フィットネスバイク10社比較|健康経営担当者の選び方

フィットネスバイク10社比較|健康経営担当者の選び方 スポーツビジネス

結論から言うと、フィットネスバイクは国内発の家庭用メーカーと、海外発で日本法人を構える業務用メーカーの2系統に分かれており、健康経営施策として導入するなら「静音性」と「耐荷重・体格対応」を軸に選ぶのが失敗しにくい選び方です。本記事では、企業公式サイトで事業内容を確認できたフィットネスバイク関連企業10社を、国内発・海外発の分類軸で整理し、健康経営担当者が比較検討する際のポイントをまとめます。

「フィットネスバイクとランニングマシンのどちらを選ぶか」というランニングマシン比較の視点も、オフィス導入の検討ではよく挙がる論点です。着地の衝撃がなく設置面積を抑えやすいフィットネスバイクは、ランニング比較で体への負担を避けたい従業員が多い職場に向いています。

  1. フィットネスバイクとは|健康経営でオフィス導入が広がる理由
  2. 国内発×海外発、家庭用×業務用|フィットネスバイクメーカー10社の分類軸
  3. フィットネスバイクメーカー10社の一覧比較
    1. アルインコ株式会社|家庭用フィットネス機器の総合メーカー
    2. 大広株式会社(DAIKOU)|創業1922年のフィットネスマシン開発メーカー
    3. コナミスポーツ株式会社|国内初のフィットネスバイク「エアロバイク」
    4. 株式会社スーパースポーツカンパニー|自社ブランドIROTECのスピンバイク
    5. ステディジャパン株式会社|D2Cホームフィットネスブランド「STEADY」
    6. ジョンソンヘルステックジャパン株式会社|業務用ブランドMATRIXを展開
    7. ダイヤコジャパン株式会社|家庭用から医療・介護まで幅広いHORIZONブランド
    8. ライフ・フィットネス・ジャパン株式会社|世界的な業務用マシンブランド
    9. テクノジム ジャパン株式会社|イタリア発の業務用フィットネスマシン
    10. FlexiSpot Japan株式会社|昇降デスクで知られる越境D2Cブランド
  4. フィットネスバイク導入のメリット|健康経営・オフィス活用の視点
  5. 導入前に比較すべき4つのポイント|負荷方式・静音性・耐荷重・保証
    1. 負荷方式|マグネット式・電磁式・摩擦式の違い
    2. 静音性|オフィスの共用スペースでは特に重要
    3. 耐荷重・体格対応|複数の従業員が使う前提で選ぶ
    4. 保証・アフターサポート|法人利用は稼働率が上がりやすい
  6. まとめ|自社に合うフィットネスバイクの選び方

フィットネスバイクとは|健康経営でオフィス導入が広がる理由

フィットネスバイクとは、ペダルをこぐ動作で有酸素運動を行う室内運動機器の総称です。ランニングマシンと違って走る動作がなく、着地の衝撃も発生しないため、オフィスの休憩スペースや自宅の限られたスペースでも導入しやすい点が特徴です。

厚生労働省は、成人に対して中強度以上の身体活動を1日60分以上行うことを推奨しています。座りっぱなしの時間が長いオフィスワーカーにとって、フィットネスバイクは天候や時間帯を問わず、隙間時間に有酸素運動を積み重ねられる手段のひとつです。

Q. フィットネスバイクはどのくらいの時間使えば運動効果がありますか?

厚生労働省のガイドでは、中強度以上の有酸素性身体活動を1日60分以上行うことが目安とされています。フィットネスバイクは着地の衝撃がないため、休憩時間などに10〜20分単位で分割して取り組んでも継続しやすい運動です。

(参考)健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(概要) – 厚生労働省

国内発×海外発、家庭用×業務用|フィットネスバイクメーカー10社の分類軸

フィットネスバイクを手がける企業は、大きく「国内発か海外発(日本法人)か」「家庭用中心か業務用中心か」という2つの軸で整理すると、自社が比較検討すべき企業の見当がつけやすくなります。Human Soarでは公式サイトで確認できた10社を、この2軸で分類しました。

国内発 × 家庭用中心アルインコ/大広(DAIKOU)/コナミスポーツ/スーパースポーツカンパニー(IROTEC)/ステディジャパン(STEADY)
海外発(日本法人) × 家庭用中心FlexiSpot Japan
国内発 × 業務用も展開コナミスポーツ(自社スポーツクラブでも稼働)
海外発(日本法人) × 業務用中心ジョンソンヘルステックジャパン/ダイヤコジャパン/ライフ・フィットネス・ジャパン/テクノジム ジャパン

