企業がスタンディングデスクを選ぶとき、最初に見るべきは昇降範囲と耐荷重です。公式ページで確認できた11製品を並べると、昇降範囲は約58cmから136cmまで、耐荷重は約20kgから125kgまでと大きく開いていました。
午後の会議資料づくりで気づけば2時間座りっぱなし、立ち上がろうとすると腰が重い。そんな場面を減らす道具として、電動昇降デスク(ボタン操作で机の高さを変えられるデスク)を置く職場が増えています。この記事では、メーカー公式サイトの記載だけをもとに、電動の昇降式デスク10製品と手動式1製品を比べます。
選定条件は、国内の公式サイトや公式ショップで昇降範囲などの仕様を確認できた、国内で購入できる製品です。メーカーの異なる11製品を取り上げ、高さの範囲・耐荷重・メモリー機能・購入窓口の違いに注目します。
- 座位は30分ごとに中断|厚労省ガイドから見る昇降デスクの役割
- スタンディングデスク11製品の昇降範囲・耐荷重を一覧で比較
- FLEXISPOT E7|昇降58〜123cmで耐荷重125kgを確保
- オカムラ Swift|スマホアプリで立ち座り履歴を見える化
- コクヨ STANDSIT-W|天板均等荷重約60kgでデュアルモニターに対応
- イトーキ toiro|挟み込みを検知して約30mm戻る安全機構
- 山善 電動昇降デスク|幅100〜140cmで税込52,999円から
- サンワダイレクト 100-ERD051W|電源ケーブル不要のバッテリー式
- ニトリ UP006|120kgの耐荷重と5年保証
- IKEA IDÅSEN|63〜127cmの幅と10年保証
- Bauhutte スーパーハイ|床から59〜136cmで身長218cmまで想定
- アイリスオーヤマ DST-1200|幅120cmのコンパクトな電動テーブル
- E-WIN SD58|手動8段階で折りたたむと幅約11cm
- 11製品を3タイプに分けると企業の選択肢が絞れる
- 導入前に見るのは昇降範囲・耐荷重・保証・購入窓口
- 試験導入から運用ルールまで|立ち時間の目安と見直しの進め方
- まとめ
座位は30分ごとに中断|厚労省ガイドから見る昇降デスクの役割
昇降デスクの役割は、立ちっぱなしを作ることではなく、座りっぱなしを区切ることです。厚生労働省は2023年の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」の成人向け推奨シートで、座位行動(座りっぱなし)の時間が長くなりすぎないよう注意し、長時間の座位をできる限り頻繁に、例えば30分ごとに中断することを示しています。
職場のパソコン作業については、厚生労働省が令和元年(2019年)に「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定しました。作成元のリーフレットでは、長時間同じ姿勢にならないよう、ときおり立ち上がるか立ち作業を取り入れること、作業は1時間以内で1サイクルとし、サイクルの間に10〜15分の作業休止を入れることが示されています。机の高さは作業者に合ったものにすること、机の下は脚を動かせる広さにすることも書かれています。
つまり、公的な資料が求めているのは「座る姿勢を途中で区切れる環境」と「体格に合う机の高さ」です。昇降デスクはこの2つを同時に満たしやすい道具ですが、導入しただけで運動不足が解消するわけではありません。
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(参考)「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」推奨シート:成人版 – 厚生労働省
(参考)情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(令和元年12月作成リーフレット) – 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署
