ベガルタ仙台のスポンサー249社|協賛は5万円から4つの入り口

ベガルタ仙台のスポンサー249社|協賛は5万円から4つの入り口 スポーツビジネス

ベガルタ仙台の協賛企業は249社です。入り口は1口5万円の応援パックから年間60万円のブロンズパートナーまで4つあり、それぞれ付いてくる権利が違います。クラブの2025年度の売上は24億6,500万円で、うちスポンサー収入が13億8,700万円と56.3%を占めます。金額と権利、そしてクラブ側の数字まで、公式情報で確認して整理しました。

  1. ベガルタ仙台の協賛企業は249社
    1. 一覧に載るのは現在の契約企業だけ
  2. 協賛は5万円から|4つの入り口
    1. ベガルタ応援パック|1口5万円
    2. アカデミーパートナー|1口10万円から
    3. クラブオフィシャルパートナー|年間30万円から
    4. ブロンズパートナー|年間60万円から
  3. 共通メリットは7つ
    1. 広告以外の使い道が半分を占める
  4. ブロンズパートナー以上でできること
    1. 商品化とキャンペーン
    2. マスコット・チアリーダー・クラブOBの派遣
    3. サッカー教室とPR特設ブース
  5. 販促にそのまま使えるメニューがある
    1. 名入れグッズは福利厚生にも回せる
    2. スタジアムビジョンCMは尺が決まっている
  6. サスティナブルパートナー|地域活動で関わる枠
    1. 学校訪問パートナー|職業講話とキャリア教育
    2. 子ども向けの3つのキャラバン
    3. 震災復興から続くプロジェクト
  7. 協賛とは別に法人観戦チケットがある
    1. 協賛と法人チケットは目的が違う
  8. クラブの決算から見た協賛の重み
    1. スポンサー収入は13億8,700万円
    2. 直近の決算は赤字
  9. スポンサー収入は3年で18.5%減っている
    1. 入場料は伸びているのに協賛だけが減っている
    2. J2の89%のクラブは協賛を増やしている
    3. 検討する企業にとっての意味
  10. J2の19クラブの中ではどの位置か
    1. 営業収入は7位、スポンサー収入は5位
    2. 入場料はリーグ平均を大きく上回る
  11. Jリーグ全体では協賛は過去最大になっている
    1. 53クラブ合計の売上高は1,757億円
    2. スポンサー収入は782億5,100万円
  12. 協賛企業の顔ぶれ
    1. 15社のインタビューが公開されている
    2. 活用事例も7件ある
  13. 目的別に、どの枠を選ぶか
  14. よくある誤解
    1. 「スポンサーは何百万円もかかる」
    2. 「協賛すればロゴを自由に使える」
    3. 「一覧の社数=これまでの協賛企業数」
    4. 「クラブが赤字だから協賛しても意味がない」
    5. 「地域貢献の枠は大企業向け」
  15. よくある質問
  16. まとめ

ベガルタ仙台の協賛企業は249社

公式サイトのクラブオフィシャルパートナー一覧に掲載されている企業を数えると、延べ272枠ありました。同じ企業が複数の場所に掲載されているため、社名の表記ゆれをそろえて重複を除くと249社です。

数え方 数 補足
延べ掲載枠 272枠 一覧に出ているロゴの数
重複を除いた実数 249社 本記事で「協賛企業数」として扱う数字
重複掲載 23枠 同一企業が複数箇所に出ているぶん

出典:ベガルタ仙台「クラブオフィシャルパートナー」掲載企業を2026年9月20日に集計。「株式会社」「(株)」などの表記ゆれは同一企業として名寄せ。

一覧に載るのは現在の契約企業だけ

この一覧は、その時点で契約が続いている企業だけが載ります。過去に協賛していた企業は外れるため、「何社が協賛してきたか」の累計ではありません。契約更新の時期をまたぐと数が動く点にも注意が必要です。

逆に言えば、この249社は現在進行形で費用を払っている企業の数です。地域の企業がどれだけ関わっているかを見る指標としては、累計より実態に近い数字になります。

(参考)クラブオフィシャルパートナー – ベガルタ仙台

協賛は5万円から|4つの入り口

ベガルタ仙台の協賛は4つの入り口に分かれる

金額の幅が広いのがベガルタ仙台の特徴です。公式のパートナーメニューには4つの枠が示されています。

ベガルタ応援パック|1口5万円

最も手前の枠です。ホームゲーム全試合を対象に、S指定席以下の全席種から好きな席を選んで観戦できる招待チケット、グッズ、飲食クーポンチケット、そしてオフィシャルホームページへの社名掲載(テキスト形式)が付いて、1口50,000円(税別)です。

