スポーツ市場規模2026年版|日本の現状と企業機会

スポーツ市場規模2026年版|日本の現状と企業機会 スポーツビジネス

「スポーツ市場って、実際どのくらいの大きさで、どこが伸びているの?」と調べはじめると、出てくる数字がバラバラで戸惑いますよね。市場の範囲があいまいなまま語られることも多く、自社にどんな機会があるのかを整理しづらい状況です。

この記事では、スポーツ庁の公的データをもとに、日本のスポーツ市場規模の現状・成長カテゴリ・企業が狙える機会を体系的に整理します。人事・経営企画の立場で「スポーツ市場をどう活かすか」を考えるヒントになればうれしいです。

スポーツをビジネスに使うなら、どこから手をつけるべきか

「自社の場合どこから始めればいいか分からない」という段階のご相談を受け付けています。

当てはまる課題を4つから1つ選んでいただくと、最初に決めることよくある失敗をお送りします。

LINEで相談する

いただいた情報の取り扱いはプライバシーポリシーをご確認ください。

日本のスポーツ市場規模|5.5兆円から15兆円目標へ

スポーツ市場の現在地と方向性を示しているのが国の政策です。スポーツを成長産業として位置づけ、具体的な市場規模目標を打ち出しています。まずその全体像を確認しましょう。

指標 数値・内容 出典
現在の市場規模 約5.5兆円(2022年時点) 第3期スポーツ基本計画
目標市場規模 15兆円(2025年目標) 第3期スポーツ基本計画
成長倍率 約2.7倍 試算
主なドライバー スタジアム整備・スポーツテック・観光連携 スポーツ庁成長産業化戦略

日本のスポーツ市場規模目標と現状(スポーツ庁データより)

5.5兆円規模の現在地

2022年時点の日本のスポーツ市場規模は約5.5兆円とされています。用品・アパレル、施設・フィットネス、プロスポーツ観戦、スポーツ教育など多岐にわたる領域の合計値です。単一の統計ではなくスポーツ庁が複数の調査を統合して算出しています。

(参考)スポーツの成長産業化(第3期スポーツ基本計画) – スポーツ庁

15兆円目標の根拠と政策の背景

2022年3月策定の第3期スポーツ基本計画では、2025年までに市場規模を15兆円へ拡大する数値目標が設定されました。スタジアム・アリーナの整備推進、スポーツツーリズム・健康スポーツ産業の振興、スポーツ団体のIT化・データ活用などが成長手段として挙げられています。

国がスポーツを「投資する産業」として明確に位置づけたことで、企業が参入しやすい土台が整いつつあります。

スポーツ市場の主要カテゴリとそれぞれの規模感

スポーツ市場は単一の業態ではなく、複数のカテゴリが組み合わさった複合市場です。どのカテゴリが大きく、どこが伸びているかを理解することで、企業としての参入ポイントが見えてきます。

観戦・興行(プロスポーツ・イベント)

Jリーグ・プロ野球・バスケットボールBリーグなどのプロスポーツ観戦は、チケット収入のほかスポンサー協賛・放映権・グッズ販売を含む複合収益モデルです。Bリーグは発足から約10年で売上規模が急成長しており、地域密着型マーケティングのモデルケースとして注目されています。

用品・アパレル(シューズ・ウェア・器具)

スポーツ用品市場はコロナ禍を経たアウトドア・フィットネス需要の拡大を受け、引き続き堅調です。健康志向の高まりとウェアラブルデバイスの普及が重なり、機能性アパレルとテクノロジー融合製品に商機が生まれています。

施設・フィットネス(ジム・スタジアム・コート)

フィットネスクラブ市場はコロナ禍で打撃を受けたものの、オンラインフィットネスやパーソナルジムの台頭で業態が多様化しています。スタジアム整備は国の優先政策でもあり、複合型スポーツ施設をベースにした地域経済活性化プロジェクトが各地で動き出しています。

