会議を効率化する4つのルール|バスケットボールの規則に学ぶ

会議を効率化する4つのルール|バスケットボールの規則に学ぶ ソリューション
SOLUTION|業務改善 × 組織開発

会議が予定の時刻を過ぎても、結論が出ないまま次回に持ち越していませんか。バスケットボールの競技規則が試合の中断の回数と長さを先に決めているように、会議の時間と回数、決める人を先に決めて、会議の場で決めきる形に組み直します。

業務改善会議改革生産性向上組織開発

このプログラムについて相談する

対象となるお客さま

  • 会議に使う時間を減らしたい企業の経営者・事業責任者
  • 働き方改革や業務改善を進める人事・経営企画の担当者
  • 毎週の定例会議を運営している部署の管理職

よくあるお悩み

  • 定例会議が毎回、終了時刻を過ぎてしまう
  • 話し合ったのに、何が決まったのか誰も言えない
  • 資料の読み上げだけで会議の時間が終わる
ISSUE

課題|半数以上が「会議が長い」と感じ、結論が出ないまま終わる

会議枠設計プログラム|会議が長引いて結論が持ち越される流れと、会議が長いと感じる人の割合

会議が長いと感じている人は少なくありません。会議室.COM(アスノシステム株式会社)が2026年4月に、月に数回以上会議に参加するビジネスパーソン300名に聞いた調査では、普段の会議を「長すぎる」「やや長い」と答えた人が合わせて54.7%でした。

会議で無駄だと感じることの1位は「結論が出ない」で53.3%です。長いことと決まらないことは、別々の問題ではありません。決まらないから時間が延び、延びても決まらないから次回に持ち越す。この繰り返しで、会議の数も時間も増えていきます。

(参考)ビジネスパーソンの会議実態調査2026 – アスノシステム株式会社(会議室.COM)

CAUSE

原因|会議の時間に上限がなく、決める人も決まっていない

会議枠設計プログラム|会議が長く決まらない3つの原因と、会議で無駄だと感じることの上位3つ

参加者の進行が下手なわけではありません。原因は、会議の決まりそのものにあります。

  • 時間に上限がない:終了時刻があっても延ばせば済むので、その場で決めきる理由が生まれません。
  • 決める人が決まっていない:全員の合意を待つ形だと、1人が迷うだけで議題は持ち越しになります。
  • 共有と決定が混ざっている:資料の説明に時間を使い、決める議題に時間が残りません。

同じ調査では、会議で無駄だと感じることとして「目的が不明確」が43.0%、「資料説明が長い」が38.0%で、「結論が出ない」に続きました。会議の時間だけでなく、何を決める会議なのかが参加者に伝わっていないことが分かります。

(参考)ビジネスパーソンの会議実態調査2026 – アスノシステム株式会社(会議室.COM)

SPORTS INSIGHT

スポーツ知見|バスケットボールは中断の回数と長さを規則で先に決めている

会議枠設計プログラム|バスケットボールのタイムアウトの決まりと、会議への置き換え

バスケットボールでは、試合を止めて作戦を伝える「タイムアウト」の回数と長さが、競技規則で決まっています。日本バスケットボール協会(JBA)の「2026 バスケットボール競技規則」(国際バスケットボール連盟の2024年規則にもとづき、2026年4月1日施行)第18条では、タイムアウトは1回1分間です。

回数は前半に2回、後半に3回までで、使わなかった分は次のハーフに持ち越せません。請求できるのはヘッドコーチかファーストアシスタントコーチだけで、ブザーが鳴る前なら請求を取り消すこともできます。中断の回数と長さが先に決まっているので、チームは「いつ使うか」「1分で何を直すか」を選ぶことになります。

(参考)2026 バスケットボール競技規則 – 公益財団法人日本バスケットボール協会

ただし、試合と仕事は同じではありません。試合はすぐに結果が出ますが、仕事の議題は情報が足りなかったり、関係者が多かったりします。そのため、資料と選択肢は前日までに配り、その場で決めきれない議題は「誰が、いつまでに、何を調べて決めるか」を決めて閉じます。

SOLUTION

解決策|会議を4つの決まりで組み直す

会議枠設計プログラム|会議を組み直す4つの決まりと、向いている会議

会議をなくすのではなく、会議の決まりを変えます。進行役の話し方を鍛えるより、先に枠を決めるほうが効きます。

  • 会議の棚卸し:定例会議を一覧にし、「決める」「共有する」「相談する」に分ける。共有だけの会議は文書に置き換える
  • 時間と回数の上限:会議ごとに長さと月の回数の上限を決め、延長はしない
  • 決める人を1人に:会議ごとに招集する人と決める人を1人ずつ決める。参加者は意見を出し、決めるのはその人
  • 問いと選択肢の事前配布:議題は「何を決めるか」を問いの形で書き、選択肢と資料を前日までに配る。そろわなければ開かない

