トレーニングチューブは、ジムに通えない日でも負荷をかけられる軽い道具です。ただ、買おうとすると「ミディアム」と書かれていても約30kgfのものもあれば、数値が一切ないものもあります。この記事では、公式サイトで仕様を確認できた10ブランドを並べ、強度表記の違いと選び方を整理しました。
遠征先のホテルや始業前の更衣室、スタジオの隅など、スペースが限られた場所で筋力トレーニングを続けたい場面は多いはずです。厚生労働省のガイドでも筋力トレーニングは週2〜3日が推奨されており、チューブはその習慣づくりに向いた道具だと考えています。
トレーニングチューブのタイプ|使いたい動きで絞る

トレーニングチューブは、ゴムの伸びを負荷に変える道具です。公式サイトを見比べると、握って引くハンドル付き型、輪になったループ型、薄く平らな平型、複数本を重ねて使うセット型の4つに分かれました。
この図は10ブランドの製品ページを見て分けた、本記事の整理です。ハンドル付き型はアルインコやRogue Fitnessのように、両端のグリップを握って腕や背筋を動かす使い方に向きます。ループ型はTRXやSKLZのように輪の形で、脚にかけたり補助に使ったりする設計です。平型はアルインコのエクササイズバンドが当たり、薄く軽いのが特徴です。重ねて使うBlack Mountain ProductsやBodylasticsのセットは、本数を足して負荷を上げられます。
スポーツ科学の全体像はスポーツ科学とは|定義・6領域・最新テクノロジーを解説でまとめています。チューブはその中の「筋力」を手軽に扱う入口になります。
Q. トレーニングチューブにはどんな種類がありますか?
大きく4タイプあります。両端のグリップを握るハンドル付き型、輪になったループ型、薄い平型、複数本を重ねる重ね使いセット型です。使いたい動きが決まっていれば、タイプはほぼ絞れます。
トレーニングチューブ10ブランドを公式情報で比較
10ブランドを同じ表に並べると、強度の数値が書かれているのは約半数だとわかります。選定条件は、公式サイトまたは公式ショップで製品ページの仕様を確認でき、チューブやバンドを主力ラインとして扱っているブランドです。国内の他ブランドは公式ページで仕様を確認できなかったため載せていません。
| ブランド | 代表ライン | タイプ | 強度の表記(各社公式) | 素材(各社公式) |
|---|---|---|---|---|
| アルインコ | エクササイズチューブ WBF113 ほか | ハンドル付き/平型 | ソフト約21kgf・ミディアム約30kgf・ハード約48kgf | TPR・PP |
| GronG | トレーニングチューブ 5本セット ほか | 5本セット/ハンドル付き/ループ | 5段階(バンドタイプはLIGHT〜X-HEAVYの4段階) | 天然ラテックス100%(5本セット) |
| Reebok | レジスタンスチューブセット | ハンドル付き3本 | 負荷の異なる3本(数値の記載なし) | TPR・鉄・NBRなど |
| THERABAND | Professional Resistance Tubing | チューブ(ハンドル付きもあり) | 7段階の色分け(Extra Thin〜Super Heavy) | ラテックス |
| Bodylastics | 5 Band Basic Series Set ほか | 重ね使いセット | 3〜10lb/5〜20lb/8〜30lb/13〜50lb/19〜80lb | 記載なし |
| Black Mountain Products | Stackable Resistance Band Set | 重ね使いセット | 2〜4lb/4〜6lb/10〜12lb/15〜20lb/25〜30lb | ゴム |
| Rogue Fitness | Rogue Tube Bands | ハンドル付き(ペア販売) | #0の10lb〜#5の60lb(250%伸長時) | ラテックス系エラスティック |
| Perform Better | First Place Exercise Tubing | フォームハンドル付き | Level 1・2・3・4・5・7の色分け(数値の記載なし) | 記載なし |
| TRX | Strength Bands | ループ | 5〜15lbから60〜150lbまで6段階 | 天然ゴムラテックスを含有 |
| SKLZ | Pro Bands | ループ | 黒・赤・黄の3色 | 天然ゴム100% |
出典:各ブランドの公式サイト・公式ショップの製品ページ(2026年10月11日確認)。強度の単位と測り方は各社で異なるため、数値は直接比較できません。
アルインコ|kgfで強度が書かれた国内の定番
アルインコの「エクササイズチューブ(WBF113)」は、ソフト約21kgf、ミディアム約30kgf、ハード約48kgfと、強度が数値で示されています。素材はTPRとPPで、全長は1,450mmです。伸ばしてよい長さは2,600mm以内と公式に書かれており、使い方の目安にしやすいと感じました。
同社には指の形に合わせた窪みがある「グリップチューブ(WBF314)」もあり、ソフト約4.0kgf、ミディアム約6.0kgf、ハード約9.0kgfと軽めです。幅100〜120mm・長さ1,500mmの平型「エクササイズバンド(WBF010)」もあります。WBF314とWBF010のページには「なくなり次第終了」の表示がありました(2026年10月11日確認)。
GronG|1,000円以下から選べる5本セット
GronGの公式ショップには3つのラインがあります。「トレーニングチューブ 5本セット」は天然ラテックス100%で5段階の負荷、価格は980円(税込)です。「ハンドルタイプ 強度別5本セット」は2,780円(税込)、「バンドタイプ 外径208cm」はLIGHT・MEDIUM・HEAVY・X-HEAVYの4本セットで、収納バッグが付きます。
5本セットのページには「シリーズ累計35万本突破」との記載があります。一方で、2026年10月11日時点では3商品とも在庫なしの表示でした。入手性は購入前に公式ショップで確かめてください。
(参考)トレーニングチューブ ハンドルタイプ 強度別5本セット – GronG
