宇都宮ブレックスのスポンサー380社|ユニフォーム17枠は平均9.9シーズン続く

宇都宮ブレックスのスポンサー380社 スポーツビジネス

宇都宮ブレックスのスポンサー一覧を開くと、ロゴがひたすら並びます。ただしこのクラブの一覧には、ほかのクラブではまず見ない情報が入っています。ユニフォームのどこに掲出しているか、そしていつのシーズンから契約が続いているかです。

金額は公開されていません。それでも、掲出位置と開始シーズンが分かると、このクラブのスポンサーシップがどういう形をしているのかはかなりのところまで読めます。さらに2026年は、アリーナの命名権とリーグの新基準、そして新アリーナ計画が同時に動いた年でもありました。順番に見ていきます。

宇都宮ブレックスのスポンサーは380社、掲載は延べ386枠

宇都宮ブレックスの区分別の掲載枠数

クラブ公式サイトの「スポンサーご紹介」を2026年9月23日に取得して数えました。ページには「2026-27シーズンのオフィシャルスポンサー各社を掲載しております」と明記されています。ページ下部にサイト共通のロゴ帯(上位スポンサー18社の再掲)がありますが、これは同じ企業の重複表示なので除いています。

結果は延べ386枠。内訳はオフィシャルスポンサー322枠、ユニフォームスポンサー17枠、オフィシャルサプライヤー33枠(チーム運営16枠・アリーナ運営8枠・その他9枠)、オフィシャルメディアパートナー8枠、地域支援パートナー6枠です。

このうち、同じ企業が区分をまたいで載っている枠が6件ありました。宇都宮市(ユニフォームスポンサーと地域支援パートナー)、株式会社幕壱(オフィシャルスポンサーとアリーナ運営)、トヨタカローラ栃木(オフィシャルスポンサーとその他)、株式会社日省エンジニアリング、大塚製薬、株式会社南大門ホールディングス(いずれもオフィシャルスポンサーとチーム運営)です。これを除くと実数は380社になります。

付け加えると、この一覧は連載のなかでもっとも整理が行き届いていました。386枠すべてにロゴの代替テキストとして正式な社名が入っており、社名だけの掲載やロゴのファイル名がそのまま残っている枠が1つもありません。表記ゆれによる取りこぼしがほぼ発生しないので、数えるのがいちばん楽なクラブでした。

Q. 自治体もスポンサーに入っていますか。

地域支援パートナーという区分に、栃木県、宇都宮市、鹿沼市、大田原市、小山市、足利市の6自治体が並んでいます。うち宇都宮市はユニフォームのパンツ後面にも掲出されていて、2014-15シーズンから続いています。

(参考)スポンサーご紹介 – 宇都宮ブレックス

ユニフォームの17枠は、掲出位置と契約開始シーズンまで公開されている

ユニフォームスポンサーのページには、1社ずつ「シャツ前面胸」「パンツ後面」といった掲出位置と、「since 2008-09 season」という開始シーズンが添えられています。この連載で調べた10クラブのうち、開始シーズンまで書いているのはここだけでした。

宇都宮ブレックスのユニフォームスポンサー17枠(2026-27シーズン)
企業・団体 掲出位置 開始シーズン 2026-27で
株式会社栃木銀行 シャツ前面胸 2008-09 19季目
株式会社ナカニシ パンツ前面 2009-10 18季目
タマポリ株式会社 シャツ背面下 2010-11 17季目
株式会社オーエンス パンツ前面 2013-14 14季目
宇都宮市 パンツ後面 2014-15 13季目
株式会社ソーシャルテック パンツ後面 2016-17 11季目
アルファクラブ株式会社 パンツ後面 2016-17 11季目
中村土建株式会社 パンツ前面腰 2017-18 10季目
株式会社深井製作所 パンツ後面 2018-19 9季目
マニー株式会社 シャツ前面肩 2019-20 8季目
那須マテリアル株式会社 パンツ前面 2019-20 8季目
日本瓦斯株式会社 シャツ背面上 2020-21 7季目
株式会社アルメックステクノロジーズ パンツ前面 2020-21 7季目
ニチレキ株式会社 パンツ前面 2022-23 5季目
ハガフーズ株式会社 パンツ後面 2022-23 5季目
吉野石膏株式会社 パンツ前面 2023-24 4季目
クボタ空調株式会社 パンツ後面 2025-26 2季目

