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スポーツ支出だけ戻っていない|商品企画・広報が見る家計データ

スポーツ支出だけ戻っていない|商品企画・広報が見る家計データの資料表紙

総務省「家計調査(家計収支編)」の品目分類から、スポーツに関わる8品目を取り出して2015年から2025年までの11年ぶんを積み上げました。家計調査には「スポーツ支出」という項目がないため、ゴルフ用具・他の運動用具・スポーツウェア・スポーツ月謝・ゴルフプレー料金・スポーツクラブ使用料・他のスポーツ施設使用料・スポーツ観覧料の8品目を自前で合計しています(対象は二人以上の世帯)。

2025年の1世帯当たりスポーツ支出は47,065円。2019年の48,692円に対して96.7%で、同じ期間に消費支出全体が107.0%まで戻っているのと対照的です。金額だけを見れば2020年の38,125円から23.4%増えており「回復した」と書けますが、家計の中での優先順位を表す「消費支出に占める割合」は1.383%(2019年)から1.249%(2025年)へ0.134ポイント下がったままです。

総額が横ばいでも、中身は入れ替わっています。8品目のうち4品目が2019年の水準を超え、4品目が届いていません。最も伸びたのはゴルフ用具の127.7%、最も減ったのはスポーツ月謝の85.2%で、金額では1,862円の減少と8品目で最大の下押し要因になりました。世代別のピークは40〜49歳の75,122円ですが、2019年比で伸びたのは29歳以下(139.1%)と60〜69歳(124.0%)だけです。年間収入五分位階級で見ると最上位層と最下位層の差は5.25倍で、消費支出全体の差2.13倍のおよそ2.5倍に開いています。

地域差も残ります。地方ブロックでは関東58,752円と沖縄23,981円で2.45倍、都道府県庁所在市・政令指定都市52市の3年平均では横浜市71,589円と和歌山市25,713円で2.78倍の開きがありました。除外した品目や用語の定義、出典の統計表まで含めて全25ページにまとめています。無料でダウンロードいただけます。

引用について

本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。

出典表記の例

出典:Human Soar「家計のスポーツ支出 品目別11年推移と世代・所得・地域差レポート2026」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/trend/household-sports-spending-2026/

スポーツ支出と消費支出全体の戻り方の違い

まず、金額と割合を並べます。2020年に大きく落ち込んだあと、スポーツ支出は2025年までに戻りきらず、消費支出全体は2019年を超えました。同じ年・同じ世帯・同じ表の値なので、割合はそのまま比較できます。

スポーツ支出(円) 消費支出(円) 消費支出に占める割合 2019年比
2019年 48,692 3,520,547 1.383% 基準
2020年 38,125 3,335,114 1.143% 78.3%
2025年 47,065 3,768,007 1.249% 96.7%
(参考)消費支出 107.0%

対象:二人以上の世帯(農林漁家世帯を含む)の1世帯当たり年間支出金額。集計方法:家計調査の品目分類から832・833・834・872・877・878・881・883の8品目を合計し、同じ表の消費支出で割った。出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)長期時系列表 品目分類」(2026年9月5日取得)。

8品目のうち4品目が2019年を超え、4品目が届いていない

品目ごとに2019年と2025年を並べると、総額の横ばいが「動いていない」ことを意味しないと分かります。増減額の合計は−1,627円で、総額の差と一致します。

品目 2019年(円) 2025年(円) 2019年比 増減額(円)
ゴルフ用具 1,268 1,619 127.7% +351
他のスポーツ施設使用料 2,377 2,760 116.1% +383
ゴルフプレー料金 9,340 10,221 109.4% +881
他の運動用具 3,809 4,035 105.9% +226
スポーツ観覧料 1,126 1,098 97.5% −28
スポーツクラブ使用料 5,876 5,419 92.2% −457
スポーツウェア 12,329 11,208 90.9% −1,121
スポーツ月謝 12,567 10,705 85.2% −1,862
合計 48,692 47,065 96.7% −1,627

対象:二人以上の世帯の1世帯当たり年間支出金額(2019年・2025年)。集計方法:家計調査の品目分類8品目をそのまま並べ、2019年を100として2025年の水準と増減額を算出した。除外した品目は「675 大人用運動靴」(日常履きを含むため)、「38Y スポーツドリンク」(食料の品目のため)、家計調査の再掲項目「スポーツ」(用途分類ベースで内訳が公表されていないため)。出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)長期時系列表 品目分類」(2026年9月5日取得)。

この資料でわかること

  • 2025年の1世帯当たりスポーツ支出は47,065円。2019年比96.7%で、消費支出全体の107.0%と対照的
  • 8品目のうち4品目が2019年を超え、4品目が未達。最大の下押しはスポーツ月謝の1,862円減(85.2%)
  • 世代別のピークは40〜49歳の75,122円。2019年比で伸びたのは29歳以下と60〜69歳だけ
  • 年間収入五分位階級で5.25倍の差。消費支出全体の差2.13倍のおよそ2.5倍
  • 地方ブロックは関東と沖縄で2.45倍、政令市・県庁所在市52市の3年平均は上位と下位で2.78倍

目次

  1. 要点|総額は戻らず、中身は入れ替わった
  2. この資料の使い方
  3. 定義|スポーツ支出を8品目で組み立てる
  4. なぜ「消費支出に占める割合」で見るのか
  5. 推移|ピークは2019年で、まだ超えていない
  6. 割合で見ると、戻りはもっと鈍い
  7. する・観る・装う|落ち方も戻り方も違う
  8. 品目別|4品目が伸び、4品目が減った
  9. 金額で見ると、減ったのはスポーツ月謝
  10. 2軸|金額の大きさ × 2019年比
  11. 構成比は動いていない
  12. 世代別|ピークは40〜49歳
  13. 世代別|同じ金額でも、中身がまるで違う
  14. 世代別|戻ったのは29歳以下だけではない
  15. 所得別|最上位層は最下位層の5.25倍
  16. 所得差が最も大きいのはゴルフ用具
  17. 割合で見ても差は消えない
  18. 地域別|関東地方と沖縄地方で2.45倍
  19. 市別|上位と下位で2.78倍の開き
  20. 自社に当てはめる|3つの問い
  21. よくある誤解と、読むときの注意
  22. データの見方|用語と算出方法
  23. 出典一覧

こんな方におすすめ

  • スポーツ関連の商材を扱う事業開発・商品企画の方
  • スポーツ協賛や販促を検討する広報・宣伝の方
  • 福利厚生や健康経営を担当する人事・総務の方