Q. スタンディングデスクはどのくらいの時間立てばいいですか?
今回確認した資料には、立つ合計時間を何時間と定めた記載は見当たりませんでした。厚生労働省の推奨シートは座位の中断を「例えば30分ごと」、情報機器作業のガイドラインは1時間以内で1サイクルにして10〜15分の休止を入れることを示しています。立ち続けることを目標にせず、座位を区切る手段として使うのが基本です。
スタンディングデスク11製品の昇降範囲・耐荷重を一覧で比較
11製品は、昇降範囲が最も低い位置で約58〜72cm、最も高い位置で約114〜136cmに収まります。まず下の表で数値を並べ、そのあとに製品ごとの特徴を見ていきます。
| 製品 | 昇降方式 | 昇降範囲 | 耐荷重 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| FLEXISPOT E7 | 電動 | 58〜123cm | 125kg | メモリー4つ・障害物検知・法人窓口あり |
| オカムラ Swift(スイフト) | 電動 | 650〜1250mm(2017年発表時) | 公式カタログで要確認 | スマホアプリ「Posture」で高さ制御 |
| コクヨ STANDSIT-W | 電動 | 665〜1265mm | 天板均等荷重約60kg | メモリー2つ・公式通販で購入 |
| イトーキ toiro(トイロ) | 電動 | 650〜1250mm | 公式カタログで要確認 | 挟み込み防止・アプリ連携 |
| 山善 電動昇降デスク スタンダード天板 | 電動 | 71〜117cm | 80kg(均等荷重) | メモリー4つ・2モーター |
| サンワダイレクト 100-ERD051W | 電動(バッテリー式) | 70.3〜119cm | 約20kg | 電源ケーブル不要・低床キャスター |
| ニトリ UP006(幅120cm) | 電動 | 71〜116cm | 120kg | メモリー3つ・5年保証 |
| IKEA IDÅSEN(イドーセン) | 電動 | 63〜127cm | 最大70kg | 10年保証・アプリ操作 |
| Bauhutte BHD-1400FAH スーパーハイ | 電動 | 59〜136cm | 80kg | メモリー3つ・衝突検知 |
| アイリスオーヤマ DST-1200 | 電動 | 720〜1200mm | 50kg(昇降時20kg) | 幅1200×奥行650mm |
| E-WIN SD58 | 手動(8段階) | 約70.5〜114cm(脚部を除く) | 天板約20kg | 折りたたみ式・天板58×40cm |
表:スタンディングデスク11製品の仕様一覧。数値はいずれも各公式ページの記載(2026年10月確認)。耐荷重の基準は製品ごとに異なり、均等荷重か天板全体かの表記も揃っていません。
FLEXISPOT E7|昇降58〜123cmで耐荷重125kgを確保
FLEXISPOT E7は、昇降範囲が58〜123cm、耐荷重が125kgと、今回の11製品のなかで耐荷重が最大の電動デスクです。メモリー機能で4つの高さを登録でき、デュアルモーターと工の字型フレームで揺れを抑える設計だと公式ブログで説明されています。
障害物検知機能とロック機能も備え、モーター音は50dB以下とされています。公式ブログによると、2024年に比較メディアの家具部門で最優秀賞を受賞し、価格は税込57,200円(記事掲載時点)です。公式サイトには法人窓口があり、大量注文や定期購入の相談を受け付けているため、複数台をまとめて入れたい企業は問い合わせ先が分かりやすい製品です。
(参考)FlexiSpot電動昇降式デスク・E7が「mybest AWARD 2024」家具部門で最優秀賞を受賞! – FlexiSpot公式ブログ
オカムラ Swift|スマホアプリで立ち座り履歴を見える化
オカムラの公式製品情報には、電動昇降デスクとして「スイフト ネックス」「リーガス」「ライブス スイフト」「パラダイム」「スイフト クアトロ」「スイフトライト」の6シリーズが並びます。オフィス家具メーカーとして、用途や天板サイズに応じて複数のシリーズから選ぶ構成です。
初代のSwiftは、2017年3月9日のニュースリリースで昇降範囲650〜1250mmと、スマホアプリ「Posture」との連携が発表されました。Bluetoothで天板の高さを操作でき、立ち座りの履歴の見える化、目標設定、アラートで姿勢の切り替えを促す仕組みです。2017年時点の仕様なので、現行シリーズの昇降範囲や耐荷重は公式製品ページで個別に確認してください。
