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公立スポーツ施設の4割強は指定管理|総務の地域データ

地域の体育館や運動場を社内行事や研修の会場に使いたいとき、窓口は自治体なのか、運営会社なのか。文部科学省の社会教育調査(令和6年度)では、公立のスポーツ施設を持つ団体の43.1%が「指定管理者」に運営を任せており、その指定管理者の最多は会社(4,179団体)でした。施設で働く171,749人のうち、108,222人は指定管理者の職員です。
一方、施設そのものは平成17年度の48,055施設をピークに45,171施設まで減っています。導入率は都道府県によって滋賀県の71.1から和歌山県の17.9まで開き、拠点のある地域で「誰が運営しているか」は大きく変わります。
本レポートは、施設数と職員数の推移、指定管理者の種類、設置者別・都道府県別の導入率、運営の評価、民間事業者への事業委託を、企業の総務・人事・地域連携の担当者の目線で22ページにまとめたものです。自社の拠点で連携の窓口を見つける手順も載せています。個別の施設や運営会社の評価、指定管理の効果の推計は行っていません。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「公立スポーツ施設の運営者(指定管理の導入率と企業が担う割合)」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/org/public-sports-facility-designated-manager-2026/
指定管理者の37.1%は会社
公立の社会体育施設で指定管理者に運営を任せている11,271団体を、指定管理者の種類で分けました。令和3年度からの増減も並べています。
| 指定管理者の種類 | 令和3年度 | 令和6年度 | 増減 | 令和6年度の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 会社 | 3,944団体 | 4,179団体 | +235 | 37.1% |
| 財団・社団(公益法人を含む) | 3,906団体 | 3,795団体 | -111 | 33.7% |
| その他 | 1,524団体 | 1,450団体 | -74 | 12.9% |
| NPO法人 | 1,308団体 | 1,290団体 | -18 | 11.4% |
| 地縁団体(自治会等) | 473団体 | 500団体 | +27 | 4.4% |
| 地方公共団体 | 67団体 | 57団体 | -10 | 0.5% |
| 合計 | 11,222団体 | 11,271団体 | +49 | 100.0% |
対象:公立の社会体育施設を持つ団体のうち、指定管理者制度を導入している団体(全国)。団体=施設を1つ以上持つ単位。割合は本資料の計算値。出典:文部科学省「社会教育調査」令和6年度・令和3年度(2026年10月24日 取得)。表194。
Q. 公立のスポーツ施設は、どれくらい指定管理者が運営していますか?
公立の社会体育施設を持つ26,152団体のうち、11,271団体(43.1パーセント)が指定管理者に運営を任せています(令和6年度)。平成23年度の35.4パーセントから、4回の調査で一度も下がらずに上がり続けています。
Q. 指定管理者で最も多いのは、どんな団体ですか?
最も多いのは会社で4,179団体、指定管理者全体の37.1パーセントです。財団・社団(公益法人を含む)が33.7パーセントで続きます。令和3年度と比べると、会社は+235団体、財団・社団は-111団体で、担い手が会社へ動いています。
導入率は滋賀県の71.1%から和歌山県の17.9%まで
設置者別と都道府県別の導入率(指定管理者を置く団体数÷団体数)です。都道府県は上位5と下位5を載せました。
| 区分 | 団体数 | 指定管理の団体 | 導入率 |
|---|---|---|---|
| 都道府県立 | 950 | 673 | 70.8% |
| 市(区)立 | 17,984 | 8,898 | 49.5% |
| 町立 | 6,223 | 1,464 | 23.5% |
| 村立 | 978 | 223 | 22.8% |
| 滋賀県 | 270 | 192 | 71.1% |
| 富山県 | 357 | 244 | 68.3% |
| 大阪府 | 570 | 379 | 66.5% |
| 岩手県 | 547 | 360 | 65.8% |
| 石川県 | 457 | 290 | 63.5% |
| 徳島県 | 253 | 64 | 25.3% |
| 愛媛県 | 364 | 91 | 25.0% |
| 長崎県 | 464 | 116 | 25.0% |
| 熊本県 | 591 | 115 | 19.5% |
| 和歌山県 | 301 | 54 | 17.9% |
対象:公立の社会体育施設を持つ団体(令和6年度)。上の4行は設置者別の全国値、下の10行は都道府県別の上位5・下位5。導入率は本資料の計算値。出典:文部科学省「社会教育調査」令和6年度・令和3年度(2026年10月24日 取得)。表194。
Q. 都道府県によって、指定管理の導入率は違いますか?
最も高いのは滋賀県の71.1パーセント、最も低いのは和歌山県の17.9パーセントで、約4.0倍の差があります。設置者別では都道府県立や市(区)立で高く、町立・村立では2割台にとどまります。この差は導入の多い少ないを示すもので、運営の良し悪しを示すものではありません。
この資料でわかること
- 公立スポーツ施設の数(45年分)と、働く職員数の推移
- 指定管理の導入率の推移と、指定管理者の種類別の内訳(会社・財団・NPOなど)
- 設置者別・都道府県別の導入率と、会社が担う割合で分けた4つの型
- 運営状況の評価と、民間事業者への事業委託の件数
- 自社の拠点で連携の窓口を見つける4つの手順
目次
- 要点|公立スポーツ施設の43.1%は指定管理。担い手の最多は会社
- この資料の使い方
- 公立スポーツ施設は45,171施設。平成17年度から6.0%減った
- 施設は6.0%減り、働く人は71.2%増えた
- 指定管理の導入率は4回の調査で+7.7ポイント、43.1%に
- 指定管理者の37.1%は会社。財団・社団の33.7%を上回る
- 3年で会社は+235団体、財団・社団は−111団体
- 公立スポーツ施設で働く人の63.0%は、指定管理者の職員
- 都道府県立は70.8%が指定管理。町立・村立は2割台
- 導入率は滋賀県の71.1%から和歌山県の17.9%まで
- 会社の割合が高い型は24都道府県。最高は大阪府の69.1%
- 1施設あたりの利用者は10,238人。コロナ前の86.2%まで戻った
- 公立は屋外の広場と球場、民間は屋内のジム。民間の69.3%は会社が設置
- 運営状況を評価している団体は48.7%。外部の評価は26.6%
- 営利事業者への事業の委託は3年で1.7倍、8,484件に
- 企業の関わり方は4つ。最も大きいのは運営を担う4,179団体
- 自社に当てはめる|県を見る、運営者を知る、窓口を決める
- よくある誤解と、読むときの注意
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
こんな方におすすめ
- 地域の体育館や運動場を社内行事・研修の会場に使いたい総務・人事の担当者
- 公立施設との連携や運営参画を検討している事業開発・経営企画の担当者
- 地域連携・協賛を担う広報の担当者