出典:宇都宮ブレックス「スポンサーご紹介」(2026年9月23日取得)。「2026-27で」は開始シーズンから数えた通算シーズン数を筆者が算出

位置の内訳を見ると、シャツは4枠しかなく、残り13枠はすべてパンツです。シャツは前面胸・前面肩・背面上・背面下が1枠ずつ。パンツは前面6枠、前面腰1枠、後面6枠に分かれています。バスケットボールのユニフォームは面積が小さいので、掲出できる面を細かく割ってスポンサーを収めているわけです。

Q. いちばん目立つ位置はどこですか。

シャツ前面胸です。テレビ中継でも写真でも必ず映ります。ここを押さえているのが栃木銀行で、2008-09シーズンから続いています。ブレックスがbjリーグからNBLを経てBリーグへ移ってきた期間を、まるごとカバーしている契約です。

(参考)スポンサーご紹介 – 宇都宮ブレックス

ユニフォーム17枠の平均継続は約9.9シーズン、胸の栃木銀行は19季目

宇都宮ブレックスのユニフォームスポンサーの継続シーズン数

開始シーズンから数えると、17枠の通算シーズン数の合計は168。1枠あたりの平均は約9.9シーズンです。10年前後が平均という水準は、スポンサーシップとしてはかなり長い部類に入ります。

10季目以上が8枠。うち栃木銀行19季目、ナカニシ18季目、タマポリ17季目の3社は、クラブがbjリーグ時代だったころからの付き合いになります。逆に直近5シーズン以内に始まったのは4枠(ニチレキ、ハガフーズ、吉野石膏、クボタ空調)で、新しい枠が毎年たくさん入れ替わるという形ではありません。

この数字が意味するのは、ユニフォームの17枠が事実上ほぼ固定されているということです。新規にユニフォームへの掲出を狙う企業にとっては、空きが出るのを待つか、既存の枠を譲り受ける交渉になります。一方で、いま入っている企業にとっては、長く続けることで露出が地域に定着するという効果が働いている形です。

Q. なぜ開始シーズンを公開しているのでしょうか。

クラブは理由を説明していないので推測になりますが、長く続いていること自体が掲載価値になっている、とは言えます。1季目の企業と19季目の企業が同じ扱いで並ぶより、年数が見えたほうが古参の企業には報いになります。数字を出せるのは、実際に長い契約が多いクラブだけです。

(参考)スポンサーご紹介 – 宇都宮ブレックス

料金は公開されていない。公開されているのはメニューの構造

「宇都宮ブレックス スポンサー 料金」で調べる人が多いのですが、金額は公表されていません。公式のスポンサーメニューに載っているのは、どういう種類の協賛があるかという枠組みだけです。

宇都宮ブレックスが公開しているスポンサーメニューの構造
種類 内容 対象試合
シーズンスポンサー(ウェアカテゴリー) ユニフォームに企業ロゴを掲出 ホーム30試合・アウェー30試合の全60試合
シーズンスポンサー(アリーナカテゴリー) アリーナ内に広告を掲出 ホームゲーム全30試合
スポットスポンサー 会場内の広告露出、メディアへの事前告知、試合命名権 該当試合に集中
プロジェクトパートナー 保育園・幼稚園訪問やバスケットボールクリニックなど地域貢献活動を支援 —

出典:宇都宮ブレックス「スポンサーメニュー」より筆者作成

金額が出ていない以上、実際に問い合わせるしかありません。窓口は公式サイトのスポンサー問い合わせフォームです。ここまで調べた10クラブのうち、階層ごとの金額を公開していたのはロアッソ熊本と鹿児島ユナイテッドFCの2つで、非公開のほうが多数派でした。

ただし、スポンサーになったあとの扱いは見えます。クラブは毎年、シーズン終わりにスポンサーサンクスパーティーを開いています。2026年6月1日にライトキューブ宇都宮で開いた2025-26シーズン分には、クラブの公式発表によると600名を超えるスポンサー企業が出席しました。380社に対して600名以上ですから、1社から複数名が出ている計算になります。

