アスリートも使う体組成計|InBody・タニタ・オムロン比較

体組成計を比較するイメージ|体組成を測るカテゴリ スポーツDX

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体組成を測るとはどんなカテゴリか|体重計だけでは分からないこと

「最近、体脂肪率がじわじわ増えている気がする」「筋肉が落ちていないか気になる」。そんなとき、多くの人がまず乗るのは体重計です。しかし体重の数字だけでは、増えたのが脂肪なのか筋肉なのか、内臓のまわりに脂肪がついているのかまでは分かりません。

体組成を測るとは、体重・体脂肪率・筋肉量・内臓脂肪レベル・体水分率といった、体を構成する要素を分けて数値化することです。専用の機器に乗る、または握るだけで、微弱な電流を体に流し、その通りやすさ(生体電気インピーダンス)から各成分の割合を推定する仕組みが一般的です。

国もスポーツ・健康づくりへの関心を後押ししています。スポーツ庁は第3期スポーツ基本計画のなかで、成人の週1回以上のスポーツ実施率を70%程度まで高める目標を掲げており、令和7年11月時点の調査では20歳以上の週1日以上のスポーツ実施率が51.7%となっています。目標にはまだ距離があるものの、運動習慣とあわせて自分の体の状態を数値で把握したいというニーズは今後も広がっていくと考えられます。

この記事では、体組成を測るカテゴリの基礎知識と、実際に使われている体組成計・体組成分析装置4製品を、各社公式サイトの情報にもとづいて比較します。

あわせて読みたい活動量計4選比較|スポーツ・運動量を毎日データ化

(参考)スポーツ実施率 – スポーツ庁

体組成計・体組成分析装置4製品を徹底比較

体組成計と一口にいっても、医療・研究機関で使われる専門的な装置から、家庭で毎日の変化を追うための機種まで幅があります。ここではD列(代表例)に挙がっていた製品のなかから、公式サイトで機能・仕様を確認できたInBody、タニタ、オムロン、Withingsの4製品を取り上げます。

製品名 提供企業・提供元 主な機能・特徴 対応プラットフォーム等
InBody インボディ・ジャパン 部位別直接インピーダンス測定・多周波数測定・8点接触型電極、統計補正を用いない実測型。医療用5機種・専門家用3機種を展開 家庭用「InBody Dial」はスマートフォン(InBodyアプリ)連携
体組成計(BC-771/772・BC-774L等) タニタ 4C Technologyによる左右部位別測定、筋肉量を点数化する「筋質点数」「脚点」など独自指標を表示 Bluetooth・無線LAN連携、専用アプリで記録
体重体組成計 カラダスキャン(HBF-702T等) オムロン ヘルスケア 独自アルゴリズムで骨格筋率・内臓脂肪レベルを推定。乗るだけで個人を自動認識するモデルもラインナップ iPhone/Androidアプリ、オムロンコネクト対応
Body Smart Withings(フランス) 生体電気インピーダンス分析(マルチ周波数)で体脂肪率・体水分率・筋肉量・骨量・内臓脂肪指数・基礎代謝量を測定。立位心拍数も表示 Wi-Fi/Bluetooth自動同期、Withings App(iOS/Android)、Apple Health等と連携

各製品の機能・仕様は2026年8月時点の公式サイト記載情報にもとづく。価格・仕様は変更される場合があるため、購入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

InBody|医療・研究機関でも使われる実測型の体組成分析装置

InBodyは、体を構成する水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析する体成分分析装置です。公式サイトによると、部位別直接インピーダンス測定・多周波数測定・8点接触型電極・統計補正の排除という4つの技術を組み合わせることで、年齢や性別による平均化に頼らない実測に近いデータを出せることが特徴とされています。

世界110カ国の医療施設・研究施設で臨床検査や栄養指導のツールとして使われているとされ、現在は医療用5機種・専門家用3機種を展開しています。家庭向けには「InBody Dial」もあり、スマートフォンと連動して測定結果を蓄積できます。

