企業の駅伝|ニューイヤー駅伝2026の結果と出場40チーム

企業の駅伝|ニューイヤー駅伝2026の結果と出場40チーム スポーツビジネス

企業の駅伝(実業団駅伝)は、企業に所属する選手がチームを組んで走る駅伝で、男子は元日のニューイヤー駅伝、女子は11月のクイーンズ駅伝が全国大会です。2026年1月1日の第70回ニューイヤー駅伝は、全国6地区の予選を勝ち抜いた40チームが出場し、GMOインターネットグループが大会新記録で初優勝しました。出場できるのは、企業と直接の労働契約を結んだ監督と選手でつくる「企業チーム」で、出場権は毎年秋の地区予選で決まります。

元日の朝、テレビをつけると社名の入ったユニフォームの選手が群馬の道を走っている。自社でも陸上部を持つべきか、協賛するならどのチームか。そう考えたときに知っておきたい、2026年大会の結果と出場チームの顔ぶれ、出場までの仕組みを、主催団体と開催県の公式資料から整理します。

企業の駅伝とは|企業チームが予選を経て全国大会へ進む仕組み

企業の駅伝(実業団駅伝)の仕組み。男子は企業チーム登録から6地区の予選を経てニューイヤー駅伝へ、女子はプリンセス駅伝を経てクイーンズ駅伝へ進む流れの図

企業の駅伝の全国大会は、一般社団法人日本実業団陸上競技連合が主催しています。男子の全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)は毎年1月1日に群馬県で、女子の全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)は11月に宮城県で開かれます。

どちらの大会も、まず連合に「企業チーム」として登録することが出発点です。男子は東日本・中部・北陸・関西・中国・九州の6地区の予選、女子は予選会のプリンセス駅伝を勝ち抜くと全国大会に出られます。女子は前年のクイーンズ駅伝で8位までに入ったチームがシードとして予選を免除されます。

第70回ニューイヤー駅伝は群馬県庁を発着点に7区間100キロメートルで行われ、70回の記念大会のため例年より3チーム多い40チームが出場しました。

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(参考)ニューイヤー駅伝2026 in ぐんまの開催について(2025年12月23日) – 群馬県 地域創生部スポーツ局スポーツ振興課

Q. 実業団駅伝とは何ですか?

企業に所属する選手がチームを組み、日本実業団陸上競技連合が主催する大会で競う駅伝です。男子の全国大会が元日のニューイヤー駅伝、女子の全国大会がクイーンズ駅伝で、どちらも予選などで出場権を得たチームが走ります。

ニューイヤー駅伝2026の結果|GMOインターネットグループが大会新で初優勝

第70回ニューイヤー駅伝は、GMOインターネットグループが4時間44分00秒で優勝しました。これまでの大会記録は2020年の第64回で旭化成が出した4時間46分07秒で、2分07秒縮めた計算です(本記事の計算値)。8位までの入賞チームは次のとおりです。

順位 チーム 地区 記録 前回(第69回)の順位
優勝 GMOインターネットグループ 東日本 4時間44分00秒(大会新) 4位
2位 ロジスティード 東日本 4時間46分27秒 12位
3位 トヨタ自動車 中部 4時間47分12秒 3位
4位 JR東日本 東日本 4時間47分47秒 15位
5位 サンベルクス 東日本 4時間47分51秒 17位
6位 中国電力 中国 4時間48分04秒 19位
7位 黒崎播磨 九州 4時間48分37秒 14位
8位 Honda 東日本 4時間48分38秒 2位

出典:日本実業団陸上競技連合「第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会 記録集」、前回順位は群馬県「出場チーム表」をもとに Human Soar 作成

入賞した8チームのうち5チームが東日本の所属でした。前回12位のロジスティードが2位、前回15位のJR東日本が4位、前回17位のサンベルクスが5位、前回19位の中国電力が6位と、順位を大きく上げたチームが目立ちます。一方、前回優勝の旭化成は4時間48分44秒で9位でした。