(参考)トレーニングチューブ バンドタイプ 外径208cm – GronG
Reebok|3本のチューブを付け替える運動セット
Reebok Japanの公式ショップにある「レジスタンスチューブセット」は、ハンドル付きでチューブ3本とキャリーバッグがそろいます。チューブを交換して負荷を変える仕組みで、価格は6,480円(税込)です。強度は「負荷が異なる3本」とだけ書かれ、数値はありません。
ページには香港のパートナーからの発送と記載されています。国内の正規流通かどうかは、購入前にショップの表示で確認してください。
(参考)Reebok Fitness レジスタンスチューブセット – Reebok Japan
THERABAND|リハビリ現場で見かける7段階の色分け
THERABANDの「Professional Resistance Tubing」はラテックス製です。強度はExtra ThinからSuper Heavyまで7段階の色で分けられています。系列にはハンドル付き、パッド付きカフのループ、PVCハンドル付き、リハビリ用キット、肩用プーリーがあり、トレーニング用途の幅が広い印象です。
公式ページにはlbやkgの数値も価格も載っていません。比較するときは、色の名前で段階を覚える使い方になります。
(参考)Professional Resistance Tubing – THERABAND
Bodylastics|5〜6本を重ねて最大負荷を作る
Bodylasticsの「5 Band Basic Series Set」は、3〜10lbから19〜80lbまでの5本が入っています。ドアアンカー1個、ハンドル2個、足首ストラップ2個、バッグが付属します。「6 Band Pro Series Set」は6本構成で23〜90lbのバンドが加わり、価格は61.97ドルです。
公式サイトでは、セットに「inner safety cord(内部の安全コード)」が入っていると説明されています。ゴムが切れたときの安全面を重視する人は、この点を比べるとよいでしょう。
(参考)5 Band Basic Series Set – Bodylastics
(参考)6 Band Pro Series Set – Bodylastics
Black Mountain Products|金属クリップで重ねる5本セット
「Stackable Resistance Band Set」は5本のバンドにフォームハンドル2個、ドアアンカー、足首ストラップ、バッグが付き、価格は34.99ドルです。強度は黄が2〜4lb、青が4〜6lb、緑が10〜12lb、黒が15〜20lb、赤が25〜30lbで、金属クリップで重ねると1〜5本の併用で約4〜75lbになります。
ハンドルとアンカーが付かない代わりに安い「Resistance Band Set of 5」(27.99ドル)もあります。
(参考)Stackable Resistance Band Set – Black Mountain Products
Rogue Fitness|測り方まで公開された米国製
Rogue Fitnessの「Rogue Tube Bands」は、強度を#0(10lb)、#1(15lb)、#2(30lb)、#3(40lb)、#4(50lb)、#5(60lb)で示し、「250%伸長時」という測定条件まで明記しています。両端のグリップハンドルは5インチで、米国製です。販売はペア単位で22〜32ドル、全6本のパッケージが75ドルです。
測定条件が書かれているため、他社の数値と比べるときの手がかりになります。
(参考)Rogue Tube Bands – Rogue Fitness
Perform Better|フォームハンドルのチューブを段階で選ぶ
Perform Betterの「First Place Exercise Tubing with Foam Handles」は、ハンドル込みの全長が4フィート10インチです。レベルは1・2・3・4・5・7の6種類で、6はありません。価格は12.95〜17.95ドルで、負荷の数値は書かれていません。
レベル番号が飛んでいる点は、購入時に取り違えやすいところです。
(参考)First Place Exercise Tubing with Foam Handles – Perform Better
TRX|6段階のループバンドと専用ハンドルのセット
TRXの「Strength Bands」は周長79.5インチのループ型です。強度は青が5〜15lb、緑が15〜30lb、黄が25〜50lb、橙が35〜70lb、グレーが45〜110lb、黒が60〜150lbの6段階です。単品は16.95〜54.95ドルで、天然ゴムラテックスを含んでいます。
「TRX Bandit」は専用ハンドル2個と5〜15lb・15〜30lbのバンド各2本で74.95ドルです。ループ型にハンドルを足したい人向けの組み合わせです。
SKLZ|天然ゴム100%のループ「Pro Bands」
SKLZの「Pro Bands」は天然ゴム100%のループ型で、黒49.99ドル、赤39.99ドル、黄24.99ドルの3色があります。懸垂の補助などに使う設計で、保証は1年です。公式ページには国際発送なしの記載があり、日本から買うには別の入手経路が必要になります。
色の数と「four weights」という表記が合わないため、段階数は公式ページから確定できませんでした。
トレーニングチューブの強度表記はそろっていない
強度の書き方は、kgf、lb、色の段階、数値なしの4通りがあり、ブランドをまたいで直接比べることはできません。アルインコはkgf、Rogue FitnessやTRXはlbで、Rogue Fitnessだけが「250%伸長時」と条件まで書いています。
10ブランドのうち、数値がある製品は5つのブランドで、Reebok、THERABAND、Perform Better、GronG、SKLZの公式ページは数値を載せていません。1lbは約0.45kgなので、Rogue Fitnessの60lbはおよそ27kgですが、伸ばし方が違えば体感は変わります。迷ったら同じブランドで2段階を買い、軽いほうから試すのが無難です。初心者におすすめの買い方も、この「軽い段階から」が基本で、男性でも女性でも考え方は変わりません。
