Jリーグの人件費ランキング2025|1位は浦和の32.7億円

Jリーグの人件費ランキング2025|1位は浦和の32.7億円 スポーツビジネス

Jリーグの人件費(トップチーム人件費)は、公表されている最新の2025年度決算で浦和レッズの32億7,200万円が最も多く、FC町田ゼルビアの32億4,200万円、ヴィッセル神戸の31億8,600万円が続きます。J2ではV・ファーレン長崎の23億5,100万円、J3では松本山雅FCとツエーゲン金沢の3億8,900万円が最多でした。2026年の決算はまだ公表されていないため、2026年10月24日時点ではこの2025年度の数字が最新です。

協賛を検討しているクラブが、選手やチームにどれだけのお金をかけているのか。他のクラブと比べて多いのか少ないのか。ここではJリーグが公表している決算一覧をもとに、J1・J2・J3のクラブ別の人件費ランキングと、前年度からの増減、売上高やスポンサー収入との比較を整理します。

Jリーグの人件費の最新は2025年度決算|2026年7月24日現在の一覧

Jリーグの2025年度クラブ決算一覧が5月・7月・10月の3回に分けて公表される流れと、2026年度以降の人件費がまだ公表されていないことを示した図

Jリーグの人件費は、Jリーグが毎年公表する「クラブ決算一覧」で確かめられます。2025年度の一覧は、2026年5月26日にまず53クラブ分が先行して出され、2026年7月24日の更新で3月決算の柏レイソルが加わりました。6月決算の6クラブは、Jリーグの開示資料で10月に加える予定とされています。2026年10月24日時点で公開されている一覧は7月24日現在のもので、この6クラブは空欄のままです。

「2026年」の人件費を知りたい場合も、いま見られるのはこの2025年度の数字です。Jリーグは2026年2月から6月まで特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」を開き、2026/27シーズンへ移ります。この期間の決算はまだ公表されていません。シーズンの日程の変わり方は秋春制の記事で整理しています。

(参考)2025年度クラブ経営情報開示資料(2026年5月26日・7月24日更新) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

(参考)クラブ経営 – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

(参考)2026年2月に開幕する特別大会の名称を決定「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」(2025年9月25日) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

トップチーム人件費は2024年度から移籍関連費用を分けて集計

決算一覧で人件費にあたるのは、売上原価の中の「トップチーム人件費」という行です。アカデミー(育成組織)や女子チームの費用は別の行にまとめられています。

Jリーグの開示資料によると、2024年度からはそれまでトップチーム人件費の内数だった移籍関連費用を別の行に分けています。このため、2023年度以前の人件費と2024年度以降の人件費は、そのまま並べて比べられません。この記事の増減は、同じ集計方法の2024年度と2025年度で比べています。Jリーグの開示資料は、2025年度のトップチーム人件費(移籍関連費用を除く)が前期比106%に増えたとしています。

(参考)2025年度クラブ経営情報開示資料 – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

決算期が違うクラブは数字の読み方に注意

Jクラブの多くは1月決算ですが、決算期が違うクラブもあります。2025年度の一覧では、湘南ベルマーレ、北海道コンサドーレ札幌、ガイナーレ鳥取、カマタマーレ讃岐、高知ユナイテッドSC、ギラヴァンツ北九州の6クラブが2026年6月期として載る予定で、まだ数字が入っていません。柏レイソルは2026年3月期です。

ファジアーノ岡山は2025年2月から6月までの5か月間の決算で、トップチーム人件費は5億1,600万円です。12か月のクラブと並べられないため、ランキングの順位からは外しました。川崎フロンターレは12か月の2026年1月期に加えて、2026年2月から3月までの2か月間の列も載っています(トップチーム人件費は4億3,900万円)。ランキングには12か月の2026年1月期の数字を使っています。

(参考)2025年度クラブ決算一覧(2026年7月24日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

