滋賀レイクスのスポンサー283社|協賛収入はB1最下位という事実

滋賀レイクスのスポンサー283社|協賛収入はB1最下位という事実 スポーツビジネス

「滋賀レイクス スポンサー」で調べると、まず社数が知りたい人と、いくらかかるのかを知りたい人に分かれます。ところが公式サイトのパートナー一覧は区分が18もあり、同じ会社が何度も出てきます。数え方を決めないまま「○○社」と書くと、簡単に間違えます。

この記事では、公式パートナー一覧を1件ずつ数え直し、Bリーグが開示しているクラブ決算とクラブ自身の決算報告を突き合わせました。結論から言うと、滋賀レイクスは283社という多さと、B1で最も少ないスポンサー収入が同居しているクラブです。その意味を、数字の出どころごとに分けて説明します。

滋賀レイクスのスポンサーは283社|まず数え方を決める

公式サイトの「パートナー一覧」には、ロゴが掲出されている区分が16、ロゴのないテキスト区分が2つあります。ロゴ掲出のある区分だけを対象に1件ずつ数えると、掲載枠は延べ346枠でした。ここから同じ社名の重複を除くと283社になります。差の63枠は、複数の区分にまたがって掲出されている分です。

数えるときに二つ、つまずきやすい点がありました。

一つは表記ゆれです。上位区分に「山崎砂利商店」があり、応援自販機の一覧には「山﨑砂利商店」があります。「崎」と「﨑」の違いだけなので、社名の完全一致で名寄せすると別会社として二重に数えてしまいます。

もう一つはロゴの代替テキストです。GOLD PARTNERの「TOMO COLORS・COLORS工務店 一級建築士事務所」は、ロゴ画像が2点あるのに、どちらの代替テキストも「TOMO COLORS」でした。リンク先は tomocolors.jp と colorskoumuten.com で別々です。代替テキストだけで機械的に重複除去すると、実在する1社を消してしまいます。この記事では2社として数えています。

逆に、似ていても別会社だったものもあります。「森井眼科医院」と「森寺眼科医院」、「アテクト」と「アクト」はいずれもロゴ画像のファイルが別で、同じ区分に並んで掲載されていました。名前が1文字違いでも、勝手に同一視してはいけません。

滋賀レイクスのパートナー掲載数(2026年9月23日時点)
集計の対象 数 数え方
ロゴ掲出区分の掲載枠 延べ346枠 16区分の掲載を単純に合計
ロゴ掲出区分の実数 283社 区分をまたぐ重複を除いた社数
うち階層パートナー 224社 SPECIALからBOOSTまでの7区分
応援自販機パートナー 95拠点 設置場所ごとの掲載。社数ではない
LOOK UP 2020 ファンドサポーター 個人41名・法人18社 テキスト掲載。ロゴ掲出なし

出典:滋賀レイクス公式サイト「パートナー紹介」掲載内容を筆者が集計(2026年9月23日時点)

Q. 結局、滋賀レイクスのスポンサーは何社と言えばいいですか?

ロゴが出ている企業を重複なしで数えるなら283社です。掲載枠として数えるなら延べ346枠になります。自販機95拠点は設置場所単位の掲載なので、社数には足さないほうが正確です。どの数字を使うにせよ、根拠にした区分を一緒に書いておくと誤解が起きません。

(参考)パートナー紹介 – 滋賀レイクス

7つの階層に分かれた224社|裾が極端に広いピラミッド

滋賀レイクスの階層パートナー7区分。上位3段は10社、下位2段のBRONZE 54社とBOOST 130社で184社を占める

滋賀レイクスの階層パートナーは、上からSPECIAL、TOP、ROYAL、GOLD、SILVER、BRONZE、BOOSTの7段です。合計224社で、区分をまたぐ重複はありません。

