【2026年最新版】秋田県の助成金|研修は無料枠と上限100万円の2本立て

秋田県の助成金|研修は無料枠と上限100万円の2本立て スポーツ研修

秋田県で研修の助成金を探すと、他県より選択肢が多くて逆に迷います。県がお金を出す制度と、県の施設で直接教える制度の両方を持っているからです。

しかも支援策は1冊の手引きに番号を振って並んでいます。令和8年度版は91ページ。研修に関係するものだけでも、費用の持ち方が4通りに分かれます。

この記事では、その4通りを「費用を誰が持つか」の順に整理します。あわせて、「秋田県 助成金」で検索すると出てくるのに自社では使えない制度——スポーツ関連の助成金がその代表です——も切り分けます。

秋田県で使える制度の一覧(令和8年度)

先に一覧を置きます。金額と期限だけを比べたい場合は、この表で足ります。個別の要件は、それぞれの見出しで確認してください。

秋田県の企業が使える人材・賃上げ関連の制度(令和8年度)
制度 出どころ 補助率 上限 期限・受付
産業技術センター 技術研修(12コース) 秋田県 ― 無料(試作等は設備利用料) 随時相談
技術専門校3校の在職者訓練 秋田県 ― 実費 メニュー型は4月2日から受付
総合食品研究センター 技術研修 秋田県 ― 実費2,000〜5,000円 コースごと
中核人材育成支援事業 秋田県 2分の1 上限1,000,000円 令和9年3月中旬まで(対象は入社5年以内・35歳未満)
秋田県スキルアップ促進奨励金 秋田県 教育訓練給付対象経費の4分の1 上限50,000円 令和9年3月19日まで(受講した本人が申請)
あきた賃上げ緊急支援金 秋田県 ― 事業所1か所あたり500,000円 9月30日まで(設備投資は不要)
業務改善助成金 国(厚生労働省) ― ― 10月13日まで
人材開発支援助成金 国(厚生労働省) ― ― 訓練開始前に計画届
スポーツ振興くじ助成 日本スポーツ振興センター ― ― 自治体・スポーツ団体が対象
スポーツエールカンパニー スポーツ庁 ― 認定のみ(現金なし) 11月2日まで

出典:秋田県「令和8年度 中小企業等支援施策の手引き」ほか各制度ページ(令和8年度)

この表に並ぶ制度は、呼び名が「助成金」「補助金」「支援金」「奨励金」「応援金」とばらばらです。国の制度は助成金、県や市町村の制度は補助金と呼ぶことが多いものの、例外もあります。名前から要件や金額を推測することはできないので、必ず制度ごとの要綱を見てください。

手続きの形は、どれもおおむね同じです。①事前相談または計画届 → ②交付申請 → ③交付決定 → ④実施 → ⑤実績報告 → ⑥額の確定と入金。重要なのは④の前に②③を済ませることで、研修を受けてから、設備を買ってから、広告を出してから申請しても対象になりません。入金は⑤の実績報告を出したあとなので、費用はいったん自社で立て替える前提で資金を用意しておく必要があります。

Q. 個人事業主でも助成金は使えますか?

制度ごとに書き方が違います。たとえば仙台市生産性向上・賃金引上げ応援金と福島県業務改善応援補助金は対象に個人事業主を明記し、青森市の除雪オペレーター補助は事業者と個人の両方を対象にしています。一方「中小企業者等」「事業者」とだけ書かれている制度では、個人事業主が含まれるかを要綱で確認する必要があります。

(参考)「令和8年度 中小企業等支援施策の手引き」について – 秋田県

秋田県の研修支援は、費用を誰が持つかで4つに分かれる

先に全体像を出します。秋田県の研修支援は、県が全額持つもの、実費だけ払うもの、会社が払って半分戻るもの、本人が払って一部戻るものの4通りです。

秋田県の研修支援は費用を誰が持つかで分かれる

なぜこうなるのか。秋田県は秋田県中小企業振興条例に基づいて支援策を1冊の手引きにまとめています。所管の課も窓口もばらばらな制度が、番号を振られて同じ冊子に並ぶ形です。だから制度どうしの重なりや抜けが、冊子を開けば見えるようになっています。

逆にいえば、1本の制度で全部をまかなう発想はありません。自社が何を払いたくないのかを先に決めるほうが、探す手間が減ります。

Q. 秋田県の補助金を一覧で見る方法はありますか?

秋田県産業労働部産業政策課が「中小企業等支援施策の手引き」を公開しています。令和8年7月版はPDFで、制度ごとに番号・補助率・限度額・問い合わせ先が載っています。