スポーツテック(データ・AI・ウェアラブル・配信)

スポーツテックはスポーツ市場の中で最も成長余地が大きい領域のひとつです。選手のパフォーマンス分析・映像解析・ファンエンゲージメントプラットフォーム・ライブ配信など、テクノロジーとスポーツの接点は急速に広がっています。国内スタートアップへの投資も増加傾向にあります。

あわせて読みたいスポーツビジネスの将来性と成長戦略

企業がスポーツ市場で機会を得る3つのアプローチ

スポーツ産業は「スポーツをする人・見る人・支える人」という三層構造で成り立っています。企業がこの市場に関わるアプローチも大きく3つに分かれます。自社の強みと照らし合わせてみてください。

スポンサーシップ・マーケティング活用

プロスポーツチームや大会のスポンサーになることで、ブランド認知や地域密着を図るアプローチです。費用対効果を測りやすくなったデジタルスポンサーシップも広まっており、中小企業でも参入しやすい形式が増えています。スポーツ観戦人口の拡大が続く中、露出機会は今後さらに増えると見込まれます。

従業員ウェルビーイング・スポーツ施策への投資

健康経営の観点から社員のスポーツ参加を促す企業が増えています。スポーツ施設の法人契約・スポーツ教室の福利厚生化・社内スポーツイベントなど、投資額に比べてエンゲージメント向上・離職率低下の効果を得やすい領域です。人的資本経営が求められる時代に合致した施策です。

あわせて読みたいスポーツ施策で従業員エンゲージメントを高める方法

スポーツテック・DXへの参入

データ分析・映像解析・IoT・AIといった技術をスポーツ現場に持ち込む形での参入です。IT企業やスタートアップだけでなく、専門的な技術・ノウハウを持つ製造業や通信業にも商機があります。スポーツ庁が推進するデジタル化の追い風もあり、実証実験から入りやすい環境が整いつつあります。

スポーツ市場の成長を後押しする政策の追い風

スポーツ市場の拡大は民間主導だけでなく、政府・スポーツ庁の政策が強力に支えています。政策の全体像を把握しておくことで、補助金・連携事業・規制緩和のタイミングを先取りできます。

第3期スポーツ基本計画の位置づけ

2022年3月に閣議決定された第3期スポーツ基本計画は、スポーツの「商業化・産業化」を明確に推進する方針を掲げています。スタジアム・アリーナ改革、スポーツツーリズム振興、地域スポーツコミッションの活性化など、具体的な施策が盛り込まれています。企業にとっては、この計画を読み込むことが市場参入のロードマップになります。

(参考)第3期スポーツ基本計画 – スポーツ庁

スポーツ庁の成長産業化戦略

スポーツ庁はスポーツを「地域経済を動かす投資先」として位置づけ、スポーツビジネス拠点創造プロジェクトや健康スポーツ産業創出事業など複数の支援プログラムを展開しています。企業が活用できる補助金・実証フィールドも存在するため、積極的に情報収集することをおすすめします。

まとめ|スポーツ市場規模の現状と企業が取るべき行動

この記事では、日本のスポーツ市場規模と企業機会について整理しました。要点は以下のとおりです。

  • 日本のスポーツ市場規模は約5.5兆円、2025年には15兆円拡大が国の目標
  • 成長領域はスポーツテック・観戦興行・フィットネス・スポーツツーリズムの4つ
  • 企業の参入アプローチはスポンサーシップ・ウェルビーイング施策・スポーツテック参入の3軸
  • 第3期スポーツ基本計画を読み込むことが参入タイミングの先取りにつながる
  • 政策の追い風がある今こそ、市場調査・パートナー探索に動き出す絶好のタイミング

ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ

お問い合わせはこちら →
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業にてメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。
現在は独立し、About The New株式会社を設立。教育コンテンツの研究・開発を行い、スポーツの知見を活かした人材育成プログラムを提供している。

コメント

タイトルとURLをコピーしました