Q. いちばん小さい協賛はどれになりますか。

公表資料からは決められません。メニューの4種類には上下関係が書かれておらず、金額の目安もないためです。強いて言えばスポットスポンサーが1試合単位なので期間は短くなりますが、試合命名権まで含むメニューなので安いとは限りません。金額を知りたい場合は問い合わせが必要です。

(参考)スポンサーメニュー – 宇都宮ブレックス

(参考)2025-26シーズン スポンサーサンクスパーティー開催の投稿 – 宇都宮ブレックス公式X

決算で見ると、スポンサー収入はB1平均を下回っている

宇都宮ブレックスとB1平均の営業収入の内訳

B.LEAGUEが開示している2024-25シーズンの決算を見ると、意外な形が出てきます。宇都宮ブレックスの営業収入は31億9552万円で、B1平均21億8954万円の1.46倍。リーグ有数の規模です。

ところが、スポンサー収入は9億9862万円で、B1平均の10億7604万円を下回っています。B1平均の93%です。380社という掲載数と、この数字は釣り合っていないように見えます。

差を作っているのは入場料と物販でした。入場料収入10億7496万円はB1平均5億2466万円の2.05倍、物販収入5億1169万円はB1平均1億7415万円の2.94倍です。営業収入に占める割合で見ると、宇都宮は入場料が33.6%、スポンサーが31.2%。B1平均はスポンサーが49.1%、入場料が24.0%ですから、収入の重心がまるで違います。

ここで注意しておきたいのは、この決算がアリーナを改修する前のシーズンのものだという点です。ホームアリーナの改修が終わって開業したのは2025年9月で、決算に反映されるのは次回以降になります。この点は後半で扱います。

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Q. スポンサー収入が平均以下なのは弱さなのでしょうか。

そうとは言い切れません。B1平均にはアリーナを新設して協賛単価が上がったクラブが含まれており、平均が押し上げられています。B.LEAGUEの開示資料自体が、新アリーナの開業でスポンサー収入が継続的に増えるという分析を載せています。宇都宮は改修前の古い箱で戦っていた年の数字なので、比較の土俵がそろっていません。

(参考)B.LEAGUE 2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要 B1クラブ(PDF) – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

スポンサー1社あたりは約263万円、入場料がスポンサーを上回っている

決算の主な項目をB1平均と並べます。

宇都宮ブレックスの2024-25シーズン決算とB1平均
項目 宇都宮ブレックス B1平均
営業収入 31億9552万円 21億8954万円
入場料収入 10億7496万円 5億2466万円
スポンサー収入 9億9862万円 10億7604万円
物販収入 5億1169万円 1億7415万円
ユース・スクール関連収入 1億3056万円 8595万円
配分金 1億1964万円 5960万円
トップチーム人件費 12億6715万円 8億3356万円
営業利益 1億7673万円 4252万円
当期純利益 1億2001万円 4965万円

出典:B.LEAGUE「2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要 B1クラブ」より筆者作成。千円単位の開示値を万円に換算した

スポンサー収入9億9862万円を380社で割ると、単純平均は1社あたり約263万円です。この連載でJリーグのクラブについて同じ計算をしてきた数字と並べると、サンフレッチェ広島の約763万円やモンテディオ山形の約636万円より低く、ロアッソ熊本の約110万円や鹿児島ユナイテッドFCの約106万円よりは高い位置になります。ただし実際には上位の十数社が大半を占めるはずなので、大多数の企業はこの平均よりずっと下です。

利益はしっかり出ています。営業利益1億7673万円はB1平均の4.2倍、当期純利益1億2001万円は2.4倍です。トップチーム人件費12億6715万円はB1平均を4億3359万円上回っており、強化に投じたうえで黒字を確保している形です。

Q. 物販がB1平均の3倍近いのはなぜですか。

クラブから説明はありません。事実として言えるのは、物販収入5億1169万円は営業収入の16.0%を占めていて、B1平均の8.0%のちょうど2倍にあたるということです。入場料も平均の2倍ですから、来場した人が使う金額と人数の両方が大きいクラブだと読めます。スポンサーの側から見ると、グッズや会場での接点を使った取り組みが成立しやすい環境だということでもあります。

(参考)B.LEAGUE 2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要 B1クラブ(PDF) – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

「スポンサー席」はリーグ基準になった——スイート100席とラウンジ250人

ここからがこのクラブの2026年を読むうえで重要なところです。Bリーグは2026-27シーズンから新しいトップカテゴリー「B.PREMIER」を始めました。その参入審査にはアリーナの基準があり、そこに法人向けの席が明記されています。