(参考)「令和8年度 中小企業等支援施策の手引き」について – 秋田県

費用ゼロで学べる枠がある。産業技術センターの12コース

いちばん自己負担が軽いのが秋田県産業技術センターの技術研修です。「あきた次世代技術者人材育成事業」による研修で、技術研修制度は無料と明記されています。対象は県内企業等です。

秋田県産業技術センター 技術研修の12コース(令和8年度)
コース 主な対象
3D-CAD/デジタル検査/構造解析 機械・電機・電子部品設計、金型設計ほか
機械加工/熱流体解析 機械・電子部品、金型等の設計・加工ほか
射出成形 プラスチック部品設計、射出成形金型設計ほか
試作開発 意匠設計、新製品開発設計ほか
次世代鋳造 鋳造・鋳造方案設計ほか
表面分析・評価 材料・機械・化学・電機・電子部品製造ほか
材料特性評価/ロボット活用/AI・IoT活用 材料・機械・電機・電子部品製造ほか

出典:秋田県「令和8年度 中小企業等支援施策の手引き」53.産業技術センター 技術研修

特徴はコースを組み合わせられることです。手引きには「まずは企業の皆様から技術課題をご相談いただき、課題解決に向けて各コースから必要な技術を組み合わせて、研修を実施します」と書かれています。カタログから選ぶのではなく、課題を持ち込んで組んでもらう形です。

なぜ無料なのか。補助金ではなく県の試験研究機関が自前で実施する事業だからです。補助金は民間が払った費用の一部を返す仕組みですが、これは県が設備と技術者を提供しています。ただし試作などで消耗品が発生する場合は、材料費等を含んだ設備利用料を納める場合があります。

Q. 秋田県産業技術センターの技術研修は本当に無料ですか?

手引きには「産業技術センター技術研修制度(無料)」に則って申し込む旨が記載されています。ただし試作等で消耗品が発生する場合などは、材料費等を含んだ設備利用料を納入する場合があるとされています。詳細は同センター(018-862-3414)へ確認してください。

(参考)中小企業支援 – 秋田県

実費だけ払う枠。技術専門校と総合食品研究センター

次が実費だけを払う枠です。県立の技術専門校3校(鷹巣・秋田・大曲)が在職者向け職業訓練を実施していて、メニュー型講習とオーダーメイド型講習があります。メニューには資格取得対策、ICTスキル講習、そしてDX関連講習として生成AI・ChatGPT・Googleクラウド活用・Canvaなどが並びます。

秋田県総合食品研究センター 技術研修の受講料(令和8年度・1人あたり)
研修カリキュラム 受講料
食品衛生検査研修 5,000円
食品の保存と水分活性 2,000円
食品表示法等に基づいた適正な食品表示 2,000円
食品加工の基本操作 2,000円
県産食品サイト「千彩万食」登録研修 無料
オーダーメイド研修 2,000円〜(内容により変動)

出典:秋田県「令和8年度 中小企業等支援施策の手引き」54.総合食品研究センター 技術研修

食品事業者向けの研修は、外部のセミナーなら数万円かかる内容が数千円で受けられる水準です。必要に応じて分析機器や加工設備を使う研修も行われ、企業からの要請に基づくオーダーメイド型も実施されています。

この枠のポイントは申請書が要らないことです。補助金ではなく受講なので、採択を待つ必要も、実績報告を書く必要もありません。金額が小さいぶん、手続きの負担がゼロに近い——急ぐときはここが早い選択肢になります。

Q. 技術専門校の在職者訓練はいつから申し込めますか?

手引きには、メニュー型講習は各技術専門校へ受講申込書を提出する形で4月2日より受付開始、オーダーメイド型講習は各校へ相談する形と記載されています。

(参考)秋田県立技術専門校ポータルサイト 在職者向け職業訓練 – 秋田県

会社が払う研修は、半分戻って上限100万円

自社でテーマを決めて研修を組むなら、県の中核人材育成支援事業が使えます。補助率は2分の1、限度額は1,000,000円。県の研修支援のなかで金額がいちばん大きい枠です。

