オフィスコーヒーは、マシンの貸与、業者の補充サービス、カップ式の自販機の3つから選びます。全日本コーヒー協会の2024年の調査で、職場や学校で飲むコーヒーは週1.57杯でした。スポーツ科学のカフェイン研究も参考にしつつ、社員には1日400mgまでの目安を伝えます。
午後の会議の前になると、近くのコンビニまで社員がコーヒーを買いに行く。オフィスに置けば喜ばれそうだが、どの方式がよいのか、飲みすぎにならないかが気になる。導入の前に確かめたいことは意外と多いものです。
この記事では、飲まれている量の統計、導入の方式、カフェインの目安、スポーツ選手の研究から学べること、費用の扱いを順に整理します。
職場で飲むコーヒーは週1.57杯で家庭の約5分の1にとどまる
全日本コーヒー協会の2024年の調査では、1人が1週間に飲むコーヒーは10.05杯で、職場や学校は1.57杯でした。調査の対象は12歳以上79歳以下で、サンプルは4,000です。
| 飲む場所 | 1週間の杯数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 家庭 | 7.28杯 | 約72% |
| 職場・学校 | 1.57杯 | 約16% |
| その他(自販機・乗り物など) | 0.75杯 | 約7% |
| 喫茶店・コーヒーショップ | 0.22杯 | 約2% |
| レストラン・ファストフード | 0.15杯 | 約1% |
出典:全日本コーヒー協会「コーヒーの需要動向に関する基本調査」2024年。割合は本記事の計算で、場所不明を含むため合計は100%になりません。
職場の数字は2018年に2.56杯でしたが、2022年からWEB調査に変わったため、協会は時系列で比べられないとしています。減ったと言い切らず、今の水準として見ます。1日に直すと1杯にも届かない量なので、毎日の習慣というより、休憩や打ち合わせのきっかけとして考えると企画しやすくなります。職場の取り組みの例は職場の健康づくり事例で紹介しています。
(参考)日本のコーヒーの飲用状況(コーヒーの需要動向に関する基本調査 2024年) – 全日本コーヒー協会
オフィスコーヒーの導入は3つの方式から社員数で選ぶ

導入の方式は、社員数と手間のかけ方で選びます。次の3つは本記事の整理で、料金は問い合わせが必要なサービスも多いので、同じ条件で見積もりを取ります。
マシン貸与は少人数でも始めやすい
メーカーからマシンを借りて、粉やカプセルを買う方式です。小さな事業所でも始めやすい一方、補充や集金、掃除を社内の誰かが担当します。担当者の負担が偏らないよう、当番を決めておきます。
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業者の補充サービスは手間を減らせる
業者が定期的に訪問し、豆の補充や清掃をしてくれる方式です。人数が多い職場では、社内の手間を減らせます。訪問の頻度、最低の利用量、解約の条件を契約の前に確かめます。
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カップ式の自販機は台数が減っている
カップ式は設置場所を取りますが、1杯ずつ支払えるので集金がいりません。日本自動販売システム機械工業会によると、コーヒー・ココアのカップ式は2025年12月末で103,900台、前年比90.3%でした。扱う業者が近くにあるかを先に確かめます。自販機全般は会社の自販機の記事で整理しています。
(参考)自販機普及台数(2025年12月末) – 一般社団法人日本自動販売システム機械工業会
Q. オフィスコーヒーはどの方式がおすすめですか?
少人数ならマシン貸与、人数が多く社内の手間を減らしたいなら業者の補充サービスが向いています。集金をなくしたいならカップ式の自販機も候補です。補充と掃除を誰が担当するかを先に決めると、選びやすくなります。
カフェインは健康な成人で1日400mgまでを目安に伝える

コーヒーを置くなら、カフェインの目安も一緒に伝えます。厚生労働省のQ&Aは、カナダ保健省の例として、健康な成人は1日400mgまで、コーヒーならマグカップ(237ml)で約3杯までと紹介しています。
食品安全委員会の資料によると、コーヒーのカフェインは100mlあたり60mg程度で、マグカップ1杯なら約142mgです(本記事の計算)。感じ方には個人差があり、妊娠中の人などには別の目安があります。休憩スペースにカフェインの少ない飲み物も置くと、誰でも使いやすくなります。
(参考)食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A – 厚生労働省
(参考)食品中のカフェイン ファクトシート – 内閣府食品安全委員会
Q. オフィスでコーヒーは1日何杯までがよいですか?
健康な成人の目安として、カナダ保健省はカフェイン1日400mgまで、マグカップで約3杯までとしています。厚生労働省のQ&Aでも紹介されています。感じ方には個人差があるので、眠れない、動悸がするといった場合は量を減らしてください。
スポーツ科学のカフェイン研究は量とタイミングの大切さを示す
スポーツの世界では、カフェインは競技力との関係が詳しく調べられてきました。国際スポーツ栄養学会の2021年の声明は、体重1kgあたり3〜6mgで運動能力が高まる例が一貫して示されていると整理しています。体重70kgなら210〜420mgです(本記事の計算)。
量を増やしても効果は増えにくいので適量を守る
同じ声明は、1kgあたり9mgのような高い量は副作用が増え、効果を得るために必要ではないとしています。運動での研究なので、仕事の集中にそのまま当てはめることはできません。学べるのは、量を増やせばよいわけではないという考え方です。関連する話はスポーツに学ぶ集中の続け方でも整理しています。
夕方以降のコーヒーは睡眠に響くことがある
同じ声明は、カフェインが寝つくまでの時間を延ばし、睡眠の効率を下げるという報告にも触れています。選手でも社員でも、睡眠は翌日の調子を左右します。残業の時間帯に飲みたくなる職場では、夕方からはカフェインの少ない飲み物を勧める案内を掲示します。
費用は全社員が使えるなら福利厚生費として考えられる
会社がコーヒー代を負担する場合、全社員が使える形なら福利厚生費として説明しやすくなります。国税庁は交際費等と福利厚生費の区分を示しており、従業員の慰安のために通常要する費用は福利厚生費などとされるものがあります。一部の社員だけが使える形や、社員の自己負担の扱いは税理士に確認してください。
費用は1杯の単価だけでなく、マシン代、水や電気、掃除の時間まで含めて比べます。福利厚生全体の考え方はウェルビーイングの施策の考え方で説明しています。
(参考)No.5261 交際費等と福利厚生費との区分 – 国税庁
Q. オフィスコーヒーの費用は経費になりますか?
全社員が使える形で会社が負担するなら、福利厚生費として説明しやすくなります。役員だけや特定の部署だけが使う形だと扱いが変わることがあります。来客用と社員用で分けるかどうかも含めて、税理士に確認してください。
オフィスコーヒーの要点
- 職場や学校で飲むコーヒーは週1.57杯で、毎日の習慣とまでは言えない
- 方式はマシン貸与、補充サービス、カップ式の自販機から選ぶ
- カフェインは健康な成人で1日400mgまでを目安に伝える
- スポーツ科学の研究は、量を増やせばよいわけではないと示す
- 費用は対象者の範囲で扱いが変わる
まずは社内で1週間、コーヒーを買いに出ている人数を数えて、どの方式が合うかを考えてみてください。
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