スポーツ人材紹介・採用支援10社比較|人事担当者向け

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「体育会出身者や元アスリートを採用したいが、どのサービスに頼めばいいか分からない」。人事担当者からそんな相談を受ける機会が増えています。スポーツ人材紹介・採用支援サービスは、対象人材の属性や強みがサービスごとに大きく異なり、比較せずに1社だけに絞ると母集団が狭くなりがちです。本記事では、体育会学生からアスリートのセカンドキャリア、スポーツ業界内の中途転職まで扱う10社の特徴を比較し、自社に合うサービスの選び方までまとめました。

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  1. 体育会・アスリート人材紹介への企業の関心が高まっている理由
  2. スポーツ人材紹介・採用支援10社の特徴と強みを比較
    1. HALF TIME AGENT|エグゼクティブまで支援するスポーツ業界特化エージェント
    2. PLMキャリア|パ・リーグ6球団が出資するスポーツ業界特化エージェント
    3. スポナビキャリア|体育会出身コンサルタントが強みの転職エージェント
    4. スポジョバ|スポーツ用品・小売業界に強い求人メディア
    5. SportsForce|3万8千人以上が登録するアスリート人材紹介
    6. アスリートプランニング|体育会学生採用支援のパイオニア
    7. スポキャリ|元アスリートによるセカンドキャリア支援
    8. Maenomery|GRIT人材紹介でベンチャー採用に強み
    9. ゼロシードエージェント|完全成果報酬型のアスリート人材紹介
    10. Sporpath|サッカー界のチームスタッフに特化した人材市場
  3. 自社に合うスポーツ人材紹介サービスを選ぶ4つの視点
    1. 視点1|対象人材が新卒中心か中途中心か
    2. 視点2|総合型か特定競技・職種特化型か
    3. 視点3|費用体系と成果報酬の条件
    4. 視点4|入社後フォローの有無で選ぶ
  4. 導入までの流れとコスト構造|成果報酬型が主流
  5. スポーツ人材紹介を活用する際の注意点
    1. 特化型サービスゆえに生じる対象人材の偏り
    2. 複数エージェントの併用で母集団を広げる
  6. まとめ|スポーツ人材紹介は自社の採用課題に合わせて選ぶ

体育会・アスリート人材紹介への企業の関心が高まっている理由

スポーツ経験者の採用支援サービスへの企業の問い合わせは、大手・中堅企業を中心に増えています。競技で培った目標達成力やストレス耐性を、営業職や現場管理職のポテンシャルとして評価する企業が増えていることが背景にあります。

人材紹介サービスは、職業安定法にもとづく有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を受けて運営されています。求人者(企業)と求職者の間の雇用関係の成立をあっせんする事業であり、許可制のもとで手数料の情報開示などのルールが定められています。今回紹介する10社も、いずれかの形でこの許可(有料職業紹介事業許可番号)を取得したうえでサービスを提供しています。

多くのサービスが、人材を採用できた場合にのみ費用が発生する成功報酬型を採用しているのも特徴です。求人広告のように掲載段階で費用が発生する仕組みと異なり、企業側は初期コストを抑えながら母集団形成に取り組めます。

Q. スポーツ人材紹介サービスの利用に紹介手数料はかかりますか?

多くのサービスが、人材を採用できた場合のみ費用が発生する完全成功報酬型です。求人掲載や選考段階では料金が発生しないため、企業側の初期コストを抑えられます。手数料の具体的な料率はサービスごとに異なるため、問い合わせ時に確認することをおすすめします。

(参考)職業紹介事業の概要 – 厚生労働省職業安定局需給調整事業課

スポーツ人材紹介・採用支援10社の特徴と強みを比較

公式サイトで事業内容を確認できた、体育会・アスリート・スポーツ業界の採用支援を専門に扱う国内企業のうち、対象人材や支援領域が異なる10社を選びました。まずは一覧表で全体像をつかみ、そのあと1社ずつ特徴を見ていきます。