GMOインターネットグループの発表によると、陸上部は創部10年、7回目の出場で初めての優勝でした。同社は優勝を受けて、グループ各社のサービスで特典を用意した「応援ありがとうキャンペーン」を2026年1月9日に始めています。

(参考)第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会 記録集(2026年1月1日) – 日本実業団陸上競技連合

(参考)GMOインターネットグループ陸上部、ニューイヤー駅伝初優勝(2026年1月9日) – GMOインターネットグループ

Q. ニューイヤー駅伝2026の優勝チームはどこですか?

GMOインターネットグループです。4時間44分00秒の大会新記録で初優勝し、2位はロジスティード、3位はトヨタ自動車でした。

ニューイヤー駅伝2026に出場した40チーム|地区別の顔ぶれ

第70回大会に出場した40チームを、所属する地区ごとに並べると次のようになります。出場チームの数は東日本が13ともっとも多く、九州が9、中部が7と続きます。

地区 出場数 チーム
東日本 13チーム ロジスティード、GMOインターネットグループ、SUBARU、サンベルクス、JR東日本、M&Aベストパートナーズ、富士通、ヤクルト、コニカミノルタ、Honda、プレス工業、花王、NDソフト
中部 7チーム トヨタ紡織、トヨタ自動車、愛三工業、愛知製鋼、中央発條、NTN、トーエネック
北陸 2チーム YKK、セキノ興産
関西 5チーム 住友電工、SGホールディングス、大阪ガス、大塚製薬、大阪府警
中国 4チーム 中国電力、中電工、マツダ、JFEスチール
九州 9チーム 三菱重工、クラフティア、黒崎播磨、トヨタ自動車九州、安川電機、ひらまつ病院、西鉄、旭化成、戸上電機製作所

出典:群馬県「ニューイヤー駅伝2026 in ぐんま 出場チーム表」をもとに Human Soar 作成(表記は一部を通常の字体に改めた)

出場回数がもっとも多いのは花王と旭化成で、ともに63回目でした。コニカミノルタが50回目、NTNとマツダが61回目と、長く出場を続ける企業がある一方、M&Aベストパートナーズは初出場です。開催地の群馬県からはSUBARUが5年連続25回目の出場でした。

出場チームの多くは企業ですが、関西からは大阪府警も出場しています。中部の7チームのうち6チームは愛知県の企業で、トヨタ自動車をはじめ自動車関連の企業が並びます。愛知県内の企業チームについては愛知県の実業団で詳しく紹介しています。

(参考)ニューイヤー駅伝2026 in ぐんま(第70回全日本実業団対抗駅伝競走大会)出場チーム表 – 群馬県

ニューイヤー駅伝の地区予選|2027年大会の出場枠と日程

ニューイヤー駅伝に出るには、所属する地区の実業団駅伝で上位に入る必要があります。2027年1月1日に群馬県で開かれる第71回大会に向けて、各地区は2026年11月に予選を兼ねた駅伝を行います。主催者が公表している大会要項から、確認できた地区の日程と出場枠をまとめます。

東日本実業団駅伝|上位13チームが出場

第67回東日本実業団対抗駅伝は、2026年11月15日に埼玉県の熊谷スポーツ文化公園で、7区間74.6キロメートルのコースで行われます。上位13位までの企業チームに、第71回ニューイヤー駅伝の出場資格が与えられます。

(参考)第67回東日本実業団対抗駅伝競走大会 大会要項 – 東日本実業団陸上競技連盟

中部・北陸実業団駅伝|中部6チームと北陸1チーム

中部と北陸は合同で大会を開きます。2026年11月8日に愛知県田原市で、7区間80.5キロメートルを走ります。中部の上位6チーム、北陸の上位1チームの企業チームが出場権を得ます。参加料は1チーム50,000円です。

