便秘改善アプリ10選|健康経営担当者向け比較ガイド

便秘改善アプリ10選を紹介する記事のアイキャッチ、カレンダーとノートの写真 スポーツウェルビーイング

デスクで急にお腹が張って、会議中もそわそわしてしまう。市販薬を試しても改善が続かず、いつの間にか「体調不良を我慢するのが当たり前」になっている従業員がいる。便秘改善アプリは、記録型なら無料で今日から始められ、医療連携型なら症状が続く社員の受診のきっかけにもなります。本記事では、公式サイトで機能を確認できた便秘改善アプリ・サービス10製品を比較し、健康経営の担当者が施策として検討する際の選び方までまとめました。

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便秘の実態と企業が向き合うべき理由

便秘は珍しい症状ではありません。厚生労働省の「令和4年国民生活基礎調査」によると、便秘の有訴者率は全体で3.6%、女性は4.4%、65歳以上では7.1%にのぼります。年齢を問わず一定数の従業員が抱えている体調課題だといえます。

見過ごされがちなのは、便秘そのものよりも「出勤しているのに集中できない」状態です。経済産業省がまとめた企業の健康経営ガイドブックでは、心身症(ストレス性内科疾患)の一つとして胃腸の不調や便秘・下痢が挙げられており、こうした体調不良は頻繁な離席や集中力の低下につながるとされています。健康診断の数値には表れにくいぶん、対策が後回しになりやすい領域です。

便秘の有訴者率を示す棒グラフ、性別・年代別に厚生労働省データを比較

グラフのとおり、65歳以上の有訴者率は全体平均の約2倍です。定年延長やシニア人材の活用が進む企業ほど、便秘対策は他人事ではなくなってきています。企業のスポーツ施策で免疫力向上|社員の欠勤対策の記事でも触れているとおり、体調管理の小さな不調を放置しないことが、結果的に欠勤・休職の予防につながります。

(参考)2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 – 厚生労働省

(参考)企業の「健康経営」ガイドブック~連携・協働による健康づくりのススメ~(改訂第1版) – 経済産業省 商務情報政策局ヘルスケア産業課

Q. 便秘に悩んでいる人はどのくらいいますか?

厚生労働省の令和4年国民生活基礎調査では、便秘の有訴者率は全体で3.6%、女性は4.4%、65歳以上は7.1%です。性別や年代を問わず一定数の人が抱えている体調課題だとわかります。

便秘改善アプリで叶えられることと自分に合う1本の選び方

便秘改善アプリの多くは、排便の時間・形状・量をワンタップで記録し、カレンダーやグラフで振り返れるようにする機能を軸にしています。医師や管理栄養士の監修を受けたアプリでは、記録をもとに食事のアドバイスを受けられたり、受診時に症状の経過を説明する資料として使えたりする点が特徴です。

選び方に迷ったら、まず「記録して習慣を見直したいのか」「症状が続いていて専門家の視点も借りたいのか」という目的を先に決めることが近道です。目的があいまいなまま機能の多いアプリを選ぶと、続けるための手間ばかりが増えてしまいます。

便秘改善アプリを選ぶ際の4ステップの判断フロー図解

目的を決めたら、無料で使える範囲を確認し、2〜4週間は記録を続けてから振り返るのがおすすめです。体調は日によって変わるため、1週間程度では傾向がつかみにくく、合う・合わないの判断も早まりすぎてしまいます。

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Q. 便秘改善アプリは医療用アプリとどう違いますか?

