ヴィッセル神戸のスポンサー194社|公表された協賛金額と掲出7カ所

ヴィッセル神戸のスポンサー194社|公表された協賛金額と掲出7カ所 スポーツビジネス

「ヴィッセル神戸 スポンサー」で調べる人の多くは、一覧そのものよりいくらかかるのかを知りたがっています。ところが協賛金額を公開しているクラブはほとんどありません。

ヴィッセル神戸は例外です。パートナー制度の一部について、金額が公式サイトに明記されています。年間登録料75万円と30万円、1口15万円、そして無料の枠まであります。この記事では、公表されている価格と、決算から逆算した1社あたりの水準、そしてユニフォーム7カ所の掲出先とその移り変わりを、出どころごとに分けて整理しました。

ヴィッセル神戸のスポンサーは194社|楽天の数え方で数字が変わる

公式サイトの「オフィシャルパートナー」ページには8つの区分があり、掲載されているロゴは延べ200枠です。社名がまったく同じ重複は1件もなく、表記ゆれも見つかりませんでした。他クラブでよくある「同じ会社が別区分に二重掲載」という問題は起きていません。

ただし、そのまま「200社」と書くと誤りになります。「楽天グループ株式会社」名義の掲載が7枠あるからです。本体のほかに、ドリーム事業 toto宝くじ事業部、トラベル&モビリティ事業、マーケットプレイス事業、マーケティングソリューションズ事業 メディア&トレンド部、競馬事業部、ゴルフ事業が、それぞれ別の枠として掲載されています。法人としては1社です。

この6枠を差し引くと、法人ベースの実数は194社になります。この記事では以降、194社を採用します。

ヴィッセル神戸のオフィシャルパートナー区分別掲載数(2026年9月23日時点)
区分 掲載数 主な顔ぶれ
オフィシャルダイヤモンドパートナー 13枠 アシックスジャパン、川崎重工業、ノエビア、みずほ銀行、楽天グループ
オフィシャルプラチナパートナー 3枠 大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
オフィシャルゴールドパートナー 5枠 SMBC日興証券、ミックウェア
オフィシャルシルバーパートナー 25枠 菊正宗酒造、神戸物産、神戸トヨペット、山陽電気鉄道
オフィシャルパートナー 146枠 全体の73%を占める最大の層
アカデミー/サッカースクール 4枠 育成部門に対応する区分
メディアパートナー 4枠 放送・新聞など

出典:ヴィッセル神戸公式サイト「オフィシャルパートナー」掲載内容を筆者が集計(2026年9月23日時点)

Q. 200社と書いてある記事もありますが、どちらが正しいのですか?

掲載枠を数えれば200で正しく、法人を数えれば194です。差は「楽天グループ株式会社」が事業部ごとに7枠掲載されていることから生まれます。どちらを使うにせよ、数え方を書き添えておけば誤解は起きません。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:オフィシャルパートナー – ヴィッセル神戸

楽天グループが13枠|親会社が全階層に入っている

ヴィッセル神戸のオフィシャルパートナー5階層。ダイヤモンド13枠からオフィシャルパートナー146枠まで、全階層に楽天関連が入る

楽天を冠する企業の掲載は、区分をまたいで合計13枠あります。内訳は楽天グループ株式会社が7枠、楽天カード、楽天モバイル、楽天銀行、楽天証券、楽天ステイ、楽天チケットが各1枠です。法人数では7社になります。

注目すべきは掲載されている位置です。ダイヤモンドに楽天グループ・楽天カード・楽天モバイル、プラチナにトラベル&モビリティ事業、ゴールドにマーケットプレイス事業、シルバーに楽天銀行・楽天証券、そしてオフィシャルパートナーに競馬事業部やゴルフ事業。5つの階層すべてに楽天関連の掲載があります。