サービス名 主な対象人材 運営会社 特徴
HALF TIME AGENT 若手〜エグゼクティブ層 HALF TIME株式会社 累計1200件超の求人実績、部長・CXO層の転職支援に強み
PLMキャリア 中途(業界内転職) パシフィックリーグマーケティング株式会社 パ・リーグ6球団の共同出資会社が運営、非公開求人も紹介
スポナビキャリア 体育会・アスリート・スポーツ経験者 株式会社スポーツフィールド(東証グロース上場) コンサルタント全員が体育会系出身、全国18拠点
スポジョバ スポーツ業界の求人全般 株式会社スポーツフィールド 総合スポーツ用品店運営を母体に、メーカー・小売の求人に強い
SportsForce 体育会学生・元アスリート 株式会社アーシャルデザイン 登録者3.8万人超、入社前後の教育プログラムを無償提供
アスリートプランニング 体育会学生(新卒中心) 株式会社アスリートプランニング(スカラグループ) 1997年創業、約3,000社への採用支援実績
スポキャリ 学生体育会〜元プロ・社会人選手 株式会社スポキャリ セカンドキャリアプロデューサーとして伴走支援
Maenomery 体育会学生・元アスリート、ベンチャー志向人材 株式会社Maenomery GRIT人材紹介事業、元プロサッカー選手が創業
ゼロシードエージェント プロ・セミプロアスリート ゼロシード株式会社 完全成果報酬型、多数のチーム・学校と提携するネットワーク
Sporpath サッカー界のチームスタッフ 合同会社BeAT 日本初のサッカーチームスタッフ特化型ジョブマッチング

各社の公式サイトの情報をもとにHuman Soarが集計・作成(2026年9月時点)

HALF TIME AGENT|エグゼクティブまで支援するスポーツ業界特化エージェント

HALF TIME株式会社が運営するHALF TIME AGENTは、スポーツ団体・スポーツ関連企業・スポンサー企業など累計1000社以上とのネットワークを持ち、若手からCXO・部長クラスまで幅広い層の転職を支援しています。City Football Group(マンチェスター・シティ)やNBAなど海外の大規模組織の採用支援実績もあり、業界に精通したコンサルタントが年収交渉まで一貫して伴走する点が特徴です。

(参考)HALF TIME AGENT 公式サイト – HALF TIME株式会社

PLMキャリア|パ・リーグ6球団が出資するスポーツ業界特化エージェント

PLMキャリアは、プロ野球パ・リーグ6球団の共同出資会社であるパシフィックリーグマーケティング株式会社が運営する転職エージェントです。パ・リーグ球団はもちろん、セ・リーグやバスケットボール、サッカーなど他競技の求人も取り扱い、スポーツビジネスの最前線に立つキャリアアドバイザーが非公開求人を含めて紹介しています。

(参考)PLMキャリア 公式サイト – パシフィックリーグマーケティング株式会社

スポナビキャリア|体育会出身コンサルタントが強みの転職エージェント

スポナビキャリアは、東証グロース市場に上場する株式会社スポーツフィールドが運営する、体育会・アスリート・スポーツ経験者向けの転職エージェントです。在籍するコンサルタントが全員体育会系出身で、全国18拠点を構えていることから、地方在住の求職者にも対応しやすい体制になっています。

(参考)スポナビキャリア 公式サイト – 株式会社スポーツフィールド

スポジョバ|スポーツ用品・小売業界に強い求人メディア

スポジョバは、創業30年以上の総合スポーツ用品店を母体に立ち上がったサービスで、2020年に株式会社スポーツフィールドへ事業譲渡されています。スポーツメーカーや小売業への理解が深いメンバーが運営しており、店舗運営や商品企画などスポーツ用品業界特有の職種の求人に強みを持ちます。

(参考)スポジョバ 公式サイト – 株式会社スポーツフィールド

SportsForce|3万8千人以上が登録するアスリート人材紹介

SportsForce(旧アスリートエージェント)は、体育会学生や元アスリートに特化した人材紹介サービスで、登録者数は3万8千人を超えています。同業他社との違いとして、入社前と入社3か月後に元アスリート・元体育会向けの教育プログラムを無償で提供しており、入社後の定着まで見据えた支援を打ち出しています。

(参考)SportsForce(アスリートエージェント) 公式サイト – 株式会社アーシャルデザイン

アスリートプランニング|体育会学生採用支援のパイオニア

株式会社アスリートプランニングは1997年の設立以来、体育会学生の採用支援を軸に事業を展開しており、約3,000社への支援実績を持ちます。就職情報サイトの運営や就職イベントの企画・運営など、新卒採用の母集団形成を幅広く手がけているのが特徴です。2020年からは東証プライム上場のスカラグループの一員として事業を続けています。