今回紹介するアプリの多くは診断や治療を目的としない健康記録アプリです。症状の記録を医師や管理栄養士への相談材料として使うことはできますが、アプリ単独で治療方針を決めるものではない点に注意してください。

便秘改善アプリ・サービス10選

公式サイトまたはApp Store上の公式ページで機能・提供元を確認できた製品のうち、記録機能に加えて分析・監修・連携のいずれかで特徴がある10製品を選びました。国内での便秘記録アプリは母数が限られるため、医療機関・製薬企業が関わる製品からシンプルな記録アプリまで幅を持たせて選定しています。

製品名 提供元 主な機能・特徴 対応
マイキンソー IBS 株式会社サイキンソー 低FODMAP食の食事・排便記録、医師コメント掲載 iOS/Android
イーベンノート EAファーマ株式会社 LINEで排便・運動・食事を記録、医療機関相談用の振り返り LINE(登録不要)
腸note サントリー 腸の音をマイクで解析、生活習慣の提案 iOS/Android
ウンログ ウンログ株式会社 排便記録の健康度スコア化、コミュニティ機能 iOS/Android
便秘対策・お通じチェッカー 株式会社ZAIZEN 日時・形・色・量を記録、複数アカウント対応 iOS/Android
フォドマップメモ 個人開発(KAZUYA KIMURA氏) 食事・排便・歩数を記録、FODMAP食材の高低検索 iOS
便秘スッキリカレンダー Futasaji LLC ワンタップ記録、服薬記録とタグ機能 iOS/iPad
便秘改善カレンダー Taro Horiguchi氏 快便・普通・便秘の3段階をシンプル記録 iOS/iPad
お通じ記録 – 排便日誌 NAOYA ONO氏(SEEDS DIGITAL) 服薬記録・週/月分析、円グラフでの色の割合表示 iOS/iPad
お通じ日記 個人開発 Apple Watch対応、フルーツ表示で人目を気にせず記録 iOS/Apple Watch

各社公式サイト・App Store公式ページの記載内容をもとに作成(2026年9月確認時点)。

マイキンソー IBS|低FODMAP食を軸にした医療連携型の記録アプリ

マイキンソー IBSは、腸内フローラ検査サービスを手がける株式会社サイキンソーが提供する無料アプリです。下痢・便秘・過敏性腸症候群(IBS)に悩む人向けに、FODMAP(発酵性のある糖類)の少ない食事法である低FODMAP食の知識を学びながら、食事と排便を記録できます。

アプリ内では、東長崎駅前内科クリニックの医師によるコメントとして「診察後の自己管理ツールとして活用してほしい」という紹介がされており、通院と組み合わせた使い方が想定されています。医療機関への相談材料としての活用を重視する企業には、まず候補にしたい1本です。

(参考)マイキンソー IBS 公式サイト – 株式会社サイキンソー

イーベンノート|LINEだけで完結する製薬企業運営の記録ツール

イーベンノートは、消化器系医薬品を扱うEAファーマ株式会社が運営する「イーベンnavi」内で提供されている記録ツールです。アプリのインストールは不要で、LINEの友だち追加だけで使い始められ、毎日・週1回など好みの頻度でお通じの記録を促す通知が届きます。

記録した内容は「お通じ日誌」としてまとめて振り返ることができ、公式サイトでも医療機関への相談時の活用が案内されています。導入のハードルが低いため、まず1つ試してもらいたい従業員向けアプリとして扱いやすいのが特徴です。

(参考)お通じ記録ツール【イーベンノート】 – EAファーマ株式会社

腸note|腸の音をマイクで解析するサントリーの腸活アプリ

腸noteは、サントリーが開発した腸活アプリです。スマートフォンのマイクを60秒おなかに当てるだけで腸の音を録音し、AIが解析して食事・生活習慣のヒントを提案する仕組みが特徴で、公式サイトでは「世界初の腸活アプリ」と紹介されています。

排便そのものを記録する他のアプリと違い、腸の状態を音から推定するアプローチのため、記録を面倒に感じやすい人でも続けやすい設計になっています。iOS版に続きAndroid版も提供されています。

(参考)腸note(腸ノート)公式サイト – サントリー

ウンログ|100万ダウンロード超の腸活総合アプリ

ウンログは、ウンログ株式会社が提供する国内最大級の排便記録アプリです。記録した内容を健康度スコアとして可視化するほか、医師監修のアドバイスや、匿名でやり取りできるコミュニティ機能も備えており、記録を習慣化させる工夫が豊富です。

単に記録するだけでなく、他のユーザーと情報交換しながら続けたい人に向いています。企業の福利厚生アプリとして案内する場合も、利用者数の多さから抵抗感なく使い始めてもらいやすいアプリです。

