ラグビー日本代表の司令塔・田村優に学ぶ眠れない夜との向き合い方

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ジェイミー・ジョセフ氏やトニー・ブラウン氏からも「日本で一番のSO」と評されるラグビー日本代表の田村優選手。華やかなプレーの裏で、本人が長年抱えてきたのが「あまりよく眠れない」という悩みだった。その原因と向き合い方、睡眠を客観的に把握する方法を、本人インタビューと一般的な知見をもとに整理する。

朝練習の開始時間が崩した睡眠リズム

田村選手は本人インタビューで「実はあまりよく眠れないです。6〜7年前くらいからですかね」と明かしている。朝5時半からの練習が始まったことをきっかけに、オフで自宅に戻っても5時半に目が覚めてしまうようになったという。特に遠征先のホテルでは眠れないことが多く、「家でボーっとしていると眠れるのですが」と、環境による差の大きさを語っている。「7時間くらいは寝ないといけない」とチームドクターから言われている一方、「特にナイトゲームの時は1分も眠れない時がある」とも語っており、試合前の緊張感が睡眠を妨げる要因になっていることがうかがえる。

入浴とルーティンという工夫

寝る前の入浴について、田村選手は「炭酸浴に入るようにしていますが、それでも眠れない時があります」と話す。運動後は体温が上がった状態が続きやすく、寝つきにくさにつながることもある。ベッドに入っても眠れない時は一度ベッドから出て別の行動をする、スマートフォンを避けて間接照明で部屋を薄暗くする、就寝前の簡単なルーティンを一つ持つ、といった提案に田村選手は「それやってみよう」「それも試してみます」と前向きな反応を示していた。

(参考)【インタビュー】ラグビー選手 田村優さん – airweaveコラボレーション

睡眠ウェアラブルデバイスで眠りの質を高める方法

田村選手本人がウェアラブルデバイスを使用しているという情報は確認できていないが、「あまりよく眠れない」「1分も眠れない時がある」といった悩みは、睡眠計測デバイスを使うことで客観的に把握しやすくなる。スマートウォッチや指輪型のデバイスを装着して眠るだけで、深い睡眠・浅い睡眠・中途覚醒の回数といったデータを自動で記録できる。まず就寝時と起床時にデバイスを装着し、数日分のデータを蓄積する。次にアプリの睡眠スコアや深い睡眠の割合を確認し、入眠に時間がかかっている日、中途覚醒が多い日の生活パターン(就寝前のスマートフォン使用、入浴のタイミング、試合の有無など)と照らし合わせる。ナイトゲームの後に眠れない傾向があるなら、そうした日だけ入眠までの時間を記録し、対策の効果を数値で検証できるようになる。

心拍変動から疲労度を読み解く

心拍変動(HRV)を計測できるデバイスであれば、睡眠中の自律神経の状態から翌日の疲労度合いをある程度推測できる。感覚だけで「今日は調子が良い・悪い」と判断するのではなく、数値を一つの参考指標として加えることで、練習強度や就寝時間の調整をより根拠を持って行えるようになる。

海外遠征と多様なチームの中でのコンディション管理

海外遠征でホテル暮らしが1か月以上になることもある田村選手は、「部屋からでて、環境を変えてラグビー以外の事を考えるようにしています」と明かす。プレッシャーの大きい競技だからこそ、意識的に競技から離れる時間を作ることが心身のコンディションを保つ工夫になっているという。ボディコンタクトが常につきまとうラグビーだが、「僕のポジションはそんなにぶつからなくてもいいように考えてやっています」「頭に血がのぼったプレイヤーがいるところに突っ込んでいくと、大怪我をしますから」と、感情的にならず冷静に他の選択肢を考えて動くことも心がけているという。睡眠不足や疲労の蓄積はこうした冷静な判断力そのものを鈍らせるリスクもあるため、コンディション管理は怪我予防の観点からも重要になる。

食事とナイトゲーム後のケア

食事については「大事な試合の前には好きなものを食べます。ストレスにならない食事が自分的にはいい」と語り、刺身や寿司などの生ものを好むという。試合開始が夜になるナイトゲームでは、キックオフ後も体温や交感神経が高い状態が続きやすく、そのまま就寝時間を迎えることになる。試合後にあえて軽いストレッチや呼吸法で興奮を鎮める時間を作ることも、対策の一つとして考えられる。

多国籍なチームと10年後を見据えた成長

外国籍の選手も多いチームの中で「お互いのことを知るということがとても大事」と語り、練習方法やコミュニケーションを重ねながら少しずつチームがまとまっていく過程を大切にしているという。異なる文化的背景を持つ選手同士がまとまるプロセスも、精神的な安定という意味でコンディションの一部と言える。「年を重ねてからもどんどんパフォーマンスが上がると信じています」と語る田村選手は、ラグビーというスポーツは人間的に成長しないと強くなれないという考えを持っている。年齢を重ねてなお第一線で戦い続けるためには、若い頃以上に睡眠や食事といった基礎的なコンディション管理の精度を上げていく必要があるという発想がにじむ。

睡眠の個人差を前提にする姿勢

インタビューの中で「必要な睡眠時間には個人差があるので、絶対何時間寝なきゃ、みたいに神経質にならなくてもいい」というアドバイスを受けた田村選手は素直に耳を傾けている。決まった数字にとらわれすぎず、自分の体調やパフォーマンスの変化を見ながら睡眠時間を調整していく姿勢が、長くトップレベルで戦い続けるための土台になっていると言える。

よくある質問

田村優選手はなぜ眠れなくなったのですか

朝5時半からの練習が始まったことをきっかけに、オフの日にも同じ時間に目が覚める生活リズムが定着してしまったと本人が語っている。

どのくらいの睡眠時間が推奨されていますか

チームドクターからは7時間程度の睡眠が必要だと言われているが、試合前の緊張感でほとんど眠れない夜もあるという。

睡眠ウェアラブルデバイスはどう活用すればいいですか

就寝時と起床時に装着し、深い睡眠の割合や中途覚醒の回数を記録することで、生活パターンとの関連を確認できる。心拍変動が測れるデバイスなら疲労度の推測にも役立つ。

まとめ

  • 田村優選手は朝5時半からの練習開始をきっかけに、オフの日にも早朝に目が覚める睡眠リズムの崩れを抱えてきた
  • チームドクターからは7時間程度の睡眠を推奨されているが、試合前の緊張で眠れない夜もあるという
  • 睡眠ウェアラブルデバイスを使えば、深い睡眠の割合や中途覚醒の回数を可視化し、対策の効果を数値で検証できる
  • 海外遠征では意識的に競技から離れる時間を作り、心身のコンディションを保つ工夫をしている

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業にてメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。
現在は独立し、About The New株式会社を設立。教育コンテンツの研究・開発を行い、スポーツの知見を活かした人材育成プログラムを提供している。

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