(参考)電動昇降デスク|オフィス|製品情報 – 株式会社オカムラ
(参考)ニュースリリース(2017年3月9日)Swift電動昇降デスクとアプリ連携 – 株式会社オカムラ
コクヨ STANDSIT-W|天板均等荷重約60kgでデュアルモニターに対応
コクヨのSTANDSIT-Wは、昇降範囲が665〜1265mm、天板の均等荷重が約60kgで、デュアルモニターを置ける設計です。高さは2つ登録でき、H900以下で1つ、910mm以上で1つという分け方です。天板は傷や熱、水分に強いメラミン化粧板で、操作は方向キーを指で押すだけと説明されています。
前身の「STANDSIT」は2021年6月22日に発売され、座る・立つ・もたれて座るの3つの姿勢に対応する製品として発表されました。販売はコクヨ公式の直販サイトと一部の大手通販サイトに限られており、個人向けの通販ページで購入する形です。
(参考)電動昇降デスク STANDSIT-W – コクヨ公式通販(個人向け)
イトーキ toiro|挟み込みを検知して約30mm戻る安全機構
イトーキのtoiro(トイロ)は、机上面の高さが650〜1250mmで、昇降ストロークは600mmです。障害物を検知すると自動停止して約30mm戻る挟み込み防止機能、脚部のバンパー設計、エンドパネル同士を重ねて挟み込みを防ぐパネルセーフティなど、安全面の説明が具体的です。
2016年のグッドデザイン賞を受賞し、GREENGUARD GOLD認証を取得していると公式ページに記載があります。天板はW1200〜W1800の複数サイズから選べます。スマホアプリ連携で立つタイミングのアラートや、身長別の推奨高さの自動設定ができる点も特徴です。
(参考)toiro|電動上下昇降デスク – 株式会社イトーキ
山善 電動昇降デスク|幅100〜140cmで税込52,999円から
山善の電動昇降デスク スタンダード天板は、昇降範囲が71〜117cm、均等荷重が80kgで、2モーターを備えます。リモコンに高さ表示がつき、よく使う高さを4つ登録できるため、共用席にも向きます。幅は100・120・140cmの3種類です。
価格は幅100cmの基本構成で税込52,999円からと表示されています(天板色や脚の色、組み立てサービスで変わります)。同じ山善のラインナップには、昇降範囲が57〜117cmのハイエンドモデルもあり、座る高さを低くしたい人は選択肢になります。
(参考)電動昇降デスク スタンダード天板 幅100/120/140 奥行70 – 山善
サンワダイレクト 100-ERD051W|電源ケーブル不要のバッテリー式
サンワダイレクトの100-ERD051Wは、モバイルバッテリーで電動昇降するバッテリー式の製品です。昇降範囲は70.3〜119cm、耐荷重は約20kgで、メインの業務机というより、ソファやベッドの隙間に差し込んで使うサイドテーブル的な位置づけになります。
低床キャスターを採用し、バッテリーは取り外して充電できます。天板の角度を調整できる100-ERD050Wとあわせて2025年9月26日に発表されました。コンセントの位置に縛られないため、フリーアドレスの会議スペースなどで試しやすい製品です。
(参考)100-ERD051W スタンディングデスク 電動昇降デスク – サンワダイレクト
ニトリ UP006|120kgの耐荷重と5年保証
ニトリのUP006(幅120×奥行60cm)は、71〜116cmを無段階で調整でき、耐荷重は120kgです。3つの高さを記憶するメモリー機能、安全停止機能、チャイルドロック機能を備え、重量は約25kgです。
公式商品ページには5年保証の記載があります。今回の11製品のうち保証年数を公式ページで確認できたのは、ニトリの5年とIKEAの10年の2製品だけです。店舗網のあるブランドなので、実物の高さ感を確認してから導入を決めたい場合にも向いています。
(参考)電動昇降デスク(UP006 1260 WH/WH) – ニトリ
IKEA IDÅSEN|63〜127cmの幅と10年保証
IKEAのIDÅSEN(イドーセン)デスク(160×80cm)は、高さを63〜127cmの間で調節でき、最大荷重は70kgです。価格は税込99,990円、保証は10年で、スマートフォンやタブレットの「デスクコントロール」アプリで操作できます。
ケーブル管理の仕組みが付属し、公式ページでは365日以内の返金保証にも触れています。昇降範囲が最も広い部類で、背の高い人が立つ姿勢を取りたい場合にも対応しやすい製品です。