(参考)第66回中部・第56回北陸実業団対抗駅伝競走大会 兼 第71回全日本実業団対抗駅伝競走大会予選会要項 – 中部実業団陸上競技連盟・北陸実業団陸上競技連盟

関西実業団駅伝|上位5チームが出場

関西の大会は2026年11月15日に、龍神行政局をスタートし龍神体育館にゴールする7区間80.45キロメートルのコースで行われます。企業チームの上位5チームに出場権が与えられ、出場できなくなったチームが出た場合は次の順位の企業チームに繰り下げます。

(参考)2026関西実業団駅伝 大会要項(第一版) – 関西実業団陸上競技連盟

中国実業団駅伝|上位3チームが出場

第65回中国実業団対抗駅伝は2026年11月8日に広島県世羅町で行われ、企業チームの1位から3位までが第71回大会に出場できます。混成のチームなどはオープン参加として走れますが、上位でゴールしても全国大会には出られません。全国大会をめざすなら、自社の選手だけで企業チームとして登録して出場します。九州でも同じように地区の予選が行われるので、日程と出場枠は九州実業団陸上競技連盟の発表で確かめてください。

(参考)第65回中国実業団対抗駅伝競走大会 兼 第71回全日本実業団対抗駅伝競走大会予選要項 – 中国実業団陸上競技連盟

Q. ニューイヤー駅伝に出場するにはどうすればよいですか?

所属する地区の実業団駅伝で上位に入り、出場権を得る必要があります。2027年の大会に向けては、東日本は上位13、中部は上位6、北陸は上位1、関西は上位5、中国は上位3の企業チームに出場権が与えられます。

クイーンズ駅伝|女子の企業チームは予選会の上位16チームとシード8チーム

女子の全国大会であるクイーンズ駅伝は、前年の上位8チームと、予選会のプリンセス駅伝で上位16位までに入ったチームが出場します。2026年の第46回大会は11月22日に、宮城県松島町から仙台市までの42.195キロメートルで行われます。

クイーンズ駅伝2025の結果|エディオンが優勝

2025年11月23日の第45回クイーンズ駅伝には24チームが出場し、エディオンが2時間13分50秒で優勝しました。2位はJP日本郵政グループ、3位は積水化学で、4位以下は三井住友海上、資生堂、ユニクロ、天満屋、しまむらの順でした。この8チームが2026年大会のシードになります。

(参考)第45回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会 記録集(2025年11月23日) – 日本実業団陸上競技連合

プリンセス駅伝2026|出場権を得た16チーム

2026年10月18日に福岡県宗像市・福津市で行われた第12回プリンセス駅伝は、ルートインホテルズが2時間18分48秒で1位でした。上位16チームは、ルートインホテルズ、ダイハツ、豊田自動織機、岩谷産業、パナソニック、ニトリ、TOTO、ノーリツ、デンソー、DaiichiLifeグループ、スターツ、シスメックス、キヤノン、ユニバーサルエンターテインメント、東京メトロ、京セラです。

予選会の参加料は1チーム300,000円、クイーンズ駅伝の参加料は1チーム500,000円と、それぞれの大会要項に定められています。

(参考)第12回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会 記録集(2026年10月18日) – 日本実業団陸上競技連合

(参考)プリンセス駅伝 in 宗像・福津 第12回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会 要項 – 日本実業団陸上競技連合

(参考)クイーンズ駅伝 in 宮城 第46回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会 大会要項 – 日本実業団陸上競技連合

企業が駅伝チームを持つ理由と出場の条件

企業が駅伝チームを持つ理由の図。元日の全国生中継で社名のチームが走る、優勝を自社サービスの販促につなげる、陸上部をグループで支えて一体感と士気を高める、という対応

企業が駅伝チームを持つ理由は、社名の露出、自社の商品やサービスの販促、社内の一体感の3つに整理できます(本記事の整理)。一方で、出場には雇用の形や費用の条件があり、持つ前に確かめておく必要があります。

広報|元日に全国で6時間の生中継

第70回ニューイヤー駅伝は、TBS系列28局のフルネットで8時30分から6時間生中継されました。TBSの公式YouTubeやTVerでも配信されています。チーム名に社名が入るため、走っている間ずっと社名が画面に映ることになります。