(参考)ウンログ 公式サービスページ – ウンログ株式会社

便秘対策・お通じチェッカー|日時と状態を1タップで残すシンプル設計

便秘対策・お通じチェッカーは、株式会社ZAIZENが提供する無料アプリです。排便後に日時・形・色・量をその場で記録できる操作性に加え、家族などと共用しやすい複数アカウント機能やパスワードロックも備えています。

iOS版に続いてAndroid版もリリースされており、日々の記録に必要な項目を絞り込んだシンプルな作りのため、初めて記録アプリを使う従業員にも案内しやすい1本です。

(参考)Android版お通じ管理アプリ「便秘対策・お通じチェッカー」リリースのお知らせ – 株式会社ZAIZEN

フォドマップメモ|食事と排便をあわせて記録する腸活アプリ

フォドマップメモは、個人開発者が提供する腸活支援アプリです。低FODMAP食を意識する人や便秘になりやすい人を想定し、食事・排便・歩数の記録を1つのアプリで管理できます。Apple ヘルスケアと連携すれば歩数も自動で反映されます。

食材ごとの記録に対応しており、食生活と排便リズムの関係を見比べたい人に向いています。日本語のみの対応で、国内ユーザー向けに機能が作り込まれている点も特徴です。

(参考)腸活支援アプリ – フォドマップメモ – App Store公式ページ

便秘スッキリカレンダー|服薬記録とタグ管理ができる定番アプリ

便秘スッキリカレンダーは、開発元Futasaji LLCが提供する記録アプリです。「スッキリ登録」ボタンを押すだけで記録でき、月間の回数や記録の間隔をカレンダー形式で確認できます。服薬記録や自分でタグを設定できる機能もあり、1,700件を超える評価が集まっています。

妊娠中の体調管理や子どもの排便記録にも使えるよう案内されており、家族全体の体調管理ツールとしても利用されています。

(参考)便秘スッキリカレンダー – App Store公式ページ

便秘改善カレンダー|快便・普通・便秘の3段階に絞ったシンプル記録

便秘改善カレンダーは、開発者Taro Horiguchi氏が提供するアプリです。快便・普通・便秘の3段階から選ぶだけの単純な操作にとどめており、機能を絞ることで記録の手間を最小限にしています。

340件を超える評価が寄せられており、「シンプルで使いやすい」という声が多い一方、項目を増やしてほしいという要望も見られます。まずは記録を習慣化することを優先したい人に向いています。

(参考)便秘改善カレンダー – 排便記録を管理してスッキリしよう – App Store公式ページ

お通じ記録 – 排便日誌|分析画面で傾向を振り返れるアプリ

お通じ記録 – 排便日誌は、開発者NAOYA ONO氏が提供するアプリです。排便後にうんちの形や色、時間を選んで保存するだけの簡単な操作に加え、1週間・1ヶ月単位でのランキング表示や、色の割合を円グラフで確認できる分析画面を備えています。

過去分の記録を後から追加できるため、記録を忘れた日があっても履歴が途切れにくいのも特徴です。服薬記録にも対応しています。

(参考)お通じ記録 – 排便日誌 – App Store公式ページ

お通じ日記|Apple Watch対応で人目を気にせず記録できる1本

お通じ日記は、Apple Watchに対応した記録アプリです。お通じがあったタイミングでアイコンを選ぶだけで手首から記録でき、記録はフルーツの画像で表示されるため、直接的な表現を避けてさりげなく使える設計になっています。

一定時間お通じがない場合の通知機能や、時間帯・曜日別の集計グラフも備えており、記録を可視化して振り返りたい人に向いています。

(参考)お通じ日記 – かんたん記録で便秘改善 – App Store公式ページ

Q. 無料で使える便秘改善アプリはありますか?

今回紹介した10製品はいずれも無料で基本機能を利用できます。ウンログや便秘スッキリカレンダーなど一部のアプリはアプリ内課金で広告非表示などの追加機能を提供していますが、記録機能自体は無料の範囲で試せます。