宇都宮市がまとめた資料に、基準と当時の市体育館の状況が並べてあります。

B.PREMIER参入審査の主なアリーナ基準と、改修前のブレックスアリーナ宇都宮
項目 基準 改修前の状況
入場可能数 5000席以上(立見席は入場可能数の10%まで) 5012席(座席4518席・立見席494席)
スイート 入場可能数の2%以上、原則3方向が囲われた居室 なし。100席の居室の設置が必要
ラウンジ スイートを含め入場可能数の5%以上 なし。250人が利用できるスペースが必要
常設飲食施設スペース 観客向けの飲食物販売を行う常設の施設 なし。新たな整備が必要
トイレ 入場可能数5000人までは3% 71基。合計151基が必要(80基の増設)

出典:宇都宮市 魅力創造部スポーツ都市推進課「宇都宮ブレックスのBプレミア参入審査に向けた対応について」(令和6年8月1日 議員協議会資料)より筆者作成

「宇都宮ブレックス スポンサー席」を調べる人が知りたいのは、おそらく法人が使える席があるかどうかでしょう。答えはいま作られたところです。改修前のアリーナにはスイートもラウンジもありませんでした。リーグの基準が、入場可能数の2%にあたるスイート100席と、5%にあたる250人ぶんのラウンジを求めたことで、初めて設けられたことになります。

クラブが公表しているスポンサーメニューには、これらの席の提供について記載がありません。したがって、スイートやラウンジがスポンサー特典として使えるかどうかは公表資料からは分かりません。関心があるなら問い合わせることになります。

Q. なぜリーグが法人向けの席を基準にしたのですか。

B.LEAGUEは開示資料のなかで、新しいアリーナの誕生が入場料だけでなくスポンサー収入や物販収入も押し上げたクラブの実例を示しています。スイートやラウンジは客単価の高い席であると同時に、法人が商談や接待に使える場所でもあります。クラブの収益構造を変える設備として位置づけられている、と読むのが自然です。

(参考)宇都宮ブレックスのBプレミア参入審査に向けた対応について(PDF) – 宇都宮市 魅力創造部スポーツ都市推進課

(参考)B.LEAGUE 2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要発表資料(PDF) – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

改修費約3億円は、宇都宮市が全額負担した

この改修にかかる費用は、概算で約3億円。全額を宇都宮市が負担しました。市の資料には、市体育館は市の所有施設であり、今回の改修内容はいずれも「市体育館の機能や利用者の利便性」を高めるものだから施設所有者として市が実施する、と書かれています。

具体的には、1階の幼児体育室を相談室へ移してトイレを約40基、2階の談話コーナーにトイレを約40基、3階の多目的スペースにスイートとラウンジ、そして常設飲食施設スペースを設けました。工事はリーグのオフシーズンにあたる2025年夏に行われ、改修工事の手続きそのものは、基準への適合をリーグへ確認しながら進める必要があるとして、株式会社栃木ブレックスに委任されています。

市が負担する根拠として資料に挙げられているのが、経済効果です。宇都宮ブレックスがホームタウンで活躍することで年間約16億円以上の経済効果があり、交流人口の拡大やシビックプライドの醸成、青少年の健全育成といった効果ももたらされている、という整理になっています。

そして改修を終えたブレックスアリーナ宇都宮は、2025年9月に開業しました。B.LEAGUEの開示資料は、この施設を「Bプレミア基準を充足し、既に審査に合格しているホームアリーナ」の1つとして、神戸・仙台・名古屋D・A東京とともに並べています。

Q. なぜ新アリーナではなく改修になったのですか。

クラブから市への協力依頼文に書かれています。「昨今の建設工事費の高騰や建設業の需給逼迫などの外的な要因が影響し」、審査までに関係企業との合意を経て新アリーナ構想を策定することが困難になった、という説明です。2024年7月11日に株式会社栃木ブレックスの藤本光正代表取締役社長が市長を訪問し、書面で報告と協力依頼を行っています。

