ホーム / お役立ち資料 / 健康経営・スポーツウェルビーイング / 施策は9割、参加は4割|人事の運動12年データ
DOCUMENT
施策は9割、参加は4割|人事の運動12年データ

従業員の運動施策は、もう「やるかどうか」の段階にありません。経済産業省の健康経営度調査に2025年度に回答した4,175法人のうち、従業員に参加してもらう型の運動施策を実施しているのは92.6%、職場の環境や時間の使い方を変える型は76.7%。「特に行っていない」は19.4%(2015年度)から2.3%まで下がりました。それでも、最も力を入れている取り組みへの参加者の比率は平均37.5%・中央値28.1%にとどまります。
対象者の比率は平均90.8%・中央値100.0%なので、案内はほぼ全員に届いています。落差が生まれているのは、配るところではなく参加するところです。健診で運動習慣があるとされた従業員の比率は平均26.5%で、どの調査回でも3年前との差は2.8〜3.1ポイントしか動いていません。本レポートは、平成26年度から令和7年度までの12年分を「実施率 → 参加率 → 運動習慣者比率」の3層に組み直し、業種別・規模別まで23ページにまとめた資料です。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「従業員の運動施策12年 実施率・参加率・運動習慣者比率」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/health/employee-exercise-measures-12years-2026/
12年で、運動施策は職場に行き渡った
同じ選択肢で追える2014年度から2023年度までを並べると、最も伸びたのは職場内に運動器具・ジム・運動室を設置で3.4倍になりました。一方、すでに多くの法人が行っていた施策は、この5年で横ばいに近づいています。健康経営優良法人の認定要件「運動機会の増進に向けた取り組み」に適合した法人の割合も、2016年度の67.6%から2025年度は97.3%です。
| 運動施策 | 最初の年度 | 2023年度 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 職場内に運動器具・ジム・運動室を設置 | 2014年度 10.8% | 36.2% | 3.4倍 |
| スポーツイベントの開催・参加補助 | 2014年度 36.9% | 72.4% | 2.0倍 |
| 職場で集団の運動(ラジオ体操・ストレッチ等)の時間を設ける | 2014年度 46.0% | 64.8% | 1.4倍 |
| 職場外のスポーツクラブ等との提携・利用補助 | 2014年度 55.0% | 75.7% | 1.4倍 |
| 特に行っていない | 2015年度 19.4% | 2.5% | −16.9ポイント |
対象:経済産業省「健康経営度調査」に回答した法人(2014年度493法人〜2023年度3,520法人)。複数回答の公表値で、倍率とポイント差は当社の計算値です。2024年度から設問の様式が変わったため、この表は2023年度までで区切っています。出典:経済産業省「健康経営度調査結果集計データ(平成26年度〜令和7年度)」(2026年9月19日取得)。
Q. 従業員の運動施策を実施している企業はどのくらいありますか?
2025年度の健康経営度調査に回答した4,175法人のうち、従業員に参加してもらう型の運動施策を実施しているのは92.6%です。職場の環境や時間の使い方を変える型も76.7%が実施しており、「特に行っていない」は2.3%まで下がりました。2015年度の19.4%からの10年で、運動施策をやるかどうかはもう論点ではなくなっています。
実施率・参加率・運動習慣者比率の3層で見る
2025年度の設問では、型ごとに最も重点的な取り組みを1つ選び、その対象者と参加者の比率を答えます。従業員参加型で最も多く選ばれたのは「日常的な運動を奨励するイベント(ウォーキング大会等)を開催している」45.1%で、2位の15.9%を2.8倍離しています。環境整備型の1位は「職場において集団で運動を行う時間を設けている」47.4%でした。業種で見ると参加者比率と運動習慣者比率の相関は-0.13で、金融は参加率1位・運動習慣者比率13位と入れ替わります。
| 段階 | 平均 | 中央値 | 回答法人 |
|---|---|---|---|
| 最重点の取り組みの対象者の比率(従業員参加型) | 90.8% | 100.0% | 3,865法人 |
| 同じ取り組みへの参加者の比率 | 37.5% | 28.1% | 3,865法人 |
| 健診で運動習慣があるとされた従業員の比率 | 26.5% | 25.7% | 4,175法人 |
対象:2025年度の健康経営度調査に回答した法人のうち、従業員参加型の運動施策を実施している法人(運動習慣者比率は全回答法人)。いずれも法人ごとの回答値の平均・中央値で、従業員数では重みづけしていません。出典:経済産業省「健康経営度調査結果集計データ(平成26年度〜令和7年度)」(2026年9月19日取得)。
Q. 運動施策への参加率の平均はどのくらいですか?
最も重点的な取り組みへの参加者の比率は、平均37.5%・中央値28.1%です。対象者の比率は平均90.8%・中央値100.0%なので、案内はほぼ全従業員に広げたうえで、実際に参加するのは3〜4割にとどまります。参加率が10%未満の法人も19.3%あり、平均の裏側は二極に割れています。
Q. 参加率を上げれば従業員の運動習慣は根づきますか?
業種単位で見るかぎり、その関係は確認できません。14業種の参加者比率と運動習慣者比率の相関係数は-0.13で、参加率1位の金融は運動習慣者比率が13位です。運動習慣がある従業員の比率は平均26.5%で、どの調査回でも3年前との差は2.8〜3.1ポイントに収まっています。
この資料でわかること
- 運動施策7種類の実施率と、2014年度からの12年の推移
- 2024年度の設問変更で、どこから比較できなくなるか
- 最重点の取り組みへの対象者比率と参加者比率の落差
- 運動習慣者比率の分布と、3年前との差の大きさ
- 業種別・企業規模別に見た参加率と運動習慣者比率の関係
目次
- 要点|配ることは終わり、届けることが残っている
- この資料の使い方
- 運動施策を「特に行っていない」法人は、19.4%から2.3%になった
- 職場内の運動設備を置く法人は、12年で3.4倍になった
- スポーツイベントの実施率は、5年で+0.9ptしか動いていない
- 2024年度に設問が変わったので、ここから先は同じ線で結べない
- 92.6%が人を集め、76.7%が場を変えている
- 人を集める側の力は、ウォーキング大会などに集中している
- 場を変える側の主役は、集団で運動する時間だった
- 対象は90.8%に広げているのに、参加は37.5%で止まる
- 19.3%の法人は、参加率が10%未満
- 運動習慣がある従業員は、平均で26.5%にとどまる
- どの調査回でも、3年で動く幅は2.8〜3.1ポイントに収まる
- 参加率が高い業種ほど運動習慣が根づく、という関係は見えない
- 金融は参加率が1位なのに、運動習慣者比率は13位
- 規模でつく運動習慣者比率の差は、2.1ポイントしかない
- よくある誤解と、読むときの注意
- 自社に当てはめるときに、順に確かめる3つの問い
- 自社の数字を置いて、どの層で止まっているかを見る
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
こんな方におすすめ
- 健康経営を担当する人事・総務
- 福利厚生の予算を決める経営層
- 従業員の健康施策を設計する産業保健


