箱根駅伝のスポンサー一覧|協賛企業と大学ユニフォームの規定

箱根駅伝のスポンサー一覧|協賛企業と大学ユニフォームの規定 スポーツマーケティング

箱根駅伝のスポンサーは、大会そのものに協賛する企業と、出場する大学のチームに協賛する企業に分かれます。大会の特別協賛はサッポロ、協賛はミズノ、トヨタ自動車、セコム、敷島製パン、NTTドコモの5社です(2026年10月時点の公式サイト)。大学のユニフォームには、日本陸上競技連盟の規程で企業のロゴを2つまで載せられ、早稲田大学、東洋大学、立教大学などが企業と契約しています。

正月の2日間、テレビをつけると選手の胸元に見慣れた社名のロゴがある。中継の合間には毎年同じビール会社のCMが流れる。どの企業が、どんな形で箱根駅伝に関わっているのか。ここでは大会の協賛企業と、大学のユニフォームスポンサーの決まりと実例を、企業が関わるときに確かめる点とあわせて整理します。

箱根駅伝のスポンサーは大会への協賛と大学チームへの協賛に分かれる

箱根駅伝のスポンサーとして企業が関わる道(大会への協賛、大学チームへの協賛、出場記念グッズでの連携)を分けて示した図

箱根駅伝に企業が関わる道は、契約する相手で3つに分かれます。1つ目は大会への協賛で、主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)の大会に、特別協賛や協賛として加わる形です。公式サイトには特別協賛1社と協賛5社のロゴが並んでいます。

2つ目は、出場する大学のチームへの協賛です。大学と契約し、選手が走るときのユニフォームや、それ以外の場面で着るアウターウェア、トレーニングウェアに社名のロゴを入れます。3つ目は2025年に始まった仕組みで、出場大学が作る「出場記念グッズ」で大学と組む方法です(後半で詳しく扱います)。

箱根駅伝は1920年に始まった大会で、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までの往路5区間と復路5区間、合計217.1Kmを走ります。出場は予選会を通過した大学などの合計21チームです。

企業の陸上部が走る元日の駅伝とは仕組みも関わり方も違います。企業チームの全国大会と出場チームについては、別の記事で扱っています。

あわせて読みたい企業の駅伝|ニューイヤー駅伝2026の結果と出場40チーム›

(参考)箱根駅伝とは – 東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社)

Q. 箱根駅伝のスポンサーはどこですか?

大会の特別協賛はサッポロで、協賛はミズノ、トヨタ自動車、セコム、敷島製パン、NTTドコモの5社です(2026年10月時点の箱根駅伝公式サイトの掲載)。これとは別に、出場する大学のチームが企業とユニフォームスポンサーの契約を結んでいます。

箱根駅伝の協賛企業一覧|特別協賛はサッポロ

箱根駅伝の公式サイトは、トップページの下部に「特別協賛」と「協賛」の企業ロゴを分けて載せています。2026年10月18日に確認した掲載は次のとおりです。

区分 企業 主な事業
特別協賛 サッポロ(サッポログループ) ビール・飲料
協賛 ミズノ スポーツ用品
協賛 トヨタ自動車 自動車
協賛 セコム 警備・セキュリティ
協賛 敷島製パン パン・食品
協賛 NTTドコモ 通信

出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト(2026年10月18日に確認)の協賛ロゴ欄をもとに Human Soar 作成。主な事業は本記事の整理

(参考)東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト – 関東学生陸上競技連盟・読売新聞社

特別協賛のサッポロは1987年の第63回大会から続いている

サッポロビールは、1987年の第63回大会から箱根駅伝への協賛を始めたと公表しています。現在はサッポログループとして大会を支えており、2026年1月の第102回大会は協賛40回目にあたります(回数は本記事の計算値)。

40年近く同じ大会を支えてきたことで、正月の中継とサッポロのCMが結びついて記憶されています。協賛の価値は露出の量だけでなく、続けた年数でも積み上がることを示す例です。

(参考)サッポロビール箱根駅伝応援サイト – サッポロビール

協賛5社はそれぞれ業種が異なる

協賛の5社は、スポーツ用品、自動車、警備、食品、通信と、業種がすべて違います。スポーツ協賛には、協賛の枠を業種ごとに1社に絞る「一業種一社」という決まり方がありますが、箱根駅伝の協賛の区分や業種の決まりは公式サイトに書かれていません。

