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部数は四分の一、広告価値は横ばい|宣伝担当の媒体データ

部数は四分の一、広告価値は横ばい|宣伝担当の媒体データの資料表紙

スポーツ紙の発行部数は、1996年の658.0万部をピークに、2025年は149.4万部まで減りました。ピーク比77.3%の減少です。一般紙は頂点の2001年から50.9%減ですから、スポーツ紙のほうが26.4ポイント大きく減っています。減少へ転じた時期も、一般紙より10年早いという違いがあります。

もうひとつ、部数だけを見ていると見落とすことがあります。分母である世帯数が、1965年から2.38倍に増えていることです。スポーツ紙1部が行き渡る世帯数は8.3世帯から39.5世帯になり、届く密度は部数の減り方以上に薄くなりました。一方で、1部が1年で生む広告費は2010年から2.8%しか下がっておらず、直近5年はむしろ増えています。落ちているのは1部の価値ではなく、部数のほうだという読み方になります。

本レポートは、日本新聞協会が毎年10月に集計している発行部数を1965年から2025年まで61年分通して読み、スポーツ紙だけを取り出したものです。部数・世帯普及率・発行形態・即売比率・広告費・都道府県別の順に、23ページにまとめています。

引用について

本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。

出典表記の例

出典:Human Soar「スポーツ紙の到達力61年 発行部数と世帯普及率」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/sponsor/sports-newspaper-circulation-reach-2026/

部数が四分の一になるあいだに、分母は2.38倍に増えた

到達量は「部数 ÷ 世帯数」で決まります。スポーツ紙の部数はピークから77.3%減り、同じ期間に世帯数は2.38倍になりました。掛け合わせると、100世帯当たりの部数は12.0部から2.5部へ、1965年の約5分の1になります。

年 スポーツ紙の部数 100世帯当たり部数 1部が届く世帯数 世帯数
1965年 298.2万部 12.0部 8.3世帯 24,748,550世帯
1996年 658.0万部 14.7部 6.8世帯 44,830,961世帯
2025年 149.4万部 2.5部 39.5世帯 58,955,700世帯

対象:日本新聞協会加盟社が毎年10月に報告する発行部数のうち、種類別「スポーツ紙」。セット紙は1部として数えた系列です。部数と世帯数は公表値、100世帯当たり部数・1部が届く世帯数・減少率は当社の計算値です(1996年はスポーツ紙の部数が最大の年)。出典:日本新聞協会「新聞の発行部数と世帯数の推移」「新聞の戸別配達率」「新聞広告費、新聞広告量の推移」(2026-09-26 取得。広告費の原典は電通「日本の広告費」「電通広告統計」)。

Q. スポーツ紙の発行部数は、ピーク時からどれくらい減りましたか?

1996年の658.0万部から2025年は149.4万部で、77.3パーセント減りました。同じ期間の一般紙は頂点の2001年から50.9パーセント減で、スポーツ紙の減り方が26.4ポイント大きくなっています。減少へ転じた時期も、スポーツ紙は1995→2005年の区間、一般紙は2005→2015年の区間と10年ずれています。

Q. 新聞が届く世帯は、部数の減り方どおりに減っていますか?

部数の減少率よりも速く縮んでいます。世帯数が1965年の24,748,550世帯から2025年の58,955,700世帯へ2.38倍に増えたためです。スポーツ紙1部が行き渡る世帯数は8.3世帯から39.5世帯になり、100世帯当たりの部数は12.0部から2.5部に下がりました。部数だけを見ると、届き方の縮み方を小さく見積もります。

広告費は74.9%減ったが、1部当たりでは下げ止まっている

新聞広告費は2000年から74.9%減りました。ただし同じ期間に発行部数も53.7%減っています。割り戻すと、1部が1年で生む広告費は2000年の23,225円から2010年に12,968円まで下がり、そこから2025年の12,611円までは2.8%の減にとどまります。総広告費に占める新聞の割合は20.4%から3.9%になりましたが、これは広告市場そのものが伸びた影響を含んだ数字です。

年 新聞広告費 発行部数(新聞全体) 1部当たりの年間広告費 総広告費に占める新聞の割合
2000年 12,474億円 5370.9万部 23,225円 20.4%
2010年 6,396億円 4932.2万部 12,968円 10.9%
2020年 3,688億円 3509.2万部 10,510円 6.0%
2025年 3,136億円 2486.8万部 12,611円 3.9%

対象:新聞全体(スポーツ紙単独の広告費は公表されていません)。新聞広告費・総広告費・発行部数は公表値、1部当たりの年間広告費と割合は当社の計算値です。2007年の推定範囲の改訂前の系列(2000〜2006年の旧値)は使っていません。出典:日本新聞協会「新聞の発行部数と世帯数の推移」「新聞の戸別配達率」「新聞広告費、新聞広告量の推移」(2026-09-26 取得。広告費の原典は電通「日本の広告費」「電通広告統計」)。

Q. 新聞広告は、1部当たりで見ても安くなっているのですか?

1部が1年で生む広告費は2010年の12,968円から2025年の12,611円で、2.8パーセントの減にとどまります。直近5年に限ればプラス20.0パーセントで、下げ止まっています。新聞広告費全体が74.9パーセント減ったのは、1部の価値が落ちたからではなく、発行部数が53.7パーセント減ったためです。

この資料でわかること

  • スポーツ紙と一般紙の61年の部数推移と、頂点の年の違い
  • 世帯数で割った到達量(100世帯当たり部数・1部が届く世帯数)
  • 朝夕刊そろいの購読と朝刊単独の構成比が、どう入れ替わったか
  • 1部当たりの年間広告費と、総広告費に占める新聞の割合の推移
  • 都道府県別の1世帯当たり部数と、大都市圏が下位に並ぶ理由

目次

  1. 要点|部数は四分の一に、1部の広告価値は動いていない
  2. この資料の使い方
  3. 数え方しだいで、同じ年の部数に2つの答えが出る
  4. 一般紙は2001年、スポーツ紙は1996年が頂点だった
  5. スポーツ紙の減り方は、一般紙より26.4ポイント大きい
  6. スポーツ紙が減少へ転じたのは、一般紙より10年早い
  7. 世帯は2.38倍に増え、スポーツ紙は半分になった
  8. スポーツ紙は、いま39.5世帯に1部しか行き渡っていない
  9. 朝夕刊そろいの購読は48.2%から13.6%に減った
  10. 直近5年でスポーツ紙は43.3%減り、一般紙の28.0%を上回った
  11. 即売の部数は、スポーツ紙の部数と一定の比で動いている
  12. 新聞広告費は74.9%減り、部数の53.7%より速く落ちた
  13. 1部が1年で生む広告費は2010年から横ばいで、直近5年は+20.0%
  14. 総広告費に占める新聞の割合は、20.4%から3.9%になった
  15. 紙がいちばん届くのは富山で、1世帯当たり0.73部
  16. 大都市圏のうち5都府県が、下位10位のなかにある
  17. 自社の相手に紙が当たるかを、7つの数字で確かめる
  18. 紙に出すかどうかを決める前に、順に確かめる3つの問い
  19. よくある誤解と、読むときの注意
  20. データの見方|用語と算出方法
  21. 出典一覧

こんな方におすすめ

  • 媒体を選ぶマーケティング・宣伝の担当者
  • スポーツ協賛を検討する広報・ブランドの担当者
  • 販促予算を決める事業開発・経営層