ヴィッセル神戸を運営するのは楽天ヴィッセル神戸株式会社で、クラブの沿革によれば2004年に経営難のクラブを三木谷会長が引き受けたことが出発点です。親会社が階層の上から下まで入っている構造は、そこから続いています。

このことは、協賛を検討する企業にとって実務的な意味を持ちます。最上位のダイヤモンド13枠のうち4枠は楽天関連です。外部企業が並ぶ枠は、見かけの数字より少ないと考えたほうが実態に近くなります。

Q. 親会社が多く名を連ねているのは珍しいことですか?

クラブによって差があります。当メディアが調べた滋賀レイクスでは、クラブ自身が決算報告で「オーナー関連企業からの協賛」を切り分けて開示していました。ヴィッセル神戸は金額の内訳を公表していないため、枠数から読み取るしかありません。13枠という数字はその手がかりになります。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:パートナーについて – ヴィッセル神戸

協賛金額はいくらか|公表されている3つの価格

ヴィッセル神戸は、オフィシャルパートナーの階層別価格は公表していません。しかしそれとは別の3つの制度については、金額がそのまま書かれています。協賛料を知りたい人にとって、ここが最も具体的な手がかりになります。

1つめがサポートファミリーです。ゴールドの年間登録料が750,000円(税別)、シルバーが300,000円(税別)。申込期日は2026年12月31日で、登録期間は申込時期に関わらず2026年1月1日から2027年6月30日までの1.5年間、料金も申込時期によって変わらないと明記されています。

2つめがソーシャルシートで、1口150,000円。1口から申し込めます。

3つめがヴィッセル神戸ポスター応援店です。こちらは金額の記載がありません。兵庫県内の商店・飲食店・事業所であれば法人・個人を問わず申し込め、B3サイズの試合日程ポスターが1枚送られてきます。ポスターは年2種類程度作成され、契約期間の定めもありません。

ヴィッセル神戸が金額を公表している協賛制度
制度 金額 主な内容
サポートファミリー ゴールド 年間登録料 750,000円(税別) ヴィッセルシート2席、呼称権、記念品、フラッグ、サイト掲出
サポートファミリー シルバー 年間登録料 300,000円(税別) ビッグ上段指定席大人2席、呼称権、記念品、フラッグ、サイト掲出
ソーシャルシート 1口 150,000円 協賛したシートで児童養護施設などの方々を招待
ポスター応援店 金額の記載なし B3試合日程ポスター1枚。契約期間の定めなし

出典:ヴィッセル神戸公式サイト「サポートファミリー」「ソーシャルシート」「ポスター応援店」各募集要項(2026年9月23日閲覧)

Q. この3つに入ればオフィシャルパートナー一覧にも載りますか?

載りません。サポートファミリーの44社とオフィシャルパートナーの掲載を突き合わせたところ、重なりは1社もありませんでした。掲載されるページが別で、制度としても別建てです。オフィシャルパートナーを目指すなら、金額は個別の問い合わせで確認することになります。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:サポートファミリー – ヴィッセル神戸

サポートファミリーの特典5つ|中身は「席」と「名乗る権利」

サポートファミリーのゴールドとシルバーの比較。違いは年間登録料と年間シートの席種だけで、他の特典は共通

サポートファミリーの募集要項には、特典が5つ並んでいます。金額差の中身が見えるので、順に確認します。

特典①は年間シートです。ゴールドはヴィッセルシート2席、シルバーはビッグ上段指定席大人2席。どちらも新規・継続を問わず座席の指定はできないと明記されています。金額差45万円のうち、かなりの部分がこの席種の差だと読めます。

特典②は呼称権と応援マーク使用権です。「〇〇(貴社名)は、ヴィッセル神戸のサポートファミリーです。」「〇〇(貴社名)は、ヴィッセル神戸を応援しています。」という文言を使えるようになり、応援マークも利用できます。自社の店頭やWebサイトで使える権利で、ゴールド・シルバー共通です。