最上位のSPECIAL PARTNERはサン・クロレラ1社。TOP PARTNERはダイフクと平和堂の2社です。ROYAL PARTNERは滋賀ダイハツ販売、滋賀銀行、山崎砂利商店、ナンガ、DMMビジネスAI、奥田工務店、伊藤佑の7社で、県内に本拠を置く企業が中心になっています。

特徴的なのは下の2段です。BRONZE PARTNERが54社、BOOST PARTNERが130社あり、7階層のうち下2段だけで184社、全体の8割を超えます。BOOST PARTNERには、クリニック、歯科医院、税理士事務所、工務店、学習塾といった地元の小規模事業者が並びます。上位3段が合計10社であることを考えると、ピラミッドというより「先のとがった扇」に近い形です。

SILVER PARTNERには滋賀県が入っています。BRONZE PARTNERには滋賀県人権施策推進課も別に掲載されており、自治体が2つの区分で名を連ねている珍しい構成です。

Q. 階層が7段もあるのは多いほうですか?

段数そのものより、各段の人数配分のほうが特徴的です。滋賀レイクスは上位3段が合計10社なのに対し、下2段で184社を集めています。少額の枠を厚く用意して社数を増やす設計で、1社あたりの単価は必然的に低くなります。

(参考)パートナー紹介 – 滋賀レイクス

プログラム別パートナー|49社は階層一覧に載っていない

滋賀レイクスには、階層とは別に「何を支援するか」で区切られたパートナー区分があります。平和堂 presents レイクスドリームPASSパートナーが31社、湖北キャンプパートナーが30社、チケットパートナーが24社、ユースパートナーが13社、カレッジPASSパートナーが3社です。

この5区分に出てくる企業は、重複を除くと92社。そのうち49社は7階層のどこにも載っていません。つまり「スポンサー一覧」を階層だけで眺めると、49社を見落とすことになります。

逆に、複数の区分に重ねて出てくる企業もあります。サン・クロレラはSPECIAL PARTNERに加えてドリームPASS、ユース、湖北キャンプの3プログラムに参加しており、合計4区分に掲載されています。hummelはGOLD PARTNER、SUPPLIER、OFFICIAL MERCHANDISE PARTNERの3区分です。BBCびわ湖放送とFM滋賀はBRONZE PARTNERとMEDIA PARTNERの両方に出てきます。

この重なりが、冒頭の「延べ346枠と実数283社」の差を生んでいます。

区分別の掲載数(2026年9月23日時点)
区分 掲載数 位置づけ
SPECIAL/TOP/ROYAL 10社 上位3階層
GOLD/SILVER 30社 中位2階層
BRONZE/BOOST 184社 下位2階層
MEDIA PARTNER 10社 放送・新聞・情報サイトなど
SUPPLIER 9社 用具・飲料・飲食など現物提供
ACADEMIC/OFFICIAL MERCHANDISE 各1社 大学、公式グッズ
プログラム別(5区分) 延べ101枠・実数92社 うち49社は階層一覧に不掲載

出典:滋賀レイクス公式サイト「パートナー紹介」掲載内容を筆者が集計(2026年9月23日時点)

Q. プログラム別のパートナーは、階層パートナーより格下ということですか?

上下の関係ではなく、支援する対象が違う枠です。ユースパートナーは育成年代、カレッジPASSパートナーは大学生向けのチケット施策、湖北キャンプパートナーは県北部での活動を支えます。階層パートナーと両方に入っている企業もあれば、プログラムだけに参加している企業が49社あります。

(参考)パートナー紹介 – 滋賀レイクス

応援自販機95拠点|協賛金ゼロで社名が載る仕組み

応援自販機パートナーの仕組み。設置費用はキリンビバレッジが全額負担し、設置者はチケットと公式サイトへの社名掲載を受け取る

滋賀レイクスのパートナー一覧でいちばん数が多いのは、実は階層パートナーではありません。応援自販機パートナーの95拠点です。

ただしこれは社数ではありません。中身を見ると「滋賀ダイハツ販売 彦根店」「滋賀ダイハツ販売 堅田店」のように設置場所ごとに1件として掲載されています。滋賀ダイハツ販売系だけで7拠点、サンユ技工が3拠点、成基学園が3拠点、ソフトバンクの店舗が3拠点、村田製作所が2拠点といった具合です。社数として合計すると実態より多くなります。