Q. Jリーグの2026年の人件費ランキングはありますか?

2026年10月24日時点では、2026年の決算をもとにしたランキングはありません。Jリーグが公表している最新は「2025年度クラブ決算一覧」(2026年7月24日現在)で、多くのクラブは2026年1月期の決算です。2026年2月から6月の特別大会と、2026/27シーズンの決算はまだ公表されていません。

J1のチーム別人件費ランキング(2025年度)

2025年度にJ1にいたクラブを、トップチーム人件費が多い順に並べました。12か月の決算が載っている18クラブで、1位の浦和レッズと18位のアルビレックス新潟では約3.0倍の差があります。

順位 クラブ トップチーム人件費 前年度からの増減 売上高に占める割合 スポンサー収入
1 浦和レッズ 32億7,200万円 +8,600万円 28.9% 41億9,500万円
2 FC町田ゼルビア 32億4,200万円 +7億6,400万円 46.9% 45億8,100万円
3 ヴィッセル神戸 31億8,600万円 +3億7,600万円 36.6% 30億2,500万円
4 鹿島アントラーズ 30億1,400万円 +5億3,900万円 36.9% 33億2,400万円
5 サンフレッチェ広島 29億8,300万円 +3億100万円 35.7% 27億9,200万円
6 ガンバ大阪 29億7,000万円 +4億2,200万円 33.7% 22億9,200万円
7 川崎フロンターレ 28億6,800万円 +1億2,400万円 28.5% 37億6,500万円
8 横浜F・マリノス 27億3,000万円 +3億6,400万円 35.2% 28億7,100万円
9 FC東京 24億9,700万円 +1億6,300万円 34.6% 32億2,300万円
10 名古屋グランパス 24億3,400万円 −2億8,500万円 37.7% 29億8,800万円
11 セレッソ大阪 23億4,400万円 +5億1,900万円 41.0% 27億5,800万円
12 柏レイソル 22億3,600万円 +1億1,500万円 47.5% 29億2,500万円
13 清水エスパルス 18億7,800万円 −2億7,900万円 35.1% 26億7,200万円
14 京都サンガF.C. 17億2,600万円 +4,600万円 38.9% 23億7,100万円
15 横浜FC 15億7,600万円 +1億6,900万円 47.7% 15億8,400万円
16 アビスパ福岡 15億3,300万円 +1億900万円 41.0% 15億4,300万円
17 東京ヴェルディ 12億7,900万円 +3億7,700万円 28.4% 13億3,100万円
18 アルビレックス新潟 10億7,800万円 +1億800万円 23.9% 14億2,600万円
— ファジアーノ岡山 5億1,600万円(5か月) — 27.0% 8億8,100万円
— 湘南ベルマーレ 未掲載(2026年6月期) — — —

出典:Jリーグ「2025年度クラブ決算一覧」(2026年7月24日現在)・「2024年度クラブ決算一覧」(2025年7月29日現在)をもとに Human Soar 作成。2025年度に在籍したカテゴリーで分けた。前年度からの増減は2024年度に別のカテゴリーにいたクラブも同じクラブの数字と比べた。売上高に占める割合はトップチーム人件費÷売上高

上位は30億円を超える4クラブが並び、浦和レッズとFC町田ゼルビアの差は3,000万円しかありません。前年度から最も増えたのはFC町田ゼルビアで、24億7,800万円から32億4,200万円へ7億6,400万円増えました。次いで鹿島アントラーズが5億3,900万円、セレッソ大阪が5億1,900万円の増加です。減ったのは名古屋グランパス(−2億8,500万円)と、2024年度はJ2にいた清水エスパルス(−2億7,900万円)の2クラブでした。

売上高に占める割合は、横浜FCの47.7%、柏レイソルの47.5%、FC町田ゼルビアの46.9%が高く、アルビレックス新潟の23.9%が最も低い数字です。人件費の額が1位の浦和レッズは、売上高が大きいため割合では28.9%にとどまります。

(参考)2025年度クラブ決算一覧(2026年7月24日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