Human Soarが各社公式サイトの会社概要・事業内容ページをもとに独自に分類(2026年9月時点)。1社が複数領域にまたがる場合は主力事業を基準に配置しています。

フィットネスバイクメーカー10社の一覧比較

ここでは、企業公式サイトで事業内容を確認できたフィットネスバイク関連企業10社を、本社所在地・設立年・事業内容の観点で一覧化しました。国内発5社・海外発(日本法人)5社という内訳です。この後のH3で、各社の特徴を個別に解説します。

社名 本社 設立・沿革 分類
アルインコ株式会社 大阪府大阪市 仮設機材メーカーとしてスタートし、フィットネス事業部を展開 国内発・家庭用中心
大広株式会社(DAIKOU) 東京都中央区 1922年創業のフィットネスマシン開発メーカー 国内発・家庭用中心
コナミスポーツ株式会社 東京都品川区 1984年に国内初のフィットネスバイク「エアロバイク」を製造開始 国内発・家庭用+自社施設
株式会社スーパースポーツカンパニー 大阪府貝塚市 自社ブランド「IROTEC」でトレーニング用品を展開 国内発・家庭用中心
ステディジャパン株式会社 東京都新宿区 2014年設立、D2Cのホームフィットネスブランド「STEADY」を展開 国内発・家庭用中心
ジョンソンヘルステックジャパン株式会社 台湾Johnson Health Techの日本法人 業務用ブランド「MATRIX」等を展開するフィットネスマシン専門メーカー 海外発・業務用中心
ダイヤコジャパン株式会社 東京都江戸川区 2012年設立、台湾Dyaco Internationalの日本法人 海外発・家庭用+業務用+医療福祉
ライフ・フィットネス・ジャパン株式会社 東京都港区 米国Life Fitness社の日本法人 海外発・業務用中心
テクノジム ジャパン株式会社 東京都品川区 2003年設立、イタリアTechnogym社の日本法人 海外発・業務用中心
FlexiSpot Japan株式会社 埼玉県入間郡三芳町 2016年設立(旧・楽歌株式会社)、中国発の越境D2Cブランド 海外発・家庭用中心

各社の公式サイト(会社概要・事業内容ページ)をもとにHuman Soarが作成(2026年9月時点)。国内で事業内容を公式に確認できた企業を中心に選定しています。

アルインコ株式会社|家庭用フィットネス機器の総合メーカー

アルインコは、もともと仮設足場やはしご・脚立の製造販売を祖業とする総合メーカーで、フィットネス事業部として家庭用のランニングマシン・ウォーカー・フィットネスバイクを幅広く展開しています。ALFITSやMIVIOSなど複数のブランドを持ち、価格帯・機能の異なるモデルをそろえている点が特徴です。

公式オンラインショップ「ありんこ屋」に加え、家電量販店やECモールでも広く扱われており、健康経営施策として少人数のオフィスに1〜2台導入するような小口の調達にも対応しやすいメーカーです。

(参考)フィットネス事業部 – アルインコ株式会社

大広株式会社(DAIKOU)|創業1922年のフィットネスマシン開発メーカー

大広は1922年創業の老舗で、「健康トレーニングどっとコム」を通じてリカンベントバイク・アップライトバイク・スピンバイクなど、フィットネスバイクだけでも複数タイプを開発・販売しています。

(参考)健康トレーニングどっとコム(運営:大広株式会社)

コナミスポーツ株式会社|国内初のフィットネスバイク「エアロバイク」

コナミスポーツのエアロバイク®は、1984年に国内で初めて製造されたフィットネスバイクとされています。イヤーセンサーによる脈拍検知と電磁式負荷装置を組み合わせ、日本人の骨格に合わせたシート・ハンドル・ペダルの比率で設計されている点が特徴です。

家庭向けのS・Mシリーズに加え、施設の有酸素運動やリハビリ向けのLシリーズ、競技者向けのZシリーズまでシリーズ展開しており、自社が運営するスポーツクラブでも同ブランドの機器が使われています。企業がスポーツを軸にした健康経営施策の全体像を検討する際は、業界構造そのものを理解しておくと施策の優先順位をつけやすくなります。

