ゴルフシミュレーター10社比較|法人導入とFC開業の視点

ゴルフシミュレーター10社比較|法人導入とFC開業の視点 スポーツビジネス

ゴルフシミュレーターは、機器メーカー系4社と施設運営・レッスン系6社で事業の中身が大きく異なり、福利厚生として導入するか、FC加盟で開業するかによって比較すべき視点も変わります。本記事では国内で実際に事業展開している10社を、この2系統に分けて整理します。

  1. ゴルフシミュレーター市場の現状|縮小するゴルフ場と伸びる室内需要
  2. ゴルフシミュレーター企業の2つの系統|機器メーカーと施設運営
    1. 機器メーカー系|センサー・シミュレーター本体を開発する4社
    2. 施設運営・レッスン系|店舗でシミュレーターを活用する6社
  3. ゴルフシミュレーター企業10社比較|特徴と展開規模
    1. GOLFZON Japan|世界シェア最大級の韓国発ブランド
    2. TrackMan|プロの90%が使う弾道測定器メーカー
    3. SkyTrak|個人練習から商業施設まで対応する弾道測定機
    4. OK ON GOLF|弾道再現性99%以上を訴求する国産機
    5. BAGUS|複合アミューズメント業態でシミュレーションゴルフを提供
    6. RIZAP GOLF|結果にコミットするマンツーマンスクール
    7. ゴルフパフォーマンス|独自理論を軸にした個室レッスン
    8. ゴルフドゥ!|中古用品販売とFC練習場を両立する上場企業
    9. dx golf 24|24時間無人運営のサブスク型施設
    10. G-GOLF|世界180コース以上を収録した完全個室施設
  4. 法人が導入・提携を検討する際に見るべき3つの視点
    1. 視点①福利厚生としての導入|天候不問で継続利用できるか
    2. 視点②FC加盟による開業|初期投資と運営体制の分担
    3. 視点③広告・スポンサー活用|プロ選手起用の実績を見る
  5. 導入までの流れ|相談から稼働開始までの4ステップ
    1. ①資料請求・相談|用途に合った機種を絞り込む
    2. ②体験・現地確認|天井高と打席スペースを実測する
    3. ③見積もり・契約|購入・レンタル・FC加盟を比較する
    4. ④設置・運用開始|予約・利用管理の仕組みを整える
  6. まとめ

ゴルフシミュレーター市場の現状|縮小するゴルフ場と伸びる室内需要

ゴルフのコース参加人口は減少が続く一方、天候に左右されない室内練習・室内ラウンドの需要は業態を変えて残っています。まずは市場の背景を数字で確認します。

レジャー白書2025によると、2024年のゴルフ(コース)参加人口は480万人で前年の530万人から9.4%減少し、練習場参加人口も450万人(前年510万人比11.8%減少)と、いずれも500万人を割り込みました。団塊世代が後期高齢者化する「2025年問題」も控え、コアプレーヤー層のプレー頻度は今後も落ちていく見通しです。

経済産業省の特定サービス産業実態調査でも、ゴルフ練習場の事業所数は長期的に減少傾向にあると報告されています(平成16年調査時点で2,621事業所、経営組織別では「会社」が2,292事業所・構成比84.7%)。屋外の練習場が減る一方で、天候や時間帯を問わず使える室内シミュレーター設備は、既存業態からの置き換え先として位置づけられています。

(参考)特定サービス産業実態調査 ゴルフ練習場の概況 – 経済産業省

Q. ゴルフシミュレーターとゴルフ練習場の違いは何ですか?

ゴルフ練習場は屋外や屋内の打席で実際にボールを打つ設備で、球の落下地点は目視で確認します。ゴルフシミュレーターはセンサーやカメラで弾道データを計測し、画面上に弾道やコース映像を再現する設備で、天候に左右されず実在コースのラウンド体験まで再現できる点が異なります。

ゴルフシミュレーター企業の2つの系統|機器メーカーと施設運営

ゴルフシミュレーターに関わる企業は、弾道測定センサーやシミュレーター本体を開発・販売する「機器メーカー系」と、その機器を自社店舗に導入して個人向け・法人向けにサービスを提供する「施設運営・レッスン系」の2つに分けて整理すると、比較の軸が見えやすくなります。日本のスポーツ業界全体が抱える課題と同様、ゴルフ業界も既存プレーヤー人口の減少という構造課題を抱えており、シミュレーター事業はその打開策の一つとして位置づけられています。

