岡崎慎司の引退はいつ|理由と引退後に企業が学ぶ準備

岡崎慎司の引退はいつか、引退理由と引退後の歩み、企業が学ぶ準備を解説する記事のアイキャッチ スポーツアスリート

ホーム最終戦の後半8分、交代を告げられてピッチの外へ歩き出すと、味方だけでなく相手の選手までが列を作って道を空けていた。岡崎慎司さんの現役最後の試合は、そんな場面で終わりました。

岡崎慎司さんの引退は、2024年2月26日に所属先のシント=トロイデンVV(ベルギー)の公式サイトで発表されました。最後の試合は同年5月17日(現地時間)のOHルーベン戦で、引退理由は本人が会見で語った膝のケガです。引退後は、自ら設立に関わったドイツ6部のFCバサラ・マインツで監督を務めています。

この記事では、引退の日付、理由、最後の試合、引退後の歩みを公式発表と本人の発言で確かめたうえで、企業での役割の引き継ぎに重ねられる点を整理します。

岡崎慎司の引退はいつ|2024年2月に発表し5月に最後の試合

岡崎慎司さんが引退を発表したのは2024年2月26日で、実際にピッチを去ったのは同じ年の5月17日(現地時間。日本時間では18日未明)です。発表から監督としての再出発までを、公式発表の日付で並べました。

日付 出来事 場所・発表の場
2024年2月26日 2023-24シーズン限りでの現役引退を発表(37歳) クラブ公式サイト
2024年5月17日(現地) 現役ラストマッチ。OHルーベン戦に先発し、53分に交代(38歳) シント=トロイデンのホーム
2024年6月17日 引退会見。同じ日にFCバサラ・マインツが監督就任を発表 東京・DMM.com本社
2024年7月 古巣・清水エスパルスのホームゲームで試合前セレモニーに登場 清水のホームスタジアム
2024年8月 FCバサラ・マインツに監督として合流(発表時の予定) ドイツ・マインツ

年齢は生年月日(1986年4月16日)から算出。清水エスパルスでのセレモニーは静岡新聞アットエスの記事(2024年7月12日更新)で確認し、試合日は記事に記載がないため月のみ記載。出典:STVV日本公式サイト、サッカーキング、静岡新聞アットエス

発表はシーズンの途中でした。シント=トロイデンの公式サイトは「2023-24シーズンをもって現役を引退することになりました」と伝え、本人も同じページで「今シーズン限りで引退する事に決めました」とコメントしています。

現役生活は、2005年に清水エスパルスでプロになってから約19年。日本代表では通算119試合に出場して50得点を挙げ、ワールドカップには2010年の南アフリカ大会から3大会に出場しました。レスター・シティ(イングランド)に在籍した2015/16シーズンには、プレミアリーグ優勝も経験しています。

(参考)【お知らせ】FW岡崎慎司選手 現役引退のお知らせ(2024年2月26日) – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)【開催レポート】岡崎慎司選手 引退会見|STVVのアンバサダー就任を発表! – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)なぜ、岡崎慎司はドイツのアマチュアクラブの監督になったのか「ドイツでプロ選手を誕生させる」①(2026年4月18日) – GOETHE

Q. 岡崎慎司はいつ引退しましたか?

引退を発表したのは2024年2月26日で、2023-24シーズンをもって現役を退きました。最後の試合は2024年5月17日(現地時間)のOHルーベン戦です。同年6月17日に東京で引退会見を開いています。

岡崎慎司の引退理由は膝のケガ|本人は前向きな決断と語った

引退理由について、岡崎慎司さんは2024年6月17日の会見で「膝の怪我が一番の理由でした。」と話しています。シント=トロイデンの公式レポートによると、前年の12月ごろにプレーできないほどのケガをして、「サッカー人生で初めて辞めたいと思いました。」と振り返りました。

ただ、後ろ向きな終わり方としては語っていません。同じ会見で「自分にとってはポジティブな決断に至りました。」と述べています。2月の発表時のコメントには「気付いたら体がボロボロで、そして自然と自分に限界を感じました。」という一文もありました。

シーズンが終わる前に発表した理由も、本人が説明しています。「応援してくれる人に正直でいたくて、クラブと話をして早くに発表させてもらいました。」とのことです。辞める時期と理由を、自分の言葉で、早めに伝える。残りの3か月を周りと共有できたのは、この順番があったからなんですよね。

2年後のインタビューでは、「現役を続けられるのであれば、続けたかったというのが本音ですが」とも明かしています。体の状態と向き合い続けることの難しさは、一流アスリートのコンディショニングでも共通するテーマです。

(参考)【開催レポート】岡崎慎司選手 引退会見|STVVのアンバサダー就任を発表! – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)【お知らせ】FW岡崎慎司選手 現役引退のお知らせ(2024年2月26日) – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)なぜ、岡崎慎司はドイツのアマチュアクラブの監督になったのか「ドイツでプロ選手を誕生させる」①(2026年4月18日) – GOETHE

