トランポリンパーク運営10社比較|経営者向け出店戦略

トランポリンパーク運営10社比較|経営者向け出店戦略 スポーツビジネス

「トランポリンパークを開業したいが、どのくらいの規模で始めれば採算が取れるのか分からない」。新規レジャー施設への参入を検討する事業者からよく聞かれる悩みです。結論として、トランポリンパークは都市型の中規模施設と地方の大規模複合施設の2方向に分かれており、立地と規模の組み合わせで必要な投資額が大きく変わります。本記事では主要10社を比較し、開業前に経営者が見るべき収益構造を整理します。

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  1. トランポリンパークが広がる背景|国のスポーツ産業拡大方針
  2. トランポリンパーク運営10社の一覧|都市型・大規模複合型の主要プレイヤー
    1. トランポランド|日本初のトランポリンパークを開業したパイオニア
    2. Mr.JUMP|異業種の中日本開発が手がける東海最大級施設
    3. JUMP LAB|トランポリンとアスレチックの複合構成
    4. とびくる|体操クラブが手がける九州の全天候型施設
    5. アクーパ|アミューズメント特化のトランポリンブランド
    6. JungleGym|道東初のトランポリンパーク
    7. ジャンピンドリーム|北陸初の全天候型施設
    8. BOUNXI|東北最大級を掲げる新興施設
    9. てんとう虫パーク|複数レジャーを組み合わせた大阪の複合施設
    10. ラウンドワン|スポッチャ内のアイテムとして提供する最大手
  3. 2つの出店パターンで見る規模と立地の関係
    1. 都市型・複数店舗展開|厚い商圏人口を複数拠点で取り込む
    2. 地方型・大規模単独出店|競合空白地帯で地域最大級を訴求する
  4. 開業判断に使う3つの数字|初期費用・客単価・安全管理コスト
    1. 初期費用|トランポリン設備と安全マットが大きな比重を占める
    2. 客単価|時間制利用と複合アトラクションの組み合わせで決まる
    3. 安全管理コスト|スタッフ配置と保険料が継続的にかかる
  5. 企業のチームビルディング・健康経営への活用
  6. まとめ|出店パターンと安全コストの両輪で判断する

トランポリンパークが広がる背景|国のスポーツ産業拡大方針

トランポリンパークのような新しい体験型レジャー施設の広がりには、国全体でスポーツ産業を成長分野と位置づける政策が追い風になっています。スポーツ庁は第3期スポーツ基本計画のなかで、スポーツ市場規模を5.5兆円から2025年までに15兆円に拡大することを目標として掲げています。市場を拡大し、その収益をスポーツ環境の改善に還元してスポーツ参画人口を増やすという好循環を政策目標にしている点がポイントです。

トランポリンパークは、体操競技の一種目としてのトランポリンとは異なり、非日常的な浮遊感やスリルを楽しむレジャー要素の強い施設です。バッティングセンター格闘技ジムのような従来型の運動施設とは異なる客層を取り込める点が、新規参入が相次ぐ理由の一つです。全体はスポーツビジネスのサービス・施設分野の一角です。

(参考)スポーツの成長産業化(第3期スポーツ基本計画) – スポーツ庁

Q. トランポリンパークは競技用のトランポリンと同じですか?

いいえ、多くの施設は体操競技としてのトランポリンではなく、複数のトランポリンやエアマット、クライミングウォールなどを組み合わせたレジャー施設です。競技志向ではなく、非日常感やスリルを楽しむ利用者が中心です。

トランポリンパーク運営10社の一覧|都市型・大規模複合型の主要プレイヤー

トランポリンパークの運営会社は、都心部で複数店舗を展開する専業事業者から、地方で1施設に大規模投資をする事業者、異業種から参入した企業まで幅が広いのが特徴です。公式サイトで事業内容を確認できた主要企業のうち、直近1年に情報発信の更新があるものを10社選び、運営形態と特徴を整理しました。

社名 拠点 主な対象 特徴
トランポランド 首都圏(東京・埼玉・千葉) 3歳〜大人 2011年に日本初のトランポリンパークを開業したパイオニア
Mr.JUMP 愛知・関東 子ども〜大人 飲食・海洋事業等を営む中日本開発が運営、東海最大級の規模
JUMP LAB 愛知(名古屋) 4歳〜大人 トランポリン×アスレチックの複合構成、複数店舗展開
とびくる 福岡(北九州市) 子ども〜大人 体操クラブが運営、日本初上陸アトラクションを導入
アクーパ 複数地域 子ども〜大人 アミューズメント特化のトランポリンパークブランド
JungleGym 北海道(北見市) 子ども〜大人 道東初のトランポリンパーク、ボルダリング等も併設
ジャンピンドリーム 北陸 子ども〜大人 北陸初の全天候型トランポリンパーク
BOUNXI 青森(八戸市) 子ども〜大人 2024年開業、東北最大級の規模を掲げる
てんとう虫パーク 大阪(河内長野等) 子ども〜大人 複数レジャーを1施設で楽しめる複合型
ラウンドワン 全国99店舗 幅広い年齢層 スポッチャ内のアイテムとしてトランポリンを提供

