睡眠計測アプリ・デバイス8選|比較と選び方

睡眠計測アプリ・デバイス8選|比較と選び方 スポーツDX

指輪、リストバンド、腕時計、マットレスの下に敷くセンサー——睡眠を測る手段はここ数年で一気に増えました。「結局どれを選べばいいのか分からない」という人のために、この記事では実際に流通している睡眠計測アプリ・デバイス8選を、価格帯・対象ユーザー・機能で比較します。個人で気軽に試したい人から、企業として健康経営に導入したい担当者まで、それぞれに合う1台を見つける参考にしてください。

スポーツをビジネスに使うなら、どこから手をつけるべきか

「自社の場合どこから始めればいいか分からない」という段階のご相談を受け付けています。

当てはまる課題を4つから1つ選んでいただくと、最初に決めることよくある失敗をお送りします。

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睡眠計測アプリ・デバイスとは

睡眠計測アプリ・デバイスは、心拍・呼吸・体動などのセンサーデータをもとに、睡眠の深さや質をスコアやグラフで可視化してくれる製品です。指輪型やリストバンド型のように身につけるタイプもあれば、マットレスの下に敷くだけで使える非接触タイプ、スマートフォンのアプリだけで完結するタイプまで、選択肢は多岐にわたります。

価格帯も、1万円台で買い切りのものから、年会費制のサブスクリプション、法人向けの個別見積もりまで幅広く存在します。まずは自分(または自社)がどこまでの精度・機能を求めているかを整理してから比較するのが、失敗しない選び方の第一歩です。

睡眠計測アプリ・デバイス市場は2027年に160億円規模へ拡大

矢野経済研究所が2025年3月に発表した調査によると、国内のスリープテック市場規模(関連製品・サービスの利用料やアプリ使用料ベース)は2023年時点で95億円と推計されています。同研究所は2027年には160億円まで拡大すると予測しており、選択肢が増えている今は、比較検討の情報が特に重要な時期だと言えます。

背景には、日本人の睡眠不足という社会課題があります。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では成人に6時間以上の睡眠確保が推奨されていますが、日本人の平均睡眠時間はOECD諸国のなかで最短クラスとされています。自分の睡眠を数値で把握したいというニーズの高まりが、製品ラインナップの充実にもつながっています。

(参考)スリープテック市場に関する調査を実施(2024年) – 株式会社矢野経済研究所

(参考)健康づくりのための睡眠ガイド2023(概要) – 厚生労働省

睡眠計測アプリ・デバイス8選の価格と特徴

ここでは、個人向けの装着型・非装着型から、法人・施設向けのプログラムまで、価格帯とターゲットの異なる8つの製品・サービスを紹介します。価格は2026年8月時点の公式サイトの情報をもとにしており、変動する可能性があるため最新の金額は各公式サイトでご確認ください。

サービス・アプリ名 運営元 価格帯の目安 向いている人
Oura Ring Oura Health Oy 本体65,800円〜+月額会員費 きめ細かく体調管理したい人
WHOOP WHOOP, Inc. 年会費199ドル〜(本体は会員費に含む) 負荷まで本格管理したいアスリート層
Apple Watch Apple Inc. 71,800円〜(追加費用なし) すでにiPhoneを使っている人
Fitbit Google LLC 16,800円〜23,800円 初めてウェアラブルを試す人
Withings Sleep Withings 15,000円前後 指輪やバンドを着けたくない人
Biz Sleep/My Sleep 株式会社ニューロスペース 要問い合わせ(法人向け) 従業員の睡眠改善を組織で進めたい企業
InSomnograf 株式会社S’UIMIN 要問い合わせ(法人・医療向け) 医療グレードの精度で検査したい人・企業
眠りSCAN/眠りCONNECT パラマウントベッド株式会社 要問い合わせ(施設向け) 介護施設で入居者を見守りたい事業者

各社公式サイトの情報をもとに弊社が作成(2026年8月時点、価格は変動する場合があります)

Oura Ring|きめ細かく体調管理できる指輪型

Oura Ringは、フィンランドのOura Health Oyが展開する指輪型デバイスです。心拍・体温・活動量に加え、睡眠の深さや各睡眠段階の推移を計測できます。本体価格は65,800円からで、詳細な分析機能を使うには別途月額の会員費が必要です。腕時計やバンドの装着感が苦手な人にも向いています。

