「健康のために運動を続けたいのに、なかなか続かない」。これは多くの働く人が抱える悩みですよね。一生を通じて運動を楽しむ「生涯スポーツ」は理想ですが、現実にはいくつもの壁があります。
この記事では、生涯スポーツが続かない課題を整理したうえで、企業が従業員のために何を支援できるのかを解説します。健康寿命を延ばす取り組みまでまとめました。「従業員の健康づくりを後押ししたい」という人事の方の参考になればと思います。
生涯スポーツとは、なぜ大切なのか
生涯スポーツとは、年齢やレベルに関係なく、一生を通じて運動やスポーツを楽しむ考え方です。勝つためではなく、健康や楽しみのために続けることに意味があるんですよね。これが個人にも企業にも大切な理由があります。
運動習慣が健康寿命を支える
運動習慣は、生活習慣病の予防や心の健康に役立ち、長く元気に過ごせる「健康寿命」を支えます。働く世代のうちから運動を続けられるかどうかが、その後の健康を大きく左右するんですよね。厚生労働省も、健康づくりのために日常的な身体活動・運動を推奨しています。企業にとっても、従業員が健康でいられることは、生産性や定着の面で大きな意味を持ちます。だからこそ、個人任せにせず職場として支援する意義があるわけです。
(参考)身体活動・運動の推進(健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023) – 厚生労働省
生涯スポーツが続かない3つの課題
運動を続けたい気持ちはあっても、現実には壁があります。ここでは代表的な3つの課題を見ていきますね。
1. 時間がない・きっかけがない
もっとも多いのが「忙しくて時間がない」という壁です。仕事や家庭に追われると、運動はどうしても後回しになりますよね。さらに、「何をすればいいか分からない」「一緒にやる人がいない」といった、始めるきっかけの不足も大きな要因です。週1日以上運動する成人は半数程度にとどまり、裏を返せば多くの人が運動から遠ざかっています。最初の一歩のハードルを下げることが、継続の前提になります。
(参考)スポーツの実施状況等に関する世論調査(令和5年度) – スポーツ庁
2. 続けるモチベーションが保てない
始めても続かない、という壁もあります。効果がすぐに実感できなかったり、一人だと張り合いがなかったりして、いつの間にかやめてしまうんですよね。運動は成果が出るまで時間がかかるので、途中でモチベーションが切れやすいのです。仲間と一緒に取り組んだり、小さな目標を設定したりと、続ける仕掛けがないと習慣化は難しくなります。
3. 環境・場所のハードル
運動できる場所や設備が身近にないことも課題です。ジムは費用がかかり、近くに運動施設がない人もいます。とくに在宅勤務が増えると、通勤で歩く機会すら減り、運動不足になりやすいんですよね。手軽に体を動かせる環境がないと、「やる気はあるのにできない」状態に陥ってしまいます。
企業ができる支援と健康寿命への効果
これらの課題は、企業の工夫でかなり乗り越えられます。職場だからこそできる支援があるんですよね。
「きっかけ・仲間・場」をまとめて用意する
企業ができる支援の本質は、続かない3つの課題に正面から応えることです。たとえば、就業時間中の軽い運動の時間や、ウォーキングイベントで「きっかけ」をつくる。チームで取り組む企画で「仲間」を用意する。運動施設の利用補助やオンライン運動プログラムで「場」を整える。こうした支援をまとめて設計すると、個人では越えにくい壁を職場の力で下げられます。結果として従業員の健康寿命を延ばし、活力ある組織づくりにつながるんですよね。
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具体例:歩数イベントで運動の入口をつくる
ある企業では、チーム対抗の歩数イベントを月に1回開催しています。スマホの歩数を共有して合計を競うだけのシンプルな企画ですが、「同僚に迷惑をかけたくない」という気持ちが自然と一駅分歩く行動につながったそうです。運動が苦手だった社員も、ゲーム感覚なら続けやすく、イベントをきっかけに通勤での歩行が習慣になった人もいるとのこと。きっかけと仲間を同時に用意するだけで、運動の入口はぐっと広がる好例だと思います。
まとめ:3つの壁を職場の力で下げる
生涯スポーツの継続は、個人の意志だけでなく環境づくりで大きく変わります。要点を整理します。
- 生涯スポーツは健康寿命を支え、企業の生産性や定着にも意味がある
- 続かない課題は「時間・きっかけの不足」「モチベーション維持」「環境・場所のハードル」の3つ
- 企業は「きっかけ・仲間・場」をまとめて用意することで壁を下げられる
- 職場の支援は従業員の健康寿命を延ばし、活力ある組織づくりにつながる
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