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過去最高の9割は予想しないくじ|事業開発の売上データ

スポーツくじの売上は、2025年度に1,381億円となり、3年連続で過去最高を更新しました。この総額を見て「スポーツの結果を予想する需要が伸びている」と読むと、前提を取り違えます。売上の90.9%は、コンピュータが組み合わせを決めるBIG系の商品で、試合の結果を予想する商品は125億円にとどまるためです。
2010年度からの増加分のうち、97.0%はBIG系が占めました。予想系の4商品は、16年度を通じて82〜133億円の幅で動いています。公営競技と並べても、合計80,482億円のうちスポーツくじは1.4%(2022年度)です。
本レポートは、25年度分の売上、商品別の売上、5つの公営競技との比較、インターネット投票の比率、助成金の配分額を、新規事業の前提を整理する事業開発・経営企画や、協賛を担う広報の担当者の目線で26ページにまとめたものです。立場ごとに最初に見る数字と、引用するときの注意も載せています。くじや投票の購入を勧めるものではなく、解禁の是非や将来の市場規模も扱っていません。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「スポーツくじの売上25年 商品別の推移と公営競技との比較」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/trend/sports-lottery-sales-25years-2026/
売上の9割は、結果を予想しない商品
売上を、試合の結果を自分で選ぶ「予想系」と、コンピュータが組み合わせを決める「非予想系」に分けました。2010年度と2025年度を比べると、非予想系は1.7倍、予想系は1.15倍です。
| 年度 | 売上 | 非予想系 | 予想系 | 非予想系の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 2010年度 | 848億円 | 739億円 | 109億円 | 87.1% |
| 2013年度 | 1,081億円 | 976億円 | 105億円 | 90.3% |
| 2016年度 | 1,118億円 | 1,010億円 | 108億円 | 90.4% |
| 2019年度 | 938億円 | 847億円 | 91億円 | 90.3% |
| 2022年度 | 1,114億円 | 981億円 | 133億円 | 88.0% |
| 2025年度 | 1,381億円 | 1,255億円 | 125億円 | 90.9% |
対象:スポーツくじの全商品(年度は4月〜3月)。予想系=toto・mini toto・totoGOAL・WINNER、非予想系=BIG・MEGA BIG・100円BIG・BIG1000・mini BIG。億円への丸めと割合は計算による。出典:日本スポーツ振興センターの各年度の売上発表(2026年10月31日 取得)。
Q. スポーツくじの売上はいくらですか?
2025年度の売上は1,381億円で、3年連続の過去最高です。日本スポーツ振興センターの発表資料によるもので、最少だった2006年度の135億円の10.2倍にあたります。このうち試合の結果を予想する商品の売上は、125億円です。
Q. スポーツくじの売上のうち、試合結果を予想する商品はどれくらいですか?
2025年度は売上全体の9.1パーセントで、125億円でした。残りの90.9パーセントは、コンピュータが組み合わせを決めるBIG系の5商品です。2010年度以降の16年度分で、BIG系の割合が85.9パーセントを下回った年度はありません。
公営競技を含む8.0兆円の中で1.4%
5つの公営競技とスポーツくじの売上を、6つがそろう最新の2022年度で並べました。2011年度からの伸びは、地方競馬が3.23倍、スポーツくじが1.35倍です。
| 区分 | 2022年度の売上 | 全体に占める割合 | 2011年度からの倍率 |
|---|---|---|---|
| 中央競馬 | 32,539億円 | 40.4% | 1.42倍 |
| 競艇(ボートレース) | 24,142億円 | 30.0% | 2.62倍 |
| 競輪 | 10,908億円 | 13.6% | 1.75倍 |
| 地方競馬 | 10,704億円 | 13.3% | 3.23倍 |
| スポーツくじ | 1,114億円 | 1.4% | 1.35倍 |
| オートレース | 1,075億円 | 1.3% | 1.27倍 |
対象:公営競技5つとスポーツくじ。中央競馬は暦年、ほかは年度の値。割合と倍率は計算によるもので、制度はそれぞれ異なります。出典:総務省「公営競技納付金制度について」、JRA「売得金額・総参加人員」、日本スポーツ振興センターの売上発表(2026年10月31日 取得)。
Q. 公営競技と比べると、スポーツくじの規模はどれくらいですか?
6つがそろう最新の2022年度で、公営競技とスポーツくじを合わせた80,482億円のうち1.4パーセントです。中央競馬の32,539億円は、スポーツくじの29.2倍にあたります。中央競馬は暦年、ほかは年度の値で、制度も異なるため、規模の目安として読んでください。
この資料でわかること
- 2001年度からの売上の推移と、制度・商品の節目
- 商品別の売上と、予想系・非予想系に分けた16年度分の構成
- 5つの公営競技と並べた規模・伸び・インターネット投票の比率
- 売上から助成に回るお金の流れと、助成金の配分額
- 事業開発・協賛・地域連携の立場ごとに、最初に見る数字と確かめること
目次
- 要点|売上1,381億円の90.9%は、結果を予想しないくじ
- この資料の使い方
- 売上は1,381億円。最少の2006年度から10.2倍に
- 売上を動かしたのは、制度と商品の節目。BIG導入後に4.7倍
- 25年は5つの局面に分かれ、平均売上は274億円から1,197億円へ
- 売上の90.9%は非予想系。16年度分で一度も85%を下回らない
- 2010年度からの増加533億円のうち、97.0%は非予想系
- 商品別ではBIGとMEGA BIGの2つで64.8%を占める
- MEGA BIGは6年で393億円に。BIGとの合計は1.55倍
- 予想系は16年度を通じて82〜133億円。中央値は115億円
- 同じ「スポーツくじ」でも、予想系と非予想系では読み方が違う
- 公営競技を含む8.0兆円の中で、スポーツくじは1.4%
- 2011年度からの伸びは、地方競馬3.2倍に対しスポーツくじ1.35倍
- スポーツくじは「規模が小さく、伸びも緩やか」な側にある
- 公営競技の売上の8〜9割はネット。地方競馬は91.5%
- ネット投票の購入限度額の設定は、2年で2.6倍の220,742件に
- 売上の約半分は当せん金。収益の2/3が助成に回る
- 助成の配分は2026年度に229億円。累計は約2,884億円
- 自社の立場で、見る数字と確かめることは変わる
- よくある誤解と、読むときの注意
- 自社への当てはめは、前提となる数字を選ぶところから
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
- 出典一覧|取得先URL
こんな方におすすめ
- スポーツ関連の新規事業を検討する事業開発の担当者
- 社内提案の前提となる市場の数字を整理する経営企画の担当者
- 協賛・提携を担うマーケティング・広報の担当者