大会への協賛を考える企業は、自社と同じ業種の企業が既に協賛していないかを公式サイトで確かめたうえで、主催者に問い合わせるのが近道です。

Q. 箱根駅伝の特別協賛はいつからサッポロですか?

サッポロビールは1987年の第63回大会から箱根駅伝に協賛しています。同じ1987年に日本テレビの生中継が始まっており、2026年1月の第102回大会は協賛40回目にあたります(回数は本記事の計算値)。

箱根駅伝のスポンサーが大会で行っていること|サッポロの例

協賛企業が大会でできることは、契約の内容で決まり、その中身は公表されていません。ただ、特別協賛のサッポロは自社の応援サイトで、箱根駅伝にどう関わっているかを具体的に説明しています。協賛を「名前を出す」だけで終わらせない使い方の参考になります。

大会の運営では、ポッカサッポロフード&ビバレッジの協力で、選手や大会を支える関係者に給水用の飲料を毎年提供しています。本大会と予選会に出た選手には、大会のあとに自社の製品を副賞として贈っています。

宣伝では、箱根駅伝のためのオリジナルCMと新聞広告を毎年作っています。走る選手だけでなく、大会を支える人や応援する人にも焦点を当てた内容です。商品では、サッポロ生ビール黒ラベルの期間限定品「箱根駅伝缶」を関東学連の協力で出しており、第80回大会では関東地区限定、第81回大会からは全国で売っています。

地域とのつながりもつくっています。1月2日には芦ノ湖のフィニッシュ地点にチャリティブースを出し、そこで売るグッズの売上の一部を箱根町の自然環境の保全のために毎年寄付しています。協賛の権利を、自社の商品や地域の活動につなげて使う考え方は、スポンサーシップのアクティベーションと呼ばれます。

中継との関係も見ておきます。箱根山中は電波が届きにくく生中継が難しかったのですが、日本テレビが山中に無線基地を置いて克服し、1987年から生中継が始まりました。公式サイトによると平均視聴率の過去最高は2019年の第95回大会の復路で32.1%です。年ごとの数字や、ほかの競技との比べ方はスポーツ中継の視聴率ランキングにまとめています。

(参考)サッポロビール箱根駅伝応援サイト – サッポロビール

(参考)箱根駅伝とは – 東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト(関東学生陸上競技連盟・読売新聞社)

箱根駅伝のユニフォームスポンサーの決まり|日本陸連の広告規程

日本陸連の広告規程で学校のユニフォームに表示できるもの(学校名・ロゴ、スポンサー名・ロゴ2つまで、製造会社名・ロゴ)と大きさの上限をまとめた図

大学チームのユニフォームにどんな表示を入れられるかは、日本陸上競技連盟(日本陸連)の「競技会における広告および展示物に関する規程」が定めています。規程の〔国内〕と書かれた規則が、国内の一般的な競技会に適用されます。表示できるのは、学校名・ロゴ、スポンサー名・ロゴ、製造会社名・ロゴの3種類です。

日本陸連は、この規程の目的を、競技者を衣類への過剰な広告で広告塔にしないことと、競技会や競技者を支えるスポンサーへの配慮だと説明しています。2026年4月に修改正されています。

(参考)【広告規程】出場選手および審判の皆さまへお知らせ – 日本陸上競技連盟

スポンサーの名前やロゴは2つまで表示できる

日本学生陸上競技連合などに加盟する学校のユニフォームには、スポンサー名・ロゴを2つまで表示できます。名前とロゴを組み合わせる場合は、切り離さずに並べて表示します。製造会社名・ロゴを含めると、表示できる企業の名前やロゴは3つまでです。

スポンサー名・ロゴは製造会社と同じものにできません。ユニフォームを作るスポーツ用品メーカーとは別の企業が、2つの枠を使うことになります。

(参考)競技会における広告および展示物に関する規程(2026年4月修改正) – 日本陸上競技連盟

大きさは40㎠以内で高さ5㎝と長さ10㎝まで

スポンサー名・ロゴの大きさは、1つ40㎠以内、高さ5㎝以内、長さ10㎝以内です。学校名・ロゴは上衣の前と後ろに1つずつ、下衣に1つ表示でき、大きさの制限はありません。

