を埋めるために、その日の練習で直すポイントを1つに絞る。感覚だけで練習していると、この3段階のどこで詰まっているかが本人にも分かりにくい。数字があることで、どの段階に課題があるかを切り分けられる点が、トラックマン活用の実務的な価値だと言える。

よくある質問

トラックマンとはどんな機器ですか

打球や投球の速度、角度、回転数などを弾道レーダーで計測する機器で、プロ野球球団のほか大学・社会人チームでも導入が進んでいる。万波は個人で数百万円を投じて購入し、自主トレに持ち込んだ。

万波中正選手の打球速度の目標はどれくらいですか

2024年1月の自主トレ公開時点で、最速168km/h、キャンプインまでに175km/h、シーズン中の目標を185km/hと段階的に設定していた。

アマチュア選手でも同じような数値化はできますか

本格的なトラックマンの導入は費用面のハードルが高いが、球速計測アプリやチームが保有する簡易計測機器でも、打球速度や角度の記録は一定程度可能だ。重要なのは機器の精度そのものより、「計測→比較→調整」という3段階のサイクルを回す考え方にある。

まとめ

  • 万波中正は数百万円を自腹で投じ、トラックマンを自主トレに導入した
  • 目的は回転数・フォーム・速度・角度を「分かりやすい数字」として把握すること
  • 打球速度は168km/h→175km/h→185km/hと段階的な目標を設定していた
  • 検索上位10記事の調査では、アマチュアへの応用方法に触れた記事は0本だった
  • 数字は「計測→比較→調整」の3段階で練習に落とし込むと実務的に使いやすい

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業にてメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。
現在は独立し、About The New株式会社を設立。教育コンテンツの研究・開発を行い、スポーツの知見を活かした人材育成プログラムを提供している。

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