(参考)2024年度クラブ決算一覧(2025年7月29日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

あわせて読みたいJリーグのスポンサー収入ランキング|全53クラブと平均額›

Q. Jリーグで人件費がいちばん多いクラブはどこですか?

2025年度のトップチーム人件費が最も多いのは浦和レッズの32億7,200万円です。2位はFC町田ゼルビアの32億4,200万円、3位はヴィッセル神戸の31億8,600万円でした(Jリーグ「2025年度クラブ決算一覧」)。

J2のチーム別人件費ランキング(2025年度)

J2の1位はV・ファーレン長崎の23億5,100万円で、2位のジュビロ磐田(17億400万円)を大きく上回りました。この額はJ1の18クラブのうち8クラブより多い数字です。北海道コンサドーレ札幌は2026年6月期のため、まだ載っていません。

順位 クラブ トップチーム人件費 前年度からの増減 売上高に占める割合 スポンサー収入
1 V・ファーレン長崎 23億5,100万円 +8億3,200万円 70.6% 14億5,500万円
2 ジュビロ磐田 17億400万円 −2億4,400万円 30.1% 34億3,700万円
3 ジェフユナイテッド千葉 12億5,700万円 +3億6,800万円 32.0% 20億8,100万円
4 RB大宮アルディージャ 12億4,300万円 +5億2,400万円 27.0% 28億100万円
5 サガン鳥栖 10億2,400万円 −5,700万円 37.5% 10億2,300万円
6 徳島ヴォルティス 10億100万円 −900万円 45.7% 13億3,500万円
7 モンテディオ山形 8億9,200万円 +1億6,700万円 28.3% 12億2,200万円
8 ベガルタ仙台 7億6,700万円 +3,300万円 31.1% 13億8,700万円
9 大分トリニータ 5億5,400万円 +600万円 31.3% 7億3,600万円
10 水戸ホーリーホック 5億600万円 +1億3,400万円 30.8% 7億9,300万円
11 ヴァンフォーレ甲府 5億円 +2,400万円 29.3% 8億3,200万円
12 レノファ山口FC 4億7,100万円 +2,400万円 34.0% 6億7,000万円
13 FC今治 4億5,100万円 +5,200万円 22.5% 12億円
14 愛媛FC 4億2,900万円 +1億1,300万円 33.9% 5億8,300万円
15 いわきFC 3億6,200万円 −500万円 24.1% 5億6,400万円
16 カターレ富山 3億5,400万円 +1億2,600万円 25.4% 7億7,300万円
17 ブラウブリッツ秋田 3億4,500万円 +4,900万円 27.7% 6億6,000万円
18 藤枝MYFC 3億3,000万円 +6,000万円 29.5% 6億1,700万円
19 ロアッソ熊本 2億8,900万円 +1,600万円 23.1% 4億9,700万円
— 北海道コンサドーレ札幌 未掲載(2026年6月期) — — —

出典:Jリーグ「2025年度クラブ決算一覧」(2026年7月24日現在)・「2024年度クラブ決算一覧」(2025年7月29日現在)をもとに Human Soar 作成。2025年度に在籍したカテゴリーで分けた。前年度からの増減は2024年度に別のカテゴリーにいたクラブも同じクラブの数字と比べた。売上高に占める割合はトップチーム人件費÷売上高

V・ファーレン長崎は前年度から8億3,200万円増え、増加額でもJ2で最も大きくなりました。売上高に占める割合は70.6%で、J2の他のクラブより目立って高い水準です。2024年度はJ3にいたRB大宮アルディージャも5億2,400万円増えています。2024年度にJ1にいたジュビロ磐田は19億4,800万円から17億400万円へ、サガン鳥栖は10億8,100万円から10億2,400万円へ減りました。

(参考)2025年度クラブ決算一覧(2026年7月24日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

J3のチーム別人件費ランキング(2025年度)

