羽生結弦のメンタル・ルーティン術|試合前に聴く3曲と「プーさん」に込めた意味

hanyu mental アスリート

試合前、羽生結弦選手はヘッドフォンをつけて音楽を口ずさみ、クマのプーさんのティッシュケースを手に会場入りする。その姿は多くのファンにとって馴染み深い光景だ。これらは単なる癖ではなく、羽生選手が意図的に設計した試合前のメンタルルーティンだ。

試合前に聴く3曲:心の支えとなった音楽たち

2018年2月のTOKYO FM「LOVE CONNECTION」の放送で、平昌五輪金メダリストの羽生選手は試合前に聴く曲のベスト3を語った。リスアニ!の報道によると、その1位に和田光司の「風~re-fly ver.~」が選ばれた。

1位:和田光司「風~re-fly ver.~」

「デジモンが好きで、翼とか風とか、向かい風の中を飛んで行くようなイメージが強くある曲」
(羽生結弦 / TOKYO FM『LOVE CONNECTION』)

「風~re-fly ver.~」のオリジナルはアニメ「デジモンテイマーズ」の挿入歌で、作詞は和田光司氏本人。2016年に逝去した和田氏の楽曲を、試合前の心の支えとして選んでいた(リスアニ!、2018年2月)。

2位:BUMP OF CHICKEN「夢の飼い主」

「BUMP OF CHICKENはもともと全曲そらで歌えるくらい好きで聴いているが、この曲の主人公がだんだん夢に味付けをしていってしまう感じが自分にもあり、純粋な気持ちを忘れてしまっていたなということを思い返すことができた曲」
(羽生結弦 / TOKYO FM『LOVE CONNECTION』)

3位:阿部真央「戦いは終わらない」

「自分自身を鼓舞してくれる、自分自身を代弁してくれるような曲で、力強い阿部真央さんの声は『自分に自信を持っていいんだよ』と思えるような曲」
(羽生結弦 / TOKYO FM『LOVE CONNECTION』)

3曲に共通するのは「自己鼓舞」「純粋さへの回帰」「向かい風への前進」というテーマだ。試合前の高ぶった精神状態を、音楽で意図的にコントロールしていることがわかる。

「結弦仕様」のイヤフォン:音楽へのこだわりが集中力を生む

羽生選手が音楽を聴くためのデバイスへのこだわりも、メンタルルーティンの一部だ。

50種類以上のイヤフォンから選ぶカスタム仕様

羽生選手は50種類以上のイヤフォンを持っており、試合前に使うものは完全カスタマイズ可能な「結弦仕様」(20万円以上)とされている。音楽を「ただ聴く」のではなく、最高の音質で自分の状態に最適な環境で届けることへのこだわりが伺える。

クマのプーさんのティッシュケース:「精神安定剤」としてのお守り

音楽で自分を鼓舞しながら、同時に心を落ち着かせるアイテムも欠かさない。一見相反するこの組み合わせが、羽生式メンタルルーティンの特徴だ。

大会時に必ず持参する「高ぶる気持ちを落ち着かせる」アイテム

羽生選手が大会時に必ず持参するのが、クマのプーさんのティッシュケースだ。高ぶる気持ちを落ち着かせる精神安定剤的な役割を果たしてきた。音楽で自分を鼓舞し、お守りで心を落ち着かせるという一見相反するアプローチが、試合前のコンディションを最適に整える羽生式メンタルルーティンだ。

羽生結弦のメンタルルーティンまとめ

TOKYO FMでの発言やメディア報道から明らかになった羽生選手のメンタルルーティンを整理する。

要素 内容
試合前の音楽 「向かい風」「自己鼓舞」「純粋さの回帰」をテーマにした3曲を厳選して聴く
結弦仕様イヤフォン 50種類以上から選ぶカスタム仕様。最高の音質で音楽を届けるこだわり
クマのプーさん 試合時に必ず持参するティッシュケース。高ぶる気持ちを落ち着かせる精神安定剤
鼓舞と安定の両立 音楽で鼓舞し、お守りで安定する。相反する要素を組み合わせた精神状態の最適化

出典:羽生結弦選手が試合前に聴く曲(リスアニ!)

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