「気持ちのところで余裕ができているのかな」。2017年、ドルトムントでプレーしていた香川真司はシーズン終盤にかけて存在感を発揮し、その背景にあったのが年始から取り組んでいたフィジカル面の改善だった。体の使い方や体重移動という基礎的な要素を見直したことが、プレーの質だけでなくメンタル面にも好影響を及ぼしたという、香川自身の言葉から具体的な過程をたどる。
なぜフィジカル改善に取り組んだのか
香川は当時を振り返り「これまでは身体のバランスが良くなかったので、身体が浮いたり、ぶれたりしている部分が結構ありました」と語っている。感覚的な違和感を放置せず、年明けから明確なテーマとしてトレーニングに取り組んだことが、その後の変化につながっていった。
具体的なトレーニング内容
宮崎で行った自主トレでは、シュート練習を通じて「体の使い方、下半身の使い方、上半身の使い方など、それぞれを意識しました」と説明している。ファーストタッチで相手を抜いたり、フェイントでディフェンダーのバランスを崩したりと、多彩なボールタッチを確認する練習には、体の各部分を連動させる意図が込められていた。
(参考)香川真司「気持ちに余裕ができたな」フィジカル改善策がメンタル向上に。 – Number Web
体の使い方の変化がプレーに表れた瞬間
成果は実際のゴールシーンにも表れた。チャンピオンズリーグのモナコ戦で決めたゴールについて、香川は「良いトラップが出来た時点で、『相手は食いついてくるから、次はシュートフェイントだな』という流れまで見えていました」と振り返る。トラップの質が上がったことで、その後のプレーの選択肢まで見通せるようになっていたことがわかる発言だ。
メンタルへの好影響
フィジカル面の改善は、比較的短期間でメンタル面の成果として先に表れたという。「練習に集中していくことで頭の中がクリアになったり、変化を感じたことで得られる自信」があったと本人は分析している。プレッシャーの厳しい局面でもミスなく落ち着いてボールを扱えるようになった要因を、香川は「気持ちのところで余裕ができているのかな」と表現した。
一般人が取り入れられるポイント
香川の取り組みから学べるのは、フィジカルの変化がすぐに結果へ直結しなくても、メンタル面の変化は比較的早く実感できるという点だ。他のアスリートの平日ルーティンと同様に、体の使い方を意識したトレーニングを習慣化することは、競技を問わず取り入れやすい。
「試合に出られないときにどれだけ良い練習が出来ているかがすごく大事」という香川の言葉は、結果が出ない時期こそ基礎的な体の使い方に立ち返る重要性を示している。別競技の選手の生活習慣と比較しても、地道な積み重ねが自信につながるという構図は共通している。
よくある質問
Q. フィジカル改善とメンタル向上はどちらが先に効果を感じやすいのですか
香川の場合、フィジカル面での本格的な成果よりも先に、メンタル面での変化を実感していたと語っている。練習の質への手応えが自信につながった形だ。
Q. 体の使い方を見直すために具体的に何をすればよいですか
香川はシュート練習を通じて下半身と上半身それぞれの使い方を意識するアプローチを取っていた。基礎的な動作を分解して意識するという点は、幅広い競技に応用できる。
Q. 結果が出ていない時期に意識すべきことは何ですか
香川は「試合に出られないときにどれだけ良い練習が出来ているか」を重視していた。結果が伴わない時期こそ、練習の質に目を向けることが次につながる。
まとめ
- 香川真司は2017年、身体のバランスの崩れという課題意識からフィジカル改善に取り組み始めた
- シュート練習を通じて下半身と上半身それぞれの使い方を意識するトレーニングを重ねた
- 体の使い方の改善はモナコ戦のゴールなど、実際のプレーの質にも表れた
- フィジカル面の成果より先に、練習への手応えからメンタル面の余裕が生まれた
- 結果が出ない時期こそ練習の質に向き合う姿勢が、次の変化につながる
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