(参考)Oura Ring公式サイト – Oura Health Oy

WHOOP|画面なしで24時間負荷を追う会員制トラッカー

WHOOPは、米国のWHOOP, Inc.が展開する画面のないリストバンド型デバイスです。本体を買い切るのではなく、年会費制のメンバーシップ(WHOOP Oneで年間199ドルから)に含まれる形で提供されており、睡眠・リカバリー・トレーニング負荷を24時間計測できます。日々のトレーニング強度まで含めて本格的に管理したいアスリート層に向いています。

あわせて読みたい【2026年比較】WHOOP、Apple Watch、Oura Ring|選ぶべき1台を「3つの数値」で判定

(参考)WHOOP公式サイト – WHOOP, Inc.

Apple Watch|iPhoneユーザーが手軽に始められる定番

Apple Watchは、睡眠トラッキング機能を標準搭載したスマートウォッチです。最新のSeries 11は71,800円からで、追加の月額費用なく睡眠計測を利用できます。すでにiPhoneを使っている人であれば、新しいデバイスの使い方を覚える手間もなく、既存のエコシステムの中で健康データを一元管理できるのが強みです。

(参考)Apple Watch公式サイト – Apple

Fitbit|価格を抑えて気軽に試せる入門機

Fitbitは、Googleが展開するリストバンド型・スマートウォッチ型のシリーズです。睡眠時間・スケジュール・各睡眠段階の滞在時間から算出する「睡眠スコア」を手軽に確認できます。価格帯は16,800円から23,800円程度と、他の製品と比べて手を出しやすく、初めて睡眠計測デバイスを試す人に向いています。

あわせて読みたいFitbitで始める企業の健康管理ガイド

(参考)Fitbit公式サイト – Google LLC

Withings Sleep|装着せずに眠るだけで計測できるマット型

Withings Sleepは、フランスのWithingsが展開する非接触型センサーです。マットレスの下に敷くだけで使え、価格は15,000円前後と手頃です。指輪やバンドを装着する煩わしさがなく、いびきや呼吸の乱れの検知にも対応しているため、身につけるタイプが苦手な人の選択肢になります。

(参考)Withings Sleep公式サイト – Withings

Biz Sleep/My Sleep|従業員の睡眠改善を進める法人向けプログラム

Biz Sleep・My Sleepは、株式会社ニューロスペースが提供する法人向けサービスです。デバイス単体の販売ではなく、睡眠チェックと7週間の改善プログラムを組み合わせて従業員の睡眠習慣そのものを変えることを目的にしています。価格は個別見積もりですが、公式サイトによると200社超・延べ10万人以上に導入実績があり、早稲田大学との共同研究では経済効果が従業員1人あたり年間12万円と試算されています。

あわせて読みたい従業員の睡眠改善を企業が支援する方法と効果

(参考)ニューロスペース公式サイト – 株式会社ニューロスペース

InSomnograf|脳波で測る医療グレードの精度

InSomnografは、筑波大学発のベンチャー企業である株式会社S’UIMINが提供するサービスです。腕や指に着けるウェアラブルとは異なり、脳波センサーで睡眠中の脳活動を直接測定し、AIで解析した上で専門家のアドバイスとともにレポートします。価格は個別見積もりで、より高い精度での睡眠評価を求める人や、検査サービスとして導入したい医療・研究機関に向いています。

(参考)S’UIMIN公式サイト – 株式会社S’UIMIN

眠りSCAN/眠りCONNECT|介護施設向けの非装着見守りセンサー

眠りSCAN・眠りCONNECTは、パラマウントベッド株式会社が展開する体動センサーと見守り支援システムです。マットレスや敷布団の下に敷くだけで、身体に何も装着せずに呼吸数・心拍数・睡眠状態・起き上がりや離床といった動作を遠隔でリアルタイムに把握できます。価格は個別見積もりで、主に介護施設向けに導入されています。

(参考)眠りCONNECTとは – パラマウントベッド株式会社

用途別|あなたに合う1台の選び方

8つの製品・サービスは、価格帯だけでなく「誰のどんな悩みを解決するか」も大きく異なります。ここでは代表的な4つの利用シーンごとに、選び方の目安を整理しました。

手軽に自分の睡眠を知りたい人向け

まずは睡眠の傾向をざっくり把握したいという人には、価格を抑えて始められるFitbitや、マットレスの下に置くだけのWithings Sleepが向いています。装着に抵抗がある場合はWithings Sleep、日常的に身につけて活動量も併せて見たい場合はFitbitが選択肢になります。

