プロ野球のキャンプで結果を出せず、開幕を二軍で迎える。若手投手にとって、この現実を突きつけられた瞬間は少なくありません。中日ドラゴンズの高橋宏斗投手も、2024年シーズンの開幕を二軍で迎えた一人でした。悔しさを行動に変えるために本人が選んだのは、派手な特訓ではなく、日々の食事を根本から見直すことでした。
高橋宏斗はどんな投手か|開幕二軍から見直した自己管理
高橋宏斗投手は中日ドラゴンズの若手右腕で、山本由伸投手(現ドジャース)に警戒される存在として他球団からも注目されてきた選手です。2024年シーズンは開幕を二軍でスタートするという苦い経験をしました。
本人は「決まったときは、すごくショックでした。でも真っすぐも良くなかったですし、パフォーマンスが悪かったのは分かっていたので受け止めました」と振り返っています。結果を受け止めたうえで、まず取り組んだのが外食をやめることでした。
栄養士のアドバイスを受けた高橋宏斗の食事管理
高橋投手は2024年から一人暮らしを始めており、開幕二軍を機に約1カ月間、外食をやめる決断をしました。その背景には、専門家からの具体的なアドバイスがありました。
山本由伸投手の食事を担当した栄養士からのアドバイス
高橋投手は「ドジャースへ移籍された山本由伸さんの食事をオリックス時代に担当されていた栄養士の方のアドバイスを受けて、食べるものを決めているんです」と明かしています。トップ投手のコンディションを支えてきた専門家の知見を、自身の食生活に取り入れているのです。
自宅にはカットされた食材が届くようになっており、「煮たり、炒めたり。料理とは言わないかもしれないですけど体を考えた食事をしています」と、無理なく続けられる調理法で自炊を習慣化していることも語っています。
(参考)中日・高橋宏斗「煮たり、炒めたり。栄養士の方のアドバイスを受けて体を考えた食事をしています」/ひとり暮らし – 週刊ベースボールONLINE
Q. 高橋宏斗投手が食事管理を見直したきっかけは何ですか?
2024年シーズンに開幕を二軍で迎えたことがきっかけです。パフォーマンス不振を受け止め、外食をやめて栄養士のアドバイスをもとにした食事へ切り替えました。
先発投手に必要な栄養バランスとは|JISS公式データで見る目安
高橋投手のように毎試合、身体を大きく消耗する先発投手にとって、栄養バランスの管理は結果に直結する要素です。国立スポーツ科学センター(JISS)が公開する「エネルギー産生栄養素バランス」では、三大栄養素が全体のエネルギーに占める適切な割合の目安が示されています。
| 栄養素 | エネルギー比の目安 |
|---|---|
| たんぱく質 | 13〜20% |
| 脂質 | 20〜30% |
| 炭水化物 | 50〜65% |
※国立スポーツ科学センター(JISS/日本スポーツ振興センター)「エネルギー」掲載の推奨割合をもとに筆者が整理。
「煮る・炒める」という調理法は栄養バランスに合っている
JISSの基準に照らすと、高橋投手が実践する「煮たり、炒めたり」という調理法は、油の使用量を調整しやすく、脂質エネルギー比を適正範囲に収めやすい方法だといえます。カットされた食材を使うことで、忙しい遠征生活の中でも自炊を継続しやすくしている点も理にかなっています。
専門家の知見を「自分ごと化」する自己管理の姿勢
高橋投手のケースで注目すべきは、栄養士のアドバイスを一度聞いただけで終わらせず、日々の食事という具体的な行動に落とし込んでいる点です。専門知識を自分の生活に合わせて実践し続ける姿勢そのものが、パフォーマンス改善の土台になっているといえるでしょう。
(参考)エネルギー – ハイパフォーマンススポーツセンター(国立スポーツ科学センター/JISS)
Q. アスリートに推奨される栄養バランスの目安はどのくらいですか?
国立スポーツ科学センター(JISS)によると、たんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%がエネルギー産生栄養素バランスの目安とされています。競技特性や個人差に応じて専門家への相談が推奨されています。
図解|高橋宏斗の食事管理習慣化ステップ
高橋投手の発言を整理すると、不振の受け止めから食事管理の習慣化まで、段階を追って行動を変化させていることが分かります。次の図は、その流れをHuman Soarが4つのステップに整理したものです。

図:高橋宏斗投手の発言から整理した「不振の受け止め→外食をやめる決断→栄養士のアドバイス活用→自炊の習慣化」というステップ。
企業の若手人材育成にこの発想をどう活かせるか
結果が出ない時期に、感情的に落ち込むだけで終わらせず、専門家の知見を取り入れて具体的な行動を変える。高橋投手のこのプロセスは、企業における若手人材育成にも応用できる考え方です。
評価が振るわなかった若手社員に対して、精神論だけを伝えるのではなく、「何を」「どう変えるか」を専門家や経験者の知見を借りながら一緒に具体化することが、行動変容につながりやすくなります。高橋投手が栄養士という専門家の力を借りたように、企業でも1on1やメンター制度を通じて、若手が専門的なアドバイスを実践に落とし込める仕組みを整えることが、人材育成の観点で有効です。
特に一人暮らしを始めたばかりの若手社員は、生活リズムそのものを一から構築する必要があり、業務スキルの指導だけでなく、生活習慣を含めた伴走支援が効果を発揮しやすい時期だといえます。高橋投手が「まだ決めていません。これから考えます」と外食再開のタイミングすら慎重に見極めていたように、一つの改善を急いで手放さず、効果を確かめながら続ける姿勢も参考になります。
Q. 若手人材育成にこの考え方をどう活かせますか?
評価が振るわなかったときに精神論で終わらせず、専門家や経験者の知見を借りて具体的な行動変化に落とし込む仕組みが有効です。1on1やメンター制度を通じてアドバイスを実践につなげる支援が役立ちます。
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体重管理という観点では、寺地拳四朗選手の減量と回復食に見るボクシング世界王者の体重管理も参考になります。数字だけに頼らない食事管理という点では、金メダリスト松友美佐紀選手が語る体重の数字に惑わされない食事管理も、あわせて読んでおきたい内容です。
まとめ
- 高橋宏斗投手は2024年に開幕二軍を経験し、食事管理を根本から見直した
- 山本由伸投手を担当していた栄養士のアドバイスをもとに食事を決めている
- JISSの目安では、たんぱく質13〜20%・脂質20〜30%・炭水化物50〜65%が推奨バランス
- 「煮る・炒める」という調理法は脂質バランスを整えやすい実践的な方法
- 専門家の知見を具体的な行動に落とし込む姿勢は、企業の若手育成にも応用できる
Q. 高橋宏斗投手はどのように自炊を継続していますか?
自宅にカットされた食材が届くようにし、煮る・炒めるといったシンプルな調理法で継続しています。忙しい生活の中でも無理なく続けられる工夫をしている点が特徴です。
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