法人でもグループでも申し込めるプランとして案内されています。協賛というより観戦と社名掲載のセットに近く、まず関わってみたい企業向けの入り口です。

アカデミーパートナー|1口10万円から

育成組織を支援する枠で、1口100,000円(税別)からです。資金はアカデミー選手のトレーニング機材や備品の購入支援、宮城県内の小学校を訪問して授業の中でサッカー教室を実施する次世代育成などに充てられます。

広告露出よりも、地域の子どもに向けた活動を支えたい企業に合う枠です。

クラブオフィシャルパートナー|年間30万円から

一般に「スポンサー」と呼ばれる枠がこれです。年間協賛金額は300,000円(税別)からで、契約金額に応じてカテゴリーが分かれます。一覧に載る249社の中心はこの枠です。

ブロンズパートナー|年間60万円から

年間協賛金額600,000円(税別)からの枠です。ここから商品化とキャンペーン実施の権利が付きます。

なお公式サイト内では、応援パックの注記に「ブロンズパートナー(50万円)以上」という記載もあり、メニュー表記の60万円と数字が異なります。契約前に必ずクラブへ確認してください。

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

共通メリットは7つ

クラブオフィシャルパートナーになると、カテゴリーを問わず次の7つが付きます。

メリット 内容
ロゴ・エンブレム・マスコット・呼称の広報利用権 広告などに利用でき、「ベガルタ仙台を応援しています」と告知できる
オフィシャルホームページ、スタジアム大型ビジョン パートナー一覧への掲載と、大型ビジョンへの社名掲出
エントランスサイン ホームゲームの各入場ゲートに社名を掲出
オリジナル記念品 パートナーオリジナルの記念品を贈呈(カテゴリーにより内容が異なる)
Jリーグホームゲームチケット 招待券の提供(カテゴリーにより座種や枚数が異なる)
パートナー謝恩パーティー シーズン終了後のパーティーに招待
パートナービジネス交流会 シーズン中に1回開催。パートナー企業同士のビジネスマッチングの機会

出典:ベガルタ仙台「パートナーメニュー」(2026年9月20日時点)

広告以外の使い道が半分を占める

7つのうち、純粋な広告露出は大型ビジョンとエントランスサインの2つです。残りは自社で使うものです。ロゴと呼称は採用サイトや会社案内に載せられますし、招待券は社員向けの福利厚生や取引先への招待に回せます。

特に注目したいのがビジネス交流会です。パートナー企業同士をつなぐ場が年1回設けられており、協賛を広告費ではなく営業活動の一部として見ることができます。スポーツを社内施策に使う考え方はスポーツを福利厚生に取り入れる効果で整理しています。

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

ブロンズパートナー以上でできること

年間60万円からのブロンズパートナー以上になると、商品化及びキャンペーン実施権が加わります。

商品化とキャンペーン

ベガルタ仙台のロゴ、エンブレム、チーム名、マスコットなどを活用した商品展開ができます。ただし別途ロイヤリティが発生します。クラブとタイアップしたキャンペーンの実施も可能になります。

応援パックの特典グッズをキャンペーン景品として対外的に販促目的で使う場合も、この契約が必要とされています。5万円の応援パックで受け取ったグッズをそのまま販促に使うことはできない、という線引きです。

マスコット・チアリーダー・クラブOBの派遣

クラブマスコットとチアリーダーを自社イベントに派遣してもらえます。あわせて、梁勇基クラブ・ディレクターと富田晋伍クラブ・コミュニケーターの派遣も用意されています。長くクラブでプレーした選手が社名の付いたイベントに立つ効果は、ロゴ掲出とは別物です。

サッカー教室とPR特設ブース

ベガルタ仙台スクールコーチによるサッカー教室を開催できます。ただし会場費用と出演料は別途です。また、スタジアムのエントランスまたはコンコースに特設ブースを設置して、商品のPRができます。

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

販促にそのまま使えるメニューがある

ブロンズパートナー以上では、露出だけでなく自社の販促に直結するメニューが用意されています。協賛を「広告枠を買う」ではなく「販促の道具を仕入れる」と捉えると、使い道が見えてきます。