秋田県 中核人材育成支援事業の要件(令和8年度)
項目 内容
補助対象者 県内に事業拠点を有し、製造業、商業・サービス業、情報関連事業、建設業を営む事業者
対象となる人材 大学・大学院・高等専門学校(専攻科)の卒業者で、原則入社後5年以内の35歳未満の者
対象経費① 新事業創出や海外展開、研究開発などに資する研修及び資格取得に要する経費(国内・海外企業での先端技術習得研修、県内外大学での特別履修、TOEIC等の資格取得講座、マーケティングスキル講座など)
対象経費② 研修等期間中の人件費相当額(研修等に係る日数1日あたり10,000円を補助対象経費へ算入)
補助率・限度額 2分の1・1,000,000円
事業期間 補助金の採択通知日から令和9年3月中旬まで
問い合わせ 秋田県産業労働部 雇用労働政策課 就業支援チーム(018-860-2334)

出典:秋田県「令和8年度 中小企業等支援施策の手引き」27.中核人材育成支援事業

見落としやすいのが対象経費②です。研修に出ている間の人件費相当額を、1日1万円で補助対象経費に算入できます。研修そのものが安くても、人が抜ける時間のコストは残る——その部分に手を当てた設計です。

一方で制約もはっきりしています。対象は入社5年以内・35歳未満の大卒等に限られ、ベテランの学び直しには使えません。年齢や経歴が外れる場合は、県の無料研修(産業技術センター・技術専門校)か、国の人材開発支援助成金に回すことになります。さらに「研修受講費用や資格取得経費を、企業と従業員がそれぞれ負担する場合は対象外」と明記されています。折半したつもりが対象外になるので、会社が全額を負担する形で組む必要があります。

Q. 中核人材育成支援事業はベテラン社員の研修にも使えますか?

対象となる人材は大学・大学院・高等専門学校(専攻科)の卒業者で、原則入社後5年以内の35歳未満の者と定められています。この範囲外の場合は、国の人材開発支援助成金など他の制度を検討することになります。

(参考)中核人材育成支援事業 – 秋田県

本人が払う学び直しには、県から5万円

もう1本、方向の違う制度があります。秋田県スキルアップ促進奨励金です。こちらは会社ではなく受講した本人が受け取ります。

中核人材育成支援事業と秋田県スキルアップ促進奨励金の違い

国の専門実践教育訓練を6か月を超えて受講した場合に、教育訓練給付対象経費の4分の1、上限50,000円が支給されます。対象は県内の雇用保険加入者等。対象講座の例として、社会福祉士や看護師、精神保健福祉士等の資格取得を目標とする講座、専門学校の職業実践専門課程、大学院や大学等の課程が挙げられています。実施時期は令和8年4月1日から令和9年3月19日までの予定です。

なぜ本人向けの制度があるのか。事業の目的に「労働者等の自発的な学び直しに向けた取組を支援します」と書かれています。会社の指示で受ける研修とは別に、本人が自分の意思で長期の訓練に通う場面を想定した制度です。国の教育訓練給付に県が上乗せする形なので、国の給付を先に受けていることが前提になります。

会社としては、社員がこの制度を使えることを知らせておく意味があります。会社の負担はゼロで、社員の資格取得が進むからです。

Q. 秋田県スキルアップ促進奨励金は会社が申請するのですか?

支給対象は県内の雇用保険加入者等とされており、国の専門実践教育訓練を6か月を超えて受講した本人が対象です。事業者向けの中核人材育成支援事業とは申請する人が異なります。

(参考)秋田県スキルアップ促進奨励金 – 秋田県

賃上げ側は設備投資が要らない。ただし9月30日で締まる

研修と並行して賃上げを進めるなら、秋田県にはあきた賃上げ緊急支援金があります。国の業務改善助成金と違って設備投資が要件になっていないのが特徴です。

あきた賃上げ緊急支援金と、業務改善助成金の申請期限
項目 内容
支給額(週所定労働時間30時間以上の正規雇用労働者) 1人あたり50,000円
支給額(週20時間以上30時間未満の正規雇用労働者) 1人あたり30,000円
支給額(非正規雇用労働者) 1人あたり30,000円
上限 500,000円(事業所が複数ある場合は1か所ごと)
要件 令和7年8月25日から令和8年3月31日までの間に、時間給1,000円以下の従業員を1,031円以上に引き上げること
申請期間 令和8年1月5日から令和8年9月30日まで
参考:秋田県の最低賃金 令和8年10月14日から1,090円。業務改善助成金の申請期限は令和8年10月13日

