チケットレストランは、会社が社員にICカードを配り、加盟店の食事に使ってもらう食事補助です。エデンレッドの案内では、全国47万ヵ所以上で使え、導入は4,000社以上です。社員が半額を負担し、会社の負担が月7,500円以下なら非課税にできます。社員食堂がない職場でも使いやすい形です。
営業職や小さな拠点が多く、社員食堂は作れない。食事手当にすると税金がかかる。そんな会社で候補に挙がるのがチケットレストランですが、どこで使えて、会社はいくら負担するのかを整理してから決めたいところです。
この記事では、仕組み、税金の扱い、置き型社食との違い、スポーツ栄養を活かす案内の仕方を順に説明します。
チケットレストランはICカードに毎月チャージして加盟店で使う

仕組みはカードの配布と月1回のチャージです。公式の案内によると、発注から最短2週間でカードが届きます。対象は直接雇用の従業員で、希望者のみへの支給もできます。
使えるのは、就業時間内に飲食するものです。アルコールは対象外で、支給された本人だけが使えます。実績は全国47万ヵ所以上、導入4,000社以上、毎日30万人以上が利用とされています。利用率98%などの数字は同社の自社調べです。
(参考)チケットレストラン – 株式会社エデンレッドジャパン
Q. チケットレストランはどこで使えますか?
公式の案内では、全国47万ヵ所以上で使えるとされています。使える店は加盟店に限られるので、事業所の近くに対象の店があるかを導入の前に確かめてください。アルコールは対象外です。
チケットレストランは半額負担と月7,500円の条件で非課税にする
国税庁の案内では、社員が食事の価額の半分以上を負担し、会社の負担が月7,500円(税抜)以下なら給与として課税されません。エデンレッドは、この上限の引き上げで年間最大9万円が非課税の対象になるとしています。従業員の負担は半額なので、昼食が実質半額になるという説明です。
| 月の利用額(税抜) | 社員の負担 | 会社の負担 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 5,000円 | 5,000円 | 満たす |
| 15,000円 | 7,500円 | 7,500円 | 満たす |
| 20,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 会社の負担が上限を超える |
出典:国税庁の案内をもとに本記事で計算した例です。実際の判定は税理士に確認してください。
同じ金額を現金で渡すと、原則として給与として課税されます。手当との違いは食事手当とはの記事で説明しています。
(参考)チケットレストラン – 株式会社エデンレッドジャパン
(参考)使用者が使用人等に対し食事代として金銭を支給した場合 – 国税庁
Q. チケットレストランは非課税になりますか?
社員が半分以上を負担し、会社の負担が月7,500円(税抜)以下なら、非課税の条件に合います。エデンレッドも、この非課税枠を活かす仕組みと説明しています。自社の運用が条件に合うかは、同社や税理士に確かめてください。
チケットレストランと置き型社食は働く場所で選び分ける

同じ食事補助でも、向く職場が違います。出社が多く同じ場所で食べるなら置き型社食、外出や小さな拠点が多いならカード型が候補です。分け方は本記事の整理です。
外回りが多いならカード型が公平になりやすい
営業職や複数の拠点がある会社では、冷蔵庫を置いても使えない人が出ます。カードなら外でも使えるので、不公平を減らせます。近くに加盟店が少ない工場などでは、使いにくいことがあります。
残業や夜勤が多いなら置き型社食も比べる
店が閉まっている時間に働く人は、カードだけでは食事を買いにくくなります。置き型社食の例はオフィスおかんの記事で整理しています。
あわせて読みたい置き型社食サービス10選|健康経営担当者向け比較›
スポーツ栄養の5品目を案内すると昼食の選び方が変わる
カードを配るだけでは、何を食べるかは変わりません。スポーツの現場で基本とされる、主食、主菜、副菜、乳製品、果物の5つを案内すると、外食の選び方の目安になります。麺だけの日に卵や野菜を足すといった考え方です。
厚生労働省の資料では、1食の目安は650kcal未満か650〜850kcal未満で、副菜の野菜は120〜200gです。すべてを満たす必要はありません。社員の健康施策の全体はウェルビーイングの施策の考え方で説明しています。
あわせて読みたい健康経営の食生活改善施策|企業の実践ステップ›
(参考)アスリートの食事の基本は? – JSC/HPSC Female Sport ナビ
(参考)日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について – 厚生労働省
Q. チケットレストランは健康経営に使えますか?
食事補助そのものは健康の効果を保証しませんが、栄養の案内と組み合わせると健康施策の一部になります。スポーツ栄養の5品目を社内で伝え、選び方を案内してください。利用の数字だけでなく、社員の声も確かめます。
導入の前に確かめる3つのこと

導入の前に、事業所の近くの加盟店、対象者の範囲、社員の負担額を確かめます。JILPTの調査では、外部飲食店で使える食券等が勤務先にある人は3.5%、必要だと思う人は9.7%でした。
費用やサービスの細かな条件は公式の窓口で確かめます。他の制度との比較は人気の福利厚生で整理しています。
(参考)調査シリーズNo.263「福利厚生に関する労働者調査」(2026年3月) – 労働政策研究・研修機構
チケットレストランの要点
- ICカードに毎月チャージして加盟店で使う
- 加盟店と導入社数は公式の案内で確かめる
- 社員の半額負担と会社の上限で非課税の条件を満たす
- 外回りが多ければカード型、夜勤が多ければ置き型も比べる
- スポーツ栄養の案内を添えて健康施策にする
まずは事業所の周りに、使える店がどれだけあるかを確かめてみてください。
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