メニュー 内容
スタジアムビジョンCM 基本15秒×3回/1試合
入場ゲートサンプリング 預けたチラシを入場ゲートで配布
PR特設ブース エントランスまたはコンコースで商品告知、サンプリング、販売、抽選会
オフィシャルホームページバナー 公式サイトに自社バナーを掲出
オフィシャルカレンダー 社名を名入れ。年末の販促や福利厚生に
オリジナル名入れうちわ 社名を名入れ。夏の販促や福利厚生に
名入れオリジナルタオルマフラー/タオル 社名・ロゴを名入れ。申込書が公開されている
イベント出演 選手、マスコット、チアリーダーが自社イベントに出演

出典:ベガルタ仙台「パートナーメニュー」(2026年9月20日時点)

名入れグッズは福利厚生にも回せる

カレンダーとうちわは、クラブ自身が「販促活動や福利厚生にお役立てください」と案内しています。取引先に配るだけでなく、社員向けの配布物としても想定された枠です。タオルマフラーとタオルには申込書が公開されており、単独で発注できる形になっています。

スタジアムビジョンCMは尺が決まっている

15秒×3回を1試合あたりの基本としています。ホームゲームの回数を掛ければ、シーズンを通じた放映回数が計算できます。ロゴの静止掲出とは接触の質が違うため、動画素材をすでに持っている企業は検討する価値があります。

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

サスティナブルパートナー|地域活動で関わる枠

協賛金額による区分とは別に、活動の内容で参加するパートナーの枠があります。自治体、企業、地域と連携して持続可能な社会を実現していく取り組みです。

学校訪問パートナー|職業講話とキャリア教育

この枠は、クラブとともに地域の学校で職業講話やキャリア教育の授業を行うものです。クラブは「人材育成を通じて地域活性化を行うパートナー」と位置づけています。

自社の事業を高校生や中学生に伝える場を、クラブの看板と一緒に持てることになります。採用広報の観点でも、地域での企業認知という観点でも、ロゴ掲出とは性質の違う接点です。企業が人材育成の文脈でスポーツと関わる方法はスポーツ研修で組織開発に取り組む企業一覧でも扱っています。

子ども向けの3つのキャラバン

小学校サッカーキャラバンは、宮城県内の小学校を訪問し、授業の一環として自社名の冠をつけたサッカー教室を行います。幼稚園キッズサッカーキャラバンは仙台市内を中心とした幼稚園・保育所を巡回し、ベガチアキッズダンスキャラバンは宮城県内の幼稚園・保育園でオリジナル絵本の読み聞かせやダンス教室を実施しています。

震災復興から続くプロジェクト

宮城・東北DreamProjectは、東日本大震災の復興支援をきっかけに2011年7月以降、東北の子どもたちをホームゲームに招待している取り組みです。このほか、宮城県内の市民センターなどで65歳以上を対象に介護予防健康体操教室と介護予防栄養講習会を行う「こころもからだも元気Project」、宮城県内の海水浴場を清掃するビーチクリーンプロジェクト、タイの子どもたちにグッズを届けサッカー教室を実施するSDGsの取り組みがあります。

CSRの文脈で協賛先を探している場合、金額の枠ではなくこれらの活動から入り口を選ぶこともできます。

(参考)サスティナブルパートナー – ベガルタ仙台

協賛とは別に法人観戦チケットがある

社員の福利厚生や取引先への提供が目的なら、協賛ではなく法人向けの観戦チケットという選択肢があります。クラブは3種類を案内しています。

  • 年間チケット:シーズンを通じてホームゲームを観戦できる
  • テーブル付きボックスシート:グループでゆったり観戦できる席
  • 団体観戦:10名以上で10%OFF

協賛には社名掲出が伴いますが、こちらは純粋にチケットの購入です。対外的な露出は不要で、社内向けの施策だけを考えている場合は、こちらのほうが目的に合います。

協賛と法人チケットは目的が違う

混同されやすいので整理します。協賛は自社の名前を外に出す取り組みで、対価として露出と権利を得ます。法人観戦チケットは自社の中で使うもので、対価は座席です。

社員の家族を招きたい、取引先との関係づくりに使いたいという目的であれば、協賛より法人チケットのほうが費用対効果は明確です。逆に、地域での認知を上げたい、採用広報で使いたいのであれば、社名が出る協賛でなければ意味がありません。