パフォーマンスまで本格管理したい人向け

睡眠だけでなくトレーニング負荷やリカバリーまで数値で管理したい人には、Oura RingかWHOOPが候補になります。指輪型で日常使いしやすいOura Ring、24時間装着を前提にアスリート仕様で作られたWHOOPという違いがあるため、装着感の好みで選ぶとよいでしょう。

法人で健康経営に取り組みたい企業向け

従業員の睡眠改善を組織的な施策として進めたい企業には、デバイス単体ではなくプログラムとして提供されるBiz Sleep/My Sleepが適しています。セミナーや行動変容プログラムまで含めて伴走してもらえるため、健康経営の取り組みとして経営層に説明しやすいのが利点です。

医療グレードの精度で検査したい人・施設向け

より高い精度が必要な場合は、脳波で計測するInSomnograf、介護施設での見守りには非装着の眠りSCAN/眠りCONNECTが選択肢になります。消費者向けウェアラブルとは異なり、用途を絞り込んだ専門性の高さが特徴です。

購入・導入前に確認したい3つのポイント

価格表示だけを見て選ぶと、後から想定外の費用や制約に気づくことがあります。契約前に確認しておきたい3つのポイントを整理しました。

本体価格以外にかかる費用を確認する

Oura RingやWHOOPのように、本体価格や年会費とは別に月額の会員費が必要な製品があります。表示されている金額が「買い切りで完結するのか」「継続的な費用が発生するのか」を事前に確認しておくと、想定外の出費を避けられます。

無料トライアル・返品保証の有無を確認する

装着感や使い勝手は実際に試してみないと分からない部分が大きいため、無料トライアル期間や返品保証の有無は購入前にチェックしておきたいポイントです。特にサブスクリプション型の製品は、初回だけ無料期間が設けられていることがあります。

法人契約は個別見積もりが基本になる

Biz Sleep/My Sleep、InSomnograf、眠りSCAN/眠りCONNECTのような法人・施設向けサービスは、多くの場合、価格が公開されておらず個別見積もりになります。導入規模や利用したい機能を整理したうえで、公式サイトの問い合わせ窓口から相談を始めるのが一般的な流れです。

よくある質問

睡眠計測デバイスは医療機器ですか?

製品によって異なります。眠りSCANのように一般医療機器としての届出を行っている製品がある一方、Oura RingやApple Watch、Fitbitなどの多くの消費者向けウェアラブルは、あくまで健康管理・フィットネス用途の製品であり、医療機器としての診断・治療を目的としたものではありません。

初めて買うならどれがおすすめですか?

初めての場合は、価格を抑えて試せるFitbitや、装着せずに使えるWithings Sleepから始めるのが失敗しにくい選び方です。使ってみて物足りなさを感じたら、より高機能なOura RingやWHOOPへの乗り換えを検討するとよいでしょう。

法人導入の場合に個人契約とは何が違いますか?

個人向け製品はオンラインで購入して即日使い始められますが、法人向けサービスは導入規模のヒアリングから始まり、契約内容の個別見積もりを経て導入する流れが一般的です。従業員数や求める機能(計測のみか、行動変容プログラムまで含むか)を整理してから問い合わせると、話がスムーズに進みます。

まとめ

  • 睡眠計測アプリ・デバイスは、装着型(Oura Ring・WHOOP・Apple Watch・Fitbit)、非装着型(Withings Sleep)、法人向けプログラム型(Biz Sleep/My Sleep)、医療・介護グレード型(InSomnograf・眠りSCAN/眠りCONNECT)に分類できる
  • 価格帯は1万円台の買い切りから、年会費制のサブスクリプション、法人向けの個別見積もりまで幅広い
  • 手軽に試したいならFitbitやWithings Sleep、本格的に管理したいならOura RingやWHOOP、法人導入ならBiz Sleep/My Sleepが候補になる
  • 本体価格以外の継続費用、無料トライアルの有無、法人契約の進め方は購入・導入前に必ず確認する
  • 国内スリープテック市場は2027年に160億円規模へ拡大すると予測されており、今後も選択肢は増えていく見込み

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業にてメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。
現在は独立し、About The New株式会社を設立。教育コンテンツの研究・開発を行い、スポーツの知見を活かした人材育成プログラムを提供している。

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