(参考)体成分分析装置InBody 公式サイト

タニタの体組成計|家庭用でも部位別測定にこだわるモデル

タニタは体重計・体組成計の国内大手メーカーです。公式サイトの製品情報によると、BC-771/BC-772、BC-774Lなどのモデルは「4C Technology」を採用し、左右の脚の筋肉量を点数化する「脚点」や、筋肉の質を示す「筋質点数」といった独自の表示項目を備えています。

体脂肪率・内臓脂肪レベル・筋肉量・基礎代謝量・体内年齢・体水分率・推定骨量などを1台で測定でき、Bluetoothや無線LANでスマートフォンアプリに記録を残せるモデルもラインナップされています。

(参考)体組成計 – タニタ

オムロン カラダスキャン|乗るだけで測れる手軽さが軸

オムロン ヘルスケアの体重体組成計「カラダスキャン」シリーズは、公式サイトによると専門の装置で収集した基礎データにもとづく独自アルゴリズムで、骨格筋率や内臓脂肪レベルなどさまざまな体組成を推定します。HBF-702Tのように部位別(全身・両腕・体幹・両脚)の皮下脂肪率・骨格筋率まで表示できるモデルと、乗るだけで測定できるベーシックタイプの両方を展開しています。

電源を入れて乗るだけでユーザーを自動認識する機能や、iPhone/Androidアプリ、オムロンコネクトへのデータ転送に対応したモデルもあり、家族で使い分けやすいのが特徴です。

(参考)体重体組成計(体脂肪計) – オムロン ヘルスケア

Withings Body Smart|Wi-Fi自動同期で継続しやすいスマート体重計

フランスのWithings(ウィジングズ)が展開する「Body Smart」は、公式サイトによると生体電気インピーダンス分析(マルチ周波数)により、体脂肪率・体水分率・筋肉量・骨量・内臓脂肪指数・基礎代謝量を測定できるスマート体重計です。立位心拍数も表示され、体重管理と簡易的な心肺・代謝指標を合わせて追える点が特徴とされています。

Wi-FiまたはBluetoothで測定データが自動同期されるため、毎回スマートフォンを持って計測する必要がなく、Withings Appを通じてApple HealthやGoogle Health Connectとも連携できます。最大8人のユーザーを自動認識するため、家族利用にも対応しています。

(参考)Body Smart – Withings公式サイト

目的で選ぶ体組成計3タイプ|精度・継続しやすさ・手軽さ

4製品を見比べると、それぞれ重視しているポイントが異なることが分かります。ここでは目的に応じて、体組成計を次の3タイプに整理しました。どれを選ぶか迷ったときの参考にしてください。

目的別に見た体組成計選びの3タイプ(精度・専門性重視型/継続しやすさ・アプリ連携重視型/手軽さ・家庭向け機能重視型)を示すツリー図

精度・専門性重視型|細かい変化まで追いたい人向け

「筋トレの成果を部位ごとに確認したい」「体脂肪率の細かな増減まで追いたい」という人には、InBodyのように多周波数測定・8点接触型電極で実測に近いデータを出す機種が向いています。医療・研究機関でも使われている技術がベースにあるため、数値の裏付けを重視する人に合う選択肢です。

継続しやすさ・アプリ連携重視型|記録を自動で残したい人向け

体組成データは1回の測定より、継続して変化を追うことに価値があります。Withings Body Smartのように、Wi-Fiで自動同期しスマートフォンを持たずに測定できる機種は、記録の手間を減らせるため継続しやすいタイプといえます。Apple Health等の外部アプリと連携できる点も、すでに使っている健康管理アプリと一元化したい人に向いています。

手軽さ・家庭向け機能重視型|家族で気軽に使いたい人向け

タニタやオムロンのような国内メーカーの体組成計は、体重計と同じ感覚で「乗るだけ」で測定できるモデルが充実しています。家族それぞれの記録を自動認識で分けて管理できる機種もあり、専門知識がなくても直感的に使える点が強みです。価格帯も比較的手が届きやすく、初めて体組成計を使う人の入り口として選びやすいタイプです。