Q. 岡崎慎司の引退理由は何ですか?

本人が会見で語った一番の理由は膝のケガです。2023年12月ごろにプレーできないほどのケガをして、初めて辞めたいと思ったと話しています。一方で、自分にとってはポジティブな決断だったとも述べています。

岡崎慎司の引退試合はホーム最終戦|両チームの花道で送られた

岡崎慎司さんの最後の試合は、2024年5月17日(現地時間)にホームで行われたOHルーベン戦です。クラブはこの試合を「THE LAST MATCH」と名づけ、ホームでの現役ラストマッチとして開催しました。

公式サイトの試合レポートによると、キックオフ前に花束とチームのサイン入りユニフォームが贈られました。岡崎さんは先発で出場し、後半の53分に交代。そのとき両チームの選手が列を作り、功績をたたえて送り出しています。試合は1-1の引き分けでした。

引退後の2024年7月には、古巣の清水エスパルスのホームゲームで試合前のセレモニーに登場しました。静岡新聞によると、背番号23のユニホーム姿で現れ、「オレンジの魂を持ち続けて世界に挑戦する」と語っています。

一方、記念の興行として開かれるいわゆる引退試合や、日本代表、レスター・シティでのセレモニーは、公表された情報では確認できませんでした。現役最後の公式戦と、清水でのセレモニーが、公式に確かめられる節目です。

(参考)【PO2第9節 OHルーベン戦】岡崎慎司選手の現役ラストマッチは、1-1で勝ち点を分け合う。(2024年5月18日) – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)【お知らせ】5月17日 (金) OHルーベン戦 「THE LAST MATCH」 開催について – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)清水エスパルスOB岡崎慎司がアイスタで決意表明「オレンジの魂を持ち続けて世界に挑戦する」 – 静岡新聞アットエス

Q. 岡崎慎司の引退試合はありましたか?

現役最後の試合は2024年5月17日(現地時間)のホームOHルーベン戦で、クラブが「THE LAST MATCH」として開催しました。先発して53分に交代し、両チームの選手が作った花道で送られています。記念の興行としての引退試合は、公表された情報では確認できませんでした。

岡崎慎司の引退後は監督と会長|ドイツ6部から代表監督を目指す

岡崎慎司の引退後の歩みを示す図(2014年にクラブ設立、2024年に引退と監督就任、2026年に監督と会長を兼任)

引退後の岡崎慎司さんは、ドイツ6部のFCバサラ・マインツで監督を務め、2026年4月時点ではクラブの会長も兼ねています。役割は大きく3つあります。

監督|引退会見と同じ日に就任が発表された

監督就任は、引退会見と同じ2024年6月17日にクラブから発表されました。合流は同年8月とされています。会見では本人が「自分が創設したドイツ6部『FCバサラマインツ』の監督も務めることが決まっているので、まずは監督としての経験を積んでいきたいです。」と話しました。

このクラブは、岡崎さんがマインツ05に在籍していた2014年に共同で設立したものです。本人によると、6部は「アマチュアリーグの最上位」という位置づけで、「目標は3部昇格」。現役のうちに立ち上げたクラブが、10年後に自分の次の職場になったわけです。

あわせて読みたいアスリート引退後のキャリア選択肢2026年版|転身成功の実践ガイド›

(参考)【開催レポート】岡崎慎司選手 引退会見|STVVのアンバサダー就任を発表! – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)現役を引退した岡崎慎司氏が指導者へ! ドイツ6部のバサラ・マインツの新監督に就任「嬉しく思います」(2024年6月17日) – サッカーキング

(参考)なぜ、岡崎慎司はドイツのアマチュアクラブの監督になったのか「ドイツでプロ選手を誕生させる」①(2026年4月18日) – GOETHE

クラブ会長|お金の計算は得意な人に任せる

会長としての仕事について、岡崎さんは2026年4月のインタビューで「会長といってもお金の計算とかはしていません(笑)。それは得意な人間に任せています。」と語っています。

監督と会長を兼ねると、現場と経営の両方を自分で抱え込みがちです。そこを最初から分けて、得意な人に任せている点は、兼務の多い中小企業の経営者にも通じる考え方です。

(参考)岡崎慎司「最終目標は日本代表監督として、W杯優勝」③(2026年4月20日) – GOETHE

アンバサダー|古巣の2クラブとの関係を続ける

古巣との関係も続いています。引退会見では、シント=トロイデンのアンバサダーに就くことが発表されました。2026年5月には、マインツ05が、アジア全域を担当するクラブアンバサダーに岡崎さんを起用したと発表しています。マインツ05では2013年から2015年に公式戦70試合で29得点を挙げました。