特典③は記念品で、2026年1月末までに申し込んだ企業が対象。特典④はオリジナルフラッグで、新規申込のみが対象です。特典⑤が公式サイトへの社名掲出で、これもゴールド・シルバー共通です。

整理すると、ゴールドとシルバーで違うのは席種だけで、呼称権・記念品・フラッグ・サイト掲出は同じです。年間登録料の差をどう評価するかは、招待に使う座席をどこまで重視するかで決まります。

Q. 何社くらいが参加しているのですか?

公式サイトの一覧によれば、2026/2027シーズンはゴールド12社、シルバー32社の合計44社です(2026年6月26日申込時点)。耳鼻咽喉科や整形外科クリニック、工務店、飲食店など、地元の中小規模の事業者が中心です。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:サポートファミリー – ヴィッセル神戸

ソーシャルシート|1口15万円が施設の子どもたちの観戦になる

ソーシャルシートは、クラブの説明によれば神戸市・兵庫県・ヴィッセル神戸が共同で行う社会貢献事業です。企業・団体・個人が協賛したシートを、神戸市および兵庫県を通じて、児童養護施設や母子生活支援施設、青少年本部などの方々の招待に充てます。

対象は明治安田Jリーグ百年構想リーグシーズンおよび2026/2027シーズンのヴィッセル神戸ホームゲームで、ノエビアスタジアム神戸以外の会場は対象外です。2025年度の協賛実績は法人9社・個人1名と公表されています。

クラブは、このシートについて「2026年度の特定寄付金として寄付金控除の対象となります」と記載しています。国税庁の説明では、特定寄附金を支出した場合の寄附金控除は、その年に支出した特定寄附金の合計額と総所得金額等の40%相当額のいずれか低いほうから2,000円を差し引いた額です。具体的な取り扱いは支出する側の状況で変わるため、税理士に確認してから判断してください。

招待先である児童養護施設の側にも背景があります。兵庫県福祉部児童家庭課は「児童養護施設や里親の下で育つ子ども応援プロジェクト」として、小学生の学習塾代助成(8施設15名)、高校生のクラブ活動代助成(16施設35名)、大学進学支援セミナー(48名)、就職活動費支援(68名)などを「ふるさとひょうご寄附金」で実施しています。観戦招待は、こうした支援の並びに置かれる取り組みだということです。

Q. 1口だけでも申し込めますか?

公式サイトに「1口からでもお申込みいただけます」と明記されています。金額は1口150,000円です。申込はWebフォームから行い、担当者から連絡が来る流れになっています。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:ソーシャルシート – ヴィッセル神戸

(参考)児童養護施設や里親の下で育つ子ども応援プロジェクト – 兵庫県 福祉部児童家庭課

ユニフォーム掲出は7カ所|どこに誰が入っているか

ヴィッセル神戸は、ユニフォームの掲出位置ごとにパートナー企業を専用ページで公開しています。掲出位置は7カ所、これにサプライヤーが加わります。ここまで細かく開示しているクラブは多くありません。

胸は楽天グループ。右鎖骨はビショップ(神戸市中央区の衣料・雑貨小売)、左鎖骨はデビス(大阪市中央区)で、2026/27シーズンからの新規です。背中は川崎重工業、背番号下裾はシュゼット・ホールディングス(西宮市、アンリ・シャルパンティエ運営)、左袖はノエビア、パンツ前面はデジアラホールディングス。サプライヤーはアシックスジャパンです。

7カ所のうち4カ所が兵庫県内に本社を置く企業で占められています。川崎重工業とノエビアは神戸市中央区、デジアラホールディングスは神戸市東灘区、シュゼット・ホールディングスは西宮市です。