出典:秋田県「賃上げ緊急支援事業について」/厚生労働省「令和8年度地域別最低賃金額答申状況」

設備投資が要らない意味は小さくありません。業務改善助成金は生産性向上に資する設備投資等を行うことが前提ですが、この支援金は賃金を上げた事実に対して支給される形です。機械を買う予定がない事業者でも申請できます。

ただし締切は9月30日で、国の業務改善助成金の期限(10月13日)より2週間早く来ます。県のほうが先に閉まるので、両方を検討しているなら順番を間違えないようにしてください。

Q. あきた賃上げ緊急支援金と業務改善助成金はどちらが先に締まりますか?

県の支援金が令和8年9月30日、国の業務改善助成金が令和8年10月13日です。県のほうが先に締まります。併給の可否を含めて、申請前に各窓口へ確認してください。

(参考)賃上げ緊急支援事業について – 秋田県

スポーツ関連の助成金は、申請先ではなく発注先として読む

「秋田県 助成金」を調べると、桁の大きいスポーツ関連の助成が混ざります。結論から書くと、企業が直接申請する枠ではありません。ここで判断を済ませて、検討の時間を切り上げてください。そのうえで、この一覧には企業にとって別の使い道があります。

混ざってくるのはスポーツ振興くじ(toto・BIG)の売上を原資とする助成金です。日本スポーツ振興センター(JSC)が配分し、誰にいくら出たかは助成事例データベースで都道府県別に公開されています。令和8年度の秋田県分は13件・合計65,444,000円です。

令和8年度 スポーツ振興くじ助成の秋田県分(助成区分別)
助成区分 件数 金額
地方公共団体スポーツ活動助成 8件 40,007,000円
地域スポーツ施設整備助成 1件 16,000,000円
将来性を有する競技者の発掘及び育成活動助成 1件 4,462,000円
スポーツ団体スポーツ活動助成 2件 2,631,000円
総合型地域スポーツクラブ活動助成 1件 2,344,000円
合計 13件 65,444,000円

出典:日本スポーツ振興センター「助成事例データベース」令和8年度・秋田県

13件のうち11件が秋田県と県内6市町村(大館市・男鹿市・潟上市・仙北市・五城目町・大潟村)で、民間はわずか2件。公益財団法人秋田県スポーツ協会の広報誌発行と、特定非営利活動法人秋田スポーツPLUSの設立10周年記念イベントです。企業は1社もありません。

秋田県の「AKITAスーパーわか杉っ子発掘プロジェクト」には4,462,000円が出ています。人を育てる事業に助成が出ているので、研修の助成金を探している人ほど反応しやすい名前ですが、対象は将来性のある競技者であって従業員ではありません。

この一覧には別の読み方があります。並んでいるのは工事と備品の話だからです。大館市樹海体育館の床等改修に16,000,000円、大館市長根山陸上競技場の電子音スタート発信装置設置に4,800,000円、潟上市と五城目町の移動式バスケットゴール設置に各4,800,000円、大潟村大潟漕艇場の舵手つきクォドルプル設置に3,208,000円。助成が決まった事業には、必ず施工や納入の相手が要ります。自社の商材が当てはまるなら、申請する側ではなく受注する側として、実施する自治体の公告を追うほうが現実的です。

地域のクラブや大会と組みたい場合も同じです。助成を受け取るのはクラブや実行委員会の側なので、協賛や共催を持ちかけるなら、相手が助成を申請する時期に合わせると話が進めやすくなります。

助成を受けられる団体は、助成区分ごとにJSCが定めています。自社や関係する団体が対象になるかどうかは、募集内容と交付要綱・実施要領で助成区分ごとに確認してください。

Q. 秋田県のスポーツ振興くじ助成は企業も対象になりますか?

対象となる団体は助成区分ごとにJSCの交付要綱・実施要領で定められているため、申請を検討する場合はそちらで確認してください。令和8年度の秋田県分13件の受け手は、県・市町村と公益財団法人・特定非営利活動法人でした。

(参考)助成事例データベース – 日本スポーツ振興センター

従業員の運動に助成金は出ない。費用ゼロの認定を採用で使う

従業員が体を動かす取組そのものに出る国の助成金は、調べたかぎり見当たりません。名前の近い人材確保等支援助成金の「健康づくり制度」も、公式の定義は人間ドックの受診制度で、運動は含まれていません。この方向の検索は、ここで打ち切って差し支えありません。

従業員の運動に助成金が無く認定制度だけがある流れ

予算が付かない代わりに、費用をかけずに取れる認定があります。取ったところで現金は入りませんが、採用の場面だけは使えるので、そこを目的にするなら申請する価値があります。