J3は松本山雅FCとツエーゲン金沢が3億8,900万円で並び、1位でした。人件費が載っている16クラブはいずれも4億円未満です。6月決算のガイナーレ鳥取、カマタマーレ讃岐、高知ユナイテッドSC、ギラヴァンツ北九州の4クラブは、2026年10月24日時点の一覧ではまだ空欄です。

順位 クラブ トップチーム人件費 前年度からの増減 売上高に占める割合 スポンサー収入
1 松本山雅FC 3億8,900万円 −8,000万円 25.8% 7億7,200万円
1 ツエーゲン金沢 3億8,900万円 +1,100万円 31.4% 5億6,500万円
3 SC相模原 3億7,500万円 +4,300万円 24.5% 12億7,900万円
4 栃木SC 3億2,500万円 −1,400万円 31.1% 5億7,600万円
5 鹿児島ユナイテッドFC 3億2,300万円 −1,900万円 29.1% 5億2,300万円
6 FC岐阜 3億2,200万円 +3,500万円 32.3% 4億9,300万円
7 栃木シティ 3億700万円 — 54.4% 3億9,500万円
8 ザスパ群馬 2億8,500万円 −4,100万円 36.6% 3億9,500万円
9 テゲバジャーロ宮崎 2億5,600万円 +5,900万円 33.6% 5億4,100万円
10 FC大阪 2億3,600万円 +1,400万円 35.0% 4億9,400万円
11 FC琉球 2億3,300万円 +1,200万円 31.1% 3億1,700万円
12 AC長野パルセイロ 2億2,300万円 −1,600万円 26.2% 3億2,600万円
13 奈良クラブ 1億9,800万円 +1,000万円 39.1% 2億4,300万円
14 福島ユナイテッドFC 1億9,700万円 +2,200万円 32.8% 3億9,400万円
15 アスルクラロ沼津 1億8,900万円 +400万円 30.6% 3億5,000万円
16 ヴァンラーレ八戸 1億6,900万円 +2,500万円 29.4% 3億円
— ガイナーレ鳥取 未掲載(2026年6月期) — — —
— カマタマーレ讃岐 未掲載(2026年6月期) — — —
— 高知ユナイテッドSC 未掲載(2026年6月期) — — —
— ギラヴァンツ北九州 未掲載(2026年6月期) — — —

出典:Jリーグ「2025年度クラブ決算一覧」(2026年7月24日現在)・「2024年度クラブ決算一覧」(2025年7月29日現在)をもとに Human Soar 作成。2025年度に在籍したカテゴリーで分けた。前年度からの増減は2024年度に別のカテゴリーにいたクラブも同じクラブの数字と比べた。売上高に占める割合はトップチーム人件費÷売上高。栃木シティは2025年がJリーグ入会初年度のため増減を出していない

J3では、前年度と比べられる15クラブのうち5クラブで人件費が減りました。2024年度はJ2にいた栃木SC、鹿児島ユナイテッドFC、ザスパ群馬はいずれも減り、1位の松本山雅FCも−8,000万円でした。決算一覧のJ3の合計は、2024年度が20クラブで53億900万円、2025年度は数字が載っている16クラブで44億1,600万円です。クラブ数が違うため、合計の差をそのまま減少とは読めません。

人件費の規模が小さいカテゴリーでは、スポンサー収入が人件費を上回るクラブが多くなります。2025年度のJ3では、人件費がスポンサー収入を上回ったクラブはありませんでした。協賛の料金の目安はスポーツスポンサー料の相場で、公表されている例を集めています。

(参考)2025年度クラブ決算一覧(2026年7月24日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

(参考)2025年度クラブ経営情報開示資料 – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

Q. J1・J2・J3の人件費の平均はどのくらいですか?

Jリーグの2025年度クラブ決算一覧に載っている平均は、J1が23億500万円、J2が7億8,000万円、J3が2億7,600万円です。J1の平均はJ2の約3.0倍、J3の約8.4倍にあたります。