体組成データを正しく継続測定する3つのコツ

体組成データは測定条件によって数値がぶれやすいため、正しく継続測定することが重要です。ここでは3つのコツを紹介します。

体組成データを正しく継続測定するための3つのコツのチェックリスト

測定するタイミングを毎回そろえる

体水分量は食事・入浴・運動の直後に変動するため、同じ条件で測らないと日ごとの数値差が体組成の変化なのか一時的な水分移動なのか判断できません。起床後・トイレの後など、毎回同じタイミングで測る習慣をつけると、数値の変化を正しく読み取りやすくなります。

1回の数値ではなく1〜2週間単位の推移で見る

体組成計の数値は日々小さく上下します。1回の測定結果に一喜一憂せず、1〜2週間分のデータを平均や推移グラフで確認すると、本当に脂肪や筋肉が増減しているのかを見極めやすくなります。多くの機種がアプリでグラフ表示に対応しているため、記録機能を活用しましょう。

体重だけでなく複数指標をあわせて確認する

体重が減っていても筋肉量まで落ちていれば、健康的な変化とはいえません。体脂肪率・筋肉量・内臓脂肪レベルなど複数の指標をあわせて確認し、単一の数値だけで一喜一憂しないことが、体組成計を活用するうえでのポイントです。

アスリートのコンディション管理と企業の健康経営に活かす体組成データ

体組成データは個人の健康管理だけでなく、アスリートのコンディション管理や、企業の健康経営の取り組みにも活用が広がっています。たとえば筋肉量の推移を追うことで、トレーニング負荷の調整やケガのリスクを早期に把握する手がかりになります。

企業においても、健康診断の数値だけでは見えにくい体組成の変化を従業員自身が把握できるようにすることは、健康経営施策の一環として位置づけられます。中小企業がいきなり高額な専門機器を導入するのは難しくても、家庭用モデルを社内の健康イベントで試験導入するなど、スモールスタートでの活用余地があります。

あわせて読みたい心拍変動(HRV)を測る4製品|アスリートも使う自律神経チェック

よくある質問

体組成計と体重計はどう違いますか

体重計は体重のみを測定しますが、体組成計は体に微弱な電流を流し、その通りやすさから体脂肪率・筋肉量・体水分率などを推定して表示します。体重の増減が脂肪によるものか筋肉によるものかを区別できる点が大きな違いです。

家庭用の体組成計でも医療用に近い精度は出ますか

家庭用モデルは手軽さを重視して設計されているため、医療用・専門家用の機種と全く同じ精度とは限りません。ただし、同じ機種・同じ条件で継続測定することで、自分自身の変化の傾向を把握する用途には十分役立ちます。

複数の体組成計で数値が違うのはなぜですか

測定方式(電極の位置や周波数の数)や推定に使うアルゴリズムがメーカーごとに異なるため、同じタイミングで測っても機種間で数値が一致しないことがあります。比較する際は同じ機種で継続測定した推移を見ることが基本です。

まとめ

  • 体組成を測るとは、体重だけでなく体脂肪率・筋肉量・内臓脂肪レベル・体水分率などを数値化すること
  • InBody・タニタ・オムロン・Withingsは、それぞれ精度・アプリ連携・手軽さといった異なる強みを持つ
  • 目的別に「精度・専門性重視型」「継続しやすさ・アプリ連携重視型」「手軽さ・家庭向け機能重視型」の3タイプで選ぶと選びやすい
  • 数値は測定条件でぶれやすいため、条件をそろえて1〜2週間単位の推移で見ることが重要
  • 体組成データはアスリートのコンディション管理や企業の健康経営施策にも応用が広がっている

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業にてメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。
現在は独立し、About The New株式会社を設立。教育コンテンツの研究・開発を行い、スポーツの知見を活かした人材育成プログラムを提供している。

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