優勝した場合は、その後の販促にもつながります。GMOインターネットグループは優勝の8日後に、グループ各社のサービスでキャッシュバックの増額や割引などの特典を用意したキャンペーンを発表しました。大会に協賛する立場で関わる方法は、マラソン大会の協賛金と特典が参考になります。

(参考)ニューイヤー駅伝2026 in ぐんまの開催について(2025年12月23日) – 群馬県 地域創生部スポーツ局スポーツ振興課

社内|グループの一体感と従業員の士気

2026年大会で2位のロジスティードは、旧社名の日立物流だった2012年に、日立電線のマラソン部を譲り受けて陸上部を発足させました。発表では、グループの一体感の醸成、従業員の士気の高揚、ブランド価値の向上に効果的と判断したと説明しています。

選手が社員として働き、職場の同僚が沿道やテレビで応援する形は、実業団ならではです。社員が参加するスポーツの部を社内につくる方法は社内部活動制度の導入方法でも紹介しています。

企業チームを対象にした調査でも、社内に向けた価値が重視されています。労働政策研究・研修機構の「日本労働研究雑誌」2017年11月号の論文が紹介する笹川スポーツ財団の調査では、トップレベルの企業チーム144チームのうち回答した69チームで、チームを持つ目的は「従業員の士気高揚・一体感の醸成」が63.8%で最多、「地域社会貢献」が26.1%でした。チームの社内での所属部署は「人事・総務」が60.9%で、「広告宣伝」は8.7%にとどまります。

あわせて読みたい企業スポーツチームが廃部する理由と、今あえて持つ価値›

(参考)シンボルスポーツ(陸上部)の発足について(2012年2月15日) – 株式会社日立物流(現 ロジスティード株式会社)

(参考)企業スポーツの現在を考える(日本労働研究雑誌 No.688・2017年11月号) – 独立行政法人 労働政策研究・研修機構

出場の条件|企業と直接雇用の監督と選手でつくる

実業団の駅伝に出られるのは、連合に「企業チーム」として登録され、その企業と直接の労働契約を結んだ監督と選手で編成したチームです。駅伝シーズンだけの短期的な契約の人は除かれます。連合は、準委任契約は実業団主催の駅伝で参加資格の対象外になると案内しています。

チームの登録は2020年度から「企業チーム」と「クラブチーム」の2種類になり、登録は毎年4月1日から翌年3月31日までの1年度ごとに行います。外国人選手は1チーム1名までで、走れる区間も大会ごとに決められています。陸上部をつくる前や選手を採用する前に、雇用契約の形が条件に合うかを所属する地域連盟の事務局に確認しておくと、出場できない事態を防げます。

(参考)登録規程等 – 日本実業団陸上競技連合

Q. 契約の形によっては実業団の駅伝に出られないことがありますか?

あります。実業団の駅伝に出られるのは、企業と直接の労働契約を結んだ監督と選手で、駅伝シーズンだけの短期的な契約の人は除かれます。準委任契約は実業団主催の駅伝で参加資格の対象外とされているため、契約の形は所属する地域連盟や専門家に確認してください。

企業の駅伝のまとめ

企業の駅伝は、予選を勝ち抜いた企業チームが元日と11月の全国大会で競う仕組みです。企業スポーツをめぐる課題の全体像は日本スポーツ業界の8つの課題で整理しています。

  • 男子はニューイヤー駅伝、女子はクイーンズ駅伝が全国大会で、主催は日本実業団陸上競技連合
  • 2026年のニューイヤー駅伝はGMOインターネットグループが4時間44分00秒の大会新で初優勝
  • 出場した40チームは6地区の予選を勝ち抜いたチームで、東日本が13チームと最多
  • 2027年大会の出場枠は東日本13、中部6、北陸1、関西5、中国3など、11月の地区予選で決まる
  • 出場できるのは企業と直接の労働契約を結んだ監督と選手でつくる企業チームだけ

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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