「下山の後半になると膝の外側がズキッと痛む」「翌日は脚が棒のようになって思うように動けない」。月に1〜2回、日帰りの低山や中級の山を歩く40代・50代の登山者から、こうした声をよく聞く。下山時の膝の痛みや脚の疲労は、体力低下だけが原因ではなく、フォームや装備の見直しで軽くできる部分も多いと言われている。
本記事では、下山でなぜ膝や脚に負担がかかりやすいのかというメカニズムと、今日から実践できる歩き方の工夫、コンディションを支える頼れるアイテムを紹介する。
登山の下山で膝や脚に負担がかかりやすい理由
登りでは筋肉が縮みながら力を発揮する「短縮性収縮」が中心になるのに対し、下りでは筋肉が伸びながらブレーキをかける「伸張性収縮」が続く。この伸張性収縮は同じ運動強度でも筋繊維への負担が大きく、膝関節にも着地のたびに体重の何倍もの衝撃がかかると言われている。
特に大腿四頭筋や膝周りの靱帯は、下山の後半になるほど疲労が蓄積し、踏ん張りが利かなくなっていく。年齢を重ねるほど筋力の低下や関節のクッション性の低下も重なりやすく、「若い頃は平気だったのに」と感じる場面が増えるのも無理はないと言える。
下山後によくある3つのコンディション不調
①膝の痛み・膝崩れ感
膝のお皿の外側や内側にズキズキとした痛みが出たり、階段を降りるときのようにガクッと力が抜ける感覚を覚えたりするケースが多い。荷重のかかり方に偏りが出ていたり、大腿四頭筋の疲労で膝を支えきれなくなっていたりすることが背景にあると考えられている。
②ふくらはぎ・太もものつり(こむら返り)
長時間の行動による発汗でミネラルが失われたり、普段使わない筋肉を酷使したりすることで、ふくらはぎや太もも裏がつりやすくなる。下山中や下山直後、あるいは就寝中に急につることも珍しくない。
③翌日以降抜けない疲労感
伸張性収縮を伴う下山は、筋肉の微細な損傷(いわゆる筋肉痛の原因)を起こしやすい運動と言われている。登った直後より2日後にどっと疲れや痛みが出てくる、いわゆる「登山後の遅発性筋肉痛」に悩まされる人も多い。
下山時の歩き方・行動で見直したいポイント
道具に頼る前に、まずは歩き方や行動のペースを見直すだけでも、膝や脚への負担は変わってくると言われている。やりがちな行動と、見直したいポイントを表にまとめた。
| やりがちな行動 | 見直したいポイント |
|---|---|
| 大股でどんどん下る | 歩幅を小さくし、着地の衝撃を分散させる |
| 膝を伸ばしきって着地する | 膝を軽く曲げたまま着地し、クッションを効かせる |
| 休憩なしで一気に下る | 30〜40分に1回はこまめに立ち止まり、脚を休ませる |
| 行動中の水分補給が水だけ | 汗で失われるミネラルも意識して補給する |
特にトレッキングポールを使うと、腕の力で体重を分散できるぶん、膝への負担が軽くなると言われている。杖を使うことに抵抗を感じる人もいるが、下山の負担軽減という意味では取り入れる価値の大きい道具だ。
【PR】下山後の膝・脚のコンディションを支えるアイテム
ここからは、下山時の膝の痛みや脚の疲労、こむら返りといった今回のテーマに沿って選んだアイテムを紹介する。誰かが実際に愛用しているものというより、記事の内容にちなんで探した関連商品なので、自分の体格や症状に合うかどうかを見ながら参考にしてもらえたらと思う。
膝サポーター:下山中の膝のブレをテーピング感覚で抑える
ザムストの「FILMISTA KNEE」は、伸縮性の異なる2種類のウレタンフィルムを圧着した薄型設計で、膝の上下にかかる負担を軽減するように作られたサポーターだ。テーピングのように貼り直す手間がなく、シューズを履いたまま着脱できるのも扱いやすい。
「テーピングよりもしっかりホールドしてズレがなく、下肢への負担が軽減された」「膝のグラつきがなくなり、下肢への負担が楽になった」という声がある一方、「表記サイズより小さめに感じるのでワンサイズ上をおすすめする」「マジックテープの角が肌に当たることがある」という指摘もあり、サイズ選びは実測を目安に少し余裕を持たせるとよさそうだ。
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トレッキングポール:足腰への負担を両腕に分散する
DABADAの「アルミ製トレッキングポール2本セット(SGマーク取得)」は、歩行時に身体の軸をぶれにくくし、足首・ふくらはぎ・膝・ふともも・股関節・腰への負担を軽減するとされているアルミ製ポールだ。長さ調整はレバー式で、収納袋も付属する。
「一本手をついただけで急勾配も楽に登れた」「弱まる脚力を両手の力で補える」といった声が多く、下りでの安心感を評価する口コミが目立つ。一方で「グリップがやや握りづらい」「岩場では扱いに慣れが必要」という声もあり、まずは歩きやすい登山道で使い方に慣れるのがよさそうだ。
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カルシウム・マグネシウム:行動中のミネラル補給に
DHCの「カルシウム/マグ 30日分」は、骨や歯の形成に欠かせないカルシウムとマグネシウムを2:1の理想的なバランスに近い天然素材ドロマイトで配合し、吸収を助けるビタミンDも加えた栄養機能食品だ。1日3粒が目安で、続けやすい価格帯も登山前後の習慣にしやすい。
「夏場によく足がつっていたが、飲むようになってから運動中でもつらなくなった」「価格が手頃で続けやすい」という声がある一方、「多量に摂取すると軟便になることがあるため摂取目安量を守る必要がある」と製品側も注意を促しており、飲み過ぎには気をつけたい。
DHC カルシウム/マグ 30日分をDHCオンラインショップで見る
タウリン:行動後のリカバリー習慣に
サプリンクスが扱う「Health Doctor U.S. タウリン1000mg Extra Strength Taurine」は、1粒1000mgの高含有量でタウリンを補給できる米国発サプリメントだ。糖分・カロリーゼロで、行動後の水分補給と一緒に取り入れやすい。
「他のメーカーのものより回復感がある」「値段がリーズナブルでありがたい」という声がある一方、「海外からの発送のため到着まで時間がかかることがある」という配送面での指摘もあり、登山シーズン前に余裕を持って注文しておくと安心だ。
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まとめ
下山時の膝の痛みや脚の疲労、こむら返りは、体力の衰えだけが原因ではなく、歩幅や着地、休憩の取り方、そして装備の工夫でかなり軽くできると言われている。まずは歩き方の見直しから始め、必要に応じてサポーターやポール、ミネラル・タウリンの補給といった道具の力も借りながら、無理なく長く登山を楽しんでほしい。
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