ユニークな福利厚生の事例|スポーツで始める企業の取り組み6選

ユニークな福利厚生の事例|スポーツで始める企業の取り組み6選 スポーツウェルビーイング

ユニークな福利厚生の事例には、自転車通勤にポイントを付ける、歩数の目標で手当を出す、モルックを社内に広めるといった取り組みがあります。スポーツ庁の資料から、スポーツや運動を使った例を集めました。珍しさより、社員が使い続けられるかで選びます。

採用のために、他社にはない福利厚生を打ち出したい。そう言われて調べても、海外の豪華な例ばかりで、自社で真似できそうなものがなかなか見つかりません。

この記事では、実在する企業の事例、制度の分け方、導入の前に確かめること、費用の扱いを順に整理します。

スポーツを使ったユニークな福利厚生の事例を6つ紹介する

次の事例は、スポーツ庁のスポーツエールカンパニーの資料に載っている取り組みです。内容は資料の時点のもので、現在も同じとは限りません。

企業 取り組み 特徴
ホダカ 自転車通勤に応じてポイントが貯まり、商品と交換 通勤を運動に変える
アルケア 在宅勤務時に業務時間内で10分間歩くなどの「歩ケア」 仕事の時間に組み込む
アシックス ウォーキング・ランニング通勤を制度として推奨 通勤の選択肢を増やす
イトーキ 運動プログラムへの参加で報奨金、握力測定コーナー 測る楽しさを作る
広友物産 少人数でできるモルックを導入 会話のきっかけにする
坂川建設 1日8,000歩の達成で月3,000円、3か月連続で健康食材 目標と報酬を結びつける

出典:スポーツ庁「スポーツエールカンパニー2024」の資料をもとに本記事で要約しました。

(参考)スポーツエールカンパニー2024 特徴ある取組例 – スポーツ庁

(参考)スポーツエールカンパニー2024認定企業一覧 – スポーツ庁

Q. ユニークな福利厚生の例を教えてください。

スポーツ庁の資料には、自転車通勤でポイントが貯まる制度、歩数の目標を達成すると手当が出る制度、社内でモルックを楽しむ取り組みなどが載っています。真似するときは、自社の働き方に合うかを確かめてください。

ユニークな福利厚生は目的で3つに分けると選びやすい

目的で3つに分けて選ぶ|福利厚生のユニーク

事例をそのまま並べても、自社に合うかは分かりません。目的で分けて考えます。分け方は本記事の整理です。

健康づくりが目的なら仕事の流れに組み込む

アルケアのように業務時間の中で10分動く形や、通勤を運動に変える形は、運動の時間を別に取らなくて済みます。運動の支援の全体は社員の運動支援の記事で説明しています。

社内の会話が目的なら少人数で試せるものにする

モルックのように誰でも参加できる競技は、部署を越えた会話のきっかけになります。京都市のKMユナイテッドのように、お菓子を贈り合う手当で会話を増やす例もあります。お菓子の例はオフィスのお菓子で紹介しています。

(参考)社内のコミュニケーションを円滑に。「オフィスグリコ手当」を導入 – 江崎グリコ株式会社

採用で伝えるなら働き方とのつながりを説明する

珍しい制度は話題になりますが、それだけで応募が増えるとは限りません。なぜその制度があるのかを、会社の考え方と一緒に説明します。使っている社員の声があると伝わりやすくなります。

珍しさより利用率を先に確かめる

JILPTの調査では、制度がある人のうち使ったことがある割合は、食堂が69.2%、食事手当が62.9%でした。一方で、運動施設やフィットネスの利用補助は24.4%です。必要だと思う施策はないと答えた人も26.0%いました。

ユニークな制度ほど、使う人が限られやすくなります。導入の前に社内で聞き、まず少人数で試します。毎日使える制度と組み合わせる考え方は人気の福利厚生で整理しています。

(参考)調査シリーズNo.263「福利厚生に関する労働者調査」(2026年3月) – 労働政策研究・研修機構

Q. 福利厚生をユニークにすると採用に効きますか?

話題にはなりますが、応募がどれだけ増えるかを示す公的なデータは確認できませんでした。制度の珍しさだけでなく、会社の考え方や実際に使っている社員の声と一緒に伝えると、働くイメージを持ってもらいやすくなります。

導入は小さく試してから制度にする

小さく試してから制度にする|福利厚生のユニーク

いきなり規程を作らず、期間を決めて試します。流れは本記事の提案です。始める前に利用の目標を決めておくと、続けるかどうかを判断しやすくなります。

費用は対象者の範囲で扱いが変わります。全社員が使える形なら福利厚生費として説明しやすくなりますが、現金で配ると給与になる場合があります。実際の処理は税理士に確認してください。社員の健康施策の全体はウェルビーイングの施策の考え方で説明しています。

あわせて読みたい無料で始める福利厚生100選|ウェルビーイングを高める設計・導入手順・成功事例まで完全解説›あわせて読みたいスポーツ福利厚生の効果|離職率と生産性で見る投資対効果›

(参考)No.5261 交際費等と福利厚生費との区分 – 国税庁

Q. ユニークな福利厚生の費用は経費になりますか?

全社員が公平に使える形なら、福利厚生費として説明しやすくなります。特定の人だけが使う形や現金で渡す形は、給与として扱われることがあります。制度を作る前に税理士に確認してください。

Q. ユニークな福利厚生は中小企業でも導入できますか?

できます。歩数の目標と手当を組み合わせる形や、少人数で楽しむ競技は大きな設備がいりません。スポーツ庁の資料にも、建設業や卸売業の例が載っています。まず希望者で期間を決めて試してください。

ユニークな福利厚生の要点

  • 通勤、歩数、社内競技など、スポーツを使った事例がある
  • 目的は健康、会話、採用に分けて考える
  • 珍しさより、使い続けられるかを見る
  • 期間を決めて小さく試す
  • 費用は対象者と渡し方で扱いが変わる

まずは6つの事例から1つ選び、1か月だけ希望者で試してみてください。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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