中日・村松開人が語る交流戦の疲労管理と調整法

村松開人選手が語る交流戦シーズンの疲労管理とコンディション調整 スポーツアスリート

プロ野球のシーズン中盤、交流戦を迎える頃には、開幕から積み重ねてきた疲労がじわじわと表に出始めます。打席に立つ本人はまだ「いつも通り打てている」つもりでも、余裕のなさが判断の速さやスイングの精度にわずかな影を落とす。中日ドラゴンズの村松開人選手は、この時期特有の疲労と向き合う姿勢を率直に語っています。

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村松開人はどんな選手か|初の球宴出場を目指す中日の内野手

村松開人選手は中日ドラゴンズの内野手で、2026年シーズンは開幕から好調を維持し、リーグ4位となる打率2割8分2厘をマークしていました。得点圏打率も3割以上を保ち、攻守でチームを支える存在として「マイナビオールスターゲーム2026」のファン投票でもセ・リーグ遊撃手部門の上位につけていました。

初のオールスター出場をかけた大事な1カ月と位置付けたのが、交流戦を含む6月でした。開幕から走り続けてきた疲労がちょうどこの時期にピークを迎えると、本人も見通していたのです。

「この交流戦でピークがくる」村松開人が語る疲労との向き合い方

村松選手は交流戦を前に「この交流戦でピークがくると思う。疲労の抜き方、コンディションの持っていき方が大事になります」と語っています。好調を維持してきたからこそ、蓄積した疲労が結果に影響し始める時期を冷静に見極めていたことがうかがえます。

「フラットに戻して打席に立てるか」神経を使う調整

本人は「余裕がなくなってくると(考えの)整理ができないまま打席に入ってしまうこともある。いかにフラットに戻して打席に立てるか、神経を使うところです」と明かしています。疲労は身体だけでなく、判断力や集中力にも影響することを、経験を通じて理解している発言だといえます。

2年前の交流戦では打率1割台前半まで落ち込み、直後にけがで離脱した経験もありました。この経験があったからこそ、村松選手は「土台の体調管理から、よりいっそうの注意を払う心構え」を持って2026年シーズンの交流戦に臨んでいたのです。

(参考)中日・村松開人、初のオールスター出場へ「勝負の6月」 疲労のピーク乗り越え交流戦を突っ走る – 中日スポーツ・東京中日スポーツ

Q. 村松開人選手が交流戦を「疲労のピーク」と位置付けた理由は?

開幕から好調を維持し続けてきた分、蓄積した疲労が表面化しやすい時期だと見通していたためです。2年前の交流戦で成績が落ち込みけがで離脱した経験も、この見通しの背景にあります。

交流戦特有の負荷とは|連戦・移動・過去離脱経験の3要因

交流戦がなぜ選手にとって特別な負荷になるのか、村松選手のケースを手がかりに要因を整理すると、複数の負荷が同時に重なる時期であることが見えてきます。

負荷要因 村松選手の状況
開幕からの連戦の蓄積 開幕から好調を維持し、休みなく試合に出続けてきた
過去の離脱経験という心理的負荷 2年前の交流戦で打率急落・けが離脱を経験している

※村松選手の発言・経歴をもとに、交流戦特有の負荷要因をHuman Soarが整理。

連戦による身体的な疲労の蓄積

大阪体育大学の研究コラムでは、野球選手の筋疲労について、投球動作における軸足は24時間程度で回復する一方、踏み出し足(蹴り足)は48時間程度の回復時間を要すると報告されています。投手に限らず、野手であっても連戦が続けば筋疲労の回復が追いつかないまま次の試合を迎える構造は共通しています。開幕から途切れることなく試合に出続けてきた村松選手にとって、交流戦の時期はこの蓄積がもっとも表面化しやすいタイミングだったといえます。

過去の離脱経験がもたらす心理的な警戒心

2年前の交流戦での打率急落とけが離脱という経験は、村松選手にとって単なる過去の出来事ではなく、同じ時期を迎えるたびに意識せざるを得ない警戒材料になっていると考えられます。「土台の体調管理からよりいっそうの注意を払う」という発言は、身体面だけでなく、経験に基づいた心理的な備えでもあることを示しています。

(参考)疲れの正体に迫る! 野球投手から学ぶ筋疲労 – 大阪体育大学

Q. 野球選手の筋疲労はどのくらいで回復しますか?

大阪体育大学の研究コラムによると、投球動作の軸足は24時間程度、踏み出し足(蹴り足)は48時間程度の回復時間を要するとされています。連戦が続くとこの回復が追いつかず、疲労が蓄積しやすくなります。

図解|村松開人の疲労マネジメント判断フロー

村松選手の発言を整理すると、疲労の兆候に気づいてから打席に立つまでに、意識的な立て直しのプロセスを経ていることが分かります。次の図は、その考え方をHuman Soarが4つの段階に整理したものです。

村松開人選手の疲労マネジメント判断フロー図解

図:村松開人選手の発言から整理した「疲労の自覚→整理不足への警戒→フラットへの立て直し→打席」の判断フロー。

企業の繁忙期コンディション管理にこの発想をどう活かせるか

「余裕がなくなると整理ができないまま動いてしまう」という村松選手の言葉は、繁忙期のビジネスパーソンにも当てはまります。判断力や集中力の低下は、疲労がもたらす見えにくいリスクであり、ミスや事故につながりやすい要因です。

経済産業省の健康投資管理会計ガイドラインでも、プレゼンティーズム(心身の不調による生産性低下)への対策として、疲労が蓄積しやすい時期をあらかじめ想定した業務設計の重要性が指摘されています。村松選手のように「過去の失敗を踏まえて、負荷が高まる時期には土台の管理により注意を払う」という発想は、繁忙期を迎える前に休養・業務量の調整を計画するアプローチとして、企業のコンディション管理にも応用できます。

Q. 繁忙期の疲労マネジメントに活かせる考え方はありますか?

過去の負荷が高い時期にどんな不調が起きたかを振り返り、同じ時期を迎える前に業務量や休養のタイミングをあらかじめ調整しておく発想が有効です。疲労を自覚してから対応するのではなく、事前に備える点がポイントです。

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コンディションを保つための継続的な習慣という観点では、イチロー選手の31年続く習慣が示す同じ行動を繰り返す理由も参考になります。データを活用したコンディション管理という点では、万波中正選手がトラックマンで追う打球速度185km/hという目標の根拠も、自己管理の一例として参考になるでしょう。

まとめ

  • 村松開人選手は初のオールスター出場を目指す中日の内野手で、交流戦を疲労のピークと位置付けていた
  • 「フラットに戻して打席に立てるか」が疲労管理における課題だと本人は語る
  • 2年前の交流戦での成績急落・けが離脱の経験が、より慎重な体調管理につながっている
  • 野球選手の筋疲労は部位によって回復時間が異なり、連戦では回復が追いつきにくい
  • 「事前に負荷の高まる時期を見越して備える」発想は企業の繁忙期対応にも応用できる

Q. 村松開人選手の2026年シーズンの成績はどうでしたか?

6月1日時点でリーグ4位となる打率2割8分2厘、得点圏打率3割以上をマークしていました。オールスターのファン投票でもセ・リーグ遊撃手部門の上位につけていました。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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