この仕組みが企業側から見て重要なのは、協賛金を支払わずにパートナー一覧に社名が載る点です。クラブの説明によれば、キリンビバレッジとの取り組みとして展開されており、設置費用はキリンビバレッジが全額負担します。商品の補充、売上代金の回収、ゴミの管理、故障時の対応まで運用はすべてキリンビバレッジが担い、設置者の負担はありません。

設置者が受け取るものは2つあります。売上の一部を電気代相当分として受領できること、そして1台の設置につき公式戦1階指定席チケット4枚が贈られ、公式Webサイトなどに社名・店名・団体名が掲載されることです。売上の一部はクラブの運営資金になります。

条件は、店舗・企業・工場など一定の利用者が見込める場所であること、新規設置場所で3年以上設置できること、そしてキリンビバレッジによるロケーション確認を通ること。必要なスペースは1m×1mです。

Q. 自販機を置くだけで「スポンサー」を名乗れるのですか?

クラブは「自販機パートナー」という区分で公式サイトに掲載しています。階層パートナーとは別枠で、ロゴ掲出もありません。ただし公式サイトに社名が載り、チケットも受け取れます。広告としての露出量は小さいものの、協賛予算がなくても関係を持てる入口として用意されている枠です。

(参考)応援自販機 – 滋賀レイクス

スポンサー収入5億2,050万円|B1・24クラブで最も少ない

ここからは金額の話です。Bリーグは全クラブの決算概要を毎年公開しており、スポンサー収入が単独の科目として載っています。そもそもクラブの財務が外から見えるのは、スポーツ庁が定める「スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け>」が背景にあります。同コードは原則4で「公正かつ適切な会計処理を行うべきである」と定め、団体に自己説明と公表を求めています。協賛を検討する側は、この開示を使って相手の規模を確かめられます。

2024-25シーズン(2024年度)の滋賀レイクスのスポンサー収入は5億2,050万円でした。同じシーズンのB1は24クラブあり、この金額は24クラブ中24位です。B1平均は10億7,604万円なので、平均の約48%にとどまります。

同じシーズンの営業収入は12億3,900万円、入場料収入は2億6,851万円でした。営業収入で見ればB1の下位グループではあっても最下位ではありません。スポンサー収入だけが突出して低いのが滋賀レイクスの特徴です。

283社という社数はB1でもかなり多い部類です。それでいて金額が最も少ないということは、1件あたりの単価が低い枠を大量に持っていることを意味します。BRONZEとBOOSTで184社という構成と、正確に一致する結果です。

2024-25シーズン(2024年度)B1クラブのスポンサー収入
クラブ スポンサー収入 B1内順位
アルバルク東京 25億4,956万円 1位
千葉ジェッツ 21億4,081万円 2位
サンロッカーズ渋谷 17億8,092万円 3位
B1平均 10億7,604万円 —
レバンガ北海道 5億9,048万円 23位
滋賀レイクス 5億2,050万円 24位

出典:B.LEAGUE「2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要」より抜粋(千円単位を万円に換算)

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Q. スポンサー収入が最下位ということは、営業が弱いということですか?

この数字だけでは判断できません。後述するとおり、クラブ自身は減少の理由をオーナー関連企業からの協賛の減少と説明しており、それを除いた売上は前期比136.1%で過去最高だとしています。総額の順位と、新規開拓の勢いは別の話です。

(参考)B.LEAGUE 2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要 – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