(参考)アスリートプランニング 公式サイト – 株式会社アスリートプランニング

スポキャリ|元アスリートによるセカンドキャリア支援

株式会社スポキャリは2020年設立で、学生体育会から元プロ選手・元社会人選手まで、スポーツに人生の多くを費やしてきた人材のキャリアチェンジを支援しています。「セカンドキャリアプロデューサー」を掲げ、競技引退後の進路に悩む選手一人ひとりに伴走する姿勢を打ち出している点が特徴です。

(参考)スポキャリ 公式サイト – 株式会社スポキャリ

Maenomery|GRIT人材紹介でベンチャー採用に強み

株式会社Maenomeryは、元プロサッカー選手の星野崇史氏が2018年に創業した会社です。「GRIT人材紹介事業」として、体育会学生や元アスリートの粘り強さ・やり抜く力を強みと捉え、成長意欲の高いベンチャー企業やスタートアップへの転職支援に力を入れています。プロアスリートのセカンドキャリア採用支援や、若手向けの教育サービスも手がけています。

(参考)Maenomery 公式サイト – 株式会社Maenomery

ゼロシードエージェント|完全成果報酬型のアスリート人材紹介

ゼロシード株式会社が2025年6月に本格展開を始めたゼロシードエージェントは、プロ・セミプロアスリートやデュアルキャリア選手の引退後のキャリア支援に特化しています。多数のチームや学校と提携する独自ネットワークを持ち、完全成果報酬型のため、企業側は人材の決定まで費用が発生しません。

(参考)ゼロシードエージェント 公式サイト – ゼロシード株式会社

Sporpath|サッカー界のチームスタッフに特化した人材市場

Sporpath(運営:合同会社BeAT)は、2023年末に始まった日本初のサッカーチームスタッフ特化型ジョブマッチングサービスです。コーチ・トレーナー・マネージャー・スカウトといった競技側の専門職から、営業・マーケティング・広報などクラブの事業側の専門職まで、幅広い職種のマッチングを行っています。

(参考)Sporpath 公式サイト – 合同会社BeAT

Q. スポーツ人材紹介はアスリート以外の求職者も紹介してもらえますか?

サービスによって対象は異なります。体育会学生や元アスリートに限定するサービスがある一方、スポーツ業界の求人自体を扱い競技未経験者も対象にするサービスもあります。自社が求める人材像に合わせて使い分けることが重要です。

自社に合うスポーツ人材紹介サービスを選ぶ4つの視点

10社を並べてみると、対象人材や支援領域には明確な違いがあります。スポーツ採用とは|企業メリット・リスク・求人相場を解説でも触れているとおり、スポーツ経験者採用は一般採用と評価基準が異なるため、サービス選びの段階でミスマッチを防ぐことが重要です。以下の4つの視点で自社の採用課題と照らし合わせてみてください。

視点1|対象人材が新卒中心か中途中心か

アスリートプランニングやスポキャリのように体育会学生の新卒採用を主軸とするサービスと、スポナビキャリアやSportsForce、ゼロシードエージェントのように中途・セカンドキャリア人材を主に扱うサービスに分かれます。新卒の母集団形成をしたいのか、即戦力に近い中途人材を探したいのかで、最初に絞り込む軸になります。

視点2|総合型か特定競技・職種特化型か

スポナビキャリアやSportsForceのように競技を問わず幅広く紹介する総合型に対し、PLMキャリアはスポーツ業界内の求人、スポジョバはスポーツ用品業界、Sporpathはサッカーのチームスタッフというように、特定領域に特化したサービスもあります。特化型は母数こそ絞られますが、業界特有の職種理解が深く、条件のすり合わせがスムーズになりやすいという利点があります。

視点3|費用体系と成果報酬の条件

今回取り上げた10社の多くは、採用が決定した時点で費用が発生する成功報酬型を採用しています。スポーツ経験者の採用基準の作り方|面接で見抜く3軸で解説しているような評価軸をあらかじめ社内で固めておくと、紹介を受けた候補者を短時間で見極めやすくなり、結果的に採用コストの最適化にもつながります。