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(参考)コナミのエアロバイク® – コナミスポーツ株式会社

株式会社スーパースポーツカンパニー|自社ブランドIROTECのスピンバイク

大阪府貝塚市に本社を置くスーパースポーツカンパニーは、自社ブランド「IROTEC(アイロテック)」「POWERARMOR」でスピンバイクをはじめとするトレーニング用品を展開する、直販型のフィットネス用品メーカーです。

(参考)スーパースポーツカンパニー公式サイト

ステディジャパン株式会社|D2Cホームフィットネスブランド「STEADY」

2014年設立のステディジャパンは、自宅で使うトレーニング用品に特化したD2Cブランド「STEADY」を運営し、フィットネスバイクも主力カテゴリーのひとつとして展開しています。EC上で累計販売100万個を突破したと公表しており、オンライン直販を軸にした比較的新しいプレーヤーです。

(参考)会社概要 – STEADY(ステディジャパン株式会社)

ジョンソンヘルステックジャパン株式会社|業務用ブランドMATRIXを展開

台湾Johnson Health Techの日本法人であるジョンソンヘルステックジャパンは、業務用サイトと家庭用サイトを分けて運営しており、フィットネスクラブ向けの「MATRIX」ブランドと、自宅用の製品ラインの両方を持つフィットネスマシン専門メーカーです。

業務用では導入実績・アフターサポート・ショールーム案内を前面に出しており、法人としてまとまった台数を導入したい企業や、社内ジムを新設したい企業からの相談を主な対象としています。

(参考)ジョンソンヘルステックジャパン公式サイト

ダイヤコジャパン株式会社|家庭用から医療・介護まで幅広いHORIZONブランド

ダイヤコジャパンは2012年設立、台湾Dyaco International Inc.が100%出資する日本法人です。「HORIZON」ブランドなどを通じて、家庭用のホームユースマシンから業務用のハイスペックマシン、シニア・介護予防・リハビリテーション分野に特化したマシンまで、対象別にラインアップを分けている点が特徴です。

事業内容には製造・輸入・卸・販売に加えてODM・OEMや新規施設向けコンサルティングも含まれており、単なる販売代理店ではなく企画・供給の両方を担う立場にあります。健康経営の効果を数値で示したい担当者は、施策の投資対効果をどう説明するかという視点も合わせて押さえておくと、社内稟議が通りやすくなります。

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(参考)会社概要 – ダイヤコジャパン株式会社

ライフ・フィットネス・ジャパン株式会社|世界的な業務用マシンブランド

米国Life Fitness社の日本法人で、フィットネスクラブ向けのトレッドミル・クロストレーナー・リカンベントバイク・アップライトバイク・インドアサイクルなど、業務用マシンを幅広く扱う世界的ブランドの一角です。大規模施設や外資系企業のオフィスジムなど、耐久性を重視する導入先で選ばれやすい傾向があります。

(参考)ライフ・フィットネス・ジャパン公式サイト

テクノジム ジャパン株式会社|イタリア発の業務用フィットネスマシン

2003年設立のテクノジム ジャパンは、イタリアTechnogym S.p.A.の日本法人です。設立当初はソニーとの合弁会社として出発し、2005年にTechnogymの完全子会社となった経緯を持ちます。医学的・人間工学的な知見を取り入れたトレーニングマシンを、フィットネスクラブや著名アスリートの現場に提供してきた実績があります。

(参考)テクノジム ジャパン公式サイト

FlexiSpot Japan株式会社|昇降デスクで知られる越境D2Cブランド

FlexiSpot Japanは2016年設立(旧・楽歌株式会社)、中国発の家具・フィットネス用品ブランドの日本法人です。昇降デスクで広く知られていますが、オフィスワーカー向けにフィットネスバイクも展開しており、デスクワークの合間に体を動かす製品群として位置づけている点が他社と異なります。

(参考)FlexiSpotについて – FlexiSpot Japan株式会社

Q. フィットネスバイクの価格帯はどのくらいですか?

家庭用の入門モデルは1万円台から、負荷方式や耐荷重性能の高いモデルは数万円台が中心です。業務用ブランドの製品は、耐久性とメンテナンス体制を前提とした価格設定になるため、家庭用より高めになる傾向があります。

