会社でプロテインを飲むなら、昼食でたんぱく質が足りない日や、夕方に運動する日の補いとして使います。国の推奨量は成人男性で1日65g、女性で50gで、毎日全員に必要なものではありません。スポーツ栄養の研究をもとに、量とタイミングを整理します。
筋トレを始めたので会社にプロテインを持っていきたい。でも、周りの目が少し気になるし、いつ飲むのがよいのかも分からない。会社としても、福利厚生で置く価値があるのか迷うところです。
この記事では、そもそも必要かどうかの確かめ方、スポーツ栄養の研究が示す量とタイミング、職場での飲み方、会社が用意するときの注意点を順に整理します。
たんぱく質の推奨量は成人男性65gで平均はすでに近い

プロテインを飲む前に、足りているかを確かめます。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、18〜64歳の推奨量は男性が1日65g、女性が50gです。令和6年の国民健康・栄養調査では、1歳以上の平均摂取量は70.6g、男性は76.7gでした。
平均で見ると足りている人が多く、会社で飲むことが全員に必要なわけではありません。一方で、朝食を食べない人や、昼食が麺類だけの人は、足りていない日があるかもしれません。平均は個人の状況を示さないので、自分の食事を見ます。
(参考)「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会の報告書 – 厚生労働省
(参考)令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要 – 厚生労働省
Q. 会社でプロテインを飲むのは意味がありますか?
たんぱく質が足りていない日や、運動をする日には意味があります。国の推奨量は成人男性で1日65g、女性で50gで、食事で足りている人が追加で飲む必要はありません。まず1日の食事を振り返ってみてください。
運動する人の目安は体重1kgあたり1.4〜2.0g
運動をしている人は、必要な量が増えるとされます。国際スポーツ栄養学会の2017年の声明は、運動をする多くの人にとって1日に体重1kgあたり1.4〜2.0gで十分としています。体重60kgなら84〜120g、70kgなら98〜140gです(本記事の計算)。
| 体重 | 1日の目安(1.4〜2.0g/kg) | 1回の目安(0.25g/kg) |
|---|---|---|
| 50kg | 70〜100g | 約13g |
| 60kg | 84〜120g | 15g |
| 70kg | 98〜140g | 約18g |
出典:国際スポーツ栄養学会の声明をもとに本記事で計算しました。運動をする人を対象にした目安です。
同じ声明では、1回の量の目安は体重1kgあたり0.25g、または20〜40gとされています。また3〜4時間ごとに、1日を通して均等に分けるのが望ましいとされています。座り仕事が中心で運動をしていない人にそのまま当てはめるものではありません。腎臓の病気がある人や食事の指導を受けている人は、先に医師に相談してください。
プロテインは食事の代わりではなく、足りない分を補うものです。スポーツの世界でも、まず食事を整えることが基本です。アスリートのプロテインの選び方はプラントベースプロテインの解説でも触れています。
あわせて読みたい福利厚生のおやつ選び|企業がスポーツ栄養の補食で選ぶ健康食品›
(参考)アスリートの食事の基本は? – JSC/HPSC Female Sport ナビ
Q. プロテインは1回どのくらい飲めばよいですか?
国際スポーツ栄養学会の声明では、運動する人の目安は1回に体重1kgあたり0.25g、または20〜40gです。商品によって1杯のたんぱく質量が違うので、表示を確かめてください。食事と合わせて1日の量を考えます。
会社で飲むなら昼食か運動の前後に合わせる

3〜4時間ごとに分けるという考え方を仕事の日に当てはめると、飲むタイミングは限られます。次の分け方は本記事の提案です。
昼食が軽い日はデスクでの休憩に飲む
麺類やおにぎりだけで済ませた日は、主菜が足りません。午後の休憩に飲むか、ゆで卵やヨーグルトなどの食品で補います。補う食品は、弁当と合わせて考えると選びやすくなります。
あわせて読みたい健康弁当の選び方|厚労省の目安とスポーツ栄養の5品目›
仕事帰りに運動する日は夕方に合わせる
運動の前後に食事の時間が空く日に向いています。空腹のまま運動を始めるとエネルギーが足りないこともあるので、補食も一緒に考えます。運動の前後に足す食品の選び方は仕事中の間食のおすすめでも整理しています。
(参考)アスリートにとっての補食 – JSC/HPSC Female Sport ナビ
周りの目が気になるなら持ち運びと洗い方を工夫する
「会社でプロテインは恥ずかしい」と感じる人は少なくないようです。実際には、飲み物を飲むだけなので、職場の決まりに反しなければ問題はありません。次の工夫で気になりにくくなります。
- シェイカーではなく、ふた付きのタンブラーを使う
- 1回分ずつ小分けにして持っていく
- においが残らないよう、飲んだらすぐに洗う
- 給湯室の使い方など職場の決まりを確かめる
- 飲むのは会議の直前を避け、休憩の時間にする
粉末を溶かしたまま長く置くと傷むおそれがあるので、飲む直前に溶かします。冷蔵庫が共用なら、名前を書くなど職場の決まりに従います。
Q. 会社でプロテインを飲むのは恥ずかしいですか?
飲み物の一つなので、周りが気にしていることは多くありません。気になるなら、ふた付きのタンブラーに入れ、休憩の時間に飲むと目立ちません。溶かしたものは早めに飲み、容器はすぐに洗ってください。
会社が用意するなら選択制にして案内を添える

福利厚生としてプロテインを置く会社もあります。ただ、全員に必要なものではないので、希望者が選べる形にします。JILPTの調査でも、必要と思う福利厚生は人によって違います。全体の傾向は人気の福利厚生の記事で整理しています。
費用を会社が負担するなら、全社員が使える形のほうが福利厚生費として説明しやすくなります。実際の処理は税理士に確認してください。乳やその他のアレルギーがある人もいるので、原材料が見える形で置きます。社員の健康施策の全体はウェルビーイングの施策の考え方で説明しています。
あわせて読みたいスポーツ栄養士の企業研修|内容と効果を解説›
(参考)調査シリーズNo.263「福利厚生に関する労働者調査」(2026年3月) – 労働政策研究・研修機構
(参考)No.5261 交際費等と福利厚生費との区分 – 国税庁
(参考)加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック – 消費者庁
会社のプロテインの要点
- 推奨量は成人男性で1日65g、女性で50g
- 運動する人の目安は体重1kgあたり1.4〜2.0gで、1回は20〜40gほど
- 足りない日や運動する日の補助として使う
- ふた付きの容器と小分けで、周りの目と衛生に対応する
- 会社が置くなら選択制にして案内を添える
まずは昨日の3食を思い出し、肉、魚、卵、大豆製品を食べた回数を数えてみてください。
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