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協賛は19年で2.8倍|宣伝・広報のJリーグ相場データ

Jリーグ全クラブのスポンサー収入は、2005年度の276.9億円から2024年度は773.6億円へ、19年で2.8倍になりました。ただしクラブ数も29から60へ増えています。1クラブ平均では1.35倍、2005年度から続けて開示している29クラブだけで比べると2.09倍です。協賛が売上高に占める割合は43.5〜50.3%の幅におさまり、20年間ほとんど動いていません。
協賛は、落ち込みに強い収入でもあります。観客を入れられなかった2020年度、入場料収入は61.0%減りましたが、スポンサー収入の減少は8.7%にとどまりました(同じ55クラブでの比較)。J2からJ1へ昇格した翌年度は中央値で23.3%増え、J1からJ2へ降格した翌年度は3.9%の減少です。協賛を出す企業の側から見れば、相場は上がり続けており、クラブの成績で大きく下がることは少ないということになります。
本レポートは、Jリーグが毎年公表するクラブ決算一覧を2005年度から2025年度まで21年分読み、協賛収入の総額・1クラブ当たり・売上に占める重み・昇格と降格での動き・全60クラブの一覧を28ページにまとめたものです。協賛や地域連携を検討するときの相場観と、社内提案の根拠として使えます。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「Jリーグ全クラブのスポンサー収入21年 クラブ別推移と営業収益に占める協賛比率」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/sponsor/jleague-sponsor-revenue-21years-2026/
カテゴリー別の相場|J1は平均24.5億円、J3は4.8億円
2024年度のスポンサー収入をカテゴリー別に並べました。金額はJ1が大きい一方、売上高に占める割合はJ3のほうが高く、同じ1口の協賛でも、下のカテゴリーほどクラブの経営に占める重みが大きくなります。
| カテゴリー | クラブ数 | スポンサー収入の合計 | 1クラブ平均 | 売上高に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| J1 | 20 | 489.4億円 | 24.5億円 | 42.0% |
| J2 | 20 | 187.4億円 | 9.4億円 | 48.4% |
| J3 | 20 | 96.8億円 | 4.8億円 | 56.0% |
| 全クラブ | 60 | 773.6億円 | 12.9億円 | 44.9% |
対象:2024年度のJリーグ全60クラブ。スポンサー収入・売上高はクラブ決算一覧の公表値で、平均と割合は当社の計算値です。2025年度は決算期の変更で一部クラブが未開示のため、年度をまたぐ比較は2024年度までを基本にしています。出典:Jリーグ「クラブ経営情報開示資料(クラブ決算一覧)」2005〜2025年度(2026年10月5日 取得)。
Q. Jリーグのクラブのスポンサー収入は、1クラブあたりいくらくらいですか?
2024年度の1クラブ平均は、J1が24.5億円、J2が9.4億円、J3が4.8億円です。J1とJ3では5.1倍の開きがあります。全60クラブの合計は773.6億円で、売上高の44.9パーセントを占めます。
Q. Jリーグのスポンサー収入は増えていますか?
全クラブの合計は2005年度の276.9億円から2024年度は773.6億円へ、2.8倍になりました。ただしクラブ数も29から60へ増えており、1クラブ平均では1.35倍です。2005年度から続けて開示している29クラブだけで比べると2.09倍でした。
スポンサー収入の多いクラブ(2024年度)
金額の順位と、売上高に占める割合の順位は一致しません。金額が大きいクラブでも協賛への依存が低いところがあり、逆に金額が中位でも売上の6割以上を協賛が占めるクラブがあります。全クラブの一覧は資料に収録しています。
| 順位 | クラブ | カテゴリー | スポンサー収入 | 売上高に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 浦和 | J1 | 41.1億円 | 40.2% |
| 2 | 町田 | J1 | 40.4億円 | 70.3% |
| 3 | 川崎F | J1 | 40.3億円 | 47.9% |
| 4 | FC東京 | J1 | 29.9億円 | 42.8% |
| 5 | 磐田 | J1 | 28.5億円 | 58.7% |
| 6 | 柏 | J1 | 28.4億円 | 61.1% |
| 7 | 名古屋 | J1 | 28.2億円 | 41.0% |
| 8 | 横浜FM | J1 | 27.6億円 | 37.7% |
対象:2024年度のJリーグ全60クラブのうち、スポンサー収入の上位8クラブ。クラブ名はクラブ決算一覧の表記です。金額は公表値(百万円単位)を億円に直したもので、割合は当社の計算値です。出典:Jリーグ「クラブ経営情報開示資料(クラブ決算一覧)」2005〜2025年度(2026年10月5日 取得)。
Q. クラブが降格すると、スポンサー収入はどれくらい減りますか?
J1からJ2へ降格した翌年度の変化は、中央値で3.9パーセントの減少です(50回の集計)。J2からJ1へ昇格した翌年度は中央値で23.3パーセントの増加でした(53回)。下がり方は上がり方よりずっと小さく、協賛は成績の浮き沈みに対して崩れにくい収入です。
この資料でわかること
- スポンサー収入の総額・1クラブ平均の19年の推移
- J1・J2・J3それぞれの協賛の相場と、売上に占める重み
- 観客を入れられなかった年度に、協賛と入場料がどう動いたか
- 昇格・降格の翌年度に協賛収入がどれだけ変わるか
- 全60クラブのスポンサー収入と売上高に占める割合の一覧
目次
- 要点|協賛は増え続け、不況にも降格にも崩れにくい
- この資料の使い方
- 21年分・延べ978件のクラブ決算を、同じ物差しで並べた
- 協賛収入の総額は、19年で2.8倍になった
- 総額は2.8倍、1クラブ平均は1.35倍
- 同じ29クラブで比べても、2.09倍になった
- J1の平均は24.5億円。J2の2.6倍、J3の5.1倍
- 協賛は売上高の4〜5割で、20年間動いていない
- カテゴリーが下がるほど、協賛に頼る割合は高くなる
- 2020年度、入場料は61%減り、協賛は9%減にとどまった
- 協賛は2022年度に、入場料より1年早く2019年度を超えた
- 昇格した翌年度、協賛収入は中央値で23%増える
- 降格しても、協賛の減りは中央値で3.9%にとどまる
- 最多は浦和の41.1億円。上位5クラブでJ1の37%を占める
- 協賛の金額の大きさと、協賛に頼る度合いは別の話
- 売上高の6割以上を協賛が占めるクラブは、8つある
- 5年で6.1倍になったクラブと、67%減ったクラブがある
- 2025年度は、同じ52クラブで11.6%増えた
- J1|20クラブの協賛収入は8.7億〜41.1億円
- J2|20クラブの協賛収入は4.5億〜25.1億円
- J3|20クラブの協賛収入は1.3億〜15.7億円
- 同じ1,000万円でも、J3ではJ1の5.1倍の重みになる
- 協賛を決める前に、数字で確かめる4つのこと
- よくある誤解と、読むときの注意
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
こんな方におすすめ
- 協賛・スポンサーシップを担当するマーケティング・宣伝・広報の方
- 地域連携を担う経営企画・事業開発の担当者
- 拠点のクラブとの関係づくりを任された支社長・事業所長