(参考)宇都宮ブレックスのBプレミア参入審査に向けた対応について(PDF) – 宇都宮市 魅力創造部スポーツ都市推進課

次の一手は約1万席の新アリーナ、開業目標は2030-31シーズン

宇都宮ブレックスのアリーナをめぐる動きの流れ

改修が終わっても、新アリーナの計画は止まっていません。むしろ2025年から2026年にかけて、スポンサーに関わる動きが立て続けに起きています。

計画を作る費用そのものを、ふるさと納税で集めた

2025年12月5日、クラブは宇都宮市と連携して、新アリーナ基本構想・計画の策定を支援するふるさと納税の募集を始めました。募集期間は2026年3月31日まで。クラウドファンディング型ふるさと納税と個人版・企業版ふるさと納税の3つが同時に立ち上がっています。

注目したいのは、クラブがその理由を正面から書いていることです。「本来、寄附募集は建設確定後に『建設費への充当』を目的として実施することが一般的ですが、今回はその前段階である『計画を実行可能なものへと仕上げるための検討費用』に充当する必要がある」。さらに「一般的な大手デベロッパーとは異なり、私たちスポーツチームには潤沢な開発資金の蓄積があるわけではないため、長期間にわたる検討費用の負担は、チーム経営にも負荷がかかってきている」とも記しています。建てる前の調査費でチーム経営が圧迫されるという説明を、クラブ自身が公開したわけです。

基本計画は約1万席、候補地は宇都宮駅東公園

2026年6月19日、株式会社栃木ブレックスは新アリーナの基本計画を発表しました。スポーツ利用で約1万席、音楽利用で約8000席。VIPルームは合計200名を収容します。建築面積は約1万2000平方メートル、延床面積は約2万8000平方メートル。候補地はJR宇都宮駅から徒歩13分、ライトラインの駅東公園停留場から徒歩3分の宇都宮駅東公園です。開業目標はB.PREMIERの2030-31シーズンとされています。

現在のブレックスアリーナ宇都宮が入場可能数5012席ですから、収容はおよそ2倍になります。スポンサーの立場から見れば、掲出の母数が2倍になるということです。ふるさと納税による支援をきっかけに、地元企業から具体的な支援の申し入れがあり、プロジェクトの検討が加速したとも説明されています。

栃木銀行が、ユニフォームの胸とアリーナの名前の両方を持った

2026年8月24日、宇都宮市体育館の愛称が「とちぎん・ブレックスアリーナ宇都宮」になりました。ネーミングライツパートナーは株式会社栃木銀行。市の公表資料によればネーミングライツ料は年2300万円、契約期間は5年間(令和8年8月24日から令和13年3月31日まで)です。同じ日に宇都宮市役所で調印式が行われ、栃木銀行の仲田裕之取締役頭取と佐藤栄一市長が出席しています。

ここで最初の表に戻ります。栃木銀行はユニフォームのシャツ前面胸を2008-09シーズンから押さえている企業です。選手の胸と、そのホームアリーナの名前の両方を、同じ銀行が持っているという状態になりました。

年2300万円という金額の位置づけも、市の資料から分かります。宇都宮市が命名権を導入しているもう1つの施設である清原体育館は「清原マルハアリーナ」で、パートナーは株式会社マルハ、年額420万円。同じ市の施設で5.5倍の差がついています。ブレックスのホームであることが、そのまま価格に乗っているとみるのが自然です。

Q. いまスポンサーになるなら、何を見ておくべきですか。

掲出先が数年のうちに変わる可能性です。2025年9月に改修したアリーナで戦い、2030-31シーズンには約1万席の新アリーナへ移る計画が動いています。いま結ぶ契約がどちらの箱を前提にしているのか、新アリーナへ移ったときに掲出がどう引き継がれるのかは、確認しておく価値があります。なお新アリーナはまだ建設が確定した段階ではなく、クラブ自身が建築費高騰の影響を公表している点も踏まえておくべきところです。

(参考)ブレックスの新アリーナ基本構想・計画策定を支援するふるさと納税を宇都宮市において募集 – 宇都宮ブレックス

(参考)宇都宮ブレックスが新アリーナの基本計画を発表…2030-31シーズンのBプレミアに合わせて開業へ – B.LEAGUE

(参考)ネーミングライツ事業 – 宇都宮市 行政経営部行政経営課

(参考)株式会社栃木銀行 ブレックスアリーナ宇都宮 ネーミングライツパートナー就任 – 宇都宮ブレックス

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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