ヴィッセル神戸のユニフォーム掲出位置とパートナー
掲出位置 企業 本社 クラブ公表の継続年数
前面[胸] 楽天グループ 東京都世田谷区 記載なし
前面[右鎖骨] ビショップ 神戸市中央区 2024シーズンより4シーズン目
前面[左鎖骨] デビス 大阪市中央区 2026/27シーズンから新規
後面[背中] 川崎重工業 神戸市中央区 2003シーズンより25シーズン目
後面[背番号下裾] シュゼット・ホールディングス 西宮市 2016シーズンより12シーズン目
側面[左袖] ノエビア 神戸市中央区 2013シーズンより15シーズン目
パンツ[前面] デジアラホールディングス 神戸市東灘区 2022シーズンより6シーズン目
サプライヤー アシックスジャパン 東京都千代田区 1999シーズンより29シーズン目

出典:ヴィッセル神戸公式サイト「ユニフォームパートナー」(2026年9月23日閲覧)

Q. ユニフォームパートナーはオフィシャルパートナーとは別ですか?

別ではなく、上位の掲出権です。クラブの記載を見ると、デビスは「オフィシャルパートナーは2017年より10年目」で2026/27シーズンからユニフォームに掲出、デジアラホールディングスは「オフィシャルパートナーは2009年より19シーズン目」でユニフォーム掲出は2022シーズンからです。長く協賛した企業が上位の掲出に移っている形が読み取れます。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:ユニフォームパートナー – ヴィッセル神戸

歴代の移り変わり|背中と裾は2025シーズンに入れ替わった

川崎重工業のユニフォーム掲出位置の変遷。2003年の前面から背中、背番号下裾を経て2025シーズンに再び背中へ

ヴィッセル神戸のユニフォームパートナーページには、単に現在の掲出先だけでなく過去にどの位置にいたかまで書かれています。「歴代」を知りたい人にとって、これが一次情報になります。

もっとも動きが多いのが川崎重工業です。クラブの記載によれば、2003シーズンはユニフォーム前面、2004シーズンは背中、2019から2024シーズンまでは背番号下裾、そして2025シーズンから再び背中に戻っています。22年のあいだに掲出位置が4回変わったことになります。

シュゼット・ホールディングスは逆の動きです。2016シーズンは背番号下裾、2019から2024シーズンまでは背中、2025シーズンから背番号下裾。2025シーズンに川崎重工業と背中・裾を入れ替えた形です。

ノエビアは2013シーズンから継続し、2016シーズンから側面左袖に移りました。同社は2013シーズンからスタジアムのネーミングライツも取得しています。神戸市の資料では、御崎公園球技場のネーミングライツ提案企業が株式会社ノエビア、愛称が「ノエビアスタジアム神戸」と記載されています。ユニフォームとスタジアム名の両方を押さえているのは同社だけです。

最長はアシックスジャパンで、1999シーズンから29シーズン目。クラブが誕生したのは1995年で、初練習が予定されていた1月17日の朝に阪神・淡路大震災が起きたとクラブは記しています。その4年後から続く関係です。

Q. 掲出位置が入れ替わるのはよくあることですか?

位置の変更自体は珍しくありませんが、それを公式サイトに履歴として残しているクラブは多くありません。ヴィッセル神戸は「2019から2024シーズンまで背番号下裾部分、2025シーズンから背中部分」といった形で明記しています。契約更改のたびに位置が動きうることが、公開情報から確認できます。

(参考)ネーミングライツ – 神戸市 地域協働局企業連携推進課

スポンサー収入30億2,500万円|J1平均を上回る

Jリーグは全クラブの決算を毎年開示しており、スポンサー収入が単独の科目として載っています。クラブの財務が外から見えるのは、スポーツ庁の「スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け>」が原則4で「公正かつ適切な会計処理を行うべきである」と定め、自己説明と公表を求めている流れの上にあります。

2025年度のヴィッセル神戸は、売上高87億1,100万円、スポンサー収入30億2,500万円、入場料収入14億4,100万円、物販収入11億2,700万円でした。J1のスポンサー収入の平均は26億7,900万円なので、平均を3億4,600万円上回っています。