機器メーカー系|センサー・シミュレーター本体を開発する4社

弾道測定の精度やコースデータの再現性で競う企業群です。自社で店舗を持たず、施設運営会社や個人ユーザーに機器を販売・レンタルするビジネスモデルが中心です。

GOLFZON Japan世界44,900台導入の韓国発ブランド
TrackMan欧州市場シェア85%の弾道測定器
SkyTrak個人練習からフィッティングまで対応
OK ON GOLF弾道再現性99%以上を訴求する国産機

施設運営・レッスン系|店舗でシミュレーターを活用する6社

機器メーカー各社の製品を導入し、個室でのシミュレーションゴルフやマンツーマンレッスンとして提供する企業群です。フランチャイズ展開や複合アミューズメント施設への組み込みなど、収益化の形はさまざまです。

BAGUSビリヤード等と併設する複合施設
RIZAP GOLF全国19店舗のマンツーマンスクール
ゴルフパフォーマンス全国25店舗の個室レッスンスタジオ
ゴルフドゥ!中古用品販売+練習場FCを展開
dx golf 2424時間無人運営の20打席型施設
G-GOLF世界180以上のコースを収録

ゴルフシミュレーター企業10社比較|特徴と展開規模

機種選びで比較すべきポイントは、店舗導入なら弾道の精度比較、個人利用なら自宅比較(設置スペース・価格帯)の2軸です。各社の公式サイトに掲載されている情報をもとに、事業内容・展開規模・特徴を一覧にまとめました。国内でゴルフシミュレーター事業を実際に展開していると公式サイトで確認できた企業のうち、機器メーカーと施設運営の両系統から代表的な10社を選定しています。

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会社名 類型 特徴 展開規模
GOLFZON Japan 機器メーカー 韓国GOLFZON日本法人。資本金1億円 世界44,900台・国内約2,700台
TrackMan 機器メーカー レーダー方式の弾道測定器 欧州シェア85%・米国60%(ハイエンド)
SkyTrak 機器メーカー カメラ連写方式。国内はテンフィールズファクトリーが取扱 全国47都道府県で設置対応
OK ON GOLF 機器メーカー 株式会社ディオントーキョーの国産機。TYPE-S/D/Rの3機種 200以上のコースを収録
BAGUS 施設運営 DDホールディングス系。ビリヤード等と複合 全国に複合店舗を展開
RIZAP GOLF 施設運営 完全個室マンツーマン、30日間全額返金保証 全国19店舗・累計会員18,000人超
ゴルフパフォーマンス 施設運営 独自理論「ビジネスゾーン」に基づく個室レッスン 全国25店舗
ゴルフドゥ! 施設運営 中古ゴルフ用品販売の上場企業。練習場FCプランを併設 直営24店舗+FC展開
dx golf 24 施設運営 24時間365日無人運営、月額サブスク制 全20打席(大阪)
G-GOLF 施設運営 株式会社YES運営。GOLFZON最上位機種を導入 世界180以上のコースを収録

出典:各社公式サイトの掲載情報をもとにHuman Soarが集計(2026年9月時点)

GOLFZON Japan|世界シェア最大級の韓国発ブランド

GOLFZON Japan株式会社は、韓国GOLFZON(2000年設立)の日本法人です。世界44,900台以上、国内でも約2,700台が導入されており、シミュレーター販売事業に加え、直営のシミュレーションゴルフ店舗運営、オンラインサービス事業を手がけています。

(参考)会社概要 – GOLFZON Japan株式会社

TrackMan|プロの90%が使う弾道測定器メーカー

TrackManはデンマーク発の弾道測定器・シミュレーターメーカーです。レーダー方式による計測精度が特徴で、欧州市場シェア85%、米国のハイエンド施設では60%のシェアを持つと公式サイトで紹介されています。世界550以上の名門コースを収録し、月次で追加も行われています。

(参考)トラックマンゴルフシミュレーター – TrackMan

SkyTrak|個人練習から商業施設まで対応する弾道測定機

SkyTrakはショットボールを連続撮影して弾道を算出する測定機で、日本国内はテンフィールズファクトリー株式会社が取扱店として販売・レンタル・保守を行っています。個人の自宅練習から、商業施設向けの月額レンタル設置サービスまで幅広く展開しています。