公式サイトで事業内容を確認できた国内企業のうち、直近1年に情報発信の更新があるものを10社掲載(2026年9月時点)。

トランポランド|日本初のトランポリンパークを開業したパイオニア

2011年に日本で初めてトランポリンパークを開業した企業で、現在は東京・埼玉・千葉の首都圏3拠点を直営で展開しています。合計1000坪以上の広い施設で、非日常的な浮遊感とスリルを軸に、未経験者から経験者まで幅広い年齢層が楽しめる設計を採用しています。パイオニアとしての先行者利益とブランド認知の高さが強みです。

(参考)トランポリン・パーク トランポランド 公式サイト

Mr.JUMP|異業種の中日本開発が手がける東海最大級施設

名古屋を拠点に飲食・海洋事業・印刷業など複数事業を営む株式会社中日本開発が運営するトランポリンパークで、愛知3店舗と関東2店舗を展開しています。クライミングウォールやARボルダリング、ジップラインなど複合アトラクションを備え、異業種企業がレジャー施設事業へ多角化する事例になっています。

(参考)Mr.JUMP 公式サイト

JUMP LAB|トランポリンとアスレチックの複合構成

名古屋市を拠点に、トランポリンとアスレチック(NINJAコース、クライミング等)を組み合わせた複合構成の施設を複数店舗展開しています。1つの遊具だけに頼らず、複数のセクションで滞在時間を伸ばす設計が特徴です。

(参考)JUMP LAB 公式サイト

とびくる|体操クラブが手がける九州の全天候型施設

北九州市にある全天候型の屋内施設で、体操クラブが運営母体となっています。体操指導のノウハウを活かし、九州エリアで日本初上陸のアトラクションを導入するなど、既存の運動指導事業からレジャー施設事業へ展開した事例です。

(参考)トランポリンパークとびくる 公式サイト

アクーパ|アミューズメント特化のトランポリンブランド

アミューズメント性を前面に打ち出したトランポリンパークブランドです。競技指導ではなく遊びの要素を軸に据え、家族連れでの利用を主な客層としています。

(参考)アクーパ 公式サイト

JungleGym|道東初のトランポリンパーク

北海道北見市にある道東初のトランポリンパークです。大型トランポリンに加えてスラックライン・ボルダリング・ダンススタジオまで併設し、地方都市における複合レジャー施設のモデルケースになっています。

(参考)JungleGym 公式サイト

ジャンピンドリーム|北陸初の全天候型施設

北陸エリアで初となる全天候型のトランポリンパークです。大小20面のトランポリンや巨大エアバッグを設置し、天候に左右されない屋内型の強みを活かして地域の集客拠点になっています。

(参考)ジャンピンドリーム 公式サイト

BOUNXI|東北最大級を掲げる新興施設

2024年5月に青森県八戸市で開業した比較的新しい施設で、東北最大級の規模を掲げています。首都圏や中京圏に集中しがちなトランポリンパークの空白地帯に出店する戦略を取っている点が特徴です。

(参考)BOUNXI TRAMPOLINE PARK 公式サイト

てんとう虫パーク|複数レジャーを組み合わせた大阪の複合施設

大阪府河内長野市などで、トランポリンに加えて複数のレジャーコンテンツを1施設で楽しめる複合型の運営をしています。単一のアトラクションに依存せず、複数の遊びを組み合わせることで客単価と滞在時間を伸ばす設計です。

(参考)南大阪トランポリン・パーク – てんとう虫パーク

ラウンドワン|スポッチャ内のアイテムとして提供する最大手

国内99店舗を展開する複合レジャー施設「スポッチャ」の中で、トランポリンを約50種類あるアイテムの1つとして提供しています。専業のトランポリンパークとは異なり、他のレジャーと組み合わせた時間制利用の中に組み込まれている点が特徴です。

(参考)スポッチャ – ラウンドワン

Q. 地方都市でもトランポリンパークは成り立ちますか?

JungleGymやBOUNXIのように、首都圏・中京圏以外の空白地帯に「その地域で初めて」出店する戦略で成功している事例があります。競合が少ない地域では、地域最大級・初上陸を訴求点にできる利点があります。

2つの出店パターンで見る規模と立地の関係

10社を分類すると、トランポリンパークの出店戦略は大きく2つのパターンに整理できます。都市部での複数店舗展開と、地方での大規模単独出店では、必要な投資額と競合状況が正反対になります。どちらのパターンを選ぶかで、出店エリアの選び方も変わってきます。

都市型・複数店舗展開トランポランドやJUMP LABのように、大都市圏で中規模施設を複数展開。競合は多いが商圏人口が厚い
地方型・大規模単独出店JungleGymやBOUNXIのように、地方都市で「その地域初」を訴求。競合は少ないが商圏人口は限られる