両方を同時に満たしたい場合は、クラブオフィシャルパートナーに招待券が含まれているため、協賛1本にまとめる判断もあります。枚数と座種はカテゴリーによって変わるので、必要な枚数を先に伝えて見積もりを取るのが確実です。

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

クラブの決算から見た協賛の重み

スポンサー収入は売上の56.3%

相手の収益構造を知っておくと、協賛の位置づけが変わります。ベガルタ仙台は決算公告を公開しています。

スポンサー収入は13億8,700万円

2025年度(第32期・2025年2月1日から2026年1月31日)の売上高は24億6,489万円でした。Jリーグが公表するクラブ決算一覧では、この内訳がスポンサー収入13億8,700万円、入場料収入4億7,800万円、物販収入3,300万円、Jリーグ配分金1億3,400万円、移籍補償金等収入5,300万円、アカデミー関連収入1億500万円、その他収入2億7,500万円と示されています。

スポンサー収入が売上に占める割合は56.3%です。入場料の約2.9倍にあたり、クラブの収入の過半を協賛が支えている構造です。

直近の決算は赤字

同じ第32期の決算公告によれば、売上原価22億3,560万円、販売費及び一般管理費3億6,584万円で、営業損失は1億3,656万円でした。経常損失は1億4,041万円、当期純損失は1億4,815万円です。

貸借対照表を見ると、純資産は2億3,525万円で、繰越利益剰余金は8億7,169万円のマイナスです。債務超過ではないものの、過去の損失が積み上がっている状態が続いています。

協賛を検討する企業にとって、これは不利な情報ではありません。クラブが協賛収入を必要としている度合いが高いということであり、提案を持ち込んだときに条件面の相談に応じてもらいやすい状況とも読めます。

(参考)決算公告 – ベガルタ仙台

(参考)2025年度 J2クラブ決算一覧 – Jリーグ

スポンサー収入は3年で18.5%減っている

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。Jリーグのクラブ経営情報開示資料には、クラブごとの3年分の推移が載っています。

ベガルタ仙台 2023年度 2024年度 2025年度 3年の変化
売上高 25億2,000万円 25億円 24億6,500万円 ▲2.2%
スポンサー収入 17億200万円 15億9,100万円 13億8,700万円 ▲18.5%
入場料収入 3億7,500万円 4億3,300万円 4億7,800万円 +27.5%

出典:Jリーグ「2025年度 クラブ経営情報開示資料」(2026年5月26日公表)

入場料は伸びているのに協賛だけが減っている

入場料収入は3年で27.5%増えています。観客は戻っており、試合そのものの集客力は上がっています。それにもかかわらず、スポンサー収入は3年で3億1,500万円、率にして18.5%減りました。直近1年だけでも2億400万円の減少です。

観客が増えれば会場の露出価値は上がるはずですが、協賛収入はそれと逆方向に動いています。

J2の89%のクラブは協賛を増やしている

同じ資料によれば、2025年度にスポンサー収入が増加したJ2クラブは17クラブ、全体の89%です。J1では16クラブ、94%が増加しました。J2全体のスポンサー収入合計も187億4,200万円から226億6,600万円へ、前年比20.9%増えています。

リーグ全体が協賛を伸ばしている局面で、ベガルタ仙台は12.8%減らしました。クラブ側から見れば、協賛は明確に立て直したい領域です。

検討する企業にとっての意味

この数字は、協賛を検討する企業にとって不利な材料ではありません。むしろ次の2点で有利に働きます。

  • クラブが協賛を必要としている:条件や企画の相談に応じてもらいやすい局面です
  • 露出の価値は下がっていない:入場料収入が27.5%増えている以上、会場に来る人は増えています

減っている理由まではこの資料からは読み取れません。契約企業の入れ替わりなのか、単価の見直しなのかは、商談のときにクラブへ直接確認するのが確実です。

あわせて読みたい日本スポーツ業界の8つの課題|15兆円市場とDX動向›

(参考)2025年度 クラブ経営情報開示資料 – Jリーグ

J2の19クラブの中ではどの位置か

金額の大小は、同じリーグの他クラブと並べないと判断できません。Jリーグが公表した2025年度のJ2クラブ決算一覧で比較します。

項目 ベガルタ仙台 J2平均 J2内の順位
営業収入 24億6,500万円 23億3,400万円 7位
スポンサー収入 13億8,700万円 11億9,300万円 5位
入場料収入 4億7,800万円 3億3,100万円 —
トップチーム人件費 7億6,700万円 7億8,000万円 —