売上高でもJ1平均の64億9,200万円を大きく超えます。ただし同じJ1にはスポンサー収入がヴィッセル神戸を上回るクラブが複数あり、単独で突出しているわけではありません。

2025年度のスポンサー収入(Jリーグ開示資料より抜粋)
クラブ スポンサー収入 売上高
FC町田ゼルビア 45億8,100万円 69億1,400万円
浦和レッズ 41億9,500万円 113億1,000万円
鹿島アントラーズ 33億2,400万円 81億7,300万円
FC東京 32億2,300万円 72億1,000万円
ヴィッセル神戸 30億2,500万円 87億1,100万円
J1平均 26億7,900万円 64億9,200万円

出典:Jリーグ「2025年度 クラブ決算一覧(J1)」より抜粋(百万円単位を万円に換算)

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Q. 売上高が高いのにスポンサー収入が5番目なのはなぜですか?

ヴィッセル神戸は入場料収入14億4,100万円、物販収入11億2,700万円と、協賛以外の収入が大きいためです。決算はスポンサー収入だけでなく、入場料・物販・アカデミー・移籍など複数の科目で構成されます。協賛の強さだけで売上高の順位は決まりません。

(参考)2025年度 J1 クラブ決算一覧 – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

(参考)スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け> – スポーツ庁

1社あたり約1,559万円|公表価格との差をどう読むか

スポンサー収入30億2,500万円を、オフィシャルパートナーの194社で割ると1社あたり約1,559万円です。

ただしこれは単純平均です。楽天関連が13枠を占め、ダイヤモンドからオフィシャルパートナーまで5階層に分かれている以上、実際の金額は大きく散らばっているはずです。146枠が並ぶオフィシャルパートナーの実額は、平均よりかなり低いとみるべきです。

ここで公表価格が効いてきます。サポートファミリーのゴールドが750,000円、シルバーが300,000円。これはオフィシャルパートナー一覧には載らない別制度の価格ですが、クラブが「地元の事業者向けに用意している下限帯」の目安にはなります。オフィシャルパートナーの入口はこれより上、平均の1,559万円よりは下、という幅で考えるのが現実的です。

他クラブと並べると位置がはっきりします。

スポンサー収入を掲載社数で割った単純平均(当メディア算出)
クラブ リーグ スポンサー収入 掲載社数 1社あたり
FC東京 J1 32億2,300万円 89社 約3,621万円
ヴィッセル神戸 J1 30億2,500万円 194社 約1,559万円
清水エスパルス J1 26億7,200万円 303社 約882万円
モンテディオ山形 J2 12億2,200万円 192社 約636万円
ヴァンフォーレ甲府 J2 8億3,200万円 301社 約276万円
滋賀レイクス B1 5億2,050万円 283社 約184万円

出典:Jリーグ「2025年度 クラブ決算一覧」およびB.LEAGUE「2024-25シーズン クラブ決算概要」と各クラブ公式サイトの掲載社数から当メディアが算出

ヴィッセル神戸は社数と単価の両方が高い、めずらしい位置にあります。194社はJ1のなかでも多いほうで、それでいて1社あたりはFC東京に次ぐ水準です。関連記事としてFC東京の5階層の協賛メニューや滋賀レイクスの少額多数型の構造も比較の材料になります。

Q. オフィシャルパートナーの最低金額はいくらですか?

クラブは公表していないため、正確な額は答えられません。分かるのは、公表されているサポートファミリーが750,000円と300,000円であること、そしてオフィシャルパートナー194社の単純平均が約1,559万円であることの2つです。実額は問い合わせで確認してください。

