健康弁当の選び方|厚労省の目安とスポーツ栄養の5品目

健康弁当の選び方|厚労省の目安とスポーツ栄養の5品目 スポーツウェルビーイング

健康弁当は、主食、主菜、副菜がそろい、1食650kcal前後で食塩が3g台までに収まるものを選びます。厚生労働省の「健康な食事」の目安がものさしになります。スポーツ栄養の5品目の考え方を使うと、足りないものを1品足す判断もしやすくなります。

「健康弁当」と書かれていても、何が健康なのかははっきりしない。野菜が多ければよいのか、カロリーが低ければよいのか。社員向けに頼むにしても、自分で買うにしても、基準がないと選べません。

この記事では、公的な目安、スポーツ栄養の考え方、宅配と冷凍の違い、社員に勧めるときの注意点を整理します。

健康弁当の目安は1食650kcal前後で食塩3g台まで

厚生労働省が示した「健康な食事」の普及の資料には、1食の目安が2つの区分で載っています。生活習慣病の予防に取り組みたい人向けの目安で、エネルギーの必要量で使い分けます。

項目 一般女性・中高年男性 一般男性・活動量の高い女性
エネルギー 650kcal未満 650〜850kcal未満
主食(穀類由来の炭水化物) 40〜70g 70〜95g
主菜(たんぱく質) 10〜17g 17〜28g
副菜(野菜) 120〜200g 120〜200g
食塩相当量 3g未満 3.5g未満

出典:厚生労働省「健康な食事」の普及についての資料。組み合わせて食べる場合の目安を本記事で表にしました。

弁当のラベルで確かめやすいのは、エネルギー、たんぱく質、食塩相当量の3つです。「健康」という言葉だけで判断せず、数字を見ます。職場の食事全体の話は職場の食事と栄養の記事で説明しています。

(参考)日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について – 厚生労働省

Q. 健康弁当のカロリーはどのくらいがよいですか?

厚生労働省の資料の目安では、一般女性や中高年男性で1食650kcal未満、一般男性や活動量の高い女性で650〜850kcal未満です。低ければよいわけではなく、体格や活動量で変わります。持病がある人は医師や管理栄養士の指導に従ってください。

スポーツ栄養の5品目で足りないものを見つける

足りないものを1品足す|健康弁当

スポーツの現場では、主食、主菜、副菜、乳製品、果物の5つをそろえることが食事の基本とされています。日本スポーツ振興センターの情報でも、この形が紹介されています。選手と同じ量は必要ありませんが、弁当に何が足りないかを見つける目印になります。

弁当は乳製品と果物が抜けやすい

弁当の多くは主食、主菜、副菜で構成されるので、乳製品と果物は別に用意することになります。厚生労働省の資料でも、牛乳・乳製品と果物は別に目安が示されています。ヨーグルトやバナナを足すだけでも、5品目に近づきます。

(参考)アスリートの食事の基本は? – JSC/HPSC Female Sport ナビ

運動する日は主食を減らしすぎない

低カロリーの弁当は、ごはんが少ないことがあります。夕方に運動する日は、エネルギーが足りなくなることもあります。その場合は補食を足す方法があります。

あわせて読みたい仕事中の間食のおすすめ|スポーツの補食に学ぶ選び方と量›

Q. 健康弁当だけで栄養は足りますか?

目安を満たす弁当でも、1食だけで1日の栄養がそろうわけではありません。乳製品や果物は別に足すと、スポーツ栄養の5品目に近づきます。朝食や夕食も含めて、1日で調整する考え方が大切です。

健康弁当は宅配と冷凍と店頭で手間が変わる

買い方は主に3つです。分け方は本記事の整理で、対応地域や条件は事業者ごとに確かめます。

買い方 向いている人 確かめること
宅配(当日調理) 温かいものや作りたてを食べたい 配達の時間、最低注文数、受け取る人
冷凍 保存して好きな日に食べたい 冷凍庫の容量、電子レンジの台数
店頭・スーパー 少量を試したい 栄養成分の表示があるか

出典:本記事の整理。

宅配は受け取りと食べるまでの時間に気をつける

宅配は作りたてに近い状態で届きますが、食べるまで置いておくと傷みが心配です。会社でまとめて頼むときの注意点は会社の宅配弁当の記事で説明しています。

冷凍は常備しやすいが温める場所が要る

冷凍は保存が利くので、在宅勤務の人にも向いています。職場に置くなら、冷凍庫と電子レンジの台数が昼休みの混雑に足りるかを見ます。職場に置く方式は置き型社食のデメリットも参考になります。

Q. 健康弁当は宅配と冷凍のどちらがよいですか?

毎日決まった時間に職場で食べるなら宅配、食べる日がばらつくなら冷凍が向いています。栄養の差は買い方より商品で決まるので、エネルギー、たんぱく質、食塩相当量の表示を比べてください。

社員に勧めるときは制限を前提にしない

社員への案内は3段階で進める|健康弁当

会社として健康弁当を案内するときは、痩せることを目的にしないよう気をつけます。体格や活動量で必要な量は違います。スポーツの現場でも、減らすことより、必要な量をとることが重視されています。

表示を見て選ぶ方法を伝え、普通の弁当も選べるようにします。アレルギーの表示を確かめられることも条件にします。費用の補助については、国税庁の案内に沿って社員の負担額を決めます。社員の健康施策の全体はウェルビーイングの施策の考え方で説明しています。

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(参考)加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック – 消費者庁

(参考)No.2594 食事を支給したとき – 国税庁

健康弁当の要点

  • 1食の目安は650kcal前後で、食塩は3g台まで
  • ラベルでエネルギー、たんぱく質、食塩相当量を見る
  • スポーツ栄養の5品目で、足りない乳製品や果物を足す
  • 買い方は宅配、冷凍、店頭から手間で選ぶ
  • 社員に勧めるときは制限を前提にしない

まずはいつもの弁当のラベルを見て、3つの数字を目安と比べてみてください。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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