ポイントガードとしてプロのコートに立ち続けてきた細谷将司は、遠征と連戦が絶えないシーズンを、リカバリーウェアを軸にした独自の休養法で支えてきた。
神奈川県出身、関東学院大学を経てプロ入りし、2016年には日本代表候補の重点強化選手にも選ばれた実績を持つ。
きっかけは同い年のチームメイトからの誕生日プレゼントだった。そこから7年以上にわたって着用を続け、体だけでなく休むことへの向き合い方そのものを変えてきたという。
本人が語った内容をもとに、遠征生活の中で培われた休養習慣と、体の変化と向き合う姿勢を追う。
サイバーダインつくばロボッツ時代に出会ったリカバリーウェア
細谷がベネクスのリカバリーウェアと出会ったのは、サイバーダインつくばロボッツに所属していた頃だった。同い年のチームメイトが誕生日にタイツをプレゼントしてくれたことがきっかけで、その晩に着て眠った感触が忘れられず、すぐに自分でシャツを買い足したという。
サイズが大きかったにもかかわらず気持ちよさが勝り、以来「ベネクスがないと寝られない」というほどの愛用者になった。当時プレゼントされたウェアは今もマークが消えるほど着続けており、今では自分が家族やチームメイトにプレゼントする側にもなったという。
遠征先で着ていると他の選手から「やっぱりいいんですか」と聞かれることも多く、選手間で愛用者が広がっている道具でもある。眠ることや休むこと自体にストレスを感じていた時期があったからこそ、着るだけで気持ちが落ち着く道具に出会えた意味は大きかったと振り返っている。
(参考)【アンバサダーインタビュー】プロバスケットボール選手 細谷将司さん – VENEX(ベネクス)

遠征先まで徹底する休養ルーティン
シーズン中は土日が試合の中心で月曜が休み、火曜から金曜が練習という過密日程が続く。水曜日に試合が組まれる週もあり、移動も多く、限られた時間でどう体を休めるかが常に課題になってきた。
上下2セットを欠かさない遠征時の持ち物
細谷は家に帰るとすぐに全身をベネクスに着替えるほど徹底しており、遠征の際も必ず上下2セットを持参する。1枚でも入れ忘れに気づくと落ち着かなくなるほど習慣化しているという。
忘れて別のウェアで眠った夜には違いをはっきり実感するという。移動日が続くほど、着慣れた道具をそのまま持っていけるかどうかが、翌日のコンディションを左右する感覚があるようだ。
掛け布団の上に重ねる細谷流の着こなし
ウェア以外にも、ふくらはぎ用や首や肩まわりをカバーするアイテムを幅広く活用している。中でも気に入っているのが、ひざ掛けより大きめのクロスだという。
寝るときには掛け布団の上から広げ、首や肩回りをしっかり覆うようにしているという。布団と体が触れる部分の違和感まで工夫して解消しようとする姿勢が、休養への意識の高さを物語っている。
アイマスクを取り入れた練習の合間の仮眠時間
試合のない日はチーム練習とトレーニングが中心になるが、細谷は午前と午後の練習の合間にアイマスクを着けて仮眠を取ることも多いという。
短時間でもリラックスして効率よく体を休めることを意識し、限られた休憩時間の中で質の高い回復を確保する工夫を重ねてきた。移動や連戦で疲労がたまりやすい時期ほど、こうした短い仮眠の積み重ねが翌日のプレーの質を支えていると考えているようだ。