(参考)スポーツ団体ガバナンスコード<一般スポーツ団体向け> – スポーツ庁

4年間の推移|9億円台から5億円台へ

滋賀レイクスのスポンサー収入の推移。2022年度の9億487万円をピークに2024年度は5億2,050万円まで減少

スポンサー収入を年度でたどると、滋賀レイクスの数字は大きく上下しています。

2021年度は3億6,644万円。翌2022年度に9億487万円へと2.5倍近く増えました。2023年度は7億579万円に下がり、2024年度はさらに5億2,050万円まで下がっています。ピークの2022年度と比べると、2年で3億8,437万円の減少です。

この間、カテゴリーも動いています。2023-24シーズンはB2で戦い、2024-25シーズンにB1へ戻りました。B1に復帰した年にスポンサー収入が最も少なくなっていることになります。カテゴリーが上がれば協賛も増えるという直感とは逆の動きです。

ただし、同じ2024年度に入場料収入は2億473万円から2億6,851万円へ増え、営業収入の減少は4,504万円にとどまっています。スポンサー収入の減少分を、他の収入が埋めた形です。

Q. 2022年度だけ急に増えているのはなぜですか?

Bリーグの決算概要は科目ごとの金額を開示するもので、増減の理由までは説明していません。クラブは2025年6月期の決算報告で「オーナー関連企業からの協賛」という区分に言及しており、総額にはその影響が含まれます。個別の契約内容は公表されていないため、この記事では理由を断定しません。

(参考)B.LEAGUE 2023-24シーズン(2023年度)クラブ決算概要 – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

1社あたり約184万円|他クラブと並べて位置を確かめる

滋賀レイクスの公式サイトには協賛メニューの金額表が掲載されていません。実際の価格を知りたい場合は、公表されている数字から逆算するしかありません。

2024年度のスポンサー収入5億2,050万円を、パートナー一覧の283社で割ると1社あたり約184万円です。

ただしこれはあくまで単純平均です。実際にはSPECIAL PARTNERの1社とBOOST PARTNERの130社が同じ金額のはずがありません。上位10社が総額のかなりの部分を占めていると考えるのが自然で、下位階層の実額はこの平均よりかなり低いとみるべきです。逆に上位階層は平均よりはるかに高くなります。

他のクラブと並べると、位置がはっきりします。

スポンサー収入を掲載社数で割った単純平均(当メディア算出)
クラブ リーグ スポンサー収入 掲載社数 1社あたり
FC東京 J1 32億2,300万円 89社 約3,621万円
清水エスパルス J1 26億7,200万円 303社 約882万円
モンテディオ山形 J2 12億2,200万円 192社 約636万円
ヴァンフォーレ甲府 J2 8億3,200万円 301社 約276万円
富山グラウジーズ B2 3億7,801万円 183社 約207万円
滋賀レイクス B1 5億2,050万円 283社 約184万円

出典:各リーグの決算開示資料と各クラブ公式サイトの掲載社数から当メディアが算出。滋賀レイクスはB.LEAGUE「2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要」による

この6クラブのなかで、滋賀レイクスは1社あたりが最も小さいクラブです。FC東京とは約19.7倍の開きがあります。

これは優劣ではなく設計の違いです。1社あたりが小さいクラブほど参加のハードルは下がりますが、そのぶん一覧のなかで自社の存在感は薄まります。滋賀レイクスに協賛するなら、283社のなかでどう見つけてもらうかを先に考えておく必要があります。関連記事として富山グラウジーズのスポンサー構成や清水エスパルスの協賛経路も参考になります。

Q. BOOST PARTNERならいくらくらいで参加できますか?

クラブは金額を公表していないため、正確な額は答えられません。分かるのは、上位10社が総額の大きな部分を占めると考えられるため、130社が並ぶBOOST PARTNERの実額は単純平均の184万円よりかなり低いはずだ、という方向性だけです。金額はパートナー部への問い合わせで確認してください。

(参考)B.LEAGUE 2024-25シーズン(2024年度)クラブ決算概要 – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

「2期連続減」の中身|自力事業売上は前期比136.1%

クラブ自身も決算を公表しています。2025年10月14日に発表された「株式会社滋賀レイクスターズ2025年6月期決算報告」では、パートナー売上について踏み込んだ説明がされています。