(参考)IDÅSEN イドーセン デスク 昇降式 – IKEA
Bauhutte スーパーハイ|床から59〜136cmで身長218cmまで想定
Bauhutte(バウヒュッテ)の電動スーパーゲーミングデスク スーパーハイ(BHD-1400FAH)は、天板を床から59〜136cmの高さで昇降でき、今回の11製品で最も高い位置まで上がります。公式ページによれば身長218cmまでの人が立って使えます。耐荷重は80kgで、幅140×奥行70cmの大型天板です。
両脚にモーターを備えたデュアルモーターで、衝突検知機能を搭載し、3つの高さを登録できます。同じ天板で低い位置(床から40〜73cm)まで下がるスーパーローも別に用意されており、床座りで使う職場には別の選択肢になります。
(参考)電動スーパーゲーミングデスク スーパーハイ BHD-1400FAH – Bauhutte
アイリスオーヤマ DST-1200|幅120cmのコンパクトな電動テーブル
アイリスオーヤマの電動昇降テーブル DST-1200は、昇降範囲が720〜1,200mm、天板が幅1,200×奥行650mmです。耐荷重は50kgで、昇降するときは20kgまでとされています。最大速度は毎秒25mmです。
ボタン操作で高さを変えるシンプルな製品で、ホワイトとブラックの2色があります。昇降時の荷重が20kgに下がるため、モニターや荷物を載せたまま動かす使い方には注意が必要です。
E-WIN SD58|手動8段階で折りたたむと幅約11cm
E-WINのSD58は、電動ではなく手動の昇降デスクです。両側の取っ手を引きながら天板の高さを8段階で調整し、脚部を除いた高さは約70.5〜114cmです。天板は幅58×奥行40cm、耐荷重は約20kgと小さめです。
折りたたむと幅約11×奥行43×高さ70.5cmになり、キャスターと固定脚が付属します。電源が要らないため、共用のノートパソコン作業台として置く使い方に向きます。販売元は株式会社真善美のBBEST SHOPです。
(参考)E-WIN スタンディングデスク 昇降デスク SD58 – 株式会社真善美(BBEST SHOP)
Q. 電動昇降デスクの価格はいくらからですか?
今回確認した公式ページでは、山善のスタンダード天板が税込52,999円から、FlexiSpot E7が税込57,200円、IKEA IDÅSEN(160×80cm)が税込99,990円です。価格は販売ページの記載時点のもので、天板サイズや色、組み立てサービスの有無で変わります。購入前に必ず最新の販売ページを確認してください。
11製品を3タイプに分けると企業の選択肢が絞れる

11製品は、オフィス家具メーカー型、単体で買える常設デスク型、補助・可動型の3タイプに分けられます。下の図は、Human Soarで整理した分け方です。
オフィス家具メーカー型は、オカムラとイトーキのようにシリーズが複数あり、天板サイズや脚の仕様を選べる構成です。今回確認した公式カタログページでは価格が一律には示されておらず、導入時は見積もりや販売窓口への確認が前提になります。オフィス全体のレイアウトと合わせて入れ替えるときに検討しやすいタイプです。
単体で買える常設デスク型は、FLEXISPOT、コクヨ、山善、ニトリ、IKEA、Bauhutteが当てはまります。耐荷重は60〜125kg、保証や窓口、記憶できる高さの数はメーカーごとに違います。台数を絞った試験導入から始めたい企業に向いています。
補助・可動型は、サンワダイレクトのバッテリー式、アイリスオーヤマのコンパクトな電動テーブル、E-WINの手動式です。耐荷重が20〜50kgと小さく、メイン机の代わりではなく、ノートパソコン用の共用席や立ち会議用の台として使うのが現実的です。座ったあとのセルフケア用品は、フォームローラー10製品の比較で整理しています。
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導入前に見るのは昇降範囲・耐荷重・保証・購入窓口
導入前に見る項目は、昇降範囲、耐荷重、保証、購入窓口の4つに絞れます。製品によって公式ページの記載が揃っていないため、空欄になっている項目は問い合わせ前提で整理しておくと、比較が止まりません。
昇降範囲は、最低の高さと最高の高さの両方を見ます。厚生労働省のガイドラインは、机の高さは作業者に合ったものにすることを求めています。座る高さを低くしたい小柄な人には、最低高が58cmのFLEXISPOT E7や59cmのBauhutteスーパーハイが選びやすく、最低高が71cmのニトリUP006や山善スタンダード天板は低めに座る人には高く感じる可能性があります。立つ高さは、IKEAの127cmやBauhutteの136cmのように上限が高い製品なら、背の高い人にも合わせやすくなります。