代わりにあるのがスポーツ庁のスポーツエールカンパニーです。現金は出ませんが費用もかからず、次回の申請は11月2日まで。そして2026年の認定1,635団体のうち、秋田県はわずか1団体で全国最下位です。

裏を返せば、秋田県内で認定を取れば、県内でほぼ唯一の存在になります。ここまで見てきたとおり秋田県は研修支援が手厚い県ですが、認定のほうは手つかずに近い状態です。

なぜ現金が出ないのか。募集要項に理由が書かれています。スポーツ庁はこの制度の狙いを「認定された団体の取組を広く周知することで、従業員や大学生等の健康管理を考え戦略的に取り組んでいる団体の社会的評価の向上を図る」ことだとしています。カネではなく評判で動かす設計なので、そもそも支給という仕組みを持っていません。得られるのはホームページでの団体名公表、認定証と認定マーク、そして2022年6月にハローワークの求人票等に表示できるPRロゴマークへ追加されたことの3つで、助成金の加点も優遇措置もありません。

企業にとって実利があるのは、この3つのうちハローワークの求人票等に表示できるPRロゴマークです。採用広告を出す予定があるなら、そこに間に合わせるのが使いどころになります。逆に、助成金の審査で加点されることはありません。

厚生労働省の研修助成金と守備範囲が逆になるのも、目的が違うからです。人材開発支援助成金は「職務に関連した」知識や技能を習得させる訓練への助成ですが、スポーツエールカンパニーが見ているのは「成人の週1回以上のスポーツ実施率は51.7%にとどまり、とくに20代から50代が低い」という健康課題です。体操やストレッチは認定の対象になりますが、職務に関連しないため研修助成金の対象外。逆に職務に直結する専門研修は、体を動かす取組ではないので認定の対象外です。

Q. スポーツエールカンパニーの認定で助成金は有利になりますか?

募集要項に記載されている認定団体のメリットは、スポーツ庁ホームページでの団体名の公表、認定証・認定マークの交付、ハローワークの求人票等に表示できるPRロゴマークの3つです。助成金の加点や優遇措置は示されていません。

(参考)「スポーツエールカンパニー2027」の申請受付について – スポーツ庁

目的別に、どこから当たるか

目的から逆に引けるように整理します。設計や加工、AI・IoTの技術なら、まず産業技術センターの技術研修。無料で、課題を持ち込んで組んでもらえます。食品なら総合食品研究センター、資格対策やDXツールなら技術専門校。数千円の実費で、申請書は要りません。

若手に高度な研修を受けさせるなら、中核人材育成支援事業。半分戻って上限100万円、研修中の人件費も1日1万円で算入できます。ただし入社5年以内・35歳未満という枠があります。社員が自分で長期の訓練に通うなら、スキルアップ促進奨励金を本人に知らせてください。会社の負担はゼロです。

この枠に入らない研修は、国の人材開発支援助成金が受け皿になります。賃上げも進めるなら、県の支援金が9月30日、国の業務改善助成金が10月13日。県のほうが先に閉まります。

スポーツ関連の助成金は、いま探している対象とは別の制度です。くじ助成の受け手は自治体とスポーツ団体、スポーツ庁の認定は現金の出ない仕組み。どちらも企業の研修費の答えにはなりません。ここを早めに外しておくと、残りの時間を実際に使える制度に回せます。

Q. 秋田県で研修の助成金はどこから探せばいいですか?

自社がどの費用を負担したくないかで決まります。費用そのものを避けたいなら県の施設の研修、会社が払って半分取り戻したいなら中核人材育成支援事業、本人の学び直しならスキルアップ促進奨励金という順に見ていく形になります。

Q. 中核人材育成支援事業と国の人材開発支援助成金は両方使えますか?

同じ経費を二重に申請することはできません。対象となる人材の範囲も異なるため、どちらで申請するかを先に決める形になります。詳細は秋田県雇用労働政策課(018-860-2334)と管轄の労働局へ確認してください。

Q. 助成金の申請は自分でできますか?社労士に頼むべきですか?

どちらでも申請できます。費用をかけずに進めたい場合は各制度の窓口が相談に応じており、秋田県は相談先として社会保険労務士会・行政書士会を案内し、福島県は社労士報酬の4分の3(上限100,000円)を補助する制度を用意しています。書類の量と期限までの日数を見て決めるのが現実的です。

(参考)人材開発支援助成金 – 厚生労働省

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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