クラブの発表によれば、パートナー売上は6.27億円で前期比81.5%と2期連続の減少。ただし、オーナー関連企業からの協賛を除いたパートナー売上は前期比136.1%となり、過去最高を記録したとしています。クラブはこれを「自力事業売上」と呼び、B.LEAGUE PREMIERへの参入決定、ホームゲームの集客力、県内認知度80%以上といった評価を背景に、新規・既存ともに売上が増えたと説明しています。

全体売上は12億3,900万円で前期比96.5%、前期から4,504万円の減収。当期純損失は4,965万円でした。部門別ではチケット売上が前期比109.6%、アカデミー売上が122.3%、物販売上が124.8%と、パートナー以外はすべて伸びています。1試合平均来場者数は4,345人で前期比122%、クラブ最多来場者記録も5,064人に更新されました。

ひとつ注意が必要です。クラブ発表の「パートナー売上6.27億円」と、Bリーグ開示の「スポンサー収入5億2,050万円」は一致しません。集計の区分が違うためで、どちらかが誤っているわけではありません。クラブ間で横に比べるならBリーグ開示、クラブの内訳を知るならクラブ発表、と使い分けるのが安全です。営業収入12億3,900万円については両者が一致しています。

株式会社滋賀レイクスターズ 2025年6月期の部門別売上
部門 売上 前期比
パートナー 6.27億円 81.5%(オーナー関連企業を除くと136.1%)
チケット 2.13億円 109.6%
アカデミー 1.44億円 122.3%
物販 1.31億円 124.8%
全体 12億3,900万円 96.5%

出典:株式会社滋賀レイクスターズ「2025年6月期決算報告」(2025年10月14日発表)

Q. 「オーナー関連企業からの協賛」とは具体的にどの企業ですか?

クラブは決算報告のなかで企業名を挙げていません。公表されていない以上、この記事でも特定しません。分かるのは、その区分を除いた売上が前期比136.1%で過去最高だったという、クラブ自身の説明だけです。

(参考)株式会社滋賀レイクスターズ2025年6月度決算報告 – 株式会社滋賀レイクスターズ(PR TIMES)

協賛を検討するなら|広告露出だけで測らない

滋賀レイクスのパートナー募集ページは、パートナーシップを「広告露出×付帯権益」と表現しています。283社のなかで露出だけを競っても分が悪いことを、クラブ側も前提にしている表現です。検討するときの見方を3つに整理します。

露出量は社数で割って考える

ロゴ掲出のある区分だけで283社が並びます。BOOST PARTNERの130社は同じページに同じ大きさで並ぶため、一覧のなかで目を引くのは難しいと考えたほうが現実的です。露出を目的にするなら上位階層、あるいはユニフォームやコートサイドのように掲出面が限られるアセットを狙うことになります。金額は公表されていないため、パートナー部に確認が必要です。

地域の取り組みとつながる枠を見る

クラブはSDGsプロジェクト「L-STARs」を展開しており、滋賀県のCO2ネットゼロ推進課は取組事例として、2021-22シーズンのホームゲーム全30試合を対象に、会場運営の電力使用で排出されるCO2(12t)を「びわ湖カーボンクレジット」でオフセットした事例を紹介しています。クレジットの連携先は金勝生産森林組合です。

SILVER PARTNERに滋賀県、BRONZE PARTNERに滋賀県人権施策推進課が並んでいるのも、この文脈の延長にあります。県の人権施策推進課は「じんけんオープンスクールwith滋賀レイクス」を平成24年度から続けており、2025年度で14年目。2025年6月7日には甲賀市立甲南中学校のバスケットボール部と、湖南市の雨山体育館で3つのミニバスケットボール団体を対象に、バスケットボール教室と人権教室を組み合わせて実施しています。

滋賀県観光文化スポーツ部スポーツ課は2024年12月に「【特集】滋賀・プロスポーツチーム等」の特設サイトを開設し、滋賀レイクスを含む6チームの情報を発信しています。広告費ではなく地域貢献や社内エンゲージメントの予算で検討する余地がある、ということです。