出典:Jリーグ「2025年度 J2クラブ決算一覧」。北海道コンサドーレ札幌は決算期が2026年6月期のため同資料に金額の記載がなく、19クラブでの比較。

営業収入は7位、スポンサー収入は5位

営業収入の順位より、スポンサー収入の順位のほうが高くなっています。つまりベガルタ仙台は、クラブ全体の規模に比べて協賛を多く集めているクラブです。

協賛が収入に占める割合も、J2平均の51.1%に対して56.3%と高くなっています。裏を返せば、協賛が減ったときの影響を受けやすい構造でもあります。

入場料はリーグ平均を大きく上回る

入場料収入4億7,800万円はJ2平均3億3,100万円の1.4倍です。観客を集められているクラブであり、これは会場での露出を考える企業にとって直接的な意味を持ちます。

一方でトップチーム人件費7億6,700万円はJ2平均7億8,000万円をわずかに下回ります。収入は平均以上、選手への投資は平均並みという配分です。クラブ経営の数字の読み方はJリーグとBリーグの決算を並べた資料で扱っています。

(参考)2025年度 J2クラブ決算一覧 – Jリーグ

(参考)2025年度 クラブ経営情報開示資料 – Jリーグ

Jリーグ全体では協賛は過去最大になっている

1クラブの動きだけでなく、リーグ全体の水準も押さえておきます。

53クラブ合計の売上高は1,757億円

2025年度の開示対象は53クラブで、売上高の合計は1,757億円、前期比112%でした。53クラブのうち38クラブが増収です。売上高100億円を超えたのは浦和と川崎フロンターレの2クラブで、Jリーグは2025シーズンのリーグ・クラブ全体の売上高が2,100億円を超える見通しだとしています。

スポンサー収入は782億5,100万円

53クラブのスポンサー収入合計は782億5,100万円で、前年から50億4,100万円増えました。内訳はJ1が476億2,200万円、J2が226億6,600万円、J3が79億6,300万円です。入場料収入の合計295億6,200万円と比べると、2.6倍の規模があります。

つまりJリーグの協賛市場は、入場料の2倍以上の大きさで動いており、しかも拡大しています。スポーツ協賛が特別な取り組みではなく、すでに定着した手法であることがこの数字から分かります。

なお開示対象から3月決算・6月決算の7クラブ(柏、湘南、札幌、鳥取、讃岐、高知、北九州)は除かれています。

(参考)2025年度 クラブ経営情報開示資料 – Jリーグ

協賛企業の顔ぶれ

一覧には七十七銀行、アイリスオーヤマ、河北新報社、マイナビ、SBI証券といった企業に加え、学校法人や地域の事業者まで幅広く並びます。宮城県に本社や拠点を置く企業が土台になり、そこに全国企業が加わる構成です。

15社のインタビューが公開されている

クラブ設立30周年の特設サイトでは、スポンサーインタビューが15社分公開されています。あかふさ食品、河北新報社、SELVA、阿部蒲鉾店、パールライス宮城、みやぎ生活協同組合、小山商会、日専連ライフサービス、仙台国際空港、クレア工業、スパメッツァ仙台 竜泉寺の湯、菅原工務店、HUB仙台名掛丁店、MOVIX仙台、佐浦です。

活用事例も7件ある

パートナーメニューのページには、実際の活用事例が7件掲載されています。水処理・濾過設備の点検管理を手がけるキット、カルビー、仙台小林製薬、仙台徳洲会病院、ICTサポートのキューアンドエー、バランス整骨院を運営するハーツブリッジ、スポーツクラブと地域をつなぐ事業のGATHERです。

業種も規模もばらばらで、製造業から医療機関、整骨院まで含まれています。検討段階では、自社に近い業種の事例を読むのが早道です。

なお、従業員の運動機会づくりに取り組む企業を国が認定する制度もあります。スポーツ庁のスポーツエールカンパニーで、協賛とは別の枠組みですが、社内向けの取り組みとして並行して検討できます。

(参考)スポーツエールカンパニー – スポーツ庁

(参考)パートナーメリット活用事例 – ベガルタ仙台

(参考)クラブオフィシャルパートナー – ベガルタ仙台

目的別に、どの枠を選ぶか

目的 向いている枠
まず関わってみたい ベガルタ応援パック(1口5万円)
地域の子どもを支えたい アカデミーパートナー(1口10万円から)
社名を会場と公式サイトに出したい クラブオフィシャルパートナー(年間30万円から)
ロゴを商品やキャンペーンに使いたい ブロンズパートナー(年間60万円から)
社員の福利厚生に使いたい 法人観戦チケット(協賛ではない)
他社とつながりたい クラブオフィシャルパートナー以上(ビジネス交流会)

