ジムの法人契約を伸ばす健康経営提案営業プラン

ジムの法人契約を伸ばす健康経営提案営業プランを表すアイキャッチ画像 ソリューション

個人会員の獲得競争は年々激しくなり、広告費をかけても新規入会が思うように伸びない。多くのジム運営者が直面するこの壁を、個人会員の枠の外にある「法人契約」という市場が破れる可能性を持っています。

結論として、ジムの契約を伸ばす近道は、個人向けの割引キャンペーンを繰り返すことではなく、健康経営に取り組む企業に対して「健康経営の実績作り」を提案する営業に軸足を移すことです。本記事では、その具体的な設計方法と導入手順、料金モデルを解説します。

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プランの概要

本プランは、健康経営優良法人の認定を目指す企業に対し、ジムの利用実績を認定申請の材料として提案する営業の型を整えるものです。

  • 健康経営優良法人の認定基準に沿った「利用実績レポート」の雛形を用意する
  • 法人向けの利用プランと社内周知用の案内資料をセットで提供する
  • 認定申請の時期に合わせた提案スケジュールを設計する

個人会員向けの営業ノウハウとは別に、企業の申請担当者に響く提案の型を持つ点が特徴です。

課題解決の流れ

ジムの個人会員依存からの脱却を現状の課題・問題の要因・解決策に分解したツリー図
ジムの個人会員依存からの脱却を課題・要因・解決策に分解した構造

ジムが法人契約を獲得しにくい理由を整理し、原因を特定したうえで解決策につなげる流れを説明します。

現状の課題

経済産業省が発表した「健康経営優良法人2026」では、中小規模法人部門の認定数が23,085法人となり、前年の19,796法人から大幅に増加しました。認定を目指す企業が急増している一方、ジム側の営業はこの動きを取り込めていません。

(参考)「健康経営優良法人2026」認定法人が決定しました – 経済産業省

問題の要因

要因は「個人会員向けの営業トークをそのまま法人担当者に使ってしまうこと」です。法人の申請担当者が知りたいのは、料金の安さではなく「認定基準にどう貢献するか」です。

解決策

認定基準の項目に沿って、利用実績を数値でレポートできる仕組みを用意し、申請担当者が社内稟議に使える資料としてジムの利用を提案します。

Q. 中小企業でも健康経営優良法人の認定を目指しますか?

目指す企業は年々増えています。中小規模法人部門の認定数は2万社を超えており、採用力や金融機関からの評価向上を目的に申請する中小企業が拡大しています。

3つの理由で健康経営提案営業が効く

模倣されやすさと専門性の2軸で健康経営データ提案と個人会員頼みの営業を比較したマトリックス図
模倣されやすさ×専門性でみる健康経営データ提案の位置づけ

数あるジムの法人開拓策の中で、なぜ健康経営の認定支援を切り口にするべきか、3つの理由から説明します。

理由1|企業側の申請ニーズが急増している

認定数の急増は、それだけ多くの企業が申請の材料を探していることを意味します。ジムはその材料になれる立場にあります。

理由2|個人営業より意思決定者が明確

法人契約は人事・総務の担当者という明確な意思決定者がいるため、個人会員の獲得より提案の的を絞りやすくなります。

理由3|なぜ自社がやるべきか

個人会員の獲得競争が激化する中、法人契約という別の収益源を持たない施設は、価格競争に巻き込まれやすくなります。

プランの具体的な内容

本プランは3つの機能で構成されます。それぞれの内容を表にまとめ、続く見出しで詳しく説明します。

機能 内容
利用実績レポート雛形 認定基準に沿った形式で利用実績を数値化する
法人向け利用プラン 社員が使いやすい料金体系と利用ルールを設計する
提案スケジュール設計 認定申請の時期から逆算した提案タイミングを組む

表1:健康経営提案営業プランの3機能

利用実績レポート雛形

利用回数や参加率を認定基準の項目に対応させて示すことで、担当者が申請書にそのまま転用できます。

法人向け利用プラン

個人会員とは別の料金体系にすることで、企業側も予算化しやすくなります。

提案スケジュール設計

申請の直前に提案しても間に合わないため、認定申請の時期から逆算した提案タイミングを組むことが重要です。

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導入ロードマップ

健康経営提案営業導入ロードマップ 提案資料の整備・周辺企業への先行提案・営業チャネルの拡大の3フェーズ
導入ロードマップ|提案資料の整備・周辺企業への先行提案・営業チャネルの拡大の3フェーズ

