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「研修をやっている」7割、受けた社員4割|人事の産業別データ

厚生労働省「能力開発基本調査」(令和7年度調査)は、企業・事業所・個人という3つの調査で構成されています。公表資料ではこの3つが別々の章に載っているため、「研修を実施した事業所の割合」と「実際に受講した労働者の割合」を並べて見る機会はほとんどありません。
本資料は、この2つの数字を産業15区分・企業規模5区分でそろえて並べ直したものです。正社員に対してOFF-JTを実施した事業所は70.9%。一方、実際に受講した正社員は44.5%で、その差は26.4ポイントあります。制度として動いていることと、一人ひとりに届いていることは別だと分かります。
産業別に見ると、順位の入れ替わりが起きます。複合サービス事業は実施率92.0%で2位ですが、受講率では34.6%の11位まで下がります。逆に学術研究・専門・技術サービス業は、実施率7位から受講率1位へ上がります。実施率だけを他社比較の物差しにすると、自社の位置を読み違えることになります。
企業規模別では、差が最も大きいのは最大規模ではなく100〜299人(+37.6ポイント)でした。組織が大きいほど「どこかの部署でやっている」状態になりやすい、と読める結果です。
あわせて、人材育成に問題があるとした事業所が80.1%と18回の調査で最も高い水準にあること、その理由の1位が「指導する人材が不足している」(59.5%)で、金銭的な余裕のなさ(14.3%)は上位ではないことも収録しています。
数値はすべて公表値とその四則演算で、独自の推計や独自スコアは作っていません。実施率と受講率は母集団が異なるため差は比較のための指標であること、調査対象が常用労働者30人以上の企業・事業所であることなど、扱えない範囲もあわせて明記しています。全24ページ。
本ページおよびレポートに掲載した数値・表は、出典を明記いただければ自由に引用・転載いただけます(事前のご連絡は不要です)。報道・研究・社内資料のいずれでもご利用いただけます。
出典表記の例
出典:Human Soar「社員研修の実施率と受講率 産業別ギャップ分析レポート2026」(About The New株式会社)
https://www.human-soar.com/ebook/hr/corporate-training-participation-gap-2026/
「研修をやっている」70.9%、受けた社員44.5%|差は26.4ポイント
能力開発基本調査は企業・事業所・個人の3調査で構成され、公表資料では別々の章に載っています。そのため「研修を実施した事業所の割合」と「実際に受講した労働者の割合」を並べて見る機会がほとんどありません。並べ直すと、正社員にOFF-JTを実施した事業所は70.9%、実際に受講した正社員は44.5%で、26.4ポイントの差がありました。制度として動いていることと、一人ひとりに届いていることは別です。
| 対象 | 実施した事業所の割合 | 実際に受講した労働者の割合 | 差 |
|---|---|---|---|
| 正社員 | 70.9% | 44.5% | 26.4pt |
| 正社員以外 | 30.7% | 19.4% | 11.3pt |
対象:常用労働者30人以上の企業・事業所。OFF-JT(通常の業務を離れて行う教育訓練)について集計。実施率と受講率は母集団が異なるため、差は比較のための指標です。Human Soarが集計。
出典:厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」
人材育成に問題がある事業所は80.1%|1位は「金がない」ではなく「教える人がいない」
人材育成に問題があるとした事業所は80.1%で、18回の調査で最も高い水準です。理由の1位は「指導する人材が不足している」59.5%で、「育成を行うための金銭的余裕がない」14.3%は上位ではありません。予算をつければ解決する問題ではない、と読める結果です。
| 人材育成における問題点 | 該当した事業所の割合 |
|---|---|
| 指導する人材が不足している | 59.5% |
| 人材を育成しても辞めてしまう | 51.6% |
| 人材育成を行う時間がない | 45.5% |
| 鍛えがいのある人材が集まらない | 27.5% |
| 育成を行うための金銭的余裕がない | 14.3% |
| 人材育成の方法がわからない | 10.0% |
| 適切な教育訓練機関がない | 9.5% |
対象:人材育成に問題があるとした事業所(複数回答)。Human Soarが集計。
参考:産業別では複合サービス事業が実施率92.0%で2位ながら受講率は34.6%の11位、学術研究・専門・技術サービス業は実施率7位から受講率1位へ上がります。企業規模別の差が最大なのは100〜299人(+37.6ポイント)でした。
出典:厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」
この資料でわかること
- 研修を実施した事業所70.9%と、実際に受講した正社員44.5%の差(+26.4ポイント)
- 産業15区分の実施率・受講率と、2つの物差しで起きる順位の入れ替わり
- 企業規模5区分の実施率・受講率・計画的OJTの実施率
- 人材育成に問題がある事業所80.1%の内訳と、研修を支える制度の整備状況
- 実施率と差の2軸で15産業を4つに分けたマトリクスと、枠ごとの点検の順番
目次
- エグゼクティブサマリー|押さえておきたい3つの事実
- この資料の使い方|想定読者とできること
- 3つの調査を、どう突き合わせたか
- 研修を実施する事業所の割合の推移(直近18回)
- 「実施した事業所」と「受講した本人」の差
- 産業別|研修を実施した事業所の割合
- 産業別|実際に受講した正社員の割合
- 実施率と受講率で入れ替わる産業の順位
- 産業別に見た、実施率と受講率の差
- 正社員以外への研修の実施率と受講率
- 企業規模別|実施率・受講率・計画的OJT
- 計画的なOJTの実施率の推移
- 労働者一人当たりの研修費用の推移
- 人材育成に問題がある事業所の割合の推移
- 人材育成に関する問題点の内訳(複数回答)
- 研修を支える制度の整備状況
- 実施率と差の2軸による15産業の4分類
- 4つの枠ごとに変わる、点検の順番
- この資料が扱っていないこと
- 社内の提案に組み込むときの順序
- データの見方|用語と算出方法
- 出典一覧
こんな方におすすめ
- 研修の企画・運用を担う人事・総務のご担当者
- 教育投資の妥当性を社内に説明する必要のある経営層の方
- 自社の研修を見直したい部門長の方