あわせて読みたいEMS腹筋ベルト10選比較|自宅トレの選び方›
Q. トレーニングチューブの強度はブランドが違っても比べられますか?
直接は比べられません。アルインコはkgf、Rogue FitnessやTRXはlbで、色の段階だけのブランドもあります。同じブランド内で軽い段階から選び、使いながら調整するのが現実的です。
トレーニングチューブを週2〜3日の筋トレに組み込む
厚生労働省は、成人に筋力トレーニングを週2〜3日行うことを推奨しています。チューブは軽くて持ち運べるため、この頻度を現場や職場で続けるための道具として扱いやすいといえます。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(令和6年1月発行)は、成人版で「筋力トレーニングを週2~3日行うことを推奨する」と書いています。スポーツ庁の令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(2025年3月公表)では、20歳以上の週1日以上のスポーツ実施率は52.5%でした。この1年に実施した種目で「トレーニング」を挙げた人は13.3%です。
実施理由で「筋力増進・維持のため」を選んだ人は、週1日以上の実施者で40.2%(複数回答)でした。筋力を保ちたい人は多い一方で、トレーニングそのものを行う人は1割強にとどまります。チューブのような低いハードルの道具が入口になりそうです。
動画で動きを確認したいときはオンラインコーチングアプリやヨガアプリの比較記事も参考になります。
あわせて読みたい自宅トレーニングアプリ12選|健康経営に効く運動習慣化›
(参考)健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 – 厚生労働省
(参考)令和6年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」結果の概要 – スポーツ庁
Q. トレーニングチューブでの筋トレは週に何日行えばよいですか?
厚生労働省のガイドは、成人に筋力トレーニングを週2〜3日行うことを推奨しています。チューブも筋力トレーニングに含まれるため、この頻度が目安になります。
トレーニングチューブを安全に使う手順

チューブは消耗品なので、使う前後の確認が事故を減らします。長寿科学振興財団の「健康長寿ネット」は、ゴムアレルギーへの注意、伸ばす長さ、息を止めないことなどを挙げています。
ゴムチューブは元の長さの3倍以上は伸ばさないよう案内されています。アルインコのWBF113も、伸ばす長さを2,600mm以内に指定しています。かゆみやショックのような症状が出たらすぐ使用を中止し、医療機関を受診してください。力を入れるときは息を止めず、「1、2、3、4」と数えると続けやすいとされています。
靴を履いたまま踏んだり、指輪や長い爪、金属で傷つけたりしないよう注意が必要です。傷があるまま使うと切れるおそれがあるため、使い終えたら状態を確かめ、消耗品として交換してください。ここは複数人で備品を共有する職場でも決めておきたい点です。
あわせて読みたいバランスボール10製品を比較|企業の備品選びと破裂対策›
(参考)チューブトレーニング – 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット
Q. トレーニングチューブはどのくらい伸ばして使えますか?
ゴムチューブは元の長さの3倍以上は伸ばさないよう案内されています。たとえばアルインコのWBF113は、伸ばす長さを2,600mm以内と指定しています。
まとめ
- トレーニングチューブはハンドル付き・ループ・平型・重ね使いセットの4タイプで、使いたい動きから選べます。
- 強度の表記はkgf・lb・色段階・数値なしとバラバラで、ブランドをまたいだ比較はできません。
- 厚生労働省は筋力トレーニングを週2〜3日行うことを推奨しており、チューブはその習慣づくりに向く道具です。
- 元の長さの3倍以上は伸ばさない、ゴムアレルギーに注意する、息を止めない、傷があれば交換する、の4点を守ってください。
価格や在庫は公式サイト記載時点(2026年10月11日確認)のため、購入前に各公式ページで最新の情報を確認してください。
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