「健康経営の取り組みを対外的にアピールできる認定が欲しい」「スポーツエール企業って聞くけど、どうすれば認定されるの?」——人事や総務の担当者から、こんな声をよく聞きます。
従業員の運動を後押しする取り組みは、実は国の認定制度につながっています。それが、スポーツ庁の「スポーツエールカンパニー」、通称スポーツエール企業なんですよね。
この記事では、スポーツエールカンパニーとは何かを、認定要件・メリット・申請の流れまで整理します。自社が認定を目指せるか判断する材料にしてもらえると思います。
スポーツエールカンパニーとは?制度の概要
スポーツエールカンパニーは、従業員の健康増進のためにスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業を、スポーツ庁が認定する制度です。働く世代のスポーツ実施率を高め、社会全体でスポーツを後押しする機運を作ることを目的にしています。ここでは、その全体像を押さえておきましょう。
制度の目的と「スポーツエール企業」という通称
正式名称は「スポーツエールカンパニー」で、「スポーツエール企業」と呼ばれることもあります。働き盛りの世代は、仕事が忙しく運動から遠ざかりがちですよね。そこで国は、企業を通じて運動の機会を増やそうとしているわけです。
認定企業数は年々増えており、スポーツエールカンパニー2026では1,600社を超える企業が認定されています。それだけ多くの企業が、従業員の健康とスポーツに投資し始めているということですね。認定は、その取り組みを社会に示すお墨付きになります。スポーツを通じた健康投資の意義は、スポーツ福利厚生の効果でも整理しています。
認定の5つの要件
認定を受けるには、いくつかの要件を満たす必要があります。スポーツ庁が示す主な要件は、次の5つです。自社の取り組みと照らし合わせてみてくださいね。
- 特定の従業員だけでなく、組織全体を対象とした取り組みであること
- 経営層が取り組みを理解し、社内で明確に位置づけていること
- 取り組みが社内に周知され、実際に実施されていること
- 取り組みの内容を対外的に公開できること
- 暴力団等の反社会的勢力と関係がないこと
ポイントは、「一部の人だけ」ではなく「会社全体で」運動を後押ししているかどうかです。制度として整え、きちんと社内に行き渡らせることが求められます。
認定で得られる3つのメリット
認定には、対外的なアピール以外にも複数のメリットがあります。主なものは次の3つです。
1. 採用ブランディングへの効果
認定マークは、求職者に「従業員を大切にする会社」という印象を与えます。健康やワークライフバランスを重視する人材にとって、企業選びの判断材料になりますよね。採用競争が激しいなかで、差別化の一手になります。
2. 従業員の健康増進と定着
認定を目指す過程で、運動の機会づくりが社内に根づきます。これは従業員の健康増進につながり、結果として休職リスクの抑制や定着の改善が期待できます。スポーツで離職率を改善する仕組みでも触れたとおり、健康支援は定着施策としても有効なんです。
3. 社会的信頼の向上
国の認定を受けているという事実は、取引先や地域社会からの信頼にもつながります。従業員を大切にする姿勢は、企業の評判やブランド価値を高める要素になりますよね。健康経営の取り組みの一環として、対外的な発信材料になります。
申請の流れと準備
実際に認定を目指す場合の、おおまかな流れを押さえておきましょう。準備のイメージが湧くと、動き出しやすくなります。
申請のステップと準備しておくこと
申請は、スポーツ庁が定める受付期間に、所定の様式で取り組み内容を申告する形で行います。例年、年度ごとに募集が行われるので、最新の募集要項を確認することが第一歩ですね。
準備としては、自社が行っている運動・スポーツ支援の取り組みを棚卸ししておくとスムーズです。ウォーキングイベント、運動施設の補助、社内部活動など、すでに実施しているものを整理しましょう。まだ取り組みが少ない場合は、健康経営にスポーツを活用した企業事例を参考に、自社でできる施策から始めるのがおすすめです。スポーツ業界全体の動向はスポーツ業界の課題もあわせてどうぞ。
まとめ
スポーツエールカンパニーは、健康への取り組みを国が認める制度です。最後に要点を整理します。
- スポーツエールカンパニー(スポーツエール企業)は、従業員のスポーツ活動を後押しする企業をスポーツ庁が認定する制度
- 認定数は増加傾向で、2026年は1,600社超が認定されている
- 認定要件は、組織全体での取り組みや経営層の理解など5つ
- メリットは、採用ブランディング・健康増進と定着・社会的信頼の3つ
- 申請は年度ごとの募集に応じて行うため、最新の募集要項の確認が第一歩
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