Q. 法人でまとめて導入する場合はどのメーカーに相談すればよいですか?

複数拠点への導入やアフターサポートを重視するなら、業務用ブランドを持つジョンソンヘルステックジャパン・ダイヤコジャパン・ライフ・フィットネス・ジャパン・テクノジム ジャパンなど、法人向けの相談窓口を公式サイトに設けている企業が候補になります。

フィットネスバイク導入のメリット|健康経営・オフィス活用の視点

フィットネスバイクをオフィスや福利厚生施策に取り入れるメリットは、運動不足の解消にとどまりません。着地の衝撃がなく、天候に左右されない室内運動として、健康経営優良法人の認定要件にある「運動機会の提供」の実績づくりにも活用できます。

経済産業省が公表した健康経営優良法人2026の認定法人数は、中小規模法人部門で23,085法人(前年19,796法人から増加)、大規模法人部門で3,765法人(前年3,380法人から増加)と、いずれも前年より増えています。運動機会の提供は評価項目のひとつであり、フィットネスバイクの設置や利用記録は、申請書類の実績として記載しやすい取り組みです。

運動習慣づくりは福利厚生の一施策にとどまらず、従業員の集中力やパフォーマンスにも関わってきます。運動習慣とビジネスパフォーマンスの関係を押さえておくと、フィットネスバイク導入を単なる設備投資ではなく人的資本への投資として説明しやすくなります。

Q. フィットネスバイクの設置は健康経営優良法人の申請に使えますか?

運動機会の提供に関する取り組みとして申請書類に記載できます。設置台数だけでなく、利用ログや社内アンケートなど利用実態を示すデータを合わせて用意すると、実績として説明しやすくなります。

(参考)「健康経営優良法人2026」認定法人が決定しました – 経済産業省

導入前に比較すべき4つのポイント|負荷方式・静音性・耐荷重・保証

フィットネスバイクは見た目が似ていても、負荷方式や静音性、対応体格、保証体制によって使い勝手が大きく変わります。オフィスや共用スペースに導入する場合は、家庭用モデル以上にこの4点を事前に比較しておくことをおすすめします。

負荷方式|マグネット式・電磁式・摩擦式の違い

負荷方式には主にマグネット式・電磁式・摩擦式があります。マグネット式は静音性が高く家庭用モデルに多く採用され、電磁式はスマホアプリと連動した自動負荷調整に対応しやすく、摩擦式は業務用のスピンバイクに多い方式です。利用シーンに合わせて選ぶ必要があります。

静音性|オフィスの共用スペースでは特に重要

執務スペースの近くに置く場合、駆動音がどの程度かは見落とされがちなポイントです。マグネット式や電磁式は比較的静かな一方、ベルト摩擦式は駆動音が出やすい傾向があるため、共用スペースでの利用が前提なら静音性を明記しているモデルを優先すると失敗しにくくなります。

耐荷重・体格対応|複数の従業員が使う前提で選ぶ

個人利用の家庭用モデルは耐荷重100kg前後の製品が中心ですが、複数の従業員が交代で使うオフィス設置の場合は、より高い耐荷重に対応したモデルや、サドル・ハンドルの高さ調整幅が広いモデルを選ぶと、体格の異なる従業員が使いやすくなります。

保証・アフターサポート|法人利用は稼働率が上がりやすい

個人が自宅で使う場合よりも、オフィスで複数人が日常的に使う場合は部品の消耗が早くなりやすいため、保証期間やアフターサポート体制を確認しておくことが重要です。業務用ブランドを持つメーカーは、ショールームや修理受付窓口を公式サイトに設けている場合が多く、法人利用を前提とした相談がしやすい傾向があります。

導入効果を人事施策として検証したい場合は、運動系の福利厚生がもたらす離職率・生産性への影響を数値で押さえておくと、社内での予算確保の説明材料になります。

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まとめ|自社に合うフィットネスバイクの選び方

  • フィットネスバイクメーカーは、国内発の家庭用中心の企業と、海外発(日本法人)の業務用中心の企業に大きく分かれる
  • 公式サイトで事業内容を確認できた企業だけでも国内発5社・海外発5社の計10社が存在する
  • 健康経営優良法人の認定要件では運動機会の提供が評価対象になっており、フィットネスバイクの導入実績は申請書類に活用できる
  • 導入時は負荷方式・静音性・耐荷重・保証体制の4点を比較することで、オフィス利用での失敗を避けやすくなる
  • 複数拠点への導入やアフターサポートを重視する場合は、業務用ブランドを持つメーカーへの相談が選択肢になる

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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