このため、ユニフォームで最も大きく目立つのは大学名で、企業のロゴは胸元などに小さく入ります。サッカーのように胸の中央に大きく社名が入る形とは違う点を押さえておきます。

あわせて読みたいサッカーのユニフォームスポンサー|位置と金額を企業向けに解説›

(参考)競技会における広告および展示物に関する規程(2026年4月修改正) – 日本陸上競技連盟

上衣と下衣には同じ企業のロゴを載せる

スポンサー名・ロゴは、上衣と下衣にそれぞれ1つずつ、場所を問わず表示でき、上衣と下衣の表示は同じ企業のものにします。スポンサー名・ロゴを表示する場合は、各ユニフォームに同じものを表示することも求められています。

(参考)競技会における広告および展示物に関する規程(2026年4月修改正) – 日本陸上競技連盟

Q. 箱根駅伝の大学のユニフォームに企業ロゴは載せられますか?

載せられます。日本陸連の広告規程の国内向けの規則では、学校のユニフォームにスポンサーの名前やロゴを2つまで表示でき、大きさは1つ40㎠以内、高さ5㎝以内、長さ10㎝以内です。実際に早稲田大学や東洋大学は、ユニフォームに2社のロゴを入れています。

大学のユニフォームスポンサーの事例|早稲田・東洋・立教

実際に大学がどの企業と組んでいるかを、大学や企業が公式に発表した内容から見ていきます。どの大学も、ユニフォームのロゴは2社までという規程の範囲で枠を使っています。

早稲田大学は公募で大和証券グループ本社とNTTドコモビジネスを選んだ

早稲田大学競走部は2026年4月から駅伝部門のユニフォームスポンサーを公募し、学内の選定委員会の審査を経て、大和証券グループ本社とNTTドコモビジネスの2社と契約しました。9月15日に記者会見を開いて発表し、胸元の上に大和証券、下にNTTドコモビジネスのロゴが入ります。「臙脂にW」のユニフォームにスポンサーのロゴが入るのは初めてです。

募集要項では、募集は2社まで、契約期間は原則1年間、ロゴの大きさは25〜30㎠程度(高さ3cm程度)としていました。対象は出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の3大会で、ロゴのプリントやワッペンの製作費、年1回の広告撮影や企業訪問の費用はスポンサーの負担です。

(参考)早稲田大学競走部駅伝部門 ユニフォームスポンサー募集要項 – 早稲田大学 競技スポーツセンター

(参考)競走部 初の駅伝ユニフォームスポンサーに「大和証券グループ本社」「NTTドコモビジネス」 – 早稲田大学 競技スポーツセンター

東洋大学はユニフォームに2社とトレーニングウェアに2社

東洋大学陸上競技部男子長距離部門は、2024年12月にセブン銀行とユニフォームスポンサーの契約を結び、2025年1月の第101回大会からロゴ入りのユニフォームで走りました。

2025年12月には4社との契約を発表しました。ユニフォームにはセブン銀行と、カカクコムが運営する「求人ボックス」のロゴ、トレーニングウェアにはECCと、ビースタニングが運営する「ConiConi」のロゴが入ります。ユニフォームの2枠に加えて、走る場面以外で着るウェアにも企業の枠を設けた例です。

(参考)セブン銀行と東洋大学陸上競技部男子長距離部門がユニフォームスポンサー契約を締結(2024年12月2日) – 東洋大学・セブン銀行

(参考)東洋大学陸上競技部男子長距離部門が4社とスポンサー契約を締結(2025年12月2日) – 学校法人東洋大学

立教大学は予選会から2社のロゴで走った

立教大学の体育会陸上競技部男子駅伝チームは、2024年10月にオービックビジネスコンサルタント(OBC)と大塚商会の2社とユニフォームスポンサーの契約を決めました。10月19日の第101回大会の予選会から、OBCの「勘定奉行」と大塚商会の「たのめーる」のロゴを胸に走っています。