体の変化と向き合いながら磨いた休養哲学
プロとしてキャリアを重ねる中で、胃もたれを感じるようになるなど体の変化を自覚する場面も出てきたが、筋力や体力の衰えは感じていないと語る。
結婚を機に食生活が変わったことで、筋肉系のケガをしなくなったという実感もあるといい、休養と食事の両輪でコンディションを支えてきた。落ち込むことがあっても無理をせず、ウェアを着てとにかく眠るという姿勢も、長くプレーを続けるための哲学のひとつになっている。
2016年には日本代表候補の重点強化選手にも名を連ね、2020年にはB.LEAGUE ALL-STAR GAMEにも出場するなど、キャリアを重ねてなお第一線でプレーし続けている。ドライブを持ち味とする機動力の高いプレースタイルだからこそ、日々のリカバリーの精度がプレー強度をそのまま維持できるかどうかに直結してきたとも言える。
ウェアラブルデバイスで休養の質を自分なりに管理する方法
リカバリーウェアやアイマスクのように感覚で休養を整える道具に加え、スマートウォッチや睡眠トラッキングリングを使えば、休養の質を数値でも確認できるようになる。
夜間心拍とHRVで疲労の残り具合を確認する
就寝中の心拍数と心拍変動(HRV)を記録できるデバイスを使うと、前日の練習や移動による疲労がどれだけ残っているかを数値で把握できる。安静時心拍が普段より高い、あるいはHRVが低下している朝は、無理に強度を上げずアイマスクでの短時間仮眠など軽めの回復に切り替える判断材料になる。
数日から1週間単位で平均値を見ておくと、単発の悪い日と慢性的な疲労蓄積を区別しやすくなる。移動が続いた週とオフが挟まった週を比べてみると、自分がどれくらいの連戦で疲労が積み上がりやすいかという傾向もつかみやすい。
睡眠段階の記録から休む時間帯を見直す
深い睡眠やレム睡眠の割合を記録できる機能を使えば、何時に眠り始めると深い睡眠が確保しやすいかが見えてくる。移動が多く就寝時間が不規則になりがちな生活でも、記録を数日分振り返ることで、自分に合った就寝の目安時間を見つけやすくなる。
リカバリーウェアやアイマスクといった入眠を助ける道具と、デバイスによる記録を合わせて使うことで、感覚と数値の両方から休養の質を確認できるようになる。

よくある質問
リカバリーウェアはいつ着るのが効果的か
就寝時にそのまま着て眠るのが基本的な使い方になる。移動中や練習後のくつろぐ時間に着用しても、締め付けの少なさから体を休める感覚を得やすいとされる。長時間の移動が多い選手ほど、着替えの手間が少ない上下セットのウェアを普段使いにしておくと取り入れやすい。
仮眠はどのくらいの頻度で取り入れるとよいか
練習が2部制になる日など、まとまった休憩時間がある日に限って取り入れるのが基本になる。毎日の習慣にするより、疲労がたまりやすい時期に絞って活用する方が夜の睡眠への影響も少ない。
遠征や出張が続く中で休養の質を保つコツは
使い慣れた道具をそのまま持っていき、環境が変わっても同じ手順で休めるようにしておくことが大きい。上下セットのウェアやアイマスクなど、荷物としてかさばらない道具を定番化しておくと再現しやすい。宿泊先が変わっても同じ流れで眠りにつけることが、翌日のコンディションのばらつきを減らす助けになる。
30代のアスリートが休養で意識すべきことは
体力の衰えより先に、疲労の抜け方や食生活の変化に気づくことが増えてくる時期でもある。無理に若い頃と同じ回復力を前提にせず、休むと決めた時間はしっかり休むという切り替えが重要になる。
まとめ
- 細谷将司はサイバーダインつくばロボッツ時代にチームメイトから贈られたことをきっかけに、ベネクスのリカバリーウェアを7年以上愛用してきた。
- 遠征には上下2セットを必ず持参し、掛け布団の上に重ねて首や肩まで覆う独自の着こなしを続けている。
- 練習の合間はアイマスクを使った短時間仮眠を取り入れ、限られた時間で効率よく回復する工夫をしている。
- 結婚後の食生活の変化で筋肉系のケガが減るなど、休養と食事の両面からコンディションを支え、2020年のオールスターゲーム出場にもつなげてきた。
- ウェアラブルデバイスでの心拍変動や睡眠段階の記録は、遠征生活を送る選手や社会人にとっても休養状態を可視化する手段になる。
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