いちばん効くのに後回しにされやすいのが、決める人を1人に決めることです。「みんなで決めたい」という気持ちから、誰が決めるのかを曖昧にしたまま会議を開いてしまいます。意見は全員から聞き、決めるのは1人。この線を引くだけで、持ち越す議題は減っていきます。

APPROACH

進め方|1つの部署の定例会議から試し、全社に広げる

会議枠設計プログラム|診断・設計と試行・定着の3つのフェーズで、やること・役割分担・期間の目安

最初から全社の会議を変えると、形だけのルールになりがちです。まず1つの部署の定例会議で「どこまで短くしても決めきれるか」を確かめてから広げます。

診断では、定例会議を一緒に棚卸しし、1か月に会議へ使っている時間と、持ち越した議題の数を集計します。設計・試行では1つの部署の定例会議に4つの決まりを当てはめ、議題シートと決定記録を回します。定着ではほかの部署に広げ、毎月のレビューでルールを見直します。

期間は目安です。診断だけ、1つの会議だけといった始め方もご提案します。Human Soarは様式の用意・聞き取り・ルールの文書化・月次レビューの進行を担い、御社には会議予定の共有と試す部署の決定をお願いします。

OUTPUT

成果物|支援が終わっても社内で回せる4つの仕組み

会議枠設計プログラム|プロジェクトの4つの成果物と活用場面

成果物は、ひな形を渡して終わりにはしません。どれも御社の実際の会議をもとに、一緒に作ります。

最初にできるのが「会議の棚卸し表」です。定例会議ごとの目的・参加者・長さ・回数を一覧にしたもので、どの会議をやめるか、短くするかを経営と話し合うときにそのまま使えます。次に、棚卸しをもとに「会議運営ルール」を作ります。会議ごとの時間と回数の上限、招集する人と決める人を決め、管理職が会議を開くときに迷わないようにします。

運用に入ったら、会議を開く人が「議題シート」に問いと選択肢を書き、前日までに参加者へ配ります。会議の後は「決定記録」に決めたこと・担当・期限と、持ち越した議題をつけます。この記録をもとにルールを見直す「月次レビューの運用手順」まで整えるので、支援が終わった後も社内だけで回し続けられます。

VALUE

期待できる効果|経営・管理職・参加者の3つが変わる

会議枠設計プログラム|経営・管理職・参加者の3つの効果と、会議の決まりを見直す時期かを確かめるセルフチェック

経営にとっては、会議に使っている時間を毎月の数字で追えるようになります。どの会議に時間がかかっているかが分かるので、見直す順番を決められます。管理職は、誰が決めるかが会議の前に決まっているので、持ち越しが減ります。参加者は、出なくてよい会議が分かり、自分の仕事に使える時間が戻ります。

見る数字は、会議の回数ではなく「会議1回あたりに決めた議題の数」です。会議を減らしても決まらなければ意味がありません。もう1つ「持ち越した議題の数」を見ると、ルールが形だけになっていないかが分かります。スライド下のセルフチェックで2つ以上当てはまれば、会議の決まりを見直す時期です。

COMMENT

Human Soarからのコメント

バスケットボールでは、試合を止められる回数も長さも、試合の前から決まっています。だからこそ、ベンチは限られた中断で何を伝えるかを選びます。会議も、延ばせる限りはその場で決めきる理由が生まれません。会議を減らすことそのものより、決めきれる会議に変えることを、御社の会議に合わせて一緒に進めます。

FAQ

よくあるご質問

Q. 会議を短くすると、議論が浅くなりませんか?

浅くはなりにくいです。短くするのは資料の説明と共有の時間で、決める議題の話し合いは残すためです。資料と選択肢を前日までに配るので、会議の場では論点だけを話せます。決めきれない議題は、調べる人と期限を決めて次回に回します。

Q. オンライン会議にも使えますか?

使えます。時間と回数の上限、決める人、議題シートの3つは、対面でもオンラインでも同じように決められます。オンラインでは発言のタイミングがつかみにくいため、議題ごとに意見を聞く順番もあわせて決める形をご提案します。

Q. どの会議から始めるのがよいですか?

参加人数が多く、毎週開いている定例会議から始めるのがおすすめです。1回を短くしたときに戻る時間が、参加人数と回数の分だけ大きくなるためです。最初は1つの会議で試し、決定記録で効果を確かめてから広げます。

元気な社員が、いちばんのマーケティングになる。

社員のウェルビーイングを高め、
その元気が自然と外に伝わる仕組みをつくります。

インナーマーケティングを知る →

About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

コメント

タイトルとURLをコピーしました