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

研修や組織開発の文脈でスポーツを使う方法もあります。

あわせて読みたいスポーツ研修で組織開発に取り組む企業一覧›

よくある誤解

「スポンサーは何百万円もかかる」

クラブオフィシャルパートナーは年間30万円からで、応援パックなら1口5万円です。249社という数は、この金額の幅があってこそ成り立っています。

「協賛すればロゴを自由に使える」

使えません。呼称と広報利用は共通メリットに含まれますが、商品化やキャンペーンでの利用はブロンズパートナー以上の契約が必要で、別途ロイヤリティも発生します。

「一覧の社数=これまでの協賛企業数」

違います。一覧に載るのは現在契約中の企業だけです。契約更新の時期によって数は動きます。

「クラブが赤字だから協賛しても意味がない」

短絡的です。入場料収入は3年で27.5%増えており、会場に来る人は増えています。露出の価値と会計上の損益は別の話です。むしろ協賛を立て直したい局面にあるクラブのほうが、企画の相談には応じてもらいやすくなります。

「地域貢献の枠は大企業向け」

サスティナブルパートナーの各プログラムは、金額ではなく活動内容で参加する枠です。学校訪問パートナーのように、自社の事業内容を語ることが価値になるものもあります。

(参考)パートナーメニュー – ベガルタ仙台

(参考)2025年度 クラブ経営情報開示資料 – Jリーグ

よくある質問

Q. ベガルタ仙台のスポンサーは何社ですか?

公式サイトのクラブオフィシャルパートナー一覧を集計すると249社です(2026年9月20日時点)。延べでは272枠あり、23枠が重複掲載です。一覧には現在契約中の企業だけが載るため、累計の社数ではありません。

Q. 協賛はいくらからできますか?

ベガルタ応援パックが1口50,000円(税別)で最も手前の枠です。アカデミーパートナーが1口100,000円(税別)から、クラブオフィシャルパートナーが年間300,000円(税別)から、ブロンズパートナーが年間600,000円(税別)からです。

Q. ロゴを商品に使うにはどの枠が必要ですか?

ブロンズパートナー以上の契約が必要です。ロゴ、エンブレム、チーム名、マスコットを使った商品展開ができますが、別途ロイヤリティが発生します。応援パックの特典グッズを販促目的で使う場合も同じ契約が求められます。

Q. 社員の福利厚生に使いたい場合はどうすればよいですか?

協賛ではなく法人観戦チケットという選択肢があります。年間チケット、テーブル付きボックスシート、10名以上で10%OFFになる団体観戦の3種類が案内されています。社名の掲出が不要なら、こちらのほうが目的に合います。

Q. ベガルタ仙台の経営状況はどうなっていますか?

2025年度(第32期)の売上高は24億6,489万円で、営業損失1億3,656万円、当期純損失1億4,815万円でした。純資産は2億3,525万円で、繰越利益剰余金は8億7,169万円のマイナスです。

Q. スポンサー収入はJ2の中で多いほうですか?

Jリーグが公表した2025年度のJ2クラブ決算一覧(19クラブ分)では、ベガルタ仙台のスポンサー収入13億8,700万円は5番目に多い水準です。J2平均の11億9,300万円を上回っています。

(参考)クラブオフィシャルパートナー – ベガルタ仙台

(参考)決算公告 – ベガルタ仙台

まとめ

  • 協賛企業は249社:延べ272枠から重複23枠を除いた実数
  • 入り口は4つ:応援パック5万円、アカデミー10万円から、オフィシャル30万円から、ブロンズ60万円から
  • 共通メリットは7つ:うち広告露出は2つで、残りは社内や営業に使える
  • スポンサー収入は13億8,700万円:売上の56.3%を占め、J2では5番目
  • 直近決算は営業損失1億3,656万円:協賛収入を必要としている状況
  • 福利厚生だけなら法人観戦チケット:協賛とは別の枠がある

問い合わせと資料請求は公式サイトのフォームから行えます。スポーツビジネス全体の見取り図はスポーツビジネスの基礎にまとめています。

(参考)お問い合わせ・資料請求 – ベガルタ仙台

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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