視点4|入社後フォローの有無で選ぶ

SportsForceのように入社前後の教育プログラムを無償で提供するサービスもあれば、紹介のみで完結するサービスもあります。体育会学生や元アスリートは、社会人経験が浅いまま入社するケースも多いため、早期離職のリスクを抑えたい企業は、入社後フォローの有無を選定基準に加えることをおすすめします。人材の活用パターンを社内でどう設計するかは、スポーツ人材とは|企業の活用パターンと導入手順も参考になります。

あわせて読みたいスポーツ人材とは|企業の活用パターンと導入手順

Q. 複数の人材紹介サービスに同時登録しても問題ありませんか?

企業側が複数のエージェントに求人を依頼すること自体は一般的で、問題ありません。対象人材の属性や強みが異なるサービスを併用することで、母集団を広げられます。ただし同じ候補者が複数の経路から重複して紹介される場合があるため、選考状況の共有ルールを事前に決めておくと安心です。

導入までの流れとコスト構造|成果報酬型が主流

サービスごとに細部は異なりますが、問い合わせから採用決定までの流れは共通する部分が多くあります。初めて利用する企業は、まず全体の流れを把握したうえで、社内の意思決定スピードに合わせてスケジュールを組むとスムーズです。

スポーツ人材紹介サービス導入から採用決定までの5ステップの流れ図

費用面では、求人広告のように掲載段階で費用が発生する仕組みと異なり、内定承諾のタイミングで成果報酬が確定する仕組みが主流です。ゼロシードエージェントのように「初期費用がかからない」ことを明示しているサービスもあり、企業側は候補者が決まらなかった場合のコストリスクを抑えられます。一方で、成果報酬の料率や早期離職時の返戻金制度の有無はサービスごとに差があるため、契約前に必ず確認しておく必要があります。

Q. 導入から採用決定までどのくらいの期間がかかりますか?

サービスや求人条件によって差がありますが、問い合わせから内定までは概ね1〜3か月程度が目安です。候補者の母集団規模や選考フローの複雑さによって前後するため、余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。

スポーツ人材紹介を活用する際の注意点

スポーツ経験者に特化した人材紹介は、一般的な人材紹介にはない強みがある一方で、使い方を誤ると期待した効果を得にくくなります。導入前に押さえておきたい注意点を2つ紹介します。

特化型サービスゆえに生じる対象人材の偏り

特定の競技や職種に特化したサービスは、その領域では強いネットワークを持つ反面、対象外の人材にはリーチできません。例えばPLMキャリアはスポーツ業界内の転職者が中心で、未経験の若手体育会学生を新卒で採用したい場合には、アスリートプランニングやスポキャリのような新卒特化型サービスの方が適しています。求人内容と紹介対象のミスマッチを避けるため、複数社に事前ヒアリングをしてから絞り込むことをおすすめします。

複数エージェントの併用で母集団を広げる

1社だけに依頼すると、そのサービスが得意とする層に候補者が偏りがちです。対象人材や強みが異なる2〜3社を併用することで、母集団を広げながら自社に合う人材を探せます。スポーツ経験者に限らず、退役自衛官のように組織で鍛えられた人材の採用と共通する考え方もあるため、幅広い採用チャネルの設計を検討する際は他業界の事例も参考になります。

あわせて読みたい退役自衛官採用と元アスリート採用に共通する戦略

まとめ|スポーツ人材紹介は自社の採用課題に合わせて選ぶ

スポーツ人材紹介・採用支援サービスは、対象人材や支援領域がサービスごとに異なるため、まず自社の採用課題を明確にしてから比較することが重要です。最後にポイントを振り返ります。

  • 体育会学生の新卒採用ならアスリートプランニングやスポキャリ、中途・セカンドキャリアならスポナビキャリアやSportsForce、ゼロシードエージェントが候補になる
  • スポーツ業界内の転職者を狙うならPLMキャリア、業種を絞った特化型ならスポジョバやSporpathが有効
  • 多くのサービスは成功報酬型で、内定承諾のタイミングで費用が確定する
  • 入社後の定着まで見据えるなら、教育プログラムなどのフォロー体制の有無も確認する
  • 1社に絞らず、対象人材が異なる2〜3社を併用することで母集団を広げられる

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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