置き型社食のデメリットは、栄養の偏り、廃棄と補充の手間、費用の読みにくさ、給与課税の4つです。社員が半額以上を負担し、会社の負担が月7,500円以下なら給与として課税されません。スポーツ栄養の考え方を使うと、偏りも補いやすくなります。
置き型社食は手軽で評判もよさそうだが、契約してから困ることはないのだろうか。良い話ばかり目にするので、かえって不安になる。導入の前に、弱い点も確かめておきたいところです。
この記事では、デメリットを4つに分けて、それぞれの対策を整理します。サービスの比較は置き型社食サービス10選で紹介しています。
置き型社食のデメリットは4つに整理できる
分け方は本記事の整理です。どれが重いかは、職場の人数や働き方で変わります。
| デメリット | 起きること | 対策 |
|---|---|---|
| 栄養の偏り | 好きなものばかり選ばれる | 組み合わせの例を掲示する |
| 廃棄と補充 | 売れ残りが出る、補充を誰かが担当する | 売れ筋を見て数を調整する |
| 費用 | 月額に加えて負担が読みにくい | 総額で比べ、上限を決める |
| 給与課税 | 会社の負担が多いと給与になる | 社員の負担額を先に決める |
出典:本記事の整理。
Q. 置き型社食のデメリットは何ですか?
主なものは、栄養の偏り、廃棄と補充の手間、費用の読みにくさ、給与課税の4つです。全社員が使えるとは限らない点や、人数が少ないと品数が足りない点もあります。契約の前に、利用の見込みと税の扱いを確かめてください。
会社の負担が多いと給与として課税される
見落としやすいのが税の扱いです。置き型社食も、会社が費用を負担すれば食事の支給になります。国税庁の案内では、社員が食事の価額の半分以上を負担し、会社の負担が月7,500円(税抜)以下なら、給与として課税されません。どちらか一方でも満たさないと、会社の負担分が給与として課税されます。
以前の上限は月3,500円でした。国税庁の案内によると、令和8年4月から7,500円に引き上げられています。古い記事の情報は月3,500円のままのことがあるので、注意します。食事補助の全体は福利厚生の食事補助で整理しています。
(参考)食事の現物支給に係る所得税の非課税限度額の引上げについて(令和8年4月) – 国税庁
1食300円の商品で給与課税になるかを計算する
仮に税抜300円の商品を社員が100円で買い、月20回使うとします。社員の負担は3分の1なので、半分以上という条件を満たしません。社員の負担を150円にすれば、会社の負担は月3,000円で、条件の中に収まります。これは本記事の計算例で、実際の判定は税理士に確認してください。
| 社員の負担 | 会社の負担(月20回) | 半分以上の負担 | 月7,500円以下 |
|---|---|---|---|
| 100円 | 4,000円 | 満たさない | 満たす |
| 150円 | 3,000円 | 満たす | 満たす |
出典:国税庁の案内をもとに、税抜300円の商品で本記事が計算しました。
Q. 置き型社食は給与課税されますか?
社員が価額の半分以上を負担し、会社の負担が月7,500円(税抜)以下なら課税されません。会社が全額を負担したり、社員の負担が半分未満だったりすると、給与として扱われることがあります。サービスの料金の形に合わせて、税理士に確認してください。
費用は月額だけでなく廃棄と電気代も入れて比べる

置き型社食の費用は、社員の支払いと会社の負担に分かれ、見えにくくなりがちです。月額の料金に加えて、次のものを足して比べます。
- 初期費用と冷蔵庫や冷凍庫の設置費
- 電気代と置き場所
- 賞味期限切れの扱い(買い取りか、業者が引き取るか)
- 最低の契約期間と解約の条件
公開された統一の相場はないため、同じ人数と数量で複数社に見積もりを取ります。トライアルの期間に解約できるかも確かめます。
Q. 置き型社食の費用はどのくらいですか?
サービスや人数で変わり、公的な統一の相場は確認できませんでした。月額に加えて、設置費、電気代、廃棄の扱い、契約期間を含めて比べます。同じ条件で複数社に見積もりを取ってください。
廃棄と補充は担当者と売れ筋の確認で減らす
賞味期限のある商品を置く以上、売れ残りと補充の手間は避けられません。特に冷蔵の商品は期限が短くなります。補充を業者がしてくれるかどうかで、社内の負担は大きく変わります。
始めるときは品数を絞り、1か月ごとに売れ筋を見て入れ替えます。代金の回収にキャッシュレスが使えるかも確かめます。お菓子や飲み物の棚と一緒に検討する場合は、次の記事も参考になります。
あわせて読みたいオフィスのお菓子の選び方|企業がスポーツの補食に学ぶ置き方›
栄養の偏りはスポーツ栄養の組み合わせで補う

置き型社食は1品ずつ選ぶので、主食だけ、おかずだけになりやすい面があります。スポーツの現場では、主食、主菜、副菜、乳製品、果物をそろえることが基本とされています。棚の近くに組み合わせの例を貼るだけでも、選び方は変わります。
たとえば、おにぎりに、たんぱく質のとれる惣菜と野菜の小鉢を足す形です。厚生労働省の資料も、主食、主菜、副菜を組み合わせた目安を示しています。カップ麺のように単品で終わる日が続かないよう、案内します。社員の健康施策の全体はウェルビーイングの施策の考え方で説明しています。
あわせて読みたい健康経営の食生活改善施策|企業の実践ステップ›
(参考)アスリートの食事の基本は? – JSC/HPSC Female Sport ナビ
(参考)日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について – 厚生労働省
置き型社食のデメリットの要点
- デメリットは栄養の偏り、廃棄と補充、費用、給与課税の4つ
- 社員が半額以上を払い、会社の負担が月7,500円以下なら非課税
- 費用は月額に設置費、電気代、廃棄、契約期間を足して比べる
- 売れ筋を見て品数を調整する
- スポーツ栄養の組み合わせを掲示して偏りを減らす
まずは候補のサービスの料金表で、社員の負担が半分以上になるかを計算してみてください。
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