耐荷重は、モニターやノートパソコンなど載せる機器の合計重量で判断します。耐荷重の表記は、天板の均等荷重なのか昇降時にも保証される荷重なのかが製品ごとに異なります。アイリスオーヤマのように昇降時だけ20kgに下がる製品もあるため、数字だけでなく条件も読みます。
保証と窓口は、複数台を入れる企業ほど差が出ます。公式ページで年数を確認できたのは、ニトリの5年とIKEAの10年でした。FLEXISPOTは法人窓口で大量注文や定期購入の相談ができ、コクヨのSTANDSITは公式直販と大手通販サイト経由での購入に限られます。安全機能は、FLEXISPOTの障害物検知、イトーキの挟み込み防止、Bauhutteの衝突検知、ニトリの安全停止など、各社で名称が異なるため、同じ基準で比べられません。
運用面では、スポーツのコンディション管理と同じ考え方が使えます。長く座る時間を細かく区切る発想は、デスクワーク向けの胸椎の動きと組み合わせると、立つ時間をむやみに延ばさずに済みます。こうした施策全体の位置づけは、スポーツDXの3階層構造の考え方が参考になります。職場の施策が健康経営の評価でどう位置づくかは、健康経営優良法人の認定基準の解説で確認できます。
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Q. 手動式と電動式はどちらが向いていますか?
頻繁に高さを切り替える常設の席は電動が向いています。電動の山善スタンダード天板は4つ、FLEXISPOT E7は4つ、ニトリUP006は3つの高さを登録でき、ボタン1つで呼び出せます。手動式のE-WIN SD58は天板が約58×40cm、耐荷重が約20kgなので、共用のノートパソコン用など補助的な使い方に向きます。
試験導入から運用ルールまで|立ち時間の目安と見直しの進め方

導入は、少ない台数での試験導入から始め、運用ルールを決めて見直す流れが無理のない進め方です。下の図は、利用者の確認から3か月後の見直しまでを5段階にしたものです。
立つ時間の目安については、イトーキがtoiroの電動昇降デスクを社員26名で6週間試した実証企画のページが参考になります。立位の目安は午前・午後に1時間ずつ、つまり1日2時間程度とされ、同ページには「立ち作業はけっこう疲れる」という感想も記録されています。社内企画のレポートで、効果を検証した研究ではない点には注意してください。
運用ルールで決めておくのは、誰がどの席を使うか、共用席なら高さをどう登録するか、立つ時間を何分ごとに区切るかの3点です。共用席にするなら、記憶できる高さが多い製品のほうが調整の手間は減ります。厚生労働省の推奨シートにある「30分ごとに座位を中断する」という目安は、チャイムや会議の区切りと合わせると定着しやすくなります。
(参考)上下昇降デスクを使って仕事をしてみた! toiro(トイロ) – 株式会社イトーキ
Q. 昇降デスクは何人で共有できますか?
共有できる人数に公式な上限はありませんが、登録できる高さの数が目安になります。山善スタンダード天板とFLEXISPOT E7は4つ、ニトリUP006は3つ、コクヨSTANDSIT-Wは2つまで高さを登録できます。登録数を超える人数で使うなら、利用のたびに高さを調整する運用になります。
まとめ
スタンディングデスクは、仕様の違いを数字で押さえたうえで少数台から試すのが現実的です。要点は次の5つです。
- 公式ページで確認できた11製品は、昇降範囲が約58〜136cm、耐荷重が約20〜125kgと大きく異なります。
- 厚生労働省の資料が示すのは、座位を30分ごとに中断することと、作業者に合った机の高さです。立ちっぱなしを目標にしないことが前提です。
- 11製品はオフィス家具メーカー型、単体で買える常設デスク型、補助・可動型の3タイプに整理でき、メイン机にするなら耐荷重60kg以上が目安になります。
- 保証年数を公式ページで確認できたのはニトリ(5年)とIKEA(10年)のみで、法人窓口の有無も含めて購入前に問い合わせが必要です。
- まず少ない台数で試し、立つ時間の目安と共用の運用ルールを決めて、数か月後に見直すのが無理のない進め方です。
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