導入は3つのフェーズで進めます。いきなり大量の法人へ営業をかけるのではなく、周辺企業から始めて型を磨く順番が重要です。

1提案資料の整備(1ヶ月):認定基準に沿ったレポート雛形と提案資料を作る
2周辺企業への先行提案(1ヶ月):近隣のオフィスや既存の個人会員の勤務先に絞って提案する
3営業チャネルの拡大(3ヶ月〜):成約実績を武器に商工会議所や自治体経由の紹介を広げる

提案資料の整備(1ヶ月)

認定基準の項目を踏まえた資料を用意することで、法人担当者が社内で説明しやすくなります。

周辺企業への先行提案(1ヶ月)

既存の個人会員が勤める企業から声をかけると、紹介の形で商談に入りやすくなります。

営業チャネルの拡大(3ヶ月〜)

成約事例ができたら、商工会議所や自治体の健康経営セミナーなど、企業が集まる場での紹介を狙います。

効果・KPIと続行・撤退の判断基準

導入効果は法人契約数だけでなく、提案から成約までのスピードで測ります。

主要KPI

主なKPIは「法人契約件数」「提案から成約までの期間」「契約更新率」の3つです。3ヶ月経過時点で1件も成約していなければ、提案資料の内容を見直します。

続行・撤退の判断基準

3ヶ月間の先行提案で1件も成約に至らない場合は、資料が認定基準とかみ合っていない可能性が高く、資料を作り直すべきです。1件でも成約できれば、営業チャネルを広げる合図です。

Q. 小規模なジムでも法人提案はできますか?

できます。大手チェーンとの価格競争ではなく、認定基準に沿った提案資料の質で勝負できるため、店舗数の少ないジムでも十分に戦えます。

料金モデルという選択肢

従来型の月会費のみのモデルに加えて、このプランは法人向け契約に成果連動の要素を組み込める設計です。

買い切り型の限界

法人向けにも個人会員と同じ月会費だけを提示すると、企業側にとっての「申請への貢献」という価値が伝わりません。

新モデルの仕組み

基本利用料は月額のサブスク型とし、認定取得や更新につながった場合の成功報酬を組み合わせるハイブリッド型が適しています。

導入時の注意点

成功報酬の基準を「認定取得」に置くと、ジム側がコントロールできない要素に報酬が左右されるため、「利用実績の提出」など自社の努力で担保できる基準にすることが重要です。

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対象となる組織・読者

本プランが特に効果を発揮する組織を2つのタイプに分けて紹介します。

個人会員の伸び悩みに直面するジム・フィットネスクラブ運営者

個人会員の獲得競争が激しいエリアほど、法人契約という別の収益源を持つ効果が大きく出ます。

健康経営優良法人の認定を目指す企業の総務・人事担当者

申請の材料集めに悩む担当者ほど、レポート雛形付きの提案の価値を実感しやすくなります。

期待できる効果

導入によって期待できる効果を、ジム・企業・従業員の3つの視点から整理します。

ジム|個人会員に依存しない収益源ができる

法人契約は解約リスクが個人会員より低く、収益の安定に寄与します。

企業|認定申請の材料を得やすくなる

利用実績レポートがあることで、申請担当者の作業負荷が減ります。

従業員|運動習慣のきっかけができる

会社契約のジムがあることで、個人では踏み出しにくかった運動習慣のきっかけが生まれます。

Q. 提案の効果が出るまでどのくらいかかりますか?

認定申請のスケジュールに左右されますが、提案資料の整備から初回成約まで2〜3ヶ月を目安にしてください。

まとめ

  • 健康経営優良法人の認定数は2.7万社規模に拡大し、企業側の申請ニーズが急増している
  • ジムは利用実績を認定申請の材料として提案する営業に軸足を移すべき
  • 導入は資料整備→周辺企業への先行提案→チャネル拡大の3フェーズで進める
  • 料金モデルは月額サブスクに成功報酬を組み合わせるハイブリッド型が適している

まずは既存会員の勤務先への先行提案から、法人契約の開拓を始めてみませんか。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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