(参考)シミュレーションゴルフ・スカイトラック「Sky Trak」弾道測定器 – テンフィールズファクトリー株式会社

OK ON GOLF|弾道再現性99%以上を訴求する国産機

OK ON GOLFは株式会社ディオントーキョーが手がける国内総販売代理店ブランドです。店舗運営事業・福利厚生・自宅用途に応じてTYPE-S/TYPE-D/TYPE-Rの3タイプを用意し、200以上のコースを収録しています。プロゴルファーとのスポンサー契約など、選手を起点にした認知獲得にも力を入れています。

(参考)シミュレーションゴルフ「OK ON GOLF」日本総販売代理店 – 株式会社ディオントーキョー

BAGUS|複合アミューズメント業態でシミュレーションゴルフを提供

BAGUSはDDホールディングスグループが運営する複合エンターテインメント業態で、ビリヤード・ダーツ・カラオケなどと並ぶメニューの一つとしてシミュレーションゴルフを提供しています。GOLFZONの機器を採用し、完全個室でクラブ・シューズの無料貸し出しも行っています。

(参考)シミュレーションゴルフ – BAGUS

RIZAP GOLF|結果にコミットするマンツーマンスクール

RIZAP GOLFは株式会社RIZAPが運営するゴルフレッスンスクールで、東京・大阪・福岡・神戸など全国19店舗を展開しています。累計会員数は18,000人を超え(2023年9月末時点)、完全個室・専属トレーナー制、30日間全額返金保証を特徴としています。

(参考)ライザップゴルフ – 株式会社RIZAP

ゴルフパフォーマンス|独自理論を軸にした個室レッスン

株式会社ゴルフパフォーマンスは、特許取得の「ビジネスゾーン理論」を軸にした完全個室・マンツーマンレッスンを全国25店舗で展開しています。レッスン上達満足度93.4%、コーチの満足度97.7%という自社調査結果を公式サイトで公開しています。

(参考)ゴルフパフォーマンス – 株式会社ゴルフパフォーマンス

ゴルフドゥ!|中古用品販売とFC練習場を両立する上場企業

株式会社ゴルフ・ドゥは中古ゴルフ用品販売のフランチャイズチェーンで、直営店とFC加盟店を展開する上場企業です。物販だけでなく、フランチャイズ事業のメニューに練習場プラン・練習場Sプランを持ち、シミュレーター設備を含む練習場開業の相談先にもなっています。

(参考)会社案内 – 株式会社ゴルフ・ドゥ

dx golf 24|24時間無人運営のサブスク型施設

dx golf 24は大阪府大阪市の20打席を備えた無人型インドアゴルフ施設で、24時間365日利用可能な月額サブスクリプション制を採用しています。ゴルフシミュレーター「JoyGolf smart+」やパター練習機器「BigTilt」を組み合わせ、日本最大級の打席数を訴求しています。

(参考)dx golf 24 – 日本最大級のインドアゴルフ場

G-GOLF|世界180コース以上を収録した完全個室施設

G-GOLFは株式会社YES(2014年設立)が運営する完全個室のシミュレーションゴルフ場で、GOLFZONの最上位機種を導入しています。世界180以上の実在コースをプレー可能で、米ゴルフ誌の「Best Simulator」部門を4年連続受賞した機器を採用している点を訴求しています。

(参考)G-GOLF 完全個室のシミュレーションゴルフ場 – 株式会社YES

Q. ゴルフシミュレーターは自宅に設置できますか?

はい、可能です。SkyTrakやGOLFZONの家庭用モデル(WAVE PLAYなど)は、個人宅への設置を想定した小型・低価格の製品ラインを用意しています。設置には打席スペースとネット・スクリーンを設ける天井高が必要になるため、事前に自宅の間取りを各社に相談するのが一般的です。

法人が導入・提携を検討する際に見るべき3つの視点

ゴルフシミュレーターへの企業の関わり方は、社員向けの福利厚生導入、フランチャイズ加盟による開業、スポンサーとしての広告活用の3つに大別できます。それぞれ確認すべきポイントが異なります。

視点①福利厚生としての導入|天候不問で継続利用できるか

健康経営の一環として社内・提携店舗にゴルフシミュレーターを導入する企業も増えています。屋外のゴルフ場と異なり天候に左右されず、業務終業後の短時間でも利用できる点が福利厚生としての強みです。OK ON GOLFのように「福利厚生・社内施設での導入」を専用ページで案内している企業もあり、導入相談の窓口が明確かどうかは確認しておきたいポイントです。

