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競技団体の助成金1位はトライアスロン|71団体の全数調査

競技団体の助成金1位はトライアスロン|71団体の全数調査の資料表紙

スポーツ振興くじ(toto)やスポーツ振興基金を原資に、日本スポーツ振興センター(JSC)が毎年度、競技団体へ助成金を交付しています。交付先と金額は団体名つきで全件公表されていますが、それを横断して集計した資料はこれまでありませんでした。

本レポートは、JSCが公表する「スポーツ振興事業に対する助成金 交付対象事業一覧(団体別)」の令和5年度・令和6年度・令和7年度の3年分を1件ずつ集計し、JOC・日本スポーツ協会に加盟する中央競技団体71団体・382件・36.3億円の配分を整理したものです。

集計してみると、上位5団体で全体の29.0%、上位10団体で49.0%を占めており、1団体あたりの平均5,111万円に対して中央値は1,894万円と、平均値が実態からずれていることが分かります。令和7年度の交付額1位は日本トライアスロン連合(3.8億円)で、サッカーの約2.5倍。国際競技大会の開催助成が年により特定の団体へ集中するため、順位は競技の規模ではなくその年の大会開催の有無で動きます。

さらに3年並べると、3年連続で交付を受けた70団体のうち18団体が最大年と最小年で2倍以上の開きがあり、最も振れた日本スケート連盟は141倍でした。単年の数字だけで「多い・少ない」を判断できないことが、データからはっきり見えてきます。

交付額ランキング、1件あたりの交付額、育成助成の比率、規模×変動の4象限分類までを収録し、自団体の位置づけを確認する手順と、理事会で説明するときの5項目も付けました。推計値やアンケートは使わず、掲載しているのはすべて公表された交付決定額です。

引用について

本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。

出典表記の例

出典:Human Soar「中央競技団体への公的助成 全数調査レポート2026」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/org/nf-public-subsidy-full-survey-2026/

上位10団体で49.0%|平均5,111万円に対し中央値は1,894万円

令和7年度にJSCから助成を受けた中央競技団体71団体・382件・36.3億円を集計すると、配分は上位に強く偏っています。上位5団体で全体の29.0%、上位10団体で49.0%を占めます。1団体あたりの平均は5,111万円ですが、中央値は1,894万円で2.7倍の開きがあります。自団体の位置を測るときは、平均ではなく中央値と比べたほうが実態に近くなります。

指標 令和7年度
対象団体数 71団体
交付件数 382件
交付額 合計 36.3億円
1団体あたり 平均 5,111万円
1団体あたり 中央値 1,894万円
上位5団体の占有率 29.0%
上位10団体の占有率 49.0%

対象:JOC・日本スポーツ協会に加盟する中央競技団体のうち、令和7年度に交付決定を受けた71団体。掲載値はすべて公表された交付決定額で、推計値・アンケートは含みません。Human Soarが1件ずつ集計。
出典:日本スポーツ振興センター(JSC)「スポーツ振興事業に対する助成金 交付対象事業一覧(団体別)」令和7年度

交付額1位はトライアスロン3.8億円|順位は競技規模ではなく大会開催の有無で動く

令和7年度の交付額1位は日本トライアスロン連合の3.8億円で、サッカーの約2.5倍にあたります。国際競技大会の開催助成が年により特定の団体へ集中するため、順位は競技の規模ではなく、その年に大会を開催したかどうかで動きます。3年連続で交付を受けた70団体のうち18団体は、最大年と最小年で2倍以上の開きがありました。単年の数字だけで「多い・少ない」を判断できないことが数字で確認できます。

順位 団体 令和7年度 交付額
1 公益社団法人日本トライアスロン連合 3.84億円
2 公益財団法人日本アイスホッケー連盟 1.87億円
3 公益財団法人全日本スキー連盟 1.74億円
4 公益財団法人全日本柔道連盟 1.55億円
5 公益財団法人日本サッカー協会 1.53億円
6 公益財団法人日本スケート連盟 1.52億円
7 公益財団法人日本レスリング協会 1.50億円
8 公益財団法人日本卓球協会 1.46億円

対象:令和7年度の交付決定額(団体別合計)。Human Soarが集計。年次変動の例として、日本スケート連盟は令和5〜7年度の最大年と最小年で141倍の開きがありました。
出典:日本スポーツ振興センター(JSC)「スポーツ振興事業に対する助成金 交付対象事業一覧(団体別)」令和5〜7年度

この資料でわかること

  • 中央競技団体71団体が受けた助成金の交付額(令和5〜7年度の3年分)
  • 交付額ランキングと、1件あたりで見たときの順位の入れ替わり
  • 上位5団体で29.0%を占める集中度と、平均値と中央値の乖離
  • 3年連続交付の70団体のうち18団体が2倍以上振れるという変動の実態
  • 規模×変動の4象限で、自団体がどこに当てはまるかの確認手順

目次

  1. エグゼクティブサマリー
  2. この資料の使い方
  3. JSCの助成金は「基金」と「くじ」の2本立て
  4. 調査の方法|何を数えたか
  5. 交付総額は令和5年度から3.8%の変化
  6. 交付額の約56%は「競技者の発掘・育成」
  7. 交付額ランキング|金額の大きい順
  8. 平均値は実態を表さない|中央値との乖離
  9. 1件あたりで見ると、順位は入れ替わる
  10. 「金額が大きい」と「1件が大きい」は別の話
  11. 順位の1位は、その年に大会を開いた団体
  12. 育成助成を受ける団体と、受けない団体に分かれる
  13. 3年連続で交付を受けた70団体のうち18団体は2倍以上振れる
  14. 規模×変動で、団体は4つに分かれる
  15. 象限ごとに、確認すべきことが変わる
  16. 自団体の数字を確認する手順
  17. 理事会で説明するときの5項目
  18. この数字だけで団体の財務は語れない
  19. データの見方・出典

こんな方におすすめ

  • 中央競技団体・加盟団体の事務局の方
  • 競技団体の理事・監事の方
  • スポーツ団体の運営を支援する立場の方