タイプ別に見る便秘改善アプリの3つの分類

10製品を見比べると、単に記録するだけのアプリと、専門家の知見を交えたアプリとでは性格が大きく異なります。ここでは「医療連携型」「腸活総合型」「シンプル記録型」の3タイプに整理し、企業として案内する際の使い分けの参考にしてください。

便秘改善アプリ10製品を医療連携型・腸活総合型・シンプル記録型の3分類に整理したツリー図解

医療連携型|受診や専門家の助言につなげたいときに選ぶ

マイキンソー IBS、イーベンノート、腸noteは、いずれも医療機関や製薬企業、腸内フローラ検査企業が関わって提供されているアプリです。記録を医師への相談材料として使うことを想定した作りになっており、症状が長引いている従業員がいる場合に案内しやすいタイプです。

腸活総合型|記録に加えて生活習慣の見直しまで支援する

ウンログ、便秘対策・お通じチェッカー、フォドマップメモは、排便記録に加えて食事やコミュニティといった周辺機能を持つアプリです。記録だけでなく生活習慣全体を見直すきっかけにしたい従業員に向いており、継続を後押しする仕掛けが多い点が共通しています。

シンプル記録型|まず記録を習慣化したいときに選ぶ

便秘スッキリカレンダー、便秘改善カレンダー、お通じ記録‐排便日誌、お通じ日記は、いずれも記録項目を絞り込んだシンプルな作りです。アプリの操作に慣れていない従業員でも迷わず使えるため、健康経営施策として最初に案内する1本としては、このタイプから選ぶと導入のハードルを下げられます。

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Q. 医師監修のアプリを選んだ方がいいですか?

症状が長期間続いている場合や、下痢と便秘を繰り返すような場合は、医療連携型のアプリを選び、記録をもとに医療機関へ相談することをおすすめします。一時的な体調の乱れであれば、シンプル記録型から試しても問題ありません。

企業が便秘改善アプリを健康経営施策に取り入れるポイント

便秘改善アプリを健康経営施策として案内する際は、「強制せず選択肢として示す」ことが定着のポイントです。体調に関する記録はプライバシーへの配慮が特に必要な領域のため、利用や記録内容の共有を強制しない前提を明確にしたうえで案内する必要があります。

案内の際は、健康経営のテレワーク運動の記事で紹介したような他の生活習慣施策とあわせて、複数の選択肢の1つとして提示すると、個々の従業員が自分に合うものを選びやすくなります。全員に同じアプリを使わせるのではなく、医療連携型・腸活総合型・シンプル記録型のいずれかを従業員自身が選べるようにする設計が現実的です。禁酒・断酒アプリ10選など他の体調管理アプリ特集とあわせて社内ポータルに掲載しておくと、従業員が必要になったタイミングで見つけやすくなります。

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Q. 健康経営の指標に便秘改善アプリのデータを使えますか?

個人の記録データをそのまま企業の指標にすることは推奨できません。プレゼンティーイズム(出勤していても本来の力を発揮できない状態)の傾向を把握する既存のサーベイと組み合わせ、アプリはあくまで従業員個人の体調管理を支える選択肢の1つとして位置づけるのが現実的です。

まとめ

便秘改善アプリは、記録の習慣化から医療機関への相談材料づくりまで幅広い使い方ができます。最後に、本記事の要点を振り返ります。

  • 便秘の有訴者率は全体3.6%、女性4.4%、65歳以上7.1%と、年齢を問わず一定数の従業員が抱える体調課題である
  • 便秘改善アプリ・サービスは、公式サイトで機能を確認できた10製品を「医療連携型」「腸活総合型」「シンプル記録型」の3タイプに分類できる
  • 選ぶ際は目的(記録の習慣化か、医療連携か)を先に決め、2〜4週間試してから合う・合わないを判断するとよい
  • 企業が施策として案内する場合は、利用や記録の共有を強制せず、複数タイプから従業員自身が選べるようにするのが定着のポイント
  • 健康経営の指標としては、既存のプレゼンティーイズム調査と組み合わせ、アプリは体調管理の選択肢の1つとして位置づける

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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