都市型・複数店舗展開|厚い商圏人口を複数拠点で取り込む

トランポランドやJUMP LABのように、大都市圏で複数の中規模施設を展開する方式です。商圏人口が厚いため集客の絶対数を確保しやすい一方、他のレジャー施設との競合も多く、アトラクションの独自性や立地の利便性で差別化する必要があります。複数店舗を運営することで、設備調達やスタッフ研修のノウハウを横展開できる点もメリットです。

地方型・大規模単独出店|競合空白地帯で地域最大級を訴求する

JungleGymやBOUNXIのように、地方都市で「道東初」「東北最大級」といった訴求点を打ち出して単独出店する方式です。商圏人口は都市部より限られますが、競合となる同業施設が少ないため、開業直後から地域の代表的なレジャースポットとしての認知を得やすいという利点があります。広い商圏(車で1時間圏内等)から集客する前提の立地選定が必要になります。

Q. トランポリンパークの開業に必要な広さの目安はありますか?

施設によって規模は大きく異なり、一律の目安はありません。都市型は坪数を抑えたコンパクトな設計、地方型は広い商圏から集客する前提で大規模な施設面積を確保する傾向があり、出店エリアの商圏人口に応じて規模を検討する必要があります。

開業判断に使う3つの数字|初期費用・客単価・安全管理コスト

出店パターンを決めた後、実際に採算が合うかどうかを判断するには、初期費用・客単価・安全管理コストという3つの数字を押さえておく必要があります。トランポリンパークは怪我のリスクが他の運動施設より高いため、安全対策への投資が収益構造に直接影響する点が特徴です

初期費用|トランポリン設備と安全マットが大きな比重を占める

トランポリンパークの初期費用は、広い床面積の確保に加えて、トランポリン本体・クッション材・安全ネットなどの専用設備費が大きな比重を占めます。複合アトラクション(クライミングウォール、ジップライン等)を追加するほど初期投資は積み上がります。

客単価|時間制利用と複合アトラクションの組み合わせで決まる

客単価は、時間制の基本利用料に加えて、クライミングウォールやアスレチックなど複合アトラクションをオプション化できるかで変わります。JUMP LABやMr.JUMPのように複数セクションを持つ施設は、1回の来場での滞在時間と消費単価を伸ばしやすい設計です。

安全管理コスト|スタッフ配置と保険料が継続的にかかる

トランポリンパークは利用者の怪我のリスクが他の運動施設より高いため、常時の見守りスタッフ配置と施設賠償責任保険への加入が実質的に必須のコストになります。事故防止のための利用ルール説明・年齢制限の設定も、安全管理コストの一部として運営計画に織り込む必要があります。開業判断の全体像はグラウンド整備会社の比較記事で扱った施設系ビジネスの収益構造とも通じる部分があります。

Q. トランポリンパークの運営で安全対策として何が必要ですか?

常時の見守りスタッフの配置、施設賠償責任保険への加入、年齢・体重制限などの利用ルールの明確化が基本的に必要です。事故防止のための入場前説明も、多くの施設で運営の標準工程に組み込まれています。

企業のチームビルディング・健康経営への活用

トランポリンパークは個人・家族向けレジャーとしてだけでなく、企業側から見ても活用の余地があります。全身運動になるトランポリンは、短時間で心拍数を上げやすく、社内イベントとして非日常感を演出できる点が企業からも注目されています

ジャンプするという単純な動作は、運動経験の差が結果に出にくく、部署をまたいだ社員同士でも一緒に楽しみやすいという特徴があります。複合アトラクション型の施設であれば、チーム対抗のアスレチックタイムトライアルのような企画も組みやすく、通常の会議室での懇親会とは異なる体験を提供できるため、施設運営会社にとっては法人団体利用という収益源になります。

Q. 企業がトランポリンパークを社内イベントに使うメリットは何ですか?

運動経験の差が出にくく、部署をまたいだ社員同士でも一緒に楽しめる点がメリットです。複合アトラクション型の施設ならチーム対抗の企画も組みやすく、通常の懇親会とは違う非日常的な体験を演出できます。

まとめ|出店パターンと安全コストの両輪で判断する

トランポリンパーク運営市場は、都市型の複数店舗展開と地方型の大規模単独出店という2つのパターンが併存し、それぞれ必要な投資額と競合状況が異なります。要点を振り返ります。

  • 国はスポーツ市場規模を15兆円へ拡大する方針を掲げており、新しい体験型レジャー施設もその追い風を受けている
  • 主要10社は都市型・地方型・異業種参入など、立地戦略で明確にポジションが分かれている
  • 出店パターンは都市型・複数店舗展開と地方型・大規模単独出店の2つに整理でき、商圏人口と競合状況がトレードオフになる
  • 開業判断には初期費用・客単価・安全管理コストの3指標をセットで見る必要がある
  • 企業側にとってもトランポリンはチームビルディング・健康経営としての活用余地がある

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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