J1の人件費上位5クラブのうち最終5位以内は3クラブ

人件費が多いクラブほど上位に入っているのかを、2025年のJ1リーグ戦の最終順位と並べて確かめました。人件費の上位5クラブのうち、最終順位でも5位以内に入ったのはヴィッセル神戸・鹿島アントラーズ・サンフレッチェ広島の3クラブです。

人件費の順位 クラブ トップチーム人件費 2025年J1の最終順位
1 浦和レッズ 32億7,200万円 7位
2 FC町田ゼルビア 32億4,200万円 6位
3 ヴィッセル神戸 31億8,600万円 5位
4 鹿島アントラーズ 30億1,400万円 1位
5 サンフレッチェ広島 29億8,300万円 4位
6 ガンバ大阪 29億7,000万円 9位
7 川崎フロンターレ 28億6,800万円 8位
8 横浜F・マリノス 27億3,000万円 15位
9 FC東京 24億9,700万円 11位
10 名古屋グランパス 24億3,400万円 16位
11 セレッソ大阪 23億4,400万円 10位
12 柏レイソル 22億3,600万円 2位
13 清水エスパルス 18億7,800万円 14位
14 京都サンガF.C. 17億2,600万円 3位
15 横浜FC 15億7,600万円 18位
16 アビスパ福岡 15億3,300万円 12位
17 東京ヴェルディ 12億7,900万円 17位
18 アルビレックス新潟 10億7,800万円 20位

出典:Jリーグ「2025年度クラブ決算一覧」(2026年7月24日現在)、J.LEAGUE Data Site「順位表」(2025年 明治安田J1リーグ 第38節終了時)をもとに Human Soar 作成。人件費の順位は12か月の決算が載っている18クラブの中での順位

最終順位の上位5クラブを人件費の順位で見ると、鹿島アントラーズ(最終1位)が人件費4番目、柏レイソル(最終2位)が人件費12番目、京都サンガF.C.(最終3位)が人件費14番目、サンフレッチェ広島(最終4位)が人件費5番目、ヴィッセル神戸(最終5位)が人件費3番目でした。人件費が12番目の柏レイソルが2位、14番目の京都サンガF.C.が3位に入った一方、人件費が8番目の横浜F・マリノスは15位、10番目の名古屋グランパスは16位です。

J2でも、人件費が1位のV・ファーレン長崎は最終2位、人件費が10番目の水戸ホーリーホックが1位でした。公表データで言えるのは、人件費の大きさと最終順位がそろうクラブもあれば、大きく離れるクラブもあるということです。順位は監督や選手の入れ替わり、けがなど決算一覧に出てこない要素にも左右されるため、人件費だけで成績を説明することはできません。クラブの規模を別の角度から見るなら、Jリーグの観客動員数も合わせて確かめておきます。

(参考)順位表(2025年 明治安田J1リーグ 第38節) – J.LEAGUE Data Site

(参考)順位表(2025年 明治安田J2リーグ 第38節) – J.LEAGUE Data Site

(参考)2025年度クラブ決算一覧(2026年7月24日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

企業がJリーグの人件費を読むときの3つの見方

Jリーグの人件費を企業が読むときに、人件費の額・売上高に占める割合・スポンサー収入との比から何が分かり、協賛の判断にどう使うかを対応させた図

人件費の数字は、協賛先や地域のクラブとの関わり方を考えるときの材料になります。ただ、額だけを見ると大きなクラブほど良く見えてしまいます。人件費の額、売上高に占める割合、スポンサー収入との比の3つを組み合わせて読みます。

人件費の額でクラブがチームにかける規模を比べる

トップチーム人件費は、クラブがチームにどれだけのお金をかけているかを示します。J1の上位4クラブは30億円を超え、J3では4億円未満と、カテゴリーによって規模がまったく違います。協賛先の候補を比べるときは、同じカテゴリーの中での位置と、前年度からの増減を合わせて見ると、そのクラブがチームに投じる規模の動きが分かります。