視点②FC加盟による開業|初期投資と運営体制の分担

ゴルフドゥ!のように、練習場プランをフランチャイズメニューとして持つ企業では、物件選定から開業後のコンサルティングまでを加盟店支援として提供しています。スイミングスクールの運営会社など他のスポーツ業種のFC展開と同様、初期費用・ロイヤリティ・研修制度の内容は加盟前に必ず個別見積もりで確認する必要があります。

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視点③広告・スポンサー活用|プロ選手起用の実績を見る

OK ON GOLFが女子プロゴルファーとスポンサー契約を締結しているように、自社ブランドの露出をゴルフシミュレーター業界と絡めて検討する企業もあります。その場合は、契約選手の実績や露出実績(メディア掲載歴・出展実績など)を公式サイトの「お知らせ」欄で確認すると、対外的な訴求力の目安になります。

Q. 福利厚生でゴルフシミュレーターを導入するメリットは何ですか?

天候や時間帯を問わず短時間で利用できるため、業務後や休憩時間にも運動機会を確保しやすい点が主なメリットです。ゴルフは接待や商談の場としても使われる競技のため、練習機会の提供が対外的な関係構築のスキル向上につながる側面もあります。

導入までの流れ|相談から稼働開始までの4ステップ

福利厚生導入・FC開業のいずれの場合も、相談から稼働開始までの流れは大きく4段階に分かれます。各社の公式サイトで案内されている導入プロセスを踏まえて整理しました。

1資料請求・相談:用途(福利厚生/店舗開業/自宅)と設置予定スペースを伝え、対応可能な機種の案内を受ける
2体験・現地確認:体験店舗での試打や、設置予定スペースの天井高・打席スペースの実測を行う
3見積もり・契約:購入・レンタル・FC加盟のいずれかで契約形態を確定し、初期費用と保守条件を確認する
4設置・運用開始:設置工事後、予約・利用管理の仕組みを整えて稼働を開始する

①資料請求・相談|用途に合った機種を絞り込む

まずは福利厚生・店舗開業・自宅設置のどの用途かを明確にし、各社の窓口(電話・メールフォーム)から相談します。用途によって推奨される機種のグレードが変わるため、この段階で複数社に相談し比較するのが基本です。

②体験・現地確認|天井高と打席スペースを実測する

OK ON GOLFやテンフィールズファクトリー(SkyTrak)のように体験店舗を用意している企業も多く、実際の弾道再現性を確認できます。設置予定の場所については、天井高・奥行き・電源環境の実測が必要です。

③見積もり・契約|購入・レンタル・FC加盟を比較する

購入(一括投資)、レンタル(月額課金)、FC加盟(練習場プランなど)のいずれかから契約形態を選びます。契約前には保守メンテナンスの頻度と費用、故障時の対応リスクも必ず確認します。

④設置・運用開始|予約・利用管理の仕組みを整える

設置工事が完了したら、予約受付や利用状況の管理体制を整えて運用を開始します。複数打席を持つ施設では、月謝・予約管理アプリの比較のように、既存のスクール・施設運営向けDXツールを活用して稼働率を管理するケースも増えています。

Q. ゴルフシミュレーターのFC加盟には初期費用がどのくらいかかりますか?

初期費用は物件条件や導入機種によって幅があり、公式サイトでは個別見積もりの案内にとどまっている企業がほとんどです。目安を知りたい場合は、複数社に同じ物件条件(面積・打席数)を伝えて見積もりを取り、比較することをおすすめします。

まとめ

ゴルフシミュレーター業界の企業は、機器メーカー系と施設運営・レッスン系の2系統に分けて比較すると、導入目的に合った相手が見つけやすくなります。

  • ゴルフのコース・練習場参加人口はいずれも減少傾向にあり、室内シミュレーター需要が既存業態の受け皿になっている
  • 機器メーカー系(GOLFZON・TrackMan・SkyTrak・OK ON GOLF)は弾道測定の精度やコース収録数で比較する
  • 施設運営・レッスン系(BAGUS・RIZAP GOLF・ゴルフパフォーマンス・ゴルフドゥ!・dx golf 24・G-GOLF)は展開規模とサービス形態(個室レッスン/無人型/複合施設)で比較する
  • 法人としての関わり方は福利厚生導入・FC加盟開業・広告スポンサーの3パターンがあり、それぞれ確認すべき視点が異なる
  • 導入は相談→体験・現地確認→見積もり・契約→設置・運用開始の4ステップで進む

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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