その先に置いている目標は、はっきりしています。「最終的な目標は日本代表監督としてワールドカップで優勝すること。そこは変わっていない。」と話し、時期は「10年、いや20年後の話だとイメージしています」とのこと。いまの道について「今僕がやっていることは遠回りなのかもしれない」とも口にしています。引退後の進路の広がりは、アスリート引退後のキャリア移行と活躍事例でも紹介しています。

(参考)【開催レポート】岡崎慎司選手 引退会見|STVVのアンバサダー就任を発表! – STVV(シント=トロイデンVV)日本公式サイト

(参考)New international development partner: Shinji Okazaki named club ambassador – 1. FSV Mainz 05

(参考)岡崎慎司「最終目標は日本代表監督として、W杯優勝」③(2026年4月20日) – GOETHE

Q. 岡崎慎司は引退後に何をしていますか?

ドイツ6部のFCバサラ・マインツで監督を務め、2026年4月時点ではクラブの会長も兼ねています。シント=トロイデンとマインツ05のアンバサダーにも就いています。最終的な目標は、日本代表監督としてワールドカップで優勝することだと話しています。

岡崎慎司の引退から企業が学ぶ3つの準備

岡崎慎司の引退から企業が学ぶ3つの準備のチェックリスト(次の役割を在任中に始める・早めに伝える・任せる相手を決める)

岡崎慎司さんの引退の経過を日付で追うと、役割の終わり方について3つの準備が見えてきます。定年や役職の交代、異動を控えた人と、その上司の双方に当てはまる内容です。

次の役割を在任中に小さく始める

岡崎さんがFCバサラ・マインツを共同で設立したのは2014年、引退は2024年です。次の職場になる場所を、引退の10年前に、現役のまま作っていたことになります。

これは簡単なことではありません。スポーツ庁の「スポーツキャリアサポート支援事業」の令和7年度の報告書によると、アスリート向けのキャリア研修は24件開かれて1,357名が参加し、96.5%が「とても役に立った」または「役に立った」と答えました。ところが、個別に相談できるキャリアセンターの利用は年間1件にとどまっています。報告書は要因の一つに、アスリートが競技活動を優先する傾向を挙げています。

学ぶ機会は歓迎されても、自分の次を具体的に動かすところまでは進みにくい。会社でも同じで、退任の直前に後任や次の役割を探し始めるケースは少なくないはずです。在任中に、小さくてもよいので次の役割を始めておく。岡崎さんの10年は、その実例として読めます(一人の事例であり、一般的な因果を示すものではありません)。

あわせて読みたいアスリートのセカンドキャリア支援制度とは?企業向け解説›

(参考)スポーツキャリアサポート支援事業 – スポーツ庁

(参考)令和7年度 スポーツキャリアサポート支援事業 成果報告書概要版(令和8年3月) – スポーツ庁

(参考)New international development partner: Shinji Okazaki named club ambassador – 1. FSV Mainz 05

辞める時期と理由を早めに自分の言葉で伝える

引退の発表は、最後の試合の約3か月前でした。理由も、膝のケガと自分の限界という言葉で、本人が直接説明しています。

早く伝えたことで、クラブは最後のホームゲームを特別な試合として準備でき、ファンも見届ける時間を持てました。退任や異動も同じです。時期と理由が早めに共有されると、引き継ぐ側は準備ができ、送り出す側は感謝を形にできます。

あわせて読みたいリーチマイケルが引退を考えた末に選んだあきらめない心という判断基準›

苦手な仕事を任せる相手を決めておく

新しい役割に移ると、経験のない仕事が一気に増えます。岡崎さんは監督と会長を兼ねながら、お金の計算は得意な人に任せていると話していました。

プレーヤーとして成果を出してきた人ほど、新しい役割でも全部を自分でやろうとします。役割が変わる前に、何を自分でやり、何を誰に任せるのかを決めておくと、最初の1年の負担が変わります。競技経験のある人材が企業でどう力を発揮するかは、アスリートのセカンドキャリア採用もあわせてご覧ください。

まとめ|岡崎慎司の引退は次の役割とセットで進んだ

岡崎慎司さんの引退は、日付と理由がはっきり公表され、次の役割も同時に決まっていました。要点を振り返ります。

  • 引退の発表は2024年2月26日。最後の試合は同年5月17日(現地時間)のOHルーベン戦
  • 引退理由は膝のケガ。本人は「ポジティブな決断」と語っている
  • 最後の試合では両チームの選手が花道を作った。興行としての引退試合は確認できていない
  • 引退後はドイツ6部のFCバサラ・マインツで監督と会長を務め、目標は日本代表監督としてのワールドカップ優勝
  • 次の役割を在任中に始める、時期と理由を早めに伝える、苦手な仕事を任せる、の3つが企業でも使える準備

まずは、自分やチームのメンバーが今の役割を離れる時期を一つ書き出してみてください。そのうえで、その日までに小さく始めておける「次の仕事」を一つ決めるところから始められます。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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