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8割のまちにあるクラブ、企業連携は7%|総務・人事の地域データ

総合型地域スポーツクラブは、全国1,741市区町村のうち1,378市区町村にあります。割合にすると79.1%で、ほぼ8割のまちにクラブがあることになります。ただし、この割合は2014年度に8割へ届いたあと伸びておらず、最高の80.9%から直近は4年続けて下がっています。クラブの数も2019年度の3,604が最多で、2025年度は3,541です。
拠点のまちで連携先を探す企業にとって、相手の数は足りています。足りていないのは実績のほうです。プロチームなどを持つ企業と連携した取り組みがあるクラブは7.1%にとどまり、6年間ほとんど動いていません。一方、クラブの側は77.3%が運営の後継者を課題に挙げ、事務局の要となるクラブマネジャーを置けるクラブは47.8%です。収入の半分以上を会費や事業で自前でまかなうクラブは70.0%あり、補助金頼みという見方は当たりません。
本レポートは、スポーツ庁と日本スポーツ協会が毎年行う実態調査を2002年度から2025年度まで24年分通して読み、設置の広がり・会員と予算の規模・自己財源・人材・企業との連携の順に、25ページにまとめたものです。社員の運動機会づくりや地域貢献の相手としてクラブを検討するときに、どこを確かめればよいかを最後に4つの手順で整理しています。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「総合型地域スポーツクラブの運営実態 育成率24年と財源・人材・企業連携」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/org/community-sports-club-operations-2026/
クラブがあるまちは8割。2014年度から増えていない
クラブがある市区町村の割合(育成率)は、2002年度の13.1%から2014年度に80.1%へ上がり、そこで止まりました。都道府県別では秋田・神奈川・富山・兵庫・奈良・大分の6県が100%、最も低い北海道は53.6%です。市部は92.5%、町村部は67.4%で、町村部に拠点がある場合は先に有無を確かめる必要があります。
| 年度 | クラブがある市区町村の割合 | 育成クラブ数(創設準備中を含む) |
|---|---|---|
| 2002年度 | 13.1% | 541 |
| 2010年度 | 71.4% | 3,114 |
| 2014年度 | 80.1% | 3,512 |
| 2017年度 | 80.9% | 3,580 |
| 2019年度 | 80.5% | 3,604 |
| 2025年度 | 79.1% | 3,541 |
対象:全国の全市区町村(都道府県を通じた全数調査)。各年度7月1日現在。育成率・育成クラブ数とも公表値で、育成クラブ数は創設済みと創設準備中の合計です。出典:スポーツ庁・日本スポーツ協会「総合型地域スポーツクラブに関する実態調査」(育成状況調査・活動状況調査。2026年10月3日 取得)。
Q. 総合型地域スポーツクラブは、全国のどれくらいの市区町村にありますか?
2025年7月1日現在、全国1,741市区町村のうち1,378市区町村(79.1パーセント)にあります。クラブ数は創設準備中を含めて3,541です。市部は92.5パーセント、町村部は67.4パーセントで、町村部では3つに1つのまちにクラブがありません。
企業との連携は6年間横ばい。クラブの悩みは担い手に寄っている
活動状況調査で企業に関わる項目を6年分並べると、連携の実績は5.6〜7.1%の幅におさまります。その間に、寄附金・協賛金の確保を課題に挙げるクラブは24.1%から31.3%へ、後継者の確保は70.6%から77.3%へ上がりました。ただし回答クラブ数は2,235から1,467へ減っており、年度の比較は幅をもって読む必要があります。
| 指標 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| プロチーム等を持つ企業との連携 | 6.0% | 5.6% | 5.8% | 6.8% | 6.5% | 7.1% |
| 企業・大学の施設を使った教室 | 4.0% | 3.4% | 3.6% | 3.5% | 3.8% | 4.3% |
| 企業向けの健康教室 | 3.3% | 2.9% | 3.3% | 3.2% | 3.6% | 3.2% |
| 後継者の確保が課題 | 70.6% | 69.2% | 71.1% | 72.3% | 77.6% | 77.3% |
| 寄附金・協賛金の確保が課題 | 24.1% | 24.9% | 23.3% | 25.1% | 31.1% | 31.3% |
| 回答クラブ数 | 2,235 | 2,049 | 1,979 | 1,884 | 1,502 | 1,467 |
対象:活動状況調査に回答したクラブ(全クラブの値ではありません)。いずれも複数回答で、回答クラブに対する割合の公表値です。企業向けの健康教室の2025年度だけは設問の形が変わったため、健康増進に取り組むクラブの内訳から全回答当たりに換算した当社の計算値です。出典:スポーツ庁・日本スポーツ協会「総合型地域スポーツクラブに関する実態調査」(育成状況調査・活動状況調査。2026年10月3日 取得)。
Q. 企業と連携している総合型クラブは、どれくらいありますか?
2025年度の調査で、プロチームなどを持つ企業と連携した取り組みがあると答えたクラブは7.1パーセントです。2020年度からの6年間は5.6〜7.1パーセントの幅で、ほとんど動いていません。企業向けの健康教室を開くクラブは3.2パーセントで、100のうち3つほどにとどまります。
Q. 総合型クラブがいちばん困っていることは何ですか?
運営を担う人の世代交代・後継者の確保で、77.3パーセントのクラブが課題に挙げています。2020年度の70.6パーセントから6.7ポイント上がりました。寄附金・協賛金の確保を挙げたクラブは31.3パーセントで、お金より先に人の不足が来ています。事務局の要であるクラブマネジャーを置くクラブも47.8パーセントと半分に届きません。
この資料でわかること
- クラブがある市区町村の割合の24年の推移と、都道府県別・市部と町村部の差
- 会員規模と年間予算の分布(小さなクラブと事業体として動くクラブの二極)
- 収入に占める自己財源の割合と、クラブマネジャー・指導者の体制
- クラブが挙げる課題の上位と、6年間の変化
- 企業との連携の実績と、連携先を選ぶ前に確かめる4つのこと
目次
- 要点|クラブはどのまちにもあるが、企業と組んだ例はまだ少ない
- この資料の使い方
- 市区町村の8割に、総合型クラブがある
- 設置率は2014年度に8割へ届き、そこで止まった
- 設置率は3.5倍、クラブがあるまちの数は2.0倍
- 創設準備中のクラブは、2005年度の6分の1に減った
- 設置率100%の県が6つ、北海道は5割台にとどまる
- 兵庫県だけで、全国のクラブの21.6%を抱える
- 7割のクラブは、会員300人以下
- 予算100万円以下が3割、1,000万円超が4分の1
- 予算1,000万円超のクラブは、5年で5.9ポイント増えた
- 7割のクラブは、収入の半分以上を自前でまかなう
- 最大の悩みは担い手。77.3%のクラブが後継者を挙げた
- 後継者の不足は、5年で6.7ポイント広がった
- 事務局の要を置けるクラブは、半分に満たない
- 企業と組んだ取り組みがあるクラブは、7.1%にとどまる
- 企業との連携は、6年間ほとんど動いていない
- 企業向けの健康教室を開くクラブは、100のうち3つ
- クラブに足りないものは、企業が持っているものと重なる
- 連携先を選ぶ前に確かめる4つのこと
- よくある誤解と、読むときの注意
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
こんな方におすすめ
- 社員の運動機会づくりを担う人事・総務・健康経営の担当者
- 拠点のまちで地域貢献の連携先を探す広報・CSR・経営企画の担当者
- 工場・支社など事業所の地域連携を任された責任者