予算がなくても関わる入口がある

協賛金を伴わない、あるいは小さい枠が複数あります。応援自販機パートナーは設置費用ゼロで社名が掲載され、チケット4枚が贈られます。チケットパートナーは24社、LOOK UP 2020 ファンドサポーターには法人18社が名を連ねています。いきなり階層パートナーを検討する前に、小さく始めて反応を見るという順番が取りやすいクラブです。

協賛金がどの費用になるかを先に確認する

協賛金は、社内で通る科目が決まっていないと稟議が止まります。国税庁のタックスアンサーは、交際費等・広告宣伝費・福利厚生費とされるものは寄附金から除かれるとしたうえで、金銭や物品を贈与した場合にそれが寄附金になるのか交際費等になるのかは「個々の実態をよく検討した上で判定する必要」があると説明しています。つまり名目ではなく中身で決まります。

ここが効いてくるのは中小企業です。交際費等に該当すると、期末の資本金が1億円以下などの中小法人では年800万円の定額控除限度額を超えた分が損金不算入になります。一方、不特定多数への宣伝を目的とした掲出であれば広告宣伝費として整理できる余地があります。ロゴ掲出・会場看板・公式サイト掲載といった「何が対価として得られるか」を契約書面で明確にしておくことが、税務上の整理にも社内説明にも効きます。判断に迷う場合は顧問税理士に確認してください。

Q. 問い合わせ先はどこですか?

応援自販機については、公式サイトに株式会社滋賀レイクスターズ パートナー部の電話番号(077-527-6419、10:00〜18:00、火〜金曜・祝日除く)と問い合わせフォームが案内されています。階層パートナーについてもパートナーシップのページから問い合わせフォームに進めます。

(参考)株式会社滋賀レイクスターズの取組事例 – 滋賀県 総合企画部 CO2ネットゼロ推進課

(参考)「じんけんオープンスクールwith滋賀レイクス」を開催します! – 滋賀県 総合企画部 人権施策推進課

(参考)プロスポーツチーム等の特設サイトが開設! – 滋賀県 観光文化スポーツ部 スポーツ課

(参考)No.5262 交際費等と寄附金との区分 – 国税庁

(参考)No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算 – 国税庁

まとめ|283社という数字をどう読むか

滋賀レイクスのスポンサーを調べると、多さと少なさが同時に出てきます。ロゴ掲出のある企業は283社で、これに応援自販機95拠点が加わります。一方でスポンサー収入は5億2,050万円で、B1・24クラブの最下位です。

この2つは矛盾していません。単価の低い枠を厚く用意して、社数を積み上げる設計だからです。1社あたりの単純平均は約184万円で、比較した6クラブのなかで最も小さくなります。

そして、総額が減っていることと営業が伸びていないことも別です。クラブはオーナー関連企業からの協賛を除いたパートナー売上が前期比136.1%で過去最高だったと説明しており、チケット・アカデミー・物販もすべて前期を上回っています。

協賛を検討する企業にとっての実務的な結論は3つです。第一に、283社のなかで埋もれない見せ方を先に設計すること。第二に、金額表は公開されていないのでパートナー部への問い合わせが前提になること。第三に、応援自販機やチケットパートナーのように小さく始められる枠から入る選択肢があること。この3つを押さえてから、どの階層を狙うかを決めるのが現実的です。

Q. この記事の数字はいつ時点のものですか?

社数は2026年9月23日時点の公式パートナー一覧を集計したものです。金額はBリーグが開示した2024-25シーズン(2024年度)の決算概要と、クラブが2025年10月14日に発表した2025年6月期決算報告によります。パートナーは随時増減するため、最新の一覧は公式サイトで確認してください。

(参考)りそなグループ B.LEAGUE 2024-25シーズン (2024年度) クラブ決算概要発表のお知らせ – B.LEAGUE

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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