(参考)2025年度 J1 クラブ決算一覧 – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

協賛を検討するなら|見るべき3つの数字と1つの手続き

ヴィッセル神戸のパートナー募集ページには、クラブの規模を示す数字がまとめられています。検討する側が使える形に整理します。

露出の母数を確認する

クラブが2026年5月末時点として公表しているのは、Instagram 322,498、X 216,529、YouTube 152,905(クラブはJ1クラブ最多と記載)、TikTok 67,753、LINE 100,959。加えてファンクラブ15,806名、サッカースクール1,786名、アカデミーの輩出プロ選手107名です。公式サイト掲出だけを権利として買うなら、この母数が実質的な到達範囲になります。

広告露出以外の使い道を見る

クラブはパートナー事例として、従業員観戦会、入社式への選手参加、スタジアムでの就活イベント、パートナー企業同士の交流会、食育授業、車いすシートの改修などを挙げています。広告宣伝費ではなく、採用・社内エンゲージメント・地域貢献の予算で通す道筋が用意されているということです。

協賛金がどの費用になるかを先に決める

国税庁のタックスアンサーは、交際費等・広告宣伝費・福利厚生費とされるものは寄附金から除かれるとしたうえで、金銭や物品を贈与した場合にそれが寄附金になるのか交際費等になるのかは「個々の実態をよく検討した上で判定する必要」があると説明しています。交際費等に該当すると、期末の資本金が1億円以下などの中小法人では年800万円の定額控除限度額を超えた分が損金不算入になります。何が対価として得られるかを契約書面で明確にしておくことが、税務の整理にも社内説明にも効きます。

金額が公開されている枠から試す

いきなりオフィシャルパートナーを検討しなくても、サポートファミリー(750,000円/300,000円)、ソーシャルシート(1口150,000円)、ポスター応援店という段階があります。反応を見てから上の階層に進む順番が取りやすいクラブです。

Q. 問い合わせはどこからしますか?

パートナーシップのページに問い合わせ窓口があります。サポートファミリーとソーシャルシートはそれぞれ専用の申込フォームが用意されており、ポスター応援店も申込フォームから進めます。オフィシャルパートナーは個別相談になります。

(参考)No.5262 交際費等と寄附金との区分 – 国税庁

(参考)No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算 – 国税庁

(参考)No.1150 一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除) – 国税庁

まとめ|194社という数字と、公開された価格

ヴィッセル神戸のスポンサーは、掲載枠で数えれば200枠、法人で数えれば194社です。差は「楽天グループ株式会社」の事業部別掲載7枠から生まれます。親会社の関連は13枠あり、5つの階層すべてに入っています。

金額については、オフィシャルパートナーの階層別価格は非公開ですが、サポートファミリー750,000円/300,000円、ソーシャルシート1口150,000円という実額が公開されています。スポンサー収入30億2,500万円を194社で割った単純平均は約1,559万円。この2つの数字の間に、実際の価格帯があると考えるのが妥当です。

ユニフォームの掲出は7カ所あり、うち4カ所が兵庫県内企業。過去の掲出位置まで公式サイトに記載されているため、川崎重工業が2003年から4回位置を変えたことや、2025シーズンにシュゼット・ホールディングスと背中・裾を入れ替えたことまで確認できます。ここまで開示しているクラブは多くありません。

協賛を検討するなら、順番は3つです。第一に、公開されている価格帯の枠から試す。第二に、広告露出ではなく採用・社内エンゲージメント・地域貢献の文脈で効果を測る。第三に、協賛金がどの費用科目になるかを先に決めてから稟議に回す。この3つを押さえてから、どの階層を狙うかを決めるのが現実的です。

Q. この記事の数字はいつ時点のものですか?

社数と掲出位置、公表価格は2026年9月23日時点の公式サイトの記載によります。サポートファミリーの参加社数は2026年6月26日申込時点、SNSなどの規模は2026年5月末時点としてクラブが公表している数字です。決算はJリーグが開示した2025年度の数値です。パートナーは随時増減するため、最新は公式サイトで確認してください。

(参考)ヴィッセル神戸 パートナー:ヴィッセル神戸ポスター応援店 – ヴィッセル神戸

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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