小池祐貴のレース後疲労回復法|企業も学ぶ調整サイクル

小池祐貴のレース後疲労回復と調整サイクルを示す陸上競技場の写真 スポーツアスリート

100mで10秒15の自己ベスト級タイムを出しながらも、世界選手権の参加標準記録には届かず、小池祐貴は「実力が足りなかった」と静かに言葉を選びました。派手な言い訳をせず、レースとレースの間隔をどう乗り切るかに焦点を当て続ける姿勢が、シーズンを通して結果を積み上げる原動力になっています。

本記事では、2025年8月のトワイライトゲームスでのコメントを中心に、小池祐貴のレース後の疲労回復と調整の考え方を解説します。陸上競技に関心がある人だけでなく、社員のコンディション管理を担う企業の担当者にも参考になる内容です。

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小池祐貴はなぜ「今の自分」にフォーカスし続けるのか

2025年8月20日のトワイライトゲームスで、小池祐貴(住友電工)は男子100mを10秒15(-0.3)で制しました。しかし東京世界選手権の個人代表を狙った参加標準記録10秒00には届かず、フィニッシュ後はやや天を仰ぐような仕草を見せています。

「自分がここ数年やってきたことはある程度出せるようになって、定着してきました」と語る小池は、標準記録に届かなかった悔しさを抱えながらも、リレー代表入りの目安となる記録はクリアしており、「今の走りを継続していきたい」と自分にフォーカスを向けていました。

日本選手権5位から福井10秒08まで|2025年シーズンの結果推移

小池は日本選手権で5位に終わった後、7月にイタリア遠征を行い、8月に入ってから日本国内で連戦をこなしています。シーズンを通じた結果の推移を見ると、条件の良いレースで記録を出し切れなかった悔しさが浮かび上がります。

時期・大会 結果
日本選手権 5位
富士北麓ワールドトライアル・実業団学生対抗 10秒2台にとどまる
福井ナイトゲームズ(トワイライトの4日前) 10秒08|リレー代表入りの目安記録をクリア

表:2025年シーズンにおける小池祐貴の主な結果推移(月刊陸上競技掲載の本人コメントをもとにHuman Soarが整理)

①日本選手権|5位という結果からシーズンが始まった

日本選手権での5位という結果を経て、小池は7月のイタリア遠征に臨みました。国内トップクラスの選手として、シーズン序盤からの立て直しが求められる展開です。

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②富士北麓・実業団学生対抗|10秒2台にとどまった連戦

8月に入ってからの国内連戦では10秒2台にとどまり、参加標準記録には届かない状態が続きました。それでも走りを大きく崩さず、次戦に向けて調整を重ねています。

③福井ナイトゲームズ|目安記録をクリアして迎えたトワイライト

トワイライトゲームスの4日前に行われた福井ナイトゲームズでは10秒08をマークし、東京世界選手権のリレーメンバー入りの目安となる記録をクリア。この結果が、続くトワイライトゲームスでの優勝につながっています。

(参考)100m小池祐貴が10秒15でVも世界陸上個人代表は逃す「実力が足りなかった」リレー代表へ望み/トワイライトゲームス – 月刊陸上競技(月陸Online)

Q. 小池祐貴は2025年シーズンにどんな結果を残しましたか?

日本選手権5位を経て、イタリア遠征と国内連戦を重ね、福井ナイトゲームズで10秒08、トワイライトゲームスで10秒15と記録を伸ばしました。ただし世界選手権の個人参加標準記録10秒00には届いていません。

多田修平(住友電工)も同じ大会で10秒32の7着に終わり、東京世界選手権代表入りはならず「今後の目標と言われるとすぐに決めるのは難しい」と沈んだ表情を見せていました。同じチームの選手が結果に苦しむ姿を間近で見てきたことも、小池が結果を一喜一憂で終わらせず、次に向けた行動として捉え直す姿勢につながっていると考えられます。

加速局面の丁寧さが記録を左右すると小池祐貴は振り返る

技術面について小池は「顔を上げるまでの加速局面を丁寧にできるかが大事。そこで脚を回そうとする自分の本来の走りが出てしまった」と振り返っています。焦って本来の走り方に戻ってしまうことが、条件の良いレースで記録を出し切れない一因になっていたという分析です。

「条件の良い時に走れなかったことで標準に届かなかった。実力が足りなかった」という言葉には、外的な条件のせいにせず、自分の技術的な課題として受け止める姿勢が表れています。

技術的な課題を局面ごとに切り分ける発想は、レース全体を「良かった・悪かった」で終わらせず、次に向けた具体的な修正点として持ち越すための工夫でもあります。感覚的な反省で終わらせないという点は、後述するリカバリーサイクルの土台にもなっています。

レース間隔を乗り切るリカバリーサイクル

短い間隔で連戦をこなす夏シーズン、小池は「レースで課題を出す」「課題を言語化する」「次のレースで再現する」というサイクルを回すことで、大崩れせずに調整を続けてきました。

小池祐貴のレース間隔を乗り切るリカバリーサイクルを示す図解

図:小池祐貴のレース間隔を乗り切るリカバリーサイクル

①レースで課題を出す

富士北麓や実業団学生対抗のように記録が伸び悩んだレースも、次への課題を洗い出す機会として位置づけています。

②課題を言語化する

「加速局面を丁寧にできるかが大事」のように、課題を具体的な局面の言葉に置き換えることで、次のレースでの修正点を明確にしています。

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③次のレースで再現する

福井ナイトゲームズで目安記録をクリアしたように、言語化した修正点を次のレースで実際に再現できるかどうかが、シーズンを通じた記録の安定につながっています。

Q. 小池祐貴が実践するレース間隔の乗り切り方とは?

レースで出た課題を具体的な局面の言葉に言語化し、次のレースで修正を再現するというサイクルです。感覚だけで調整するのではなく、課題を明確にしてから次戦に臨む姿勢が特徴です。

実力不足を認める姿勢が、企業のコンディション管理に示す視点

小池のコメントに一貫しているのは、外的要因のせいにせず「実力が足りなかった」と結果を引き受ける姿勢です。リレー代表入りについても「選考次第なので」と控えめに語り、自分でコントロールできる範囲に意識を向けています。

河田珠夏の夏合宿の疲労回復古川高晴の大会前の心と体の整え方乙黒拓斗の環境設計にも共通するのは、結果を感情的に捉えず、次に向けた具体的な行動に落とし込む姿勢です。企業のコンディション管理でも、不調の原因を外部要因に求めず、自分たちで変えられる部分に焦点を当てる発想が応用できます。

Q. 小池祐貴の姿勢は企業のコンディション管理にどう活かせますか?

結果が出なかった原因を外的要因のせいにせず、自分でコントロールできる部分に焦点を当てる姿勢が応用できます。課題を言語化し、次の機会で再現するというサイクルは、社員のコンディション管理にも転用できる考え方です。

まとめ|小池祐貴のレース後回復に学ぶ調整サイクル

  • 小池祐貴は2025年8月のトワイライトゲームスで100m10秒15を記録したが、世界選手権個人代表の参加標準記録には届かなかった
  • 日本選手権5位から福井ナイトゲームズ10秒08まで、シーズンを通じて記録を伸ばしてきた
  • 「加速局面を丁寧にできるかが大事」と、技術的な課題を具体的な局面で言語化している
  • レースで課題を出し、言語化し、次のレースで再現するというサイクルを回している
  • 結果を外的要因のせいにせず引き受ける姿勢は、企業のコンディション管理にも応用できる

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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