国も第3期スポーツ基本計画で、スポーツ市場規模を5.5兆円から2025年までに15兆円へ広げる目標を掲げています。業界全体の動きは日本スポーツ業界の8つの課題で整理しています。

(参考)スポーツの成長産業化(第3期スポーツ基本計画) – スポーツ庁

売上高に占める割合で経営の余力を確かめる

人件費が売上高の何割を占めるかを見ると、収入に対してどれだけの負担をしているかが分かります。2025年度の決算一覧から計算すると、12か月の決算が載っているクラブの合計で、J1は約36%、J2は約33%、J3は約31%でした。J2のV・ファーレン長崎のように70.6%に達するクラブもあれば、20%台のクラブもあります。

割合が高いことが、そのまま経営の悪さを示すわけではありません。チームへの投資を増やした年は割合が上がるため、複数年の推移や、営業利益、純資産の数字も合わせて見ます。Jリーグのクラブライセンスには債務超過などを確かめる財務基準があり、協賛先の経営の安定を見る手がかりになります。

あわせて読みたいクラブライセンスとは|Jリーグの基準と債務超過・制裁の扱い›

(参考)2025年度クラブ決算一覧(2026年7月24日現在) – 公益社団法人日本プロサッカーリーグ

スポンサー収入と比べて自社の協賛の重みを測る

人件費をスポンサー収入と比べると、チームにかけるお金のどれだけを協賛収入でまかなえる規模かが見えます。2025年度のJ1では、ガンバ大阪・サンフレッチェ広島・ヴィッセル神戸の3クラブで人件費がスポンサー収入を上回りました。J2ではV・ファーレン長崎の人件費がスポンサー収入の約1.6倍です。

人件費やスポンサー収入の規模が小さいクラブほど、1社の協賛金がクラブの収入に占める重みは大きくなります。協賛金の税務上の扱いについて、国税庁は令和2年5月14日の文書回答で、Jリーグからの照会に対し、クラブ運営会社を子会社などに持つ親会社や、同じグループの会社・スポンサー企業で広告宣伝の効果を受けるものが支出した金銭のうち、広告宣伝費の性質をもつ部分は支出した事業年度の損金になるとする見解を示しています。もとになっているのは昭和29年の通達「職業野球団に対して支出した広告宣伝費等の取扱について」です。実際の処理は、契約の中身に合わせて税理士に確認してください。

あわせて読みたいクラブ経営は市場規模で決まらない|53クラブ決算分析›

(参考)Jリーグの会員クラブに対して支出した広告宣伝費等の税務上の取扱いについて(令和2年5月14日回答) – 国税庁

(参考)職業野球団に対して支出した広告宣伝費等の取扱について(昭和29年8月10日 直法1-147) – 国税庁

Q. Jクラブの人件費は売上高の何割くらいですか?

2025年度の決算一覧から計算すると、12か月の決算が載っているクラブの合計で、J1は約36%、J2は約33%、J3は約31%です。J1の中でもアルビレックス新潟の23.9%から横浜FCの47.7%まで、クラブによって大きく違います。

Jリーグの人件費ランキングのまとめ

Jリーグの人件費は、クラブ決算一覧で毎年確かめられます。この記事の要点を振り返ります。出典は本文の各セクションに記載しています。

  • 最新は2025年度のクラブ決算一覧(2026年7月24日現在)。2026年の決算はまだ公表されていない
  • J1の1位は浦和レッズの32億7,200万円、J2はV・ファーレン長崎の23億5,100万円、J3は松本山雅FCとツエーゲン金沢の3億8,900万円
  • 6月決算の6クラブは空欄、ファジアーノ岡山は5か月決算のため、ほかのクラブと並べて比べられない
  • 人件費の順位と最終順位がそろうクラブもあれば、大きく離れるクラブもある
  • 企業は人件費の額・売上高に占める割合・スポンサー収入との比を組み合わせて読む

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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