社名ではなく商品やサービスの名前をロゴにしている点が特徴です。早稲田大学の募集要項も、企業名、ブランド名、商品名のいずれかが入ったロゴを掲出するとしていました。

(参考)早稲田大学競走部駅伝部門 ユニフォームスポンサー募集要項 – 早稲田大学 競技スポーツセンター

(参考)立教大学男子駅伝チームのユニフォームスポンサー契約締結が決定(2024年10月18日) – 立教大学

企業が箱根駅伝のスポンサーになる前に確かめること

大会と大学のどちらに協賛するか、どの形で組むかで、問い合わせ先も契約の中身も変わります。協賛を決める前に確かめておきたい点を順に挙げます。

大会は主催者へ|大学チームは大学の窓口へ

大会への協賛の相手は、主催する関東学連です。公式サイトには関東学連と読売新聞社の名前が掲げられています。大学チームへの協賛は大学との契約になり、早稲田大学では競技スポーツセンターが募集の窓口でした。

大学側も体制づくりを進めています。スポーツ庁が公表した大学スポーツ構想会議の2025年8月8日の提言は、各大学にスポーツ分野をまとめて担う統括部局を置くことが重要だとし、大学スポーツの魅力を高めることが企業の参画につながると期待を示しました。協賛したい大学に、スポーツの部局があるかを確かめると話が早く進みます。

(参考)大学スポーツの振興に関する提言(令和7年8月8日) – 大学スポーツ構想会議(スポーツ庁)

出場記念グッズで大学と組む方法がある

関東学連は2025年6月19日、第102回大会から、本選に出る各大学が「箱根駅伝」の名称とロゴを使ったオリジナルの出場記念グッズを企画・販売できるようにすると発表しました。一定のルールのもとで、自治体や企業とのタイアップもできるとしています。販売は2025年11月1日の開始予定とされていました。

ユニフォームの枠が埋まっている大学とも、商品を通じて組める道です。ルールの中身は公表文に書かれていないため、大学を通じて確かめます。

(参考)箱根駅伝に関する新たな取り組みについて(2025年6月19日) – 関東学生陸上競技連盟

第104回大会から出場チームが3チームずつ増える

関東学連は2025年12月25日、第104回大会(2028年1月)から出場チームを増やすと発表しました。通常の大会は21チームから24チームに、4年に1回の記念大会は26チームになります。第103回大会は21チームのままです。

記念大会の予選会には全国の大学が出られるようになります。本選に出る大学の顔ぶれが広がるので、協賛先を検討するときは予選会の結果まで見ておきます。

(参考)箱根駅伝 記念大会改革と出走チーム数増加について(2025年12月25日) – 関東学生陸上競技連盟

同業の協賛社と契約の書き方を確かめる

大会の協賛企業と、大学のユニフォームスポンサーは別々に契約します。大学と組む場合も、同じ業種の企業がほかの枠に入っていないか、どの大会や場面でロゴが使われるのかを契約書で決めておきます。契約で確かめる項目はスポーツスポンサー契約の確認項目、払ったお金の処理はスポンサー料の勘定科目で解説しています。

あわせて読みたいスポーツスポンサーの一業種一社とは|競合他社と並ぶ企業の確認点›

Q. 大学駅伝のユニフォームスポンサーの費用はいくらですか?

金額は公表されていないことがほとんどです。早稲田大学の2026年の募集要項にも金額の記載はなく、企業が年額を提案する形でした。ロゴのプリントやワッペンの製作費、広告撮影の費用はスポンサー側の負担と定められていたので、契約金とは別に見込んでおきます。

箱根駅伝のスポンサーのまとめ

箱根駅伝のスポンサーは、大会への協賛と大学チームへの協賛を分けて考えると整理しやすくなります。数値や決まりの出典は本文の各セクションに記載しています。スポーツを使った販促の全体像はスポーツマーケティングの定義と事例にまとめています。

  • 大会の特別協賛はサッポロ、協賛はミズノ・トヨタ自動車・セコム・敷島製パン・NTTドコモの5社(2026年10月時点)
  • サッポロは1987年の第63回大会から協賛し、CM・限定缶・給水・地域への寄付まで協賛を広げて使っている
  • 大学のユニフォームには日本陸連の規程でスポンサーのロゴを2つまで、1つ40㎠以内で載せられる
  • 早稲田・東洋・立教は大学の公式発表でユニフォームスポンサーを公表している
  • 出場記念グッズでの連携や、第104回大会からの出場チームの増加も協賛先選びに関わる

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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