中小企業のスポーツDX導入事例に学ぶ実践ポイント

中小企業のスポーツDX導入事例と実践ステップを示すHuman Soarのアイキャッチ画像 スポーツDX

「スポーツDXは大企業やプロチームの話で、中小企業には縁がない」。そう考えている経営者やDX推進担当者は少なくありません。しかしスポーツ庁は、中小規模のスポーツ団体・企業でも取り組みやすいDX推進の支援制度を整備しており、伴走支援や資金支援を受けながら着実にDXを進める道筋が用意されています。

この記事では、スポーツ庁が公表する支援制度・実証事業の内容をもとに、中小企業がスポーツDXに取り組む背景と、自社導入に応用できるステップを整理します。

スポーツをビジネスに使うなら、どこから手をつけるべきか

「自社の場合どこから始めればいいか分からない」という段階のご相談を受け付けています。

当てはまる課題を4つから1つ選んでいただくと、最初に決めることよくある失敗をお送りします。

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中小企業がスポーツDXに取り組む背景

地域のスポーツ団体や中小企業がDXに踏み出す最大の理由は、限られた人員でも業務効率化と収益拡大を同時に狙える点にあります。スポーツ庁はスポーツ団体のビジネス拡大にむけたDX等推進支援事業を実施しており、DX推進に取り組む団体は豊富なノウハウを持つ事務局から実装に向けた伴走支援と、資金的な支援を受けられる仕組みになっています。

大規模な自社開発を必要とせず、既存のクラウドサービスや外部の伴走支援を活用できる点が、体力の限られる中小企業にとっての現実的な入口です。

(参考)スポーツ×テクノロジーの活用推進 – スポーツ庁

スポーツ庁のDX支援メニュー一覧|自社に合う入口を見つける

スポーツ庁が公開している支援メニューは、目的別にいくつかの実証事業・調査事業に分かれています。Human Soarでスポーツ庁の公開資料を独自に整理し直したのが下表です。どの段階の企業にどのメニューが向くかの参考にしてください。

支援メニュー 主な対象 得られる支援
DX等推進支援事業 DXに初めて取り組む団体 伴走支援+資金支援(最大450万円)
スポーツ×テクノロジー活用展開事業 リーグ・団体単位での展開を目指す企業 技術活用の展開支援
DX人材調査事業の手引き・事例集 まず他社事例を知りたい団体 無料公開の手引き・事例集PDF

スポーツ庁「スポーツ×テクノロジーの活用推進」ページの公開資料をもとにHuman Soarが目的別に再整理した独自集計です。

DX等推進支援事業|初めての一歩に向く

予約管理や会員管理など、紙・電話ベースの業務をデジタル化したい段階の団体に向いています。伴走支援がつくため、社内にIT専任者がいない中小企業でも取り組みやすいのが特徴です。

スポーツ×テクノロジー活用展開事業|横展開を狙う段階に向く

一部の業務で成果が出た後、複数拠点・複数種目へ展開したい団体向けのメニューです。地域リーグや協会単位での導入を検討する際の選択肢になります。

手引き・事例集|検討の初期段階に向く

いきなり申請や導入を決める前に、他団体の事例を知りたい場合は、スポーツ庁が無料で公開している手引き・事例集PDFから着手するのが現実的です。自社に近い規模・業種の事例を探すところから始められます。

導入事例に見る成功パターン|小さく始めて検証する

スポーツ庁の実証事業には、ライブオークションプラットフォームによる収益向上や、VR野球打撃練習技術の活用、アスリートのバイタルデータ商用活用など、幅広いテーマの実証が含まれています。共通しているのは、いきなり全社導入するのではなく、特定の業務・特定のイベントに絞って小さく試し、効果を検証してから広げるという進め方です。

中小企業がこの型を応用する場合、最初から高機能なシステムを目指すのではなく、「まず会員管理をデジタル化する」「まずイベント予約をオンライン化する」といった、1つの業務に絞った小さな成功体験を作ることが定着の近道になります。

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自社導入への応用ステップ|DX推進担当者が最初にやること

DX推進担当者・経営層が自社にスポーツDXを導入する際は、いきなり予算を確保してシステムを選定するのではなく、現状の業務を可視化するところから始めるのが効果的です。

1業務の棚卸し:会員管理・予約・決済・広報のうち、紙やExcelで属人化している業務を洗い出す
2支援制度の照会:スポーツ庁のDX等推進支援事業など、活用できる公的支援がないか確認する
3小規模での試行:1つの業務・1つのイベントに絞ってツールを導入し、効果を検証する

ステップ1|業務の棚卸しから始める

DXという言葉から高度なシステムを連想しがちですが、最初にやるべきは自社の業務のどこに手作業のムダがあるかを洗い出すことです。会員名簿がExcelでバラバラに管理されている、予約が電話でしか受けられない、といった現状把握が土台になります。

ステップ2|活用できる支援制度を照会する

自己資金だけで進めようとせず、スポーツ庁のDX等推進支援事業のような公的支援の対象になるかを確認する価値があります。伴走支援を受けられれば、社内にノウハウがなくても導入の失敗リスクを抑えられます。

ステップ3|小規模での試行から広げる

先行事例が示す通り、いきなり全社展開するのではなく、1つの業務・1つのイベントで試してから横展開する進め方が、限られたリソースの中小企業には現実的です。

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まとめ

  • スポーツ庁のDX等推進支援事業は、初めてDXに取り組む中小団体でも伴走支援と資金支援を受けられる制度
  • 支援メニューは目的別に複数あり、自社の段階に合わせて選べる
  • 実証事業に共通するのは「小さく始めて検証する」進め方
  • 自社導入は業務の棚卸し→支援制度の照会→小規模での試行、の順が現実的
  • いきなり全社導入を目指さず、1つの業務からの成功体験づくりが定着の鍵になる

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業にてメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。
現在は独立し、About The New株式会社を設立。教育コンテンツの研究・開発を行い、スポーツの知見を活かした人材育成プログラムを提供している。

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