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施策のある職場は7割が動く|人事の運動実施率データ

20歳以上で週に1日以上、運動やスポーツをする人は51.7%です。2017年度は51.5%でしたから、8年たってもほぼ同じ水準にいます。年代別に見ると、底は30代の45.7%で、20代から50代はどの年代も半数に届きません。男女の差は3.1ポイントから6.2ポイントへ開き、9回の調査で最も大きくなりました。
運動が必要だと知らないわけではありません。40代の80.6%は運動不足を感じています。増やせない理由の首位は「仕事が忙しい」で、30代では39.4%が挙げました。個人の努力では解きにくい理由です。一方、勤務先に運動やスポーツの取り組みがあると答えた就業者は21.3%にとどまります。その人たちの週1日以上の実施率は71.1%で、取り組みがない就業者の45.2%と25.9ポイントの差があります。
本レポートは、スポーツ庁が毎年行う世論調査を2017年度から2025年度まで通して読み、年代別の実施率・運動を増やせない理由・勤務先の取り組みと従業員の希望を26ページにまとめたものです。自社の年代構成に数字を重ねて、最初の一手を決める順番を最後に整理しています。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「働く世代のスポーツ実施率と勤務先の運動施策 年代別推移と阻害要因・就業者の実施率差」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/health/working-age-sports-participation-workplace-2026/
20〜50代の実施率は、8年たっても半数に届かない
年代別の実施率を2017年度と2025年度で並べると、働く年代は半数の手前から動いていません。下がったのは60代と70代で、全体が横ばいに見えるのは年代ごとの動きが打ち消し合っているためです。女性は20代から40代で4割台前半にとどまり、同じ年代の男性との差が大きくなっています。
| 年代 | 2017年度 | 2025年度 | うち男性(2025年度) | うち女性(2025年度) |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 50.0% | 49.6% | 56.4% | 43.5% |
| 30代 | 45.4% | 45.7% | 51.6% | 40.3% |
| 40代 | 42.2% | 46.2% | 50.9% | 41.9% |
| 50代 | 45.5% | 47.4% | 49.9% | 45.1% |
| 60代 | 58.4% | 55.1% | 56.6% | 53.8% |
| 70代 | 71.3% | 65.1% | 65.8% | 64.7% |
| 20歳以上 | 51.5% | 51.7% | 55.0% | 48.8% |
対象:全国18〜79歳の登録モニターへのWebアンケート(2025年度は40,000人、2017年度は20,000人)。週に1日以上、運動・スポーツをした人を回答者全員で割った公表値です。出典:スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成29〜令和7年度。2026年10月5日 取得)。
Q. 働く世代で、週に1日以上運動やスポーツをしている人はどれくらいですか?
2025年度の調査で、20代から50代はどの年代も半数に届いていません。最も低いのは30代の45.7パーセントで、30代の女性は40.3パーセントです。20歳以上全体は51.7パーセントで、2017年度の51.5パーセントからほとんど変わっていません。
従業員が求める取り組みと、勤務先にある取り組みの開き
就業者25,028人のうち、勤務先に何らかの取り組みがあると答えたのは21.3%、「何もしていない」が64.5%、「わからない」が14.2%でした。始めてほしい取り組みを1つ以上挙げた人は32.2%です。希望と実施の開きが最も大きいのは金銭補助で、希望8.4%に対して実施は2.3%でした。
| 取り組み | 勤務先にある | 始めてほしい | 開き(ポイント) |
|---|---|---|---|
| 金銭補助(ジムの法人契約等) | 2.3% | 8.4% | +6.1 |
| 運動器具・ジム・運動室の設置 | 2.0% | 6.1% | +4.1 |
| 勤務時間中の運動プログラム | 4.5% | 8.5% | +4.0 |
| 体力測定・運動機能チェック | 4.1% | 8.0% | +3.9 |
| 制度的支援(定時退社日・休暇等) | 0.9% | 4.1% | +3.2 |
| スポーツ用品等の提供 | 2.0% | 4.4% | +2.4 |
対象:職業として何らかの仕事に就いている回答者25,028人(2025年度)。いずれも複数回答の公表値で、開きは当社の計算値です。2つは別の設問で、「始めてほしい」には既に取り組みがある職場の人も含みます。出典:スポーツ庁「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(平成29〜令和7年度。2026年10月5日 取得)。
Q. 運動を増やせない理由で、いちばん多いものは何ですか?
「仕事が忙しいから」で、26.5パーセントの人が挙げています(複数回答)。30代では39.4パーセントにのぼります。次に多いのは「面倒くさいから」の22.8パーセントで、時間をつくるだけでは動かない人が残ります。
Q. 勤務先に運動の取り組みがあると、従業員の実施率は変わりますか?
取り組みがあると答えた就業者の週1日以上の実施率は71.1パーセントで、ない就業者の45.2パーセントより25.9ポイント高くなっています。前年度の差も23.8ポイントでした。ただし同じ時点の比較であり、取り組みを入れれば実施率が上がることを証明するものではありません。
この資料でわかること
- 年代別・男女別のスポーツ実施率と、2017年度からの推移
- 運動を増やせない理由の順位と、年代による入れ替わり
- 勤務先に運動の取り組みがある就業者とない就業者の実施率の差
- 従業員が始めてほしい取り組みと、いま勤務先にある取り組みの開き
- 自社の年代構成に数字を重ねて最初の一手を決める順番
目次
- 要点|働く世代は動けていない。職場に施策がある人は動いている
- この資料の使い方
- 成人の実施率は、8年たっても5割のまま
- 男女の差は6.2ポイント。9回の調査で最も大きい
- 実施率の底は30代。20〜50代は半数に届かない
- 下がったのは高齢層。30代は8年前と同じ水準にいる
- 最も低いのは30代の女性で、40.3%
- 30代女性の運動時間は、1週間で30分
- 40代の8割が運動不足を感じ、実施は半数に届かない
- 「するつもりはない」人より、不定期の人のほうが多い
- 運動を増やせない理由の首位は「仕事が忙しい」
- 30代は仕事・家事・育児が重なり、60代は体力が理由に並ぶ
- 週1日もできない理由は、忙しさより「面倒くさい」
- 勤務先に運動の取り組みがある就業者は、5人に1人
- 取り組みがある職場の就業者は、7割が週1日以上動いている
- 男女どちらでも、取り組みがある職場のほうが24ポイント以上高い
- 「取り組みがある」は20代で34.6%、50代では17.7%
- 始めてほしい取り組みがある就業者は、3人に1人
- 希望と実施の開きが最も大きいのは、金銭補助
- 年代が上がっても希望が落ちないのは、体力測定だけ
- 自社に当てはめる|数字を重ねる順番
- よくある誤解と、読むときの注意
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
こんな方におすすめ
- 従業員の運動不足に手を打ちたい人事・総務・健康経営の担当者
- 運動施策の予算と優先順位を判断する経